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VMware vCenter Update Manager 理ガイド vCenter Update Manager 4.0 JA-000139-00

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VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

vCenter Update Manager 4.0

JA-000139-00

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VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

2 VMware, Inc.

当社 Web サイトにて最新の技術文書をご覧いただけます。

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ヴイエムウェア株式会社105-0013 東京都港区浜松町 1-30-5浜松町スクエア 13Fwww.vmware.com/jp

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目次

本書について 7

1 Update Manager について 9

セキュリティのベスト プラクティス 10コンプライアンスの利点 10コンプライアンスとセキュリティのベスト プラクティス 10

Update Manager Client の概要 10Update Manager の処理について 11

Update Manager のパッチ ダウンロード ソースの構成 12パッチとパッチ メタデータのダウンロード 12ベースラインおよびベースライン グループの作成 13vSphere オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付 13選択した vSphere オブジェクトのスキャン 13スキャン結果の確認 14ホストのパッチのステージング 14選択した vSphere オブジェクトの修正 14

ベースラインおよびベースライン グループの使用 15ベースライン タイプ 15Update Manager のデフォルト ベースライン 16ベースライン グループ 16ベースライン属性 17

Update Manager の設定 17

2 Update Manager の設定、インストール、およびアップグレード 19

Update Manager のハードウェア要件 19Update Manager データベースの準備 20サポートされるデータベース形式 20Oracle データベースの構成 21Microsoft SQL Server データベースの構成 22Update Manager データベースのメンテナンス 24

Update Manager のインストールおよびアンインストール 24Update Manager のインストール 24Guest Agent のインストール 27Update Manager のアンインストール 27

Update Manager のアップグレード 28Update Manager サーバのアップグレード 29Update Manager Client のアップグレード 30

Update Manager のベスト プラクティスおよび推奨事項 30Update Manager 導入の構成 31Update Manager の導入モデルおよびその使用 32

VMware, Inc. 3

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3 Update Manager Download Service のインストール、設定、および使用 33Update Manager Download Service のインストール 34Update Manager Download Service のインストール 34ダウンロードしたアップデートのエクスポート 35Update Manager Download Service のセットアップ 35Update Manager Download Service を使用したパッチのダウンロード 36ESX/ESXi ホスト用のサード パーティ製パッチのダウンロード 36

4 Update Manager の構成 37

Update Manager のネットワーク接続の構成 37Update Manager のパッチ ダウンロード ソースの構成 39

Update Manager でのパッチ ダウンロード ソースとしてインターネットを使用する構成 39ESX 4.x ホストのサード パーティ製パッチ ダウンロード ソースの追加 40パッチ ダウンロード ソースとしての共有リポジトリの使用 40

Update Manager のプロキシ設定の構成 41パッチのチェックの構成 41修正前のスナップショットの作成 42ホストをメンテナンス モードにできなかったときの Update Manager の対応方法の構成 43スマート リブートの構成 43Update Manager パッチをダウンロードする場所の構成 44メール送信元設定の構成 44Update Manager サービスの再起動 45VMware vCenter Update Manager Update Download タスクの実行 45

5 ベースラインおよびベースライン グループの操作 47

ベースラインの作成 48パッチ ベースラインの作成 48新規ベースライン ウィザードでのパッチのフィルタリング 50ホスト用アップグレード ベースラインの作成 51仮想アプライアンス用アップグレード ベースラインの作成 53

ベースライン グループの作成 54ホスト用ベースライン グループの作成 55仮想マシンおよび仮想アプライアンス用ベースライン グループの作成 55

ベースライン グループへのベースラインの追加 56ベースライン グループからのベースラインの削除 56オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付 57オブジェクトに添付されたベースラインおよびベースライン グループのフィルタリング 58オブジェクトからのベースラインまたはベースライン グループの分離 58パッチ ベースラインの編集 59ホスト用アップグレード ベースラインの編集 59仮想アプライアンス用アップグレード ベースラインの編集 59ベースライン グループの編集 60ベースラインの削除 60ベースライン グループの削除 61

6 vSphere オブジェクトのスキャンおよびスキャン結果の表示 63

手動による ESX/ESXi ホストのスキャンの開始 63手動による仮想マシンおよび仮想アプライアンスのスキャンの開始 64

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

4 VMware, Inc.

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スキャンのスケジュール設定 64vSphere オブジェクトのスキャン結果とコンプライアンス状態の参照 65

vSphere オブジェクトのコンプライアンス情報の表示 65コンプライアンス状態の表示 66vSphere オブジェクトに対するベースラインまたはベースライン グループのコンプライアンスの確認 67パッチの詳細の表示 67アップグレードの詳細の表示 68

7 vSphere オブジェクトの修正 69

ホストと仮想マシンの組織的なアップグレード 69ホストの修正 70

ESX ホストの修正の詳細 70ESXi ホストの修正の詳細 71

テンプレートの修正 71旧バージョンへのロールバック 72パッチ修正後の仮想マシンの再起動 72ESX/ESXi ホストのパッチのステージング 72手動によるホスト、仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正 73手動によるアップグレードおよびパッチ ベースラインを基準にしたホストの修正 73手動による仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正 74

ホスト、仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正のスケジュール設定 75アップグレードおよびパッチ ベースラインを基準にしたホストの修正のスケジュール設定 76仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正のスケジュール設定 77

8 Update Manager イベントの表示 79

選択したオブジェクトのタスクおよびイベントの表示 79Update Manager のイベント 80

9 パッチ リポジトリ 87

使用可能なパッチの表示 87ベースラインからのパッチの追加と削除 88パッチ リポジトリ内のパッチの検索 88

10 一般的なユーザー シナリオ 89

データ センターの組織的なアップグレードのシナリオ 89ホストの組織的なアップグレードのシナリオ 90仮想マシンの組織的なアップグレードのシナリオ 90

ベースライン グループを使用したホストのアップグレードおよびパッチ適用のシナリオ 91ホストへのパッチの適用のシナリオ 92仮想マシンへのパッチの適用のシナリオ 93仮想アプライアンスのアップグレードのシナリオ 94vSphere のインベントリを最新の状態に維持するシナリオ 95一般的なデータベース レポートの生成 96

