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VMware View Persona Management 導入ガイド

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Page 1: VMware View Persona Management...Management でのユーザー プロファイルの構成」 の章にある「 View 個人設定管理オプションを指定して View Agent をインストール」

VMware View™ Persona Management 導入ガイド

Page 2: VMware View Persona Management...Management でのユーザー プロファイルの構成」 の章にある「 View 個人設定管理オプションを指定して View Agent をインストール」

導入ガイド / 2

VMware View Persona Management 導入ガイド

目次View Persona Management について . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3

ユーザー プロファイル . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3

View Persona Management の特長 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3

システム要件と推奨されるハードウェア . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5

インストールおよび構成 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6

1. ユーザー プロファイルのリモート リポジトリの設定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6

2. View Persona Management 設定オプションを指定した View Agent のインストール . . . 6

3. Persona Management の管理用テンプレートの追加. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 7

4. Persona Management のグループ ポリシー設定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 8

5. マスター仮想マシンからデスクトップ プールを作成して展開 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 26

View Persona Management 導入の特殊なケース . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 26

View Persona Management と Windows のローミング プロファイルの両方を

使用する場合 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 26

ダイレクト フォルダのパス . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 26

アンチウイルス チェッカーによるユーザー プロファイルのスキャン . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 27

ユーザー プロファイルのバックアップ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 27

ThinApp アプリケーションの起動時間の短縮 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 27

ユーザー プロファイルのファイルが大きい場合のパーシステント ディスクの使用 . . . . . . . . . . 27

フォルダ リダイレクトから Persona Management への移行 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 27

View 5 Persona Management とほかのプロファイル管理ツールの併用 . . . . . . . . . . . . . . . . 28

詳細情報 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 28

執筆者と協力者について . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 28

Page 3: VMware View Persona Management...Management でのユーザー プロファイルの構成」 の章にある「 View 個人設定管理オプションを指定して View Agent をインストール」

導入ガイド / 3

VMware View Persona Management 導入ガイド

View Persona Management についてVMware View™ 5 には、View Persona Management™ が新たに追加されました。View Persona Management は、

ユーザー プロファイルを保存し、リモート プロファイル リポジトリと動的に同期する機能です。

View Persona Management を使用する場合、Windows のローミング プロファイルを構成する必要はありません。

また、Windows Active Directory を使わずに View のユーザー プロファイルを管理できます。すでにローミング

プロファイルを使用している場合は、Persona Management によってその機能を拡張できます。

Persona Management では、ユーザー レジストリ ファイルなど、Windows のログイン時に必要なファイルのみが

ダウンロードされます。ユーザーまたはアプリケーションが、デスクトップのプロファイル フォルダからほかのファイル

を開くと、これらのファイルが、ユーザーの個人設定から View デスクトップにコピーされます。このアルゴリズムによって

Windows のローミング プロファイルよりも高いパフォーマンスを実現します。

ユーザーのデスクトップ プロファイルにおける変更内容は、数分間隔でリモート リポジトリにコピーされます。デフォ

ルトの間隔は 10 分ですが、この設定は変更できます。

View Persona Management の特長と仕組みについては、『VMware View 管理者ガイド』 の 「View Persona Management

でのユーザー プロファイルの構成」 の章にある 「View でのユーザーの個人設定の提供」 を参照してください。

ユーザー プロファイル

ユーザー プロファイルには、個人のデータや設定が含まれます。ユーザーは、どこからデスクトップを開いても、この

プロファイルにアクセスできます。ユーザー プロファイルの内容は次のとおりです。

• ユーザー データ (マイ ドキュメントのファイルなど)

• ユーザーのデスクトップ設定 (デスクトップのデザインなど)

• アプリケーション固有のデータや設定 (カスタマイズしたアプリケーション ツールバーや、アプリケーションによって

生成された Windows レジストリのエントリなど)

• ユーザーが生成するその他の情報

View Persona Management の特長

View の管理者は、これまで、次のようにユーザー プロファイルを処理していました。

• Windows のローミング プロファイルを実装

• サードパーティの仮想プロファイル マネージャを使用

• パーシステント デスクトップの専用プール、またはノンパーシステント デスクトップに接続されたパーシステント

ディスクを使用して、ユーザー プロファイルをローカルで維持

従来のローミング プロファイルでは、多数のユーザーが同時にログインまたはログアウトすると、パフォーマンスが

大幅に低下します。また、Windows Active Directory を使用してユーザー プロファイルを管理した場合、意図した

よりも多くのユーザーが対象となる可能性があります。

パーシステント デスクトップの専用プールや、パーシステント ディスクを使用する方法も、最適ではありません。これは、

個々のデスクトップやディスクにストレージ容量が必要になるためです。

View 5 には、設定が容易で、ログインとログアウトの時間が短く、デスクトップ プールのタイプを柔軟に選択できる、

仮想プロファイル管理システムが組み込まれています。

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導入ガイド / 4

VMware View Persona Management 導入ガイド

View Persona Management は、次の方法でログインとログアウトの所要時間を短縮します。

• ログイン時には、ユーザー レジストリ ファイルなど、Windows へのログインに必要なファイルのみがダウンロード

されます。

• その他のユーザー プロファイル データは、ユーザーまたはアプリケーションが View デスクトップでプロファイル

フォルダを開いたときに、必要に応じてダウンロードされます。プロファイル フォルダには最新のファイルが含まれ

ているように見えますが、フォルダにアクセスするまでデータはダウンロードされません。

• ユーザー プロファイルの変更内容は一定の間隔でリモート リポジトリに同期されます。自動同期の間隔はデフォルト

で 10 分ですが、この時間は変更できます。

• ログアウト時には、ユーザー プロファイルで、最後のアップロード後に変更された内容のみがアップロードされます。

ユーザー データの変更は、ユーザー セッション中に頻繁に自動アップロードされるので、この最後のアップロードに

時間はかかりません。

Persona Management は、一度にアップロードまたはダウンロードされるデータの量が少ないので、Windows の

ローミング プロファイルよりもパフォーマンスに優れています。Windows によって管理されるローミング プロファイル

システムでは、ログイン時にユーザー プロファイル全体がローカル デスクトップにコピーされ、ログアウト時にユーザー

プロファイルの変更内容がすべてリモート リポジトリにコピーされます。

View Persona Management は、Windows のローミング プロファイルの代わりに使用でき、構成に Active

Directory を使用しなくてもユーザー プロファイルを管理できます。ユーザー プロファイルは、View 環境内で完全に

構成および管理できます。View Persona Management のテスト用の変更は、View デスクトップのみに適用され、

物理デスクトップなどその他のデスクトップに広範に適用されることはありません。View は、簡単に再構成して、実装

をやり直すことができます。

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導入ガイド / 5

VMware View Persona Management 導入ガイド

システム要件と推奨されるハードウェアPersona Management のシステム要件は VMware View のみです。ただし、Persona Management でユーザー

プロファイルを最高のパフォーマンスで管理するために、サーバ、ネットワーク速度、ファイル サーバのメモリで推奨

される構成があります。

View 環境で Persona Management を有効にする場合は、次のインフラストラクチャが推奨されます。

• サーバ: 1 台あたり約 1000 人のユーザー プロファイルが保存されている、1 台または複数のファイル サーバ。仮想

マシンをファイル サーバとして使用する場合、プロファイルを保存するボリュームは、4 台の仮想ディスクにストラ

イピングし、それぞれに専用の SCSI コントローラを用意することにより、パフォーマンスを向上させることができます。

物理システムにファイル サーバを置く場合も、パフォーマンスに留意して構成してください。

• ネットワーク速度: デスクトップとファイル サーバの間で 1 Gbps 以上

• 各ファイル サーバの RAM: 16 GB

実際のパフォーマンスは、次の要因によって異なります。

• ストレージ容量

• ネットワーク速度と遅延

• ユーザー数

• ユーザーがユーザー プロファイル内のデータにアクセスする頻度

• ストレージ

• IOPS

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導入ガイド / 6

VMware View Persona Management 導入ガイド

インストールおよび構成Persona Management はオプション機能であり、View Persona Management を使用するには View Premier™ を

