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り、夜中一服して、東京のベ平連事務所に、何となく情勢をききに

電話すると、出た相手の電話乞いきなり横から小田実がひったくっ

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一ただれた廃墳の中にたって、政府の施策も、何とか派のス目lガン

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一自分の手でバラックをたて、妻子のためにあてもなく食物を探しに

一行き、それでも、生きのとっただけましだと、みずからなぐさめな

一がら、すさみきった世界の中を、何とか相互の人情にたよって再び

】生きはじめた人々が、ふとカンカ一フカンに晴れわたった空をあおい

一だ時に、その胸に芽ばえたものかも知れなかった。||むろん、その

山岳が今日まで生きのびるために、さまざまな迂余曲折があった。いろ

叫んな連中が、いろんなととをいって鼻づらをひきまわした。演ずる

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日本人が、まず自分の手口聞にひっかかっているという入神の観念の手

一品がいくつも演じられ、汝らとそ未来を荷うとか、お前たちは愚昧

時だとか、いろんなととがいわれ、英雄的なんて言葉の好きなお兄い

四さんが、英雄的という言葉を鼻先でふりまわし、隣りの国で、自分

時たちと同じような人聞が何十万人と死んだ戦争がまたあり、あつい

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品またいま||同じような顔をして、同じような米をつくっている小

品さな国で、長年支配していたよそものをやっと追い出し、首相と称

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これが、いってみれば、私にとっての「ベトナムに平和を!日

米市民会議」の始まりであった。

むろん、小田をはじめ、ペ平連の人々にとって、始まりはずっと

遠い所にあった。そもそも、ぺ平連なる、画期的なものに発展し得

る可能性のある一つの運動が起った時から、この考えようによって

は何とも不思議念会議、また同時に、第二次大戦の後、どうしても

の好きな彼だけあって、マダム・プル

り、祖父崎だった。私自身が、嘘でも誇張でもなく、北爆のはじま

った頃から、十数年来見-なかった空襲の夢を度々

っと早く、こういうことが思いつかれ、実行され-なかったかと、コ

ロンブスの卵のごとく、あたり前みたい念会議の萌芽は内蔵されて

いたのであり、さらにそのはるか念淵源をたずねれば、戦火で焼け

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で不吉な怪鳥の叫びのようにサイレンが肌えはじめ、やがて夜空を

ゆすぶるような爆音がきとえはじめ、砲声がとどろき、つづいてあ

の無数の金属塊が空気を切るザア

ッという音が頭上におおいかぶ

さる。心臓のとまるような思いではねおきると、轟音がひびきわた

り、熱い土砂まじりの風が横商をひっぱたき、眼の前がまっかなの

だった。だが、むろんそれは夢で、傍には妻子が安らかに寝息をた

てているのである||時には、夢からさめたばかりの眼に、妻子の

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ベトナムの惨禍は、二十一年前のこれらの記憶をはっきりよびお

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人によっては一方的というかも知れないが||一つの連帯ができ

あがった。国際政治の盤根錯節はいかにあろうとも、とにかくわか

は無条件に不正である、という絶対的な確信が、私たちの舌のつけ

根、体の芯からどうしようも-なくよみがえってくる戦争の「味」に

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よってゆるぎないものになって行った。||それがペ平連の誕生に

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ける第一四・日米市民会議へとつながって行く。だから

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介するとともある・まい。『何でも見てやろう』で有名な彼は、定代

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に限で廷でもらい、彼らの高対面している情況を、大ぜいの人たちと一ダ

ともにきき、日米統一行動をはじめ、兵体的な行動をきめる。会議問一一川勺

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る、千二百枚の途方もない力作を審いた堂々たる作家であれツ、1i

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階段式の傍聴席、間待通訳設備のある、本格的な隅間際会議場だ。山怖

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て重大なことかも知れない、という感じがしてくる。レポートで誘

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滋代は、この点の繁数数日か、世

界約規模で、次第に気づかれつつある持代ではないだろうか?�

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のベる。同時通訳のためか、彼としてはめずらしく、ゆっくりと、

ii正箆いって、今度の会議で、制執が…番

「あみだれソ総の人間」同志の自主的、直接的な反戦平和条約の形をと

ii「平和愛好鶏留民間の道勢」という拍象的な政治ス口

iiどれほどの法余曲折があったか。

どまら伊丹、るを得ない。日本の市民は、アメ

ザヵ関・内の芝和運動念、あらゆる可能な妻、、支援してほしい。

p代後聞の中には、いろんな職業の、いろんな人々がいた。彼らは必

人、ご十二歳のす子手学生もいた。しかし、彼らの一人一人が、一ア

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Jかつて勤時りをもとめる彼らの人間約金率直さと謙成さ、立平総づよさ

κ感動した。いろんな意味で、彼らはナイ;プ殺人たちだった。

'1μhmM臨時、

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ll抑制自身の感とからいえば、条約の表現は求だ生硬すぎる感じだ