Microsoft Office Excel 2003 を使用した一般的なレポートの生成 96Microsoft SQL Server のクエリを使用した一般的なレポートの生成 97

11 トラブルシューティング 99

Update Manager サーバまたは vCenter Server との接続の喪失 99

目次

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Update Manager のログ ファイルの収集 101Update Manager と vCenter Server のログ ファイルの収集 101ログ ファイルが生成されない 101適用可能なベースラインのアップデートがない 102コンプライアンス レポートで、アップデートすべてが 「該当なし」 102コンプライアンス レポートで、アップデートすべてが 「不明」 102アップデートを修正したあとも 「非準拠」 の状態が続く 103すべてのパッチまたはすべての重要なパッチを使用して仮想マシンを修正すると失敗する 103VMware Tools がインストールされていない場合に、VMware Tools のアップグレードが失敗する 104ESX/ESXi ホストのスキャンの失敗 105ESXi ホストのアップグレードの失敗 105コンプライアンス状態が 「互換性なし」 になる 105

12 データベース ビュー 109

VUMV_VERSION 110VUMV_UPDATES 110VUMV_HOST_UPGRADES 110VUMV_VA_UPGRADES 111VUMV_PATCHES 111VUMV_BASELINES 111VUMV_BASELINE_GROUPS 112VUMV_BASELINE_GROUP_MEMBERS 112VUMV_PRODUCTS 112VUMV_BASELINE_ENTITY 112VUMV_UPDATE_PATCHES 113VUMV_UPDATE_PRODUCT 113VUMV_ENTITY_SCAN_HISTORY 113VUMV_ENTITY_REMEDIATION_HIST 113VUMV_UPDATE_PRODUCT_DETAILS 114VUMV_BASELINE_UPDATE_DETAILS 114VUMV_ENTITY_SCAN_RESULTS 115VUMV_VMTOOLS_SCAN_RESULTS 115VUMV_VMHW_SCAN_RESULTS 115VUMV_VA_APPLIANCE 116VUMV_VA_PRODUCTS 116

インデックス 117

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

6 VMware, Inc.

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本書について

『VMware vCenter Update Manager 管理ガイド』 では、VMware® vCenter Update Manager をインストール、構成、および使用して、vSphere 環境内のオブジェクトのスキャン、パッチの適用、およびアップグレード (修正) を行う方法を説明します。また、本書では、一般的なユーザー シナリオも示しています。

Update Manager では、ESX/ESXi の次のバージョンのスキャンと修正が可能です。

n 仮想マシンへのパッチの適用は、ESX 3.5 以降と ESX 3i バージョン 3.5 以降に対応しています。

n VMware Tools と仮想マシンのハードウェアのアップグレードは、ESX/ESXi バージョン 4.0 以降に対応しています。

n ESX/ESXi ホストへのパッチの適用は、ESX 3.0.3 以降と ESX 3i バージョン 3.5 以降に対応しています。

n ESX/ESXi ホストのアップグレードは、ESX 3.0.0 以降と ESX 3i バージョン 3.5 以降に対応しています。

対象読者

本書は、Update Manager をインストール、アップグレード、または使用する方を対象としています。本書は、Windowsまたは Linux のシステム管理者としての経験があり、仮想マシン テクノロジーおよびデータ センターの運用に詳しい方を対象としています。

本書へのフィードバック

ドキュメントの向上にご協力ください。本書に関するコメントがございましたら、メール アドレス [email protected] までフィードバックをお寄せください。

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テクニカル サポートおよび教育リソースここでは、お客様にご利用いただけるテクニカル サポート リソースを紹介します。本書やその他の文書の最新バージョンは、http://www.vmware.com/jp/support/pubs でご覧いただけます。

オンライン サポートおよび電話によるサポート

テクニカル サポート リクエストの提出や、製品および契約情報の確認、製品の登録は、オンラインで行うことができます。詳細は http://www.vmware.com/jp/support をご覧ください。

該当するサポート契約を結んでいるお客様の場合、迅速な対応が必要な Severity1 の問題に関しては電話でのサポートをご利用ください。詳細は http://www.vmware.com/jp/support/phone_support.html をご覧ください。

サポート サービス お客様のビジネス ニーズに適した各種サポートの詳細については、http://www.vmware.com/jp/support/services をご覧ください。

ヴイエムウェア プロフェッショナル サービス

ヴイエムウェア教育サービスの有償トレーニングでは、広範なハンズオン ラボやケーススタディをご紹介します。また、業務の際のリファレンスとしてお使いいただける資料

も提供しています。トレーニングは、オンサイト、講義形式、およびライブ オンラインで受講できます。オンサイトのパイロット プログラムおよび実装のベスト プラクティスについては、ヴイエムウェア コンサルティング サービスがご使用の仮想環境の評価、計画、構築、および管理に役立つサービスを提供しています。教育トレーニング、

認定プログラム、およびコンサルティング サービスについては、http://www.vmware.com/jp/services をご覧ください。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

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Update Manager について 1vCenter Update Manager は、VMware vSphere に対する一元化されたパッチおよびバージョンの自動管理を実現し、VMware ESX/ESXi ホスト、仮想マシン、および仮想アプライアンスに対するサポートを提供します。

ユーザーが指定したアップデートは、スキャン済みの ESX/ESXi ホスト、仮想マシン、および仮想アプライアンス上のオペレーティング システムやアプリケーションに適用できます。Update Manager を使用して、次のことができます。

n コンプライアンス状態のスキャンと、ゲスト、アプライアンス、ホストへのアップデートの適用。

n ホスト、仮想マシン ハードウェア、VMware Tools、および仮想アプライアンスの直接的なアップグレード。

n ホスト上のサード パーティ製ソフトウェアのアップデート。

Update Manager は、VMware vCenter Server にネットワーク接続する必要があります。Update Manager インストールは、それぞれ単一の vCenter Server インスタンスに関連付ける (登録する) 必要があります。Update Managerモジュールは、vSphere Client 上で実行されるプラグインと vCenter Server システムと同じまたは別のコンピュータにインストールされるサーバ コンポーネントで構成されています。

vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合で、vCenter Server システムごとにUpdate Manager を使用する場合は、vCenter Server システムそれぞれに Update Manager モジュールをインストールして登録する必要があります。Update Manager は、Update Manager が登録されている vCenter Server システムでのみ使用できます。