購入する必要があります。

vSphere™ 仮想インフラストラクチャと View 仮想デスクトップ インフラストラクチャのインストールが完了次第、

Persona Management のインストールと構成が可能になります。Persona Management の主な導入手順は、次の

とおりです。Active Directory における Persona Management グループ ポリシー設定や、デスクトップ プールの

展開など、一部の手順は順序を入れ替えてもかまいません。

1. ユーザー プロファイルのリモート リポジトリを設定します。

2. View Persona Management 設定オプションを指定して View Agent をインストールします。

3. Persona Management の管理用テンプレートを追加します。

4. Persona Management のグループ ポリシーを設定します。

5. マスター仮想マシンからデスクトップ プールを作成して展開します。

1. ユーザー プロファイルのリモート リポジトリの設定

View Persona Management ユーザー プロファイルのリモート リポジトリには、次のいずれかを使用できます。

• Windows のローミング プロファイルを設定してある場合は、そのプロファイルのリポジトリ

• 新規に構成したネットワーク共有

リポジトリを設定する方法については、『VMware View 管理者ガイド』 の 「View Persona Management での

ユーザー プロファイルの構成」 の章にある 「ユーザー プロファイル リポジトリを構成」 を参照してください。

View Persona Management と Microsoft ローミング プロファイルの相互作用Persona Management は、単独で使用することも、Windows のローミング プロファイルの既存の設定を利用すること

もできます。View Persona Management のアルゴリズムを、既存のローミング プロファイル リポジトリとともに

使用できます。View 環境用に新しいユーザー プロファイル リポジトリを作成しても、既存のローミング プロファイル

リポジトリを使用しても、機能に変わりはありません。ユーザー プロファイル データの変換は必要ありません。形式は

共通です。

View のデスクトップに View Persona Management を使用し、標準のデスクトップに Windows のローミング プロ

ファイルを使用する場合については、このドキュメントの 「View Persona Management と Windows のローミング

プロファイルの両方を使用する場合」 を参照してください。

2. View Persona Management 設定オプションを指定した View Agent のインストール

View Persona Management をデスクトップ プールに使用するには、View Agent をインストールし、デスクトップ

プールの作成に使用する親仮想マシンまたはテンプレート仮想マシンごとに Persona Management 設定オプションを

選択する必要があります。

View Persona Management は、現時点では仮想マシンのみに使用できます。このリリースの View で、Persona

Management を使用できないものは次のとおりです。

• 物理コンピュータや物理デスクトップ

• Microsoft Terminal Server

• ローカル モードで使用する View デスクトップ

Page 7: VMware View Persona Management...Management でのユーザー プロファイルの構成」 の章にある「 View 個人設定管理オプションを指定して View Agent をインストール」

導入ガイド / 7

VMware View Persona Management 導入ガイド

また、View Persona Management は、ほかのベンダーが提供する仮想デスクトップにも使用できません。

注: View Persona Management を Windows XP デスクトップに使用する場合は、XP オペレーティング システム

で Microsoft User Profile Hive Cleanup (UPHClean) サービスをインストールして実行する必要があります。

View Agent の仮想マシンへのインストール、View Persona Management 設定オプションの選択、および

Windows XP の UPHClean サービスのインストールについては、『VMware View 管理者ガイド』 の 「View Persona

Management でのユーザー プロファイルの構成」 の章にある 「View 個人設定管理オプションを指定して View Agent

をインストール」 を参照してください。

3. Persona Management の管理用テンプレートの追加

ユーザー プロファイルの設定を行うには、Persona Management の管理用テンプレートを View 環境に追加する必要

があります。管理用テンプレートは、次のいずれかに追加できます。

• Active Directory サーバ

• デスクトップ プールの親仮想マシンまたはテンプレート仮想マシンのローカル コンピュータ ポリシーの設定

View 環境全体で View Persona Management を使用するには、Active Directory サーバに Persona Management

のテンプレートをインストールします。

Persona Management を 1 つのデスクトップ プールに使用するには、次のいずれかの操作を行います。

• デスクトップ プールの作成に使用する親仮想マシンまたはテンプレート仮想マシンに管理用テンプレートを追加する

• Active Directory サーバに管理用テンプレートを追加し、プール内のデスクトップが含まれる組織単位 (OU) に

グループ ポリシー設定を適用する

Active Directory サーバへの管理用テンプレートの追加Persona Management の管理用テンプレートを Active Directory サーバに追加するのは、次の範囲で Persona

Management を使用する場合です。

• View 環境全体

• 特定のデスクトップ プールが含まれる組織単位 (OU)

View Connection Server のインストール時に、Persona Management の管理用テンプレートのコピーが自動的に

View Connection Server にインストールされます。View Connection Server の作成については、『VMware View

インストール ガイド』 の 「View Connection Server のインストール」 の章を参照してください。この管理用テンプレート

を View Connection Server から Active Directory サーバにコピーします。

View Connection Server における Persona Management の管理用テンプレートの場所は、次のとおりです。

<インストール ディレクトリ>\VMware\VMwareView\Server\extras\GroupPolicyFiles\ViewPM.adm

Persona Management の管理用テンプレート ファイルを View Connection Server から Active Directory サーバ

にコピーし、Active Directory サーバでグループ ポリシー オブジェクト (GPO) に追加する方法については、『VMware

View 管理者ガイド』 の 「View Persona Management でのユーザー プロファイルの構成」 の章にある 「個人設定管理

ADM テンプレートを Active Directory に追加する」 を参照してください。

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導入ガイド / 8

VMware View Persona Management 導入ガイド

デスクトップ プールの親仮想マシンまたはテンプレート仮想マシンへの管理用テンプレートの追加1 つのデスクトップ プールに Persona Management を使用する場合は、そのデスクトップ プールの作成に使用する

1 台の親仮想マシンまたはテンプレート仮想マシンに Persona Management の管理用テンプレートを追加します。

View の仮想マシン デスクトップに View Agent をインストールするときに、管理用テンプレートが仮想マシンの次の

場所にコピーされます。

C:\Program Files\VMware\VMware View\Agent\bin\ViewPM.adm

図 1: View Agent インストール後の Persona Management の管理用テンプレートの場所

仮想マシン デスクトップのローカル コンピュータ ポリシー環境にこの管理用テンプレートを追加する方法については、

『VMware View 管理者ガイド』 の 「View Persona Management でのユーザー プロファイルの構成」 の章にある

「個人設定管理 ADM テンプレートをシングル システムに追加する」 を参照してください。

4. Persona Management のグループ ポリシー設定

Persona Management の管理用テンプレートを仮想マシン デスクトップまたは Active Directory に追加したら、

グループ ポリシー エディタで設定を行います。

仮想マシン デスクトップでのグループ ポリシーの設定Persona Management の管理用テンプレートを、デスクトップ プールの親またはテンプレートになる仮想マシン