し、行動綱領の中のあるものは、まだヲジカんすぎる惑じだが、基

本的発想には、無条件に賛成山花。閣制棋の戦争政策、富家の個略家間盟

に反対して、ふつうの市民反戦が共同行動を huとなうととを約束し

たζ

の条約俗、大衆化されるととによって、もっとも大きな効采が

発擁されるだろう。

i|そして、

ζ

ういった、まったく新らしい原

理にもとづく「条約」が、大衆化され得る条件は、私にいわせれ

ば、現在、いたる一療に

ii「大衆社会い化液晶鱗のあらゆる隅々に波

数しているのだ。

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ついて各掛からのメッセージが読みあげられる

ρii入舗を拒

否されたベトナム作家同盟から、サルトルから、アイザック・ドイ

ツチャーから

ii率直にいわしてもらえば、 ζ

れら間間際的有名人か

らのメッセージの出?に、やや大時代念慈じがあった。「帝国主義的

侵略議議に対する、人民の英雄的闘争」といゥた袋現では、もう併

も備でとない時代念のではあるまいか?

アメ

pカ側代表と、ァメ芦カのベトナム阪総選識についての質疑

応答によって、本会議がはじまる。!?ジン教授が、との会議はス

ピーチコンテストでは念く、日米一向州開中 m民の、反戦平和の市民運動

のための、災体約念連帯行動について論ずるものである。日と今か発

言は強制附よくねがいたい、われわれには議論のためのレジャーがあ

るが、潟在地職火の品市にあるベトナムの人々にはレジャーがないのだ

から、と前おきして、媛協慨にはいった。

会議がすすむにつれて、アメ耳

J

カ開酬の反戦平和運動の密難さがよ

くわかる。

iーアメリカは、世界でもっとも保守的な労働榔総会をも

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悶刈「中市民条約」にして、「市民、人氏、どちらでも自由に解釈して

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日本側滋綴淡鋭は、小間諜がやった。

彼は、持論である、

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の機利いの理念と、との捌懸念にもとづく、「人仰誌の安保」の鰐怨を

わかちやすくしゃべる。

注目していたのは、との「日米一反戦不利市民(あるいは人民〉条約」

ゐだった。錨輝総品後総氏が、うちあわ役会の時に、笑い也怖がらいった。

「君、

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作家に対する挑戦だね」

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私はそうは窓わ・ない。

作家のファンタジイは、はるかにはる

かにペシミスティックだ。ペシミズムなしで、むどたらしい宇宙や

何緩和やもの時聞を相手にするととができるわけは念い。

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胡識の芽を見出すととができる。とれば

作家に対してで念く、国

家や職業政治家に対する、「あたち紛の人間」の挑戦であろう

すくなくとも私はそううけとった。

「人間は、〕人ひと号、自分の住む国家の法よちもさらに基本的念

定義と人道と普遍阿部湾に滋かれ、拘束されている。そして平和に生

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ある。後}界のどのような局家も、自用問民、他閥民の別を縄むず、人

間のその権利初安犯し、生命を脅かし、議い去るととは許されない」

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と同じだった。ある人俗、著名大学の政治学の教授

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間のその様創刊を犯し、生命を脅かし、奪い去るととは許きれない」

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せられるまでに、略戦後いかに長い時間を要したか li-二つの舗の、

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るまでに ii「平和愛好議題兵鳴の連帯」という抽象的な政治スロ

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』と湾乙だった。ある人は、著名大学の政治学の教授であ号、ある入

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iiA洞議代表者からでなく、}般傍聴務からしばしばく

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いち丁寧花、アメ Fカの労働組合事情を説明していた。

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と、黒人や夜色人鵡僚の多い少

数の語科会のやでのみ、反戦を自らの人種差別の問題とむすびつけて

考える縁海が出似ているとと。しかし

7

、公民権競争をはじめとする、

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録闘は要領よくねがいたい、われわれに紋議論のためのレジャーがあ

る日少、制偶在総火の中にあるベトナムの人々にはレジキーがないのだ

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1

十五日、会議代表のある人たちは終戦記念国民集会に出

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炎饗に、しずかなデモ。

十六日関関集会、日米双方とも、油増設餅明から唆まマの会濃と、むし

あっさにクタクタに弁明る。しかも、絞らは務総づよく、日本側の「あ

たり前の人たちいは、精力的だった

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会議が終って、いくつかの感怨会傍総務からひろう。「時聞が鋭