Update Manager では、ホストのスキャンおよび修正だけでなく、仮想マシンやテンプレートのスキャン、修正 (アップデート)、パワーオン、サスペンド、およびパワーオフを実行できます。アップデートまたはパッチの適用に失敗した場

合は、データを失うことなく、仮想マシンを以前の状態に戻すことができます。Update Manager は、VMware Studioに登録されている、パワーオン状態の Red Hat、Ubuntu、SUSE、および CentOS の Linux 仮想アプライアンスをスキャンして修正できます。

Update Manager は、インターネット アクセスのないセキュアなネットワークに導入できます。このような場合は、VMware vCenter Update Manager Download Service を使用して、パッチ メタデータとパッチ バイナリをダウンロードできます。

この章では次のトピックについて説明します。

n セキュリティのベスト プラクティス (P. 10)

n Update Manager Client の概要 (P. 10)

n Update Manager の処理について (P. 11)

n ベースラインおよびベースライン グループの使用 (P. 15)

n Update Manager の設定 (P. 17)

VMware, Inc. 9

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セキュリティのベスト プラクティスオペレーティング システムとアプリケーションの最新のパッチ レベルを維持すると、環境内の脆弱性を低減し、解決策を必要とする問題の範囲を狭めるのに役立ちます。

すべてのシステムに、継続的なパッチ適用、再構成、またはその他の解決策が必要です。環境内のシステムの多様性を抑え、

システムのコンプライアンスを保つことが、セキュリティ面でのベスト プラクティスです。

コンプライアンスの利点

多くのウイルス攻撃は、既存のよく知られた問題を利用しています。Update Manager を使用すると、仮想マシン、アプライアンス、および ESX/ESXi ホストをアップデートすることで、環境のセキュリティを高めることができます。

たとえば、Nimda コンピュータ ワームは、ワームが実際にまん延する数か月前に発見された脆弱性を利用しています。発生時にはパッチが存在したため、そのパッチを適用したシステムには影響がありませんでした。Update Manager は、使用している環境内のシステムに必要なパッチを確実に適用するのに役立ちます。

使用している環境のセキュリティをより高めるには

n 環境の脆弱性がある箇所を認識すること。

n それらのマシンをパッチ基準に効率的に準拠させること。

通常の大規模な環境では、さまざまな種類のマシンでさまざまなオペレーティング システムを実行しています。環境に仮想マシンを追加すると、この多様性が増大します。Update Manager は、環境の状態を判定する処理を自動化し、VMware仮想マシンと ESX ホストをアップデートします。

コンプライアンスとセキュリティのベスト プラクティスコンプライアンスの目的は、導入システムのセキュリティを高めることです。

セキュリティと安定性を強化しながらコンプライアンスの目的を達成するには、次のものを定期的に評価します。

n 環境で使用できるオペレーティング システムとアプリケーション

n オペレーティング システムとアプリケーションに必要なパッチ

これらの評価を行う責任者、評価を実行する時期、計画を実施するために使用する方法を決定することも重要です。

Update Manager Client の概要Update Manager Client には、システム管理者のビューとコンプライアンス ビューという 2 つのメイン ビューがあります。

vSphere Client のホーム ページにあるソリューションおよびアプリケーションの [Update Manager] アイコンを使用するか、 [Update Manager] タブの [管理ビュー] をクリックすると、システム管理者のビューにアクセスできます。Update Manager Client のシステム管理者のビューでは、次のタスクを実行できます。

n Update Manager の設定の構成

n ベースラインおよびベースライン グループの作成と管理

n Update Manager のイベントの表示

n パッチ レポジトリの確認と、ベースラインからのパッチの追加または削除

選択したインベントリ オブジェクトのコンプライアンス ビューの情報は、vSphere Client の ホストおよびクラスタ インベントリ ビューまたは仮想マシンおよびテンプレート インベントリ ビューにある [Update Manager] タブに表示されます。Update Manager Client のコンプライアンス ビューでは、次のタスクを実行できます。

n 選択した各インベントリ オブジェクトのコンプライアンス状態およびスキャン結果の表示

n 選択したインベントリ オブジェクトからのベースラインおよびベースライン グループの添付および分離

n 選択したインベントリ オブジェクトのスキャン

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

10 VMware, Inc.

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n ホストのパッチのステージング

n 選択したインベントリ オブジェクトの修正

vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部であり、2 つ以上の Update Manager インスタンスをインストールおよび登録している場合、各 Update Manager インスタンスの設定を構成できます。変更する構成プロパティは、指定した Update Manager インスタンスだけに適用されるもので、グループ内のほかのインスタンスには適用されません。ナビゲーションバーで Update Manager インスタンスが登録されている vCenter Server システムの名前を選択すると Update Manager インスタンスを指定できます。

vCenter Server が vCenter リンクモードの接続グループの一部である場合、Update Manager が登録されているvCenter Server システムによって管理されているインベントリ オブジェクトのみスキャンおよび修正でき、ベースラインおよびベースライン グループを管理できます。

Update Manager の処理についてUpdate Manager を使用したパッチのアップグレードおよび適用は、特定の順序で手順が実行される、段階的な処理です。推奨される処理に従うことで、システムのダウンタイムを最小限に抑えた円滑なアップデートが確実に行えます。

Update Manager の処理は、一連のセキュリティ パッチに関する情報のダウンロードから始まります。これらのパッチの 1つまたは複数を集めてベースラインを作成します。ベースライン グループに複数のベースラインを追加できます。ベースライン グループは、競合のない一群のベースラインで構成される複合オブジェクトです。ベースライン グループを使用して、異なる種類のベースラインを組み合わせ、それらのベースラインすべてを使用してインベントリ オブジェクトを一括でスキャンして修正できます。ベースライン グループにアップグレードとパッチの両方のベースラインが含まれている場合は、アップグレードが最初に実行されます。