デスクトップに追加した場合は、gpedit.msc を使用して、ローカル グループ ポリシー エディタのコンソールで設定

を編集します。詳しい手順は次のとおりです。

Page 9: VMware View Persona Management...Management でのユーザー プロファイルの構成」 の章にある「 View 個人設定管理オプションを指定して View Agent をインストール」

導入ガイド / 9

VMware View Persona Management 導入ガイド

1. [ローカル コンピュータ ポリシー] ウィンドウを開いていない場合は、[スタート] - [ファイル名を指定して実行]

の順に選択し、「gpedit.msc」 と入力します。

[ローカル グループ ポリシー エディタ ] ウィンドウが開きます。

2. [ローカル コンピュータ ポリシー ] の下で、[コンピュータの構成 ] - [管理用テンプレート ] - [従来の管理用

テンプレート (ADM)] - [VMware View Agent Configuration] - [Persona Management] の順に選択

します。

3. [Persona Management] を展開し、[Roaming & Synchronization] グループ ポリシー設定フォルダを選択

します。

設定可能なポリシーが右側のペインに表示されます。

図 2: [ローカル グループ ポリシー エディタ ] の [Roaming & Synchronization]

4. [Manage user persona] グループ ポリシー設定を選択し、[Edit policy setting] をクリックして、[Enabled]

をクリックします。これで、View Persona Management が有効になり、ユーザー プロファイルを管理できる

ようになります。

図 3: [Roaming & Synchronization] の設定

5. グループ ポリシー設定を 1 つずつ選択し、View 環境に適切な値を設定します。

6. [Roaming & Synchronization] の設定が完了したら、[Folder Redirection]、[Desktop UI]、[Logging] の

各フォルダに進み、Persona Management の設定を完了します。設定の詳細については、「グループ ポリシー

設定の説明」 にある表を参照してください。

Page 10: VMware View Persona Management...Management でのユーザー プロファイルの構成」 の章にある「 View 個人設定管理オプションを指定して View Agent をインストール」

導入ガイド / 1 0

VMware View Persona Management 導入ガイド

Active Directory サーバにおけるグループ ポリシーの設定Persona Management の管理用テンプレートを Active Directory サーバにコピーした場合は、[管理ツール ] の

[グループ ポリシーの管理 ] で設定を行います。詳しい手順は次のとおりです。

1. [スタート ] - [管理ツール ] - [グループ ポリシーの管理 ] の順に選択します。

図 4: [管理ツール ] の [グループ ポリシーの管理 ]

2. 左側のペインで [グループ ポリシーの管理 ] - [<フォレスト名>] - [ドメイン] - [<クラウド名>] - [View 環境]

- [View デスクトップ ] の順に選択します。

3. [View デスクトップ ] を右クリックし、[編集 ] を選択します。

図 5: [グループ ポリシーの管理 ] の [編集 ]

4. [グループ ポリシー管理エディター ] が開き、View デスクトップの詳細が表示されます。

5. [コンピュータの構成] - [ポリシー] - [管理用テンプレート] - [従来の管理用テンプレート (ADM)] - [VMware

View Agent Configuration] - [Persona Management] の順に選択します。

6. 個々のデスクトップと同じ方法で設定を行います。設定の詳細については、「グループ ポリシー設定の説明」 に

ある表を参照してください。

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導入ガイド / 1 1

VMware View Persona Management 導入ガイド

グループ ポリシー設定の説明ここでは、Persona Management のグループ ポリシー設定について、次の情報を示します。

• 簡単な説明

• デフォルト値

• 指定できる値

• デフォルト値の変更が推奨される使用例

グループ ポリシー設定の詳しい説明については、『VMware View 管理者ガイド』 の 「View Persona Management

でのユーザー プロファイルの構成」 の章を参照してください。

注: View Persona Management では、Windows のローミング プロファイルのリポジトリに設定され、保存されて

いるユーザー プロファイルを管理できます。また、View のユーザー プロファイル リポジトリに設定され、保存されて

いるユーザー プロファイルを管理することもできます。

ドメイン レベルの GPO が、常にローカル グループ ポリシーよりも優先されます。

GPO は、ドメイン レベル (組織単位ごとに適用) またはマシン レベル (ローカル グループ ポリシー) で構成できます。

最下位の組織単位 (OU) での設定が、上位の親 OU の設定よりも優先されます。ドメイン レベルの GPO では、デフォ

ルトのドメイン ポリシーが最後に有効になります。ドメイン レベルの設定がない場合は、ローカル グループ ポリシー

が有効になります。View では、最下位の OU で特定の設定の最初のインスタンスが検索され、設定が見つかるまで

階層構造を上っていきます。設定が見つかると、View Persona Management はその値を使用し、検索はそこで終了

します。

[Roaming & Synchronization] グループ ポリシー設定

Manage User Persona

簡単な説明 ユーザー プロファイルを Windows のローミング プロファイルではなく View

Persona Management で管理します。

デフォルト値 [Disabled] (ユーザー プロファイルは、View Persona Management ではなく

Windows で管理されます)

指定できる値 [Enabled]、[Disabled]

使用例と詳細 View Persona Management を使用するには、この設定を有効にする必要が

あります。

図 6: Manage User Persona

Page 12: VMware View Persona Management...Management でのユーザー プロファイルの構成」 の章にある「 View 個人設定管理オプションを指定して View Agent をインストール」

導入ガイド / 1 2

VMware View Persona Management 導入ガイド

Profile Upload Interval

簡単な説明 ユーザー プロファイルの変更内容をリモート リポジトリに同期する間隔を指定

します。

デフォルト値 10 分

指定できる値 1 ~ 9999 (分単位)

使用例と詳細 [Manage user persona] が有効になっている場合にのみ設定できます。

Persona repository location

簡単な説明 Windows のローミング プロファイルのリポジトリとは異なる Persona

Management リポジトリを有効または無効にします。Windows のローミング

プロファイルのリポジトリを使用しない場合は、View のユーザー プロファイル

リポジトリを設定し、[Persona repository location] を有効にして、

[Share path] にパスを指定する必要があります。

デフォルト値 [Disabled] (View Persona Management で Windows のローミング プロ

ファイルのリポジトリのパスが使用されます)

指定できる値 [Enabled]、[Disabled]

使用例と詳細 Windows のローミング プロファイルのリポジトリを使用しない場合は有効に

します。Active Directory または Windows GPO でユーザー オブジェクトに

設定されている Windows のローミング プロファイルのリポジトリのパスを

自動的に使用する場合は無効にします。*

一貫性を確保するために、このリポジトリは、NTFS の代替データ ストリームや

拡張属性などの機能をサポートするネットワーク ファイル共有の設定にします。

View Persona Management リポジトリの詳しい設定方法については、

『VMware View 管理者ガイド』 の 「View Persona Management でのユーザー

プロファイルの構成」 の章にある 「ユーザー プロファイル リポジトリを構成」 を

参照してください。

* 次の Windows GPO は、Active Directory プロファイル パスよりも優先されます。

• [管理用テンプレート ] - [Windows コンポーネント ] - [ターミナル サービス ] の下にある [TS 移動プロファイル

のパスを指定する ] (XP デスクトップへの RDP 接続のみが対象)

• [管理用テンプレート ] - [システム ] - [ユーザー プロファイル ] の下にある [このコンピューターにログオン

しているすべてのユーザーの移動プロファイル パスを設定する ] (Vista と Windows 7 のみ)

Page 13: VMware View Persona Management...Management でのユーザー プロファイルの構成」 の章にある「 View 個人設定管理オプションを指定して View Agent をインストール」

導入ガイド / 1 3

VMware View Persona Management 導入ガイド

Share Path

簡単な説明 ユーザー プロファイル リポジトリの場所です。[Persona repository location]