い、もっとアメザカの人たちとつっこんで話してみたかった」一蹴

人から。「とんなの生まぬるい」「お足条約・なんておあそびだいトロ

ツキストの学生から oilsアメ

9カ綴の一人は、臼本の学生の発一道

291 -平均的人類、の属語い

に、ベトナム反戦と革命をむすびつけて考えて拘るのが多かった ζ

とに、少し huどろいていた。ねとしては、アメ HJ

一である「後員兵と予鱗役恋人によるベトナム戦争終結のたぬの委員

一会」代表と、「アメ Fカ人持弘知りたい」という総人間体から派遣さ

一れ、カンボジアに対する米主家の爆慰を綴楽にいってきた、ユダヤ

一教の若い牧師陣さんが強く印象にのとった。ーi鈴者は朝鮮戦争に従

一筆した敏人であ号、無口で、しずかで、しかし、あまちにも悲惨な

一死をたくさん克てきた人の、悲哀にみちた、とちらの燐にしみるよ

一小念怒をしていた。後警は第二次大戦を紋じめとする、ユダヤ民放

一迫警の歴史の榔加を常に負づているようだつたし、大衆を相手にナる

…駿業らしく、率直で、具体的で、聴衆にわかれツやすく、心から心へ

一諮りかける簿業をもっていた。

一い刊ずれにしても、

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ゆ会議は、何かまりたく新らしいととの始ま

'hvとしての儒鐙と…内総伎をもっている。私闘身、との市民条約の

「大衆化」を、段分のプログラムとして繍献する気になった。との条

約は、今後、日米関だけでなく、欧界のあちとあらゆる磁の、「あ

たり前の人間」の間を、織の闘のようにむ、すんで行くガ肉にむかわ

ねばなる屯・まいド。il私には、高度一万メートルのよ忽から見た、ム丸

い地球の地一平線と、刷機の間からあらわれる、ベっとちとした線に・お

おわれた、ひらベアたい大陸が践にうみぶ。その大径のあちとちに

かたまって生きている、しどく対号線の人々の、さまざま念愛情が

援にうかぶ。極く少数の例外をのぞいて、人を殺したり、他人の生

叫仰を絞繍惜したいとねがう ζ

となく、ゆたかで平穏な明日の生活をの

ぞんでいる、ちっとも築緩的でをい、当り総の人たち1

1働いて、、

家庭をもち、子供会うみ、貯金をして時に失鶏媛鵡噂したげ、一ちみ片匂や

かな家庭の不殺や・偶然の災害に腕凡まわれたりし念がら、それでも何

市民の反戦の論理

人類い間の、「一平均約人類L自身による、「戦争いに対決する||

j!との危険な機被

カの時代に殺いで、「戦争」の形マしか、問題解決の方法令とれな

ー!「日米市民会議んを傍聴して

「市岡崎」の道勤・その背景

ベトナム戦争は、いま日ぶ人すべての関心をとらえているといっ

ていい。門院本刊かとの戦争の綾織であ号、兵器・策対の供給をになっ

ているととも、多くの日本人が初期っている。みんなが知っている、

九一一

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ι。しかし決定的な大衆行動役、どとにも

53th;?〉・幽

カ織の代淡の一入

人たちの殺が、みずから進んで、他者の災厄たちたいと思うだろう?

しかもなお、国家という、奇妙で抽象的な綴織は、彼らを勇者、常問

害者の立場にもおとしとむのだ。「食縫いからくる破紬端的闘争の商問

題は、敏行的問ではあるにせよ、ふ点投界的に見て、時

る一併設できた。iiとナると、のとされた問題は、

河憾に戦争強制力をもっ「国家」

κ対決ナる問彊だけだ。ねには、

その可能性は、あらゆる爵で楢加しつつあると思う。ジ品ツト旅客

機は、二十時吋問問あまりで、地球上のほとんどあらゆる地点をむす

ぶ。日般旅行客の数はますますふえ、明日は ζ

の待問問がもっと短縮

され、もっと大象化するだろう。全俊樹汗のあたり磁の入荷たちが、

ぜいたくでは念い絞度で自由にまね妻、まねかれて、ひざをまじえ

て、「大衆ペ

1ス」の会議をどしどし必となって行ける践はそう遠

く也怖い。総僚はスピードアップされ、テレピ、ラジオの国際中継

も、附閥際策誘の全自動閣総化もある。ー!とれらあらゆる手段を駆

使して、無能にして、卑小恋将軍や政治家たち

い政治家は、まさに政治家として綴織であり、失格者に絞か・なら

う漣くはないだろう。しかも念お、その日がくるまで、「平均的人

ば念らないそ条約に署名してください。みなさん。

国

ずみに一教にはげしく爆発するというととはないだろうか。安保欝

争も安定ムードといわれる念かで、「安保ははいちにくい」といっ

ていた政党や労働組合の脇村部たちの思惑をの与とえて爆発した。

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pカ人に段、必そらくそういうやりきれない人びとの心の矛

演はないだろう。僚とんどのアメ芦カ人段、政府の機争激策を膏目

的に支持し、機争の実氏や生時滑な

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類」のiiつまりねたちの湾砲の犠牲を、議少践にくいとめ弘怖けれ

ないではないか?iiを、ふ心散開仲の大衆が、追いつめるおも、そ

機、破壊者、殺人溺にしたてあげる。li陶酔吋に破壊と殺与くの被

とかがんばって、生の営みをつづけて行く「平均的人類Li!との

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