仮想マシン、仮想アプライアンス、ESX/ESXi ホストまたは個々のインベントリ オブジェクトの集合体に対して、ベースラインまたはベースライン グループを使用してコンプライアンスをスキャンし、あとで修正 (アップデート) できます。これらの処理は、手動またはスケジュール設定タスクにより開始できます。

次のリストでは、vSphere 環境での Update Manager の処理に関する概要を示します。

n Update Manager のパッチ ダウンロード ソースの構成 (P. 12)

Update Manager サーバがインターネットまたは共有リポジトリのいずれかからパッチをダウンロードするように構成できます。

n パッチとパッチ メタデータのダウンロード (P. 12)

パッチとパッチ メタデータのダウンロードは自動的に行われます。定期的に (間隔は設定可能)、Update Manager はShavlik 社と当社に接続して、適用可能なパッチに関する最新情報 (メタデータ) を収集します。

n ベースラインおよびベースライン グループの作成 (P. 13)

ベースラインおよびベースライン グループの作成は、オプションの手順です。ベースラインには、アップグレードベースラインとパッチ ベースラインがあります。ベースラインには、1 つまたは複数のパッチ、サービスパック、バグフィックス、またはアップグレードの集合が含まれています。ベースライン グループは既存のベースラインの集合であり、種類別の 1 つのアップグレード ベースラインと 1 つ以上のパッチ ベースライン、または複数のパッチ ベースラインの組み合わせが含まれている場合があります。

n vSphere オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付 (P. 13)

ベースラインおよびベースライン グループを使用するには、仮想マシン、仮想アプライアンス、ホストなどの選択したインベントリ オブジェクトにそれらを添付する必要があります。

n 選択した vSphere オブジェクトのスキャン (P. 13)

スキャンは、選択するスキャン タイプに応じて、ホスト、仮想マシン、仮想アプライアンスのセットの属性を、リポジトリ内のすべてのパッチおよびアップグレードを基準に評価する処理です。

n スキャン結果の確認 (P. 14)

Update Manager はオブジェクトをスキャンし、添付したベースラインやベースライン グループに対するコンプライアンス状態を判定します。

第 1 章 Update Manager について

VMware, Inc. 11

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n ホストのパッチのステージング (P. 14)

環境内のホストにパッチを適用する場合、パッチをステージングしてから修正できます。パッチのステージングは

オプションの手順です。

n 選択した vSphere オブジェクトの修正 (P. 14)

修正とは、スキャンの完了後に、Update Manager が ESX/ESXi ホスト、仮想マシン、または仮想アプライアンスにパッチとアップグレードを適用するプロセスです。修正すると、マシンおよびアプライアンスが既知の攻撃の

可能性から保護され、最新のバグ フィックスによって信頼性がより高まることを保証します。

Update Manager のパッチ ダウンロード ソースの構成Update Manager サーバがインターネットまたは共有リポジトリのいずれかからパッチをダウンロードするように構成できます。

Update Manager のパッチ ダウンロード ソースの構成は、オプションの手順です。

導入システムがインターネットに接続されている場合は、vCenter Update Manager サーバにパッチをダウロードするためのソースとしてインターネットを使用できます。パッチ ダウンロード用のデフォルトの設定とリンクを使用できます。URL アドレスを追加して、ESX 4.x ホストにだけ適用できるサード パーティ製のパッチをダウンロードすることもできます。

導入システムがインターネットに接続されていない場合は、Update Manager Download Service を使用してパッチをダウンロードしたあと、共有リポジトリを使用できます。詳細については、第 3 章「Update Manager Download Serviceのインストール、設定、および使用 (P. 33)」 を参照してください。

手順の詳細な説明については、「Update Manager のパッチ ダウンロード ソースの構成 (P. 39)」 を参照してください。

パッチとパッチ メタデータのダウンロードパッチとパッチ メタデータのダウンロードは自動的に行われます。定期的に (間隔は設定可能)、Update Manager はShavlik 社と当社に接続して、適用可能なパッチに関する最新情報 (メタデータ) を収集します。

当社は ESX/ESXi のパッチに関する情報を提供し、Shavlik 社はすべての主要アプリケーションとオペレーティング システムに関する情報を提供します。パッチの適用対象となるアプリケーションまたはオペレーティング システムが現在の環境で使用されているかどうかに関わらず、すべての仮想マシンおよび ESX/ESXi 4.0 のパッチに関する情報がダウンロードされます。ESX/ESXi 3.5 および ESX 3.0.3 ホスト用のパッチは、ESX 3.5、ESXi 3.5、または ESX 3.0.3 ホストを環境に追加したあとにダウンロードされます。

Update Manager 4.0 を使用すると、サード パーティ ベンダーの URL アドレスから ESX/ESXi 4.x のパッチに関する情報をダウンロードできます。

すべてのパッチ情報のダウンロードは、ディスク スペースやネットワーク バンド幅の観点から考えると、比較的負荷の低い操作です。これにより、それらのアプリケーションまたはオペレーティング システムのスキャンおよび修正をいつでも柔軟に追加できるようになります。

仮想マシンをはじめて修正するときに、適用可能なパッチが Update Manager サーバにダウンロードされ、適用されます。パッチの適用方法の詳細 (すぐに適用するか、あとで適用するかなど) は、その状況下での可能性とユーザーの要求と兼ね合いで決まります。

ダウンロード後に、パッチはパッチ ダウンロード ディレクトリ内に無期限に保存されます。ほかのマシンを修正するときは、パッチのリソースはすでにサーバに存在します。

Update Manager がパッチを簡単にダウンロードできない場合、たとえば安全にインターネットにアクセスできない内部ネットワーク セグメントに Update Manager が導入されている場合は、Update Manager サーバがあとでパッチを使用できるように、VMware vCenter Update Manager Download Service が、そのインストール先のマシンにパッチをダウンロードし、保存します。

Update Manager は、インターネット プロキシを使用してパッチ情報およびパッチをダウンロードするように設定できます。

Update Manager がパッチをダウンロードする間隔を変更することも、パッチをすぐにダウンロードすることもできます。手順の詳細については、「パッチのチェックの構成 (P. 41)」 を参照してください。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