を有効にしてから [Share path] にパスを指定する必要があります。

デフォルト値 空白 (Windows のローミング プロファイルのパスを使用)

指定できる値 View Persona Management 対応デスクトップからアクセスできるネットワーク

共有の UNC パス。

使用例と詳細 [Persona repository location] が有効になっている場合にのみ設定できます。

ローミング プロファイルを Windows Active Directory で管理しない場合は、

[Share path] にネットワーク共有の場所を指定します。空白の場合、Windows

のローミング プロファイルのパスが使用されます。

図 7: Persona リポジトリの場所の設定

Page 14: VMware View Persona Management...Management でのユーザー プロファイルの構成」 の章にある「 View 個人設定管理オプションを指定して View Agent をインストール」

導入ガイド / 1 4

VMware View Persona Management 導入ガイド

Override Active Directory user profile path if it is configured

簡単な説明 Windows のローミング プロファイルのパスが設定されている場合には無効に

なります。Windows のローミング プロファイルのパスと、View Persona

Management のユーザー プロファイルの [Share path] の両方が指定されてい

た場合、Windows のローミング プロファイルのパスよりも View のパスが優先

して使用されます。

デフォルト値 [Disabled] (View の [Share path] と Windows のパスの両方が指定されてい

た場合、Windows のローミング プロファイルのパスが使用されます)

指定できる値 [Enabled]、[Disabled]

使用例と詳細 [Persona repository location] が有効になっている場合にのみ設定できます。

Windows ローミング プロファイルが設定されていて、Windows のローミング

プロファイルを View Persona Management で使用しない場合に、この設定を

有効にします。Share path と Windows プロファイルのパスの両方が設定されて

いる場合、Share path を入力するだけでは、Windows のローミング プロファ

イルのパスは無効になりません。

[Override Active Directory user profile path if it is configured] を有効に

する例

ユーザーが、ローミング プロファイルを使用している Windows の物理マシン

または仮想マシンにログインしていて、同じマシンから View Client を開き、

同じユーザーとして同じドメインにログインした場合、各デスクトップ

(Windows デスクトップと View デスクトップ) には適切なプロファイルが

ロードされます。Persona Management を View デスクトップに使用してい

る場合、Persona Management によって View デスクトップのプロファイル

が管理され、Windows によって Windows デスクトップのローミング プロ

ファイルが管理されます。Windows デスクトップと View デスクトップの

両方から、プロファイル内の同じファイルやレジストリ エントリが変更された

場合は、異なるプロファイルであっても競合が発生する可能性があります。

特に、1 つのファイルに保存されているレジストリは、その可能性が高くなり

ます。プロファイルに変更内容が保存される優先順位によって、View と

Windows の両方で Windows プロファイルが使用されるようになります。

最後のセッションからログアウト時までの変更内容は、ネットワークのユーザー

プロファイルにアップロードされます。Windows のローミング プロファイルは、

ログアウト時にネットワークに保存され、Persona Management のように

継続的に保存されないので、Windows のユーザー プロファイルの変更内容は、

常に View ユーザー プロファイルの変更内容に優先し、Windows の変更内容

がリポジトリにアップロードされます。この競合を防ぐには、View のユーザー

プロファイルと Windows のローミング プロファイルに異なるパスを設定し、

[Override Active Directory user profile path if it is configured] を有効

にします。この場合、View デスクトップ用に 1 つ、Windows デスクトップ用

に 1 つ、合わせて 2 つのプロファイルが維持されます。

Page 15: VMware View Persona Management...Management でのユーザー プロファイルの構成」 の章にある「 View 個人設定管理オプションを指定して View Agent をインストール」

導入ガイド / 1 5

VMware View Persona Management 導入ガイド

Remove local persona at log off

簡単な説明 ローカルに保存されているユーザー プロファイルをログアウト時に削除します。

デフォルト値 [Disabled] (ローカル デスクトップに保存されているユーザー プロファイルは、

ローカル設定フォルダを含めて、ユーザーのログアウト時に削除されません)

指定できる値 [Enabled]、[Disabled]

使用例と詳細 通常は有効にしません。この設定は無効にしておくとログアウトに時間がかかり

ません。

有効にすると、ユーザーのログアウト時にユーザー プロファイル リポジトリと

同期してからローカル デバイスにあるユーザー プロファイルが削除されるので、

処理時間が長くなります。

この設定を無効にしておくことが推奨される使用例

• ノンパーシステント デスクトップの流動割り当てプールでは、この設定に

関係なく、ユーザー プロファイルはログアウト時に自動的に削除されます。

• 専用プールでは、デスクトップの共有がないので、ローカル プロファイルを

削除する必要がありません。コピーをデスクトップに残しても問題にならず、

削除に余分な時間がかかるだけです。

• パーシステント ディスクを構成する場合は、この設定を有効にしないでくだ

さい。この場合、ノンパーシステントの仮想デスクトップに接続している

パーシステント ディスクにローカル プロファイルが保存されます。設定を

有効にすると、ログアウト時にパーシステント ディスクからユーザー データ

が削除されます。

この設定を有効にすることが推奨される使用例

• この設定を有効にすると、物理デスクトップ プールのユーザー プロファイル

の削除に役立ちます。ユーザーが物理デスクトップにログインするときに、

ほかのユーザーのプロファイルはデスクトップに残っていません。

• 仮想デスクトップを複数のユーザーで共有する場合 (定期的に更新しない

流動割り当てプールなど)、この設定を有効にしてローカルの個人設定を削除

すると、デスクトップに必要なストレージ容量を削減できます。

• ユーザー プロファイルのファイル数が多い (数万単位) 場合、パーシステント

デスクトップや、パーシステント ディスクがあるデスクトップに対してこの

設定を有効にします。この設定を有効にすると、ログイン時間を大幅に短縮

できます。これは、デスクトップにあるローカル プロファイルをログイン時

に同期する必要があるからです。ローカル プロファイルが大きいと、ネット

ワーク上のリポジトリとの同期のためにログイン時間が長くなります。

ローカル プロファイルがなければ、同期が不要になります。

Page 16: VMware View Persona Management...Management でのユーザー プロファイルの構成」 の章にある「 View 個人設定管理オプションを指定して View Agent をインストール」

導入ガイド / 1 6

VMware View Persona Management 導入ガイド

Delete ‘Local Settings ’ or ‘AppData\Local ’ when persona is removed

簡単な説明 ログアウト時にユーザーの個人設定を削除する際に、ユーザーのローカル設定

フォルダも削除します。

デフォルト値 [Remove local persona at log o¦] が無効になっている場合は、デフォルトで

[Disabled] に設定されます。ユーザーのログオフ時にローカル設定フォルダは

削除されず、ローカルの個人設定は削除されません。

[Remove local persona at log o¦] が有効になっている場合、この設定は

デフォルトで [Enabled] になり、ローカル プロファイルの内容が、[Local

Settings] フォルダを含めてすべて削除されます。

この設定が無効の場合、ローカル プロファイルの内容は、Local Settings

フォルダを除き、すべてログアウト時に削除されます。*

指定できる値 [Enabled]、[Disabled]