12 VMware, Inc.

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ベースラインおよびベースライン グループの作成ベースラインおよびベースライン グループの作成は、オプションの手順です。ベースラインには、アップグレード ベースラインとパッチ ベースラインがあります。ベースラインには、1 つまたは複数のパッチ、サービスパック、バグ フィックス、またはアップグレードの集合が含まれています。ベースライン グループは既存のベースラインの集合であり、種類別の1 つのアップグレード ベースラインと 1 つ以上のパッチ ベースライン、または複数のパッチ ベースラインの組み合わせが含まれている場合があります。

ホスト、仮想マシン、および仮想アプライアンスをスキャンする場合、ベースラインおよびベースライン グループを基準にそれらを評価して、コンプライアンス レベルを判定します。

Update Manager には、デフォルトのパッチ ベースラインとアップグレード ベースラインがそれぞれ 4 つずつ含まれています。デフォルトのベースラインの編集や削除はできません。目的の基準を満たすパッチ ベースラインおよびアップグレード ベースラインを作成しない場合は、デフォルトのベースラインを使用できます。作成するベースラインやデフォルトのベースラインは、ベースライン グループにまとめることができます。ベースラインとベースライン グループの詳細については、「ベースラインおよびベースライン グループの使用 (P. 15)」 および 第 5 章「ベースラインおよびベースライングループの操作 (P. 47)」 を参照してください。

vSphere オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付ベースラインおよびベースライン グループを使用するには、仮想マシン、仮想アプライアンス、ホストなどの選択したインベントリ オブジェクトにそれらを添付する必要があります。

ベースラインおよびベースライン グループはオブジェクトに個別に添付することができますが、フォルダやホスト、クラスタ、データ センターなどのコンテナ オブジェクトに添付する方がより効率的です。コンテナ オブジェクトにベースラインを添付すると、そのコンテナ内のすべてのオブジェクトにベースラインが添付されます。

手順の詳細については、「オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付 (P. 57)」 を参照してください。

選択した vSphere オブジェクトのスキャンスキャンは、選択するスキャン タイプに応じて、ホスト、仮想マシン、仮想アプライアンスのセットの属性を、リポジトリ内のすべてのパッチおよびアップグレードを基準に評価する処理です。

ホストのインストール環境をスキャンして最新のパッチが適用されているか特定できます。または、仮想マシンをスキャ

ンしてそのオペレーティング システムに最新のパッチが適用されているか特定できます。

パッチのスキャンは、オペレーティング システムに固有です。たとえば、Update Manager は Windows 仮想マシンをスキャンして、特定のパッチ セットがあることを確定しますが、同じマシンをスキャンして Linux パッチがインストールされているか判断することはありません。

仮想インフラストラクチャでは、リソース プールを除くすべてのオブジェクトをスキャンすることができます。

Update Manager は、次のスキャン タイプをサポートします。

n パッチ スキャン: Windows または Linux を実行している仮想マシンだけではなく、ESX 3.0.3 以降、ESX 3i バージョン 3.5 以降でもパッチのスキャンを実行できます。オフラインの仮想マシンおよびテンプレートだけではなく、オンラインでもパッチをスキャンすることができます。

n ホストのアップグレード スキャン: ESX/ESXi 4.0 にアップグレードするため、ESX 3.0.0 以降または ESX 3i バージョン3.5 以降をスキャンすることができます。

n VMware Tools スキャン: 最新の VMware Tools バージョンを使用しているかについて、Windows または Linuxを実行している仮想マシンをスキャンすることができます。オフラインの仮想マシンおよびテンプレートだけではなく、

オンラインでも VMware Tools スキャンを実行できます。VMware Tools スキャンを実行する前に、仮想マシンを最低1 回パワーオンすることをお勧めします。

第 1 章 Update Manager について

VMware, Inc. 13

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n 仮想マシン ハードウェアのアップグレード スキャン: ホストでサポートされている最新の仮想ハードウェアを使用しているかについて、Windows または Linux を実行している仮想マシンをスキャンすることができます。オフラインの仮想マシンおよびテンプレートだけではなく、オンラインでも仮想マシン ハードウェアのアップグレード スキャンを実行できます。

n 仮想アプライアンスのアップグレード スキャン: VMware Studio に登録されている、パワーオン状態の Red Hat、Ubuntu、SUSE、および CentOS の Linux 仮想アプライアンスをスキャンすることができます。

データ センター、クラスタ、フォルダなどのコンテナ オブジェクトのスキャンを開始して、コンテナ オブジェクトに含まれるすべての ESX/ESXi ホストまたは仮想マシンおよびアプライアンスをスキャンすることができます。

Update Manager では、スキャンを手動で開始するかスケジュール設定してコンプライアンス情報を生成することによって、ベースラインおよびベースライン グループを基準に仮想マシン、仮想アプライアンス、および ESX/ESXi ホストをスキャンするように設定できます。スキャンに確実に最新情報を反映させるため、データ センターまたは vCenter Serverシステムのレベルでスキャン タスクをスケジュール設定することをお勧めします。手作業またはスケジュール設定されたスキャン手順については、第 6 章「vSphere オブジェクトのスキャンおよびスキャン結果の表示 (P. 63)」 を参照してください。

スキャン結果の確認

Update Manager はオブジェクトをスキャンし、添付したベースラインやベースライン グループに対するコンプライアンス状態を判定します。

個別の仮想マシン、仮想アプライアンス、テンプレート、ESX/ESXi ホスト、あるいは一群の仮想マシン、アプライアンス、ホストについて、結果を調べることによってコンプライアンス状態を確認できます。

コンプライアンス情報は、Update Manager タブに表示されます。コンプライアンス情報の確認の詳細については、「vSphere オブジェクトのスキャン結果とコンプライアンス状態の参照 (P. 65)」 を参照してください。

ホストのパッチのステージング

環境内のホストにパッチを適用する場合、パッチをステージングしてから修正できます。パッチのステージングはオプショ

ンの手順です。

ESX/ESXi 4.0 ホストのパッチをステージングすることによって、ただちにパッチを適用することなく、Update Managerサーバから ESX/ESXi ホストにパッチをダウンロードすることができます。パッチのステージングを行うと、ホストではパッチやアップデートがすでにローカルで使用できるようになっているため、修正時間が短縮されます。「ESX/ESXi ホストのパッチのステージング (P. 72)」 を参照してください。

選択した vSphere オブジェクトの修正修正とは、スキャンの完了後に、Update Manager が ESX/ESXi ホスト、仮想マシン、または仮想アプライアンスにパッチとアップグレードを適用するプロセスです。修正すると、マシンおよびアプライアンスが既知の攻撃の可能性から保護

され、最新のバグ フィックスによって信頼性がより高まることを保証します。

Update Manager では、ESX/ESXi ホスト、仮想アプライアンス、VMware Tools、および仮想マシンの仮想ハードウェアを新しいバージョンにアップグレードすることができます。アップグレードに失敗した場合にはロールバックするオプ

ションがあります。アップグレード前およびアップグレード後のカスタム スクリプトを設定して、アップグレードの前後に実行することもできます。ESX および ESXi ホスト、仮想マシン、および仮想アプライアンスのアップグレードは、ベースラインおよびベースライン グループで管理されます。

マシンおよびアプライアンスの修正は、スキャンとほぼ同じ方法で実行できます。スキャンと同様に、単一の仮想マシン

または仮想アプライアンスを修正できるだけではなく、仮想マシンおよび仮想アプライアンスのフォルダ、ホストのフォ

ルダ、vApp、クラスタ、データ センター、または仮想インフラストラクチャのすべてのオブジェクトで修正を行うこともできます。スキャンと同様に、リソース プールは、修正されることのない唯一の vSphere オブジェクト タイプです。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

14 VMware, Inc.

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Update Manager 4.0 を使用すると、ホストと仮想マシンの組織的なアップグレードを実行できます。組織的なアップグレードによって、ホスト用アップグレード ベースラインを使用して、インベントリ内のすべてのホストをアップグレードできます。組織的なアップグレードを使用して、インベントリ内の仮想マシンの仮想ハードウェアと VMware Tools を同時にアップグレードできます。これには、次のベースラインを含む、ベースライン グループを使用します。

n ホストと整合するように仮想マシン ハードウェアをアップグレード

n ホストと整合するように VMware Tools をアップグレード

組織的なアップグレードは、クラスタ、フォルダ、またはデータ センター レベルで実行できます。

Update Manager は、次のインベントリ オブジェクトの修正をサポートします。

n VMware Tools と仮想マシン ハードウェアのアップグレード、およびパッチのインストールの場合、パワーオン、サスペンド、またはパワーオフ状態の仮想マシンとテンプレート。

n 仮想アプライアンスのアップグレードの場合、VMware Studio に登録された、パワーオン状態の Red Hat、Ubuntu、SUSE、および CentOS の Linux 仮想アプライアンス。

n パッチおよびアップグレードによる修正では、ESX/ESXi ホスト。

アップデートが必要な場合は、修正する前にホストをメンテナンス モードにします。ホストがメンテナンス モードのとき、仮想マシンは実行できません。ユーザー環境の一貫性を確保するため、vCenter Server は、ホストがメンテナンス モードになる前にクラスタ内のほかのホストに仮想マシンを移行します。vCenter Server が仮想マシンを移行することができるのは、クラスタが VMotion 用に構成されている場合です。クラスタ内に存在しない、ほかのコンテナまたは個々のホストについては、移行はできません。

手動の修正または定期的にスケジュール設定された修正を使用して、vSphere インベントリ内のオブジェクトを修正できます。手動およびスケジュール設定された修正についての詳細は、第 7 章「vSphere オブジェクトの修正 (P. 69)」 を参照してください。

ベースラインおよびベースライン グループの使用ベースラインには、サービス パック、パッチ、アップグレード、またはバグ フィックスなどの 1 つまたは複数のアップデートの集合が含まれています。ベースライン グループは、既存のベースラインの集合です。ホスト、仮想マシン、および仮想アプライアンスをスキャンすると、それらをベースラインを基準に評価し、コンプライアンス レベルを判定できます。

管理者は、ベースラインおよびベースライン グループの作成、編集、削除、添付、または分離が可能です。さまざまなグループや事業部を持つ大規模な組織では、グループごとにベースラインを定義できます。システム管理者は、特定の文字

列を検索したり、各列のヘッダをクリックしてそれらの属性でソートしたりすることで、ベースラインのリストをフィル

タ処理できます。

ベースライン タイプUpdate Manager は、インベントリ内の各種オブジェクトをスキャンおよび修正するときに、使用および適用できるさまざまなタイプのベースラインをサポートしています。

Update Manager には、アップグレード ベースラインまたはパッチ ベースラインが用意されています。

アップグレード ベースライン 特定のホスト、仮想ハードウェア、VMware Tools、または仮想アプライアンスの適切なバージョンを定義します。

パッチ ベースライン 特定のホストまたは仮想マシンに適用する必要があるアップデートの最低レベルを定義

します。

Update Manager は、ベンダーが提供するアップデート リポジトリに定期的に問い合わせて、適用可能なパッチを検出します。パッチ情報とパッチの内容を取得するサーバは、フル装備の公開鍵基盤を使用して認証されます。セキュリティ

を確保するために、通常パッチはベンダーによって暗号で署名され、セキュリティ保護された接続を介してダウンロード

されます。

第 1 章 Update Manager について

VMware, Inc. 15

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パッチ ベースラインは、動的または固定のどちらかに設定できます。

動的 動的ベースラインの内容は、指定された基準に適合する適用可能なアップデートに基づ

きます。適用可能なアップデートのセットが変化すると、動的ベースラインも同様に

アップデートされます。明示的に任意のアップデートをベースラインに含めたり除外し

たりできます。

固定 Update Manager で適用可能なパッチのすべてのセットから、ベースラインに含めるすべてのアップデートを手動で指定します。一般的に固定のアップデートは、システム

が特定の問題に対処する用意ができているかどうかを確認するために使用されます。た

とえば、固定ベースラインを使用してパッチのコンプライアンスを検証することで、既

知のワームの侵入を防ぎます。

Update Manager のデフォルト ベースラインUpdate Manager にはデフォルトのベースラインが用意されています。これらを使用して、任意の仮想マシン、仮想アプライアンス、またはホストをスキャンし、さまざまなカテゴリのパッチがすべて適用されているかどうか、または最新