使用例と詳細 [Remove local persona at log o¦] が有効になっている場合に設定できます。

この設定を無効にすることが推奨される使用例

• パーシステント デスクトップまたはパーシステント ディスクを使用していて、

[Remove local persona at log o¦] を有効にし、[Roam local settings

folders] を有効にしていない場合は、[Delete ‘Local Settings’ or

‘AppData\Local’ when persona is removed] を無効にします。この場合、

ローカル設定フォルダをデスクトップに残さないと、データが失われる可能性

があります。たとえば、Outlook では Local Settings に情報が保存される

ので、ログオフ時にローカル設定フォルダのローミングを行わずにこのフォ

ルダを削除すると、情報が失われます。

• ローカル設定フォルダにデータや設定を保存するアプリケーションを使用する

場合は、次の 2 つの選択肢があります。[Roam local settings folders] を

有効にするか、[Remove local persona at log o¦] と [Delete ‘Local

Settings’ or ‘AppData\Local’ when persona is removed] を無効にする

ことで、ローカルの個人設定とローカル設定をデスクトップに残すことが

できます。後者の選択肢は、フローティング デスクトップには使用できません。

この場合、[Roam local settings folders] を有効にする必要があります。

* 次の表に、[Delete ‘Local Settings’ or ‘AppData\Local’ when persona is removed] と [Remove local persona

at log o¦] の関係を示します。

[Remove local persona at log o¦]

が有効

[Remove local persona at log o¦] が

無効

[Delete ‘Local

Settings’ or

‘AppData\Local’

when persona is

removed] が有効

ローカルの個人設定とローカル設定の

両方がログアウト時に削除されます。

[Remove local persona at log o¦]

を有効にすると、[Delete ‘Local

Settings’ or ‘AppData\Local’ when

persona is removed] がデフォルトで

有効になります。

ログアウト時に、ローカルの個人設定は

残され、ローカル設定は削除されます。

[Remove local persona at log o¦] が

無効の場合、[Delete ‘Local Settings’ or

‘AppData\Local’ when persona is

removed] は設定できません。

Page 17: VMware View Persona Management...Management でのユーザー プロファイルの構成」 の章にある「 View 個人設定管理オプションを指定して View Agent をインストール」

導入ガイド / 1 7

VMware View Persona Management 導入ガイド

[Delete ‘Local

Settings’ or

‘AppData\Local’

when persona is

removed] が無効

ローカルの個人設定はログアウト時に

削除され、ローカル設定は残されます。

このように設定するには、[Remove

local persona at log o¦]を有効に

するか、[Delete ‘Local Settings’ or

‘AppData\Local’ when persona is

removed]を無効にする必要があります。

ローカルの個人設定とローカル設定がログ

アウト時に残されます。

[Remove local persona at log o¦] の

デフォルト値は [Disabled] です。[Delete

‘Local Settings’ or ‘AppData\Local’

when persona is removed] は、デフォ

ルト値が [Disabled] で、[Remove local

persona at log o¦] が無効の場合は変更

できません。

Roam local settings folders

簡単な説明 Local Settings フォルダまたは AppData\Local フォルダを、ほかのユーザー

個人設定とともに、リモート リポジトリとの同期に含めます。

デフォルト値 [Disabled] (ローカル設定フォルダは、残りのユーザー プロファイルのローミング

時にローミングまたは同期されません)

指定できる値 [Enabled]、[Disabled]

使用例と詳細 この設定を有効にすることが推奨される使用例

• 物理環境で、ユーザーが複数の物理コンピュータ (自宅と職場など) を使用

する場合、ローカル設定ディレクトリは、各物理コンピュータの設定が保存

されるリポジトリです。仮想環境では、同じローカル設定がログインのたび

に必要になります。この設定を有効にすると、View Persona によって、

ローカル設定がセッション間で維持されます。

• [Roam local settings folders] は、たとえば、Outlook や Zimbra など

のアプリケーションを使用する場合に有効にします。これらのアプリケー

ションでは、データ (メール メッセージなど) や設定がローカル設定フォルダ

に保存されます。ただし、データが、ネットワーク リポジトリへの定期的な

アップロードが必要な 1 つの大きなファイル (Outlook のメール メッセージ

など) に保存される場合、パフォーマンスとスケーラビリティが低下する

可能性があります。

• ローカル設定フォルダにデータや設定を保存するアプリケーションを使用

する場合、次の 2 つの選択肢があります。[Roam local settings folders]

を有効にするか、[Remove local persona at log o¦] と [Delete ‘Local

Settings’ or ‘AppData\Local’ when persona is removed] を無効にする

ことで、ローカルの個人設定とローカル設定をデスクトップに残すことが

できます。後者の選択肢は、フローティング デスクトップには使用できません。

この場合、[Roam local settings folders] を有効にする必要があります。

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導入ガイド / 1 8

VMware View Persona Management 導入ガイド

Files and folders to preload

簡単な説明 ログイン時に完全にダウンロードするファイルとフォルダを指定します。View

Persona Management の設定に従って、変更内容は定期的にリポジトリに

アップロードされます。これらのファイルとフォルダは、事前ロードされた後、

Persona Management によって管理されます。

デフォルト値 <Start Menu>\Programs\Startup (スタート メニュー \プログラム \スタート

アップ) フォルダはデフォルトで事前ロードされます。このフォルダは削除

できません。このデフォルト値にフォルダを追加できます。

指定できる値 ローカル プロファイルのルートを基準にした相対パス。パス名にドライブ名は

含めないでください。

使用例と詳細 ユーザーのログイン時に特定のファイルまたはフォルダが必要であることが

わかっている場合は、ここでそのフォルダを指定します。

Files and folders to preload (exceptions)

簡単な説明 [Files and folders to preload] の指定パス内で、事前ロードから除外するファイル

とフォルダを指定します。

デフォルト値 空白

指定できる値 ローカル プロファイルのルートを基準にした相対パス。パス名にドライブ名は

含めないでください。

使用例と詳細 ログイン時に事前ロードが必要なフォルダ内で、ログイン前にダウンロードする

必要がないファイルやフォルダを除外できます。

Windows roaming profiles synchronization

簡単な説明 標準の Windows のローミング プロファイルで管理するファイルとフォルダを

指定します。これらのファイルとフォルダはログイン時に一括でダウンロードされ、

ログアウト時に一括でアップロードされます。

デフォルト値 このリストには 2 つのフォルダがデフォルトで指定されており、削除できない

ようになっています。これらのフォルダは、<Roamed Application Data>\

Microsoft\Windows\Themes\Custom.theme と <Roamed Application

Data>\Microsoft\SystemCertificates です。このデフォルトのリストに

フォルダを追加できます。

指定できる値 ローカル プロファイルのルートを基準にした相対パス。パス名にドライブ名は

含めないでください。

使用例と詳細 特定のプロファイル ファイルやフォルダを、Persona Management のように

必要に応じてダウンロードし、一定の間隔でアップロードするのではなく、標準

の Windows のローミング プロファイルのように、ログイン時にダウンロードし、

ログアウト時にのみアップロードできます。

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導入ガイド / 1 9

VMware View Persona Management 導入ガイド

Windows roaming profiles synchronization (exceptions)

簡単な説明 [Windows roaming profiles synchronization] のパス内で、Windows の

ローミング プロファイルではなく、View Persona Management で管理する

ファイルやフォルダを指定します。

デフォルト値 空白

指定できる値 ローカル プロファイルのルートを基準にした相対パス。パス名にドライブ名は

含めないでください。

使用例と詳細 ログイン時にダウンロードし、ログアウト時にのみアップロードするフォルダ内で、

一部のファイルまたはフォルダを除外できます。

Files and folders excluded from roaming

簡単な説明 ユーザー プロファイル内で、ローカル システムのみに存在し、ユーザーに合わせて

ローミングを行わないファイルやフォルダを指定します。

デフォルト値 デフォルトでローミングから除外されるフォルダは複数あり、これらは削除でき

ません。

このデフォルトのリストにフォルダを追加できます。デフォルトのリストには、

ユーザー プロファイルの temp フォルダ、ThinApp キャッシュ フォルダ、および

Internet Explorer、Firefox、Chrome、および Opera のキャッシュ フォルダ

が含まれます。

指定できる値 ローカル プロファイルのルートを基準にした相対パス。パス名にドライブ名は

含めないでください。

使用例と詳細 この設定は、一時ファイルやキャッシュ ファイルが含まれ、リポジトリ内の

ユーザー プロファイルと同期する必要がないアプリケーション サブフォルダに

使用できます。

Files and folders excluded from roaming (exceptions)