バージョンにアップグレードされているかどうかを判断できます。デフォルト ベースラインを、変更または削除することはできません。

重要度の高い仮想マシン パッチ

Linux または Windows の重要度の高いパッチすべてに対する仮想マシンのコンプライアンス状態をチェックします。

重要度の低い仮想マシン パッチ

Linux または Windows の任意のパッチすべてに対する仮想マシンのコンプライアンス状態をチェックします。

重要度の高いホスト パッチ 重要度の高いパッチすべてに対する ESX/ESXi ホストのコンプライアンス状態をチェックします。

重要度の低いホスト パッチ 任意のパッチすべてに対する ESX/ESXi ホストのコンプライアンス状態をチェックします。

ホストと整合するように

VMware Tools をアップグレード

ホスト上の最新バージョンの VMware Tools に対する仮想マシンのコンプライアンス状態をチェックします。Update Manager は、ESX/ESXi 4.0 ホスト上の仮想マシンに対する VMware Tools のアップグレードをサポートします。

ホストと整合するように仮想

マシン ハードウェアをアップグレード

ホストがサポートする最新バージョンに対する仮想マシンの仮想ハードウェアのコンプ

ライアンス状態をチェックします。Update Manager は、ESX/ESXi 4.0 ホスト上での仮想ハードウェア バーション 7.0 へのアップグレードをサポートします。

VA 最新版へアップグレード 最新の仮想アプライアンス バージョンに対する仮想アプライアンスのコンプライアンス状態をチェックします。

VA 最重要最新版へアップグレード

仮想アプライアンスの最新の重要度の高いバージョンに対する仮想アプライアンスのコ

ンプライアンス状態をチェックします。

ベースライン グループパッチ ベースラインとアップグレード ベースラインの両方を含むベースライン グループを作成できます。

ベースライン グループ内のベースラインのセットに競合があってはなりません。また、ベースライン グループはパッチとアップグレードの特定の組み合わせに制限されます。

n 複数のパッチ ベースライン。

n 1 つのアップグレード ベースラインと複数のパッチ ベースライン。

たとえば、1 つの ESX/ESXi アップグレード ベースラインと複数の ESX/ESXi パッチ ベースライン。

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n 複数のアップグレード ベースライン。ただし、アップグレード タイプ (VMware Tools、仮想マシン ハードウェア、仮想アプライアンス、ホストなど) あたり 1 つのアップグレード ベースラインのみ。

たとえば、「ホストと整合するように VMware Tools をアップグレード」 ベースライン 1 つと 「VA 最新版へアップグレード」 ベースライン 1 つ。

n 複数のアップグレード ベースライン (ただし、アップグレード タイプあたり 1 つのアップグレード ベースラインのみ)および複数のパッチ ベースライン。

たとえば、1 つの 「ホストと整合するように仮想マシン ハードウェアをアップグレード」 ベースライン、1 つの 「VA最重要最新版へアップグレード」 ベースライン、および 1 つ以上のパッチ ベースライン。

ベースライン属性

ベースラインには属性があり、この属性を使用して、ベースラインのタイプや、ベースラインに含まれるパッチまたはアッ

プグレードなどを識別できます。

表 1-1. ベースライン属性

[属性] 説明

[ベースライン名] ベースラインを識別します。名前はベースラインの作成時に設定さ

れ、変更できます。

[内容] パッチ ベースラインの場合、ベースラインに含まれるアップデートの数を示します。サービス パックなどの一部のアップデートには、多数の小規模のパッチが含まれています。これらの小規模のパッチ

は、以前個別に配布されている場合があります。アップデートの数

は、スキャンおよび修正が完了するまでにかかる時間を表す場合が

ありますが、ベースラインに含まれるアップデートの範囲を表すも

のではありません。

アップグレード ベースラインの場合は、アップグレード ベースラインの詳細を示します。

[コンポーネント] ベースラインのタイプを示します。値には、「ホスト パッチ」、「仮想マシンのパッチ」、「VMware Tools」、「仮想マシンのハードウェア」、および 「ホスト アップグレード」 があります。

[最終更新日時] ベースラインにパッチを追加したり、ベースラインからパッチを削

除したりした最終日時を示します。この日時は、動的アップデート

による自動変更、またはユーザーの手動変更によって、アップデー

トが変更された最終日時を反映しています。最新のアップデート情

報を確認すると、ベースラインが予想どおりに変更されたかどうか

がわかります。

[ベースライン タイプ] ベースラインのタイプを示します。値としては、「動的」 および「固定」 があります。

Update Manager の設定アップデートとスキャンのスケジュールなど、Update Manager の設定を構成できます。

Update Manager の次の設定を構成できます。

n アップデートされたパッチ情報を確認するタイミング。

n 仮想マシン、仮想アプライアンス、およびホストのスキャンまたは修正のタイミング。

n 仮想マシンの修正前スナップショットの操作方法。Update Manager は、修正前に仮想マシンのスナップショットを作成できます。スナップショットを作成するように Update Manager を設定する場合は、スナップショットを無期限に保存、または一定期間を経過したあとに削除するように設定できます。

n ホストをメンテナンス モードにできなかったときの対応方法。

n 修正後に仮想アプライアンスを再起動する方法。

第 1 章 Update Manager について

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VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

18 VMware, Inc.

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Update Manager の設定、インストール、およびアップグレード 2

VMware vCenter Update Manager をインストールする前に、Oracle または Microsoft SQL Server データベースをセットアップする必要があります。使用している導入システムが、最大 5 台のホストおよび最大 50 台の仮想マシンを含む比較的小規模なものである場合は、SQL Server 2005 Express データベースを使用できます。このデータベースは、Update Manager のインストール時にインストールできます。