簡単な説明 [Files and folders excluded from roaming] で指定したフォルダ内で、ローミング

(リポジトリとの同期) が必要な例外フォルダを指定します。

デフォルト値 空白

指定できる値 ローカル プロファイルのルートを基準にした相対パス。パス名にドライブ名は

含めないでください。

使用例と詳細 ローミングから除外するプロファイル フォルダ内で、ローミングが必要なファイル

やフォルダを指定できます。

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導入ガイド / 2 0

VMware View Persona Management 導入ガイド

Folders to background download

簡単な説明 ログインの直後にバックグラウンドでダウンロードするフォルダを指定します。

ファイルのダウンロード中もユーザーは操作を続けることができます。

デフォルト値 [Disabled]

指定できる値 ローカル プロファイルのルートを基準にした相対パス。パス名にドライブ名は

含めないでください。

使用例と詳細 ログイン直後に必要とすることがわかっている大規模なアプリケーション ファイル

がある場合、Persona Management のログインを短時間に保ちながら、別の

アプリケーションの操作を続行できます。その次のアプリケーションのファイルは、

開くときにダウンロードするよりも短時間で使用可能になります。バックグラウ

ンドでのダウンロードが適しているフォルダには、ThinApp アプリケーション

のサンドボックスがあります。ThinApp アプリケーションの起動時までに、必要な

ファイルのダウンロードを完了させることもできます。この方法で、ThinApp

アプリケーションの起動時間を短縮できます。

Folders to background download (exceptions)

簡単な説明 [Folders to background download] で指定したフォルダ内で、バックグラウンド

でダウンロードしないサブフォルダを指定します。

デフォルト値 [Disabled]

指定できる値 ローカル プロファイルのルートを基準にした相対パス。パス名にドライブ名は

含めないでください。

使用例と詳細 たとえば、ThinApp アプリケーションのサンドボックス内で、ダウンロードを

急がなくてもよいサブフォルダを指定します。たとえば、必要なときにダウンロード

しても時間がかからない小さなサブフォルダを指定できます。

この設定を行った場合のファイルやフォルダの事前ロードとロードの順序は次のとおりです。

1. ユーザーのログイン時には、Windows に必要なファイルとフォルダのみがダウンロードされます。また、ユーザー

プロファイル内のファイルとフォルダも、指定に応じてログイン時に事前ロードされます。

2. ユーザー プロファイル内で、バックグラウンドでダウンロードすることを指定したファイルやフォルダがダウン

ロードされます。

3. ユーザー プロファイルの残りの設定とデータは、ユーザーまたはアプリケーションがユーザー プロファイル ファイル

を開き、データを使用するときにダウンロードされます。

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導入ガイド / 2 1

VMware View Persona Management 導入ガイド

ログのグループ ポリシー設定Persona Management のログを有効にするには、[Logging flags] グループ ポリシー設定を有効にする必要があります。

ログはデフォルトで有効になっています。ログにはエラー メッセージや情報メッセージが出力されます。

[Logging flags] 内で [Log debug messages] を選択することで、ログのレベルを拡張できます。次に、ログに出力

するデバッグ メッセージを [Debug flags] 設定で指定します。

Logging fi lename

簡単な説明 Persona Management のログ ファイルの完全パス名を指定します。

デフォルト値 <共通のアプリケーション データ名 >\VMware\VDM\logs\VMWVvp.txt

指定できる値 UNC パスは指定できません。ログ ファイル名を含めます。ログ ファイル名は

変更できます。

使用例と詳細 通常はデフォルト値を変更する必要はありません。複数のディスクを構成していて、

空き容量が多い別のディスクにログを置く場合は、新しいパス値を設定できます。

このような場合は VMware テクニカル サポートにご相談ください。

Logging destination

簡単な説明 ログ メッセージの出力先を指定します。

デフォルト値 Send log messages to the log file (ログ メッセージはログ ファイルに送信

されます)

指定できる値 次のいずれかを選択します。

• Send log messages to the log file (ログ メッセージはログ ファイルに 出力されます)

• Send log messages to the debug port (ログ メッセージはデバッグ ポートに出力されます)

• Both (ログ メッセージはログ ファイルとデバッグ ポートの両方に出力されます)

使用例と詳細 この設定は、VMware テクニカル サポートが変更を提案した場合を除き、通常

はデフォルト値のままにします。

Logging flags

簡単な説明 [Logging flags] を有効にすると、ログが有効になります。ログに出力する

メッセージの種類も指定します。

デフォルト値 [Enabled] ([Log error messages] と [Log information messages] も選択

されています)

指定できる値 次の一部またはすべてのログ メッセージの種類を指定できます。

• Log error messages

• Log information messages

• Log debug messages

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導入ガイド / 2 2

VMware View Persona Management 導入ガイド

使用例と詳細 この設定を無効にしてログを出力しないようにすることもできます。トラブル

シューティングのために [Log debug messages] を選択する場合は、VMware

のテクニカル サポートにお問い合わせください。

Debug flags

簡単な説明 複数の種類のデバッグ メッセージをログに出力します。[Logging flags] のみを

指定するよりも詳細な情報が出力されます。

デフォルト値 [Disabled] (デバッグ メッセージは出力されません)

指定できる値 この設定を有効にすると、次の一部またはすべてを選択できます。

• Debug error messages

• Debug information messages

• Debug registry messages

• Debug IRQL messages

• Debug port messages

• Debug process messages

使用例と詳細 [Debug flags]を有効にする場合は、VMwareテクニカル サポートにお問い合わせ

ください。[Debug flags] を有効にする場合は、[Debug IRQL messages] と

[Debug port messages] を除くすべてのオプションを選択することが推奨され

ます。

デスクトップ UI のグループ ポリシー設定

Hide local offl ine fi le icon

簡単な説明 ユーザー プロファイル内でオフライン アイコンが表示されているファイルは、

ユーザー プロファイル リポジトリからまだ更新されていません。この設定を

使用すると、Windows ファイル エクスプローラやほとんどの Windows ダイ

アログ ボックスで、ローカルに保存されているユーザー プロファイル ファイル

を確認する際に、オフライン アイコンを非表示にできます。

デフォルト値 [Enabled] (ローカルのオフライン アイコンは表示されず、ユーザー プロファイル

内のアイコンは通常のアイコンとして表示されます)

指定できる値 [Enabled]、[Disabled] ([Disabled] の場合、Persona Management リポジ

トリからダウンロードされていないアイコンは、オフライン シンボルとして表示

されます)

使用例と詳細 Persona Management のトラブルシューティングや評価を行う際には、

[Hide local o°ine file icon] を無効にします。

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導入ガイド / 2 3

VMware View Persona Management 導入ガイド

Show progress when downloading large fi les

簡単な説明 View でリモートの個人設定リポジトリから大規模なファイルをダウンロード

する際に、デスクトップに進行状況ウィンドウを表示します。

デフォルト値 [Disabled] (進行状況ウィンドウは表示されません)

指定できる値 [Enabled]、[Disabled]

使用例と詳細 大規模なファイルのダウンロードが原因で遅延が発生した場合に、ステータス

メッセージを確認するユーザーが多い場合は、この設定を有効にします。

Minimum file size to show progress window (MB)

簡単な説明 [Show progress when downloading large files] を有効にした場合に使用

します。

ダウンロード中に進行状況のダイアログを表示させる最小ファイル サイズを、

MB 単位で指定します。ここで言う最小ファイル サイズは、一度にダウンロード

されるすべてのファイルの合計サイズです。

デフォルト値 [Show progress when downloading large files] が有効になっている場合、

50 MB です。

指定できる値 0 ~ 4294967295 (MB 単位)

使用例と詳細 [Show progress when downloading large files] を有効にすると、この設定

も有効になります。

Show critical errors to users via tray icon alerts

簡単な説明 重大なエラーが発生した場合、ユーザーのデスクトップ トレイにアラート アイコン

を表示して知らせます。

デフォルト値 [Disabled] (アラートは表示されません)

指定できる値 [Disabled]、[Enabled]

使用例と詳細 この設定を有効にすると、Persona Repository へのネットワーク接続の切断や、

レプリケーションの問題などのエラーが、トレイ アイコンに表示されます。

フォルダ リダイレクトのグループ ポリシー設定View Persona Management では、ユーザー プロファイルがリポジトリからローカル マシンにダウンロードされ、

編集されます。Windows のフォルダ リダイレクトを有効にすると、ユーザー プロファイルはネットワーク共有に残り、

ネットワーク共有上で編集されます。通常は、必要に応じてユーザー プロファイルが取得される Persona

Management の方式が推奨されます。ただし、場合によっては、Windows のフォルダ リダイレクトのほうがユーザー

プロファイルに適していることがあります。

Folder Redirection Group Policy Settings in General

簡単な説明 フォルダ リダイレクトを有効にすると、管理者は、任意のローカル プロファイル フォルダの

パスを、ネットワーク ファイル共有上の任意の場所にリダイレクトできます。ユーザーは、

ユーザー セッション中、ドキュメントがローカル ドライブにあるかのように、リダイレクト先

のフォルダ内のファイルにアクセスします。

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導入ガイド / 2 4

VMware View Persona Management 導入ガイド

デフォルト値 リダイレクトなし

指定できる値 [Enabled]、[Disabled] (各フォルダに指定するリダイレクト先は UNC パスにする必要が

あります。ユーザー プロファイル フォルダごとに異なるリダイレクト先を指定できます。また、

特定のユーザー プロファイル フォルダのみリダイレクト先のフォルダを指定しないことも

可能です)

使用例と詳細 通常、フォルダのリダイレクトは使用しません。必要に応じてファイルがダウンロードされ、

ユーザー プロファイル データが一定の間隔でアップロードされる Persona Management の

方式を使用します。

フォルダ リダイレクトよりも Persona Management のユーザー プロファイル管理が推奨

される使用例

• ユーザー プロファイルが大きいか、ネットワーク共有に遅延がある場合: ユーザー プロ

ファイルが大きい場合や、ネットワーク共有に遅延がある場合、ネットワーク共有にある

ファイルの編集は、時間がかかる場合があります。この場合は、Persona Management

のほうが適しています。

• WAN 経由でユーザー プロファイルのリポジトリにアクセスする場合: WANを経由して

ユーザー プロファイルにアクセスする場合は、Persona Managementが適しています。

Persona Management よりもリダイレクトが推奨される使用例

• ローカル システムが不安定な場合: リダイレクト先フォルダへのアクセスが WAN を

経由する場合、ドキュメントの編集時にユーザーの使用環境が影響を受ける可能性があり

ます。ただし、ローカル システムが不安定でネットワークの切断や障害が生じ、リモート

リポジトリへのアップロードにリスクを伴う場合もあります。同期を別のフォルダにリダ

イレクトすると、不安定なローカル環境に頼る必要がなくなります。

• ユーザー プロファイルのリポジトリが同じデータセンター内または同じ SAN 内にある場合:

ユーザー プロファイルのリポジトリとの距離が近い場合は、フォルダのリダイレクトが

Persona Management よりも推奨される場合があります。ユーザー プロファイルのダ

ウンロードとアップロードにかかる時間は十分に短くなります。

• 物理デスクトップと仮想デスクトップの両方がある場合: 物理デスクトップと仮想デスク

トップの両方にアクセスする必要がある場合、リダイレクト フォルダを使用すると、デス

クトップ間でデータを共有できます。Persona Management は現時点で物理デスクトップ

でサポートされていないので、Windows のフォルダ リダイレクトが必要です。

Persona Management 設定オプションを指定した View Agent を、View 以外の物理

マシンにインストールする方法もあります (注: View Agent を View Client と同じ

マシンにインストールすることはできません)。Persona Management 設定オプション

を指定して物理マシンにインストールした View Agent で、ユーザー プロファイルを

物理マシンから中央のプロファイル リポジトリにコピーできます。その後、物理マシン

から仮想デスクトップにデータを移行できます。

• Windows XP と Windows 7 の両方のデスクトップがある場合: Windows XP と

Windows 7 の両方の View デスクトップにアクセスする必要がある場合、フォルダ リダ

イレクトによって、これらのオペレーティング システム間でファイルを共有できます。

通常、Type 1 (XP) と Type 2 (Vista または Windows 7) の Windows オペレーティング

システムの間では、ローミング プロファイルを共有できません。*

* 最後の 2 つの使用例でリダイレクトするフォルダについては、次の表を参照してください。

Page 25: VMware View Persona Management...Management でのユーザー プロファイルの構成」 の章にある「 View 個人設定管理オプションを指定して View Agent をインストール」

導入ガイド / 2 5

VMware View Persona Management 導入ガイド

物理デスクトップと仮想デスクトップの間でファイルを共有する場合に

リダイレクトするフォルダ

Windows XP と Windows 7 のデスクトップの間でファイルを共有する場合にリダイレクトするフォルダ

Application Data

(ローミング)

○ ×

Contacts ○ ×

Cookies ○ ×

デスクトップ ○ ○

ダウンロード ○ ×

お気に入り ○ ×

履歴 ○ ×

リンク ○ ×

マイ ドキュメント ○ ○

マイ ミュージック ○ ×

マイ ピクチャ ○ ○

マイ ビデオ ○ ×

マイ ネットワーク ○ ×

近くのプリンタ ○ ×

最近使った項目 ○ ×

保存したゲーム ○ ×

検索 ○ ×

SendTo ○ ×

スタート メニュー ○ ×

スタートアップ項目 ○ ×

テンプレート ○ ×

インターネット一時ファイル

(インターネット キャッシュ)

× ×

Persona Management を導入する際の特殊なケースとしてのフォルダのリダイレクトについては、「View Persona

Management と Windows のローミング プロファイルの両方を使用する場合」 を参照してください。

Page 26: VMware View Persona Management...Management でのユーザー プロファイルの構成」 の章にある「 View 個人設定管理オプションを指定して View Agent をインストール」

導入ガイド / 2 6

VMware View Persona Management 導入ガイド

5. マスター仮想マシンからデスクトップ プールを作成して展開

View Agent 設定オプション と Persona Management 設定オプションを指定した親デスクトップやテンプレート

デスクトップを構成し、グループ ポリシーを設定したら、デスクトップ プールを作成し、展開します。詳細については、

『VMware View 管理者ガイド』 の 「View Persona Management でのユーザー プロファイルの構成」 の章にある

「個人設定管理を使用する View デスクトップを作成」 を参照してください。

View Persona Management 導入の特殊なケースPersona Management の導入時に特別な配慮が必要な場合があります。このような特殊なケースについて簡単に説明

します。

View Persona Management と Windows のローミング プロファイルの 両方を使用する場合

Persona Management で管理している View デスクトップと、ローミング プロファイルで管理している標準の

Windows デスクトップの両方にアクセスする環境では、問題が発生する場合があります。これらのデスクトップが

同じドメインにある場合に最適なソリューションは、2 つのデスクトップ環境に異なるプロファイルを使用することです。

そのためには、次の操作を行います。

• Windows のローミング プロファイルを設定します (Windows の GPO 設定または Active Directory 内のユーザー

オブジェクトのいずれか)

• View Persona Management を設定します。

- [Persona repository location] を有効にします。

- [Override Active Directory user profile path if it is configured] を有効にします。

この方法で、ユーザーがデスクトップからログアウトするときに、View Persona Management のプロファイルが、

Windows のローミング プロファイルに上書きされないようにします。

詳細については、「Override Active Directory user profile path if it is configured」 を参照してください。

Windows のローミング プロファイルと View Persona Management のプロファイルの間でデータを共有する場合

は、Windows のフォルダ リダイレクトを設定します。フォルダのリダイレクトによる物理デスクトップと仮想デスク

トップ間での情報の共有については、「物理デスクトップと仮想デスクトップの両方がある場合」 を参照してください。

ダイレクト フォルダのパス

ユーザー プロファイル フォルダのフォルダ リダイレクトのグループ ポリシー設定では、次のことに注意します。

• フォルダ パスに %username% を含めますが、パスの最後にならないようにします。%username% を含めるのを

忘れた場合、Persona Management が指定するパスに付加します。

• パスの最後のサブフォルダとして、マイ ドキュメントなどのリダイレクト フォルダの名前を指定します。パス内の

最後のフォルダが、フォルダ名としてユーザーのデスクトップに表示されます。

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導入ガイド / 2 7

VMware View Persona Management 導入ガイド

アンチウイルス チェッカーによるユーザー プロファイルのスキャン

各デスクトップにアンチウイルス チェッカーがインストールされている場合、ユーザー プロファイルをスキャン対象

から除外します。リモート リポジトリに保存されているプロファイルはスキャンします。この方法で IOPS を削減でき

ます。

VMware View では、vShield Endpoint を使用して、ユーザー プロファイルのファイルを開く際に、そのファイルを

デスクトップの外からスキャンします。デスクトップごとにアンチウイルス チェッカーを配備する必要はありません。

ユーザー プロファイルのバックアップ

Windows の Volume Shadow Copy Service (VSS) を使用するソフトウェアで View のユーザー プロファイルを

バックアップしないでください。このようなバックアップ ソフトウェアを使用すると、VSS を有効にするようリクエスト

があるので、見分けがつきます。

View では、ユーザー セッション中にユーザー プロファイルのバックアップを完了しています。VSS を使用する別の

ソフトウェアでバックアップが実行されると、ファイルが壊れる可能性があります。

Persona Management を使用する場合に VSS に推奨される設定については、『VMware View Optimization Guide

for Windows 7』 を参照してください。

ThinApp アプリケーションの起動時間の短縮

デスクトップを ThinApp アプリケーションとともにプロビジョニングする場合、ユーザー データの ThinApp サンド

ボックスも View のユーザー プロファイルに保存し、ユーザーとともにローミングできます。

ThinApp アプリケーションの起動時間を短縮するように View Persona Management を設定できます。ThinApp

アプリケーションに大きなファイルがある場合、[Folders to background download] に ThinApp サンドボックス

を含めます。これによって、ThinApp パッケージの起動時にはサンドボックスのロードが完了するようになるため、

起動時間を短縮できます。

ユーザー プロファイルのファイルが大きい場合のパーシステント ディスクの使用

ユーザー プロファイルに大きなファイルを作成する場合、View Composer のパーシステント ディスクを構成すると、

Persona Management のパフォーマンスを向上できます。パーシステント ディスクは、ユーザー プロファイルのキャッ

シュとして機能します。パーシステント ディスクは、専用割り当てのリンク クローン デスクトップのみに構成できます。

詳細については、『VMware View 管理者ガイド』 の 「View Persona Management でのユーザー プロファイルの構成」

の章にある 「View Persona Management での View Composer 通常ディスクの構成」 を参照してください。

フォルダ リダイレクトから Persona Management への移行

システムでフォルダ リダイレクトをすでに使用しているが、ローミング プロファイルはまだ使用していない場合、View

環境に移行する際に、データを簡単に移行できます。たとえば、フォルダ リダイレクトを使用している Windows XP

の物理デスクトップから View 内の Windows 7 に移行する場合は、フォルダ リダイレクトの設定を維持できます。ユーザー

が新しい Windows 7 の View デスクトップにログインすると、リダイレクト フォルダ内のデータを使用できます。

データの移行は、リダイレクト フォルダを通して自動的に行われますが、物理デスクトップから View デスクトップへの

レジストリ設定の移行が View によって強制されることはありません。

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VMware View Persona Management 導入ガイド

ヴイエムウェア株式会社 〒 105-0013 東京都港区浜松町 1-30-5 浜松町スクエア 13F www.vmware.com/jpCopyright © 2012 VMware, Inc. All rights reserved. 本製品は、米国および国際的な著作権法および知的財産法によって保護されています。VMware の製品は、http://www.vmware.com/go/patents のリストに表示 されている 1 つまたは複数の特許の対象です。VMware は、米国およびその他の地域における VMware, Inc. の登録商標または商標です。他のすべての名称ならびに製品についての商標は、それぞれの所有者の商標または 登録商標です。アイテム No.: VMW-DG-VIEWPERMGMT-A4-WEB

View 5 Persona Management とほかのプロファイル管理ツールの併用

Windows のローミング プロファイル以外のプロファイル管理ツールが View デスクトップ用にインストールされている

環境の場合、Persona Management の導入について、VMware からベスト プラクティスのアドバイスはありません。

View 5 では、Persona Management がデフォルトで無効になっているため、現在使用中のプロファイル管理ツール

をテストしても、Persona Management と競合することはありません。

詳細情報VMware View の詳細情報は次のとおりです。

• View の VMware コミュニティ フォーラムに参加 (英語)

• VMware ナレッジベースを検索 (英語サイト)

• VMware 認定パートナーにお問い合わせ

• View のテクニカル リソース (テクニカル ホワイトペーパー ) を参照

(『VMware View Optimization Guide for Windows 7』 を含む)

• VMware View のドキュメントを参照

- VMware View アーキテクチャ プランニング ガイド

- VMware View 管理者ガイド

- VMware View インストール ガイド

- VMware View アップグレード ガイド

- VMware View Client のドキュメント

- VMware View Integration guide (英語サイト)

執筆者と協力者についてTina de Benedictis は、VMware のエンタープライズ デスクトップのテクニカル マーケティング マネージャとして、

VMware View と ThinApp を担当しています。VMware では、ナレッジベースの記事の執筆、および ThinApp、

Fusion、Capacity Planner のテクニカル サポート トレーニングの開発に従事してきました。VMware 入社前は、

Mobileum (Roamware)、Scopus (Siebel)、ASK/Ingres (Computer Associates) などの企業で、カスタマー トレー

ニング、テクニカル サポート、およびテクニカル ドキュメントに携わってきました。

このガイドの内容について、Kevin Goodman と Steve McAllister にご協力いただきました。