Update Manager サーバ コンポーネントは、vCenter Server と同じコンピュータまたは別のコンピュータにインストールできます。Update Manager サーバ コンポーネントのインストール後に Update Manager を使用するには、Update Manager Client プラグインを vSphere Client にインストールし、有効にする必要があります。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードで接続されているグループの一部である場合は、各vCenter Server システムに Update Manager インスタンスをインストールして登録できます。Update Manager インスタンスが登録されていない vCenter リンク モードの vCenter Server システムでは、Update Manager を使用することはできません。

この章では次のトピックについて説明します。

n Update Manager のハードウェア要件 (P. 19)

n Update Manager データベースの準備 (P. 20)

n Update Manager のインストールおよびアンインストール (P. 24)

n Update Manager のアップグレード (P. 28)

n Update Manager のベスト プラクティスおよび推奨事項 (P. 30)

Update Manager のハードウェア要件Update Manager は、ハードウェアの最小要件を満たすあらゆるシステムで動作できます。

Update Manager のハードウェア最小要件は、Update Manager の導入方法によって異なります。Update Managerと同じマシンにデータベースをインストールする場合、メモリ サイズとプロセッサ速度に求められる条件が高くなります。許容可能なパフォーマンスを実現するには、表 2-1 に示す最小要件を満たしていることを確認してください。

表 2-1. ハードウェア最小要件

ハードウェア 要件

プロセッサ 2GHz の 2 つ以上の論理コアを持つ Intel または AMD x86 プロセッサ

ネットワーク 10/100Mbps

最高のパフォーマンスを得るには、Update Manager と ESX/ESXiホストの間にギガビット接続を使用します。

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表 2-1. ハードウェア最小要件 (続き)

ハードウェア 要件

メモリ 2GB RAM (Update Manager と vCenter Server のマシンが異なる場合)

4GB RAM (Update Manager と vCenter Server のマシンが同じ場合)

Update Manager は、SQL Server または Oracle データベースを使用します。vCenter Server と共有されるデータベースではなく、Update Manager 専用のデータベースを使用し、定期的にデータベースをバックアップすることをお勧めします。データベースは、Update Manager と同じコンピュータまたはローカル ネットワーク内のコンピュータに配置することがベスト プラクティスです。

使用している導入システムの規模によって、Update Manager は、データベースの使用のために 1 か月ごとに最小限の空き領域を必要とします。領域の要件の詳細については、VMware vCenter Update Manager Sizing Estimator を参照してください。

Update Manager データベースの準備Update Manager サーバおよび Update Manager Download Service には、サーバ データを格納し、整理するためのデータベースが必要です。Update Manager は、Oracle、Microsoft SQL Server、および Microsoft SQL Server 2005Express をサポートしています。

Update Manager をインストールする前に、データベース インスタンスを作成して、すべての Update Manager データベース テーブルがそのインスタンスに格納されるようにデータベースを構成する必要があります。Microsoft SQL Server2005 Express を使用する場合は、Update Manager のインストール時にデータベースをインストールして構成します。Microsoft SQL Server 2005 Express は、ホスト数が 5 台以内、仮想マシン数が 50 台以内の小規模な導入環境に使用します。

Microsoft SQL Server および Oracle データベースを使用するには、システム DSN を構成し、ODBC でテストする必要があります。

使用する Update Manager データベースは、vCenter Server データベースと同じデータベースであっても、別のデータベースであってもかまいません。既存のデータベース クラスタを利用することもできます。大規模な環境で最適な結果を得るには、vCenter System データベースとは別のコンピュータに配置された専用の Update Manager データベースを使用することをお勧めします。

VMware vCenter Update Manager サーバには、データベースに接続するための管理用の認証情報が必要です。

データベースのセットアップを開始する前に、必要なデータベース パッチを確認してください。データベースが正しく準備されていないと、Update Manager インストーラにエラーまたは警告メッセージが表示されることがあります。

サポートされるデータベース形式

Update Manager は特定のデータベースと連携し、特定のドライバとパッチを必要とします。

Update Manager は、表 2-2 に示すデータベース形式をサポートしています。

表 2-2. サポートされるデータベース形式

データベース タイプ パッチおよびドライバ要件

SQL Server 2005 SP1 クライアントに SQL Native Client ドライバを使用します。

SQL Server 2005 Express クライアントに SQL Native Client ドライバを使用します。

SQL 2008

Oracle 10g Release 1 (10.1.0.2) サーバおよびクライアントにパッチ 10.1.0.3.0 を適用します。

Oracle 10g Release 2 (10.2.0.3) サーバおよびクライアントにパッチ 10.2.0.3.0 を適用してから、クライアントにパッチ 5699495 を適用します。

Oracle 11g Release 1 (11.1.0.6.0)

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Oracle データベースの構成Update Manager で Oracle データベースを使用するには、最初にデータベースを設定する必要があります。

手順

1 Oracle の Web サイトから Oracle 10g または Oracle 11g をダウンロードしてインストールし、データベース(たとえば VUM) を作成します。

TNS Listener が起動していて実行中であることを確認し、データベース サービスをテストして、動作していることを確認します。

2 Oracle の Web サイトから Oracle ODBC をダウンロードします。

3 Oracle Universal Installer を使用して、対応する Oracle ODBC ドライバをインストールします。

重要 Oracle 10g には Oracle 10.2.0.3 以降のドライバが必要です。

4 データベース用のオープン カーソル数を増やします。

<ORACLE_BASE>¥ADMIN¥VUM¥pfile¥init.ora ファイルに open_cursors = 300 のエントリを追加します。

この例の <ORACLE_BASE> は、Oracle ディレクトリ ツリーのルートです。

ローカルで動作させるための Oracle 接続の構成

Oracle 接続が Update Manager とローカルに連携するように設定できます。

開始する前に

使用する ODBC データソースはシステム DSN である必要があります。

手順

1 次の SQL 文を使用して、Update Manager 専用の新しいテーブルスペースを作成します。

CREATE TABLESPACE "VUM" DATAFILE '<ORACLE_BASE>¥ORADATA¥VUM¥VUM.dat' SIZE 1000M AUTOEXTEND ON NEXT 500K;

この例の <ORACLE_BASE> は、Oracle ディレクトリ ツリーのルートです。

2 次のようにして、ODBC を使用してこのテーブルスペースにアクセスするための、vumAdmin などのユーザーを作成します。

CREATE USER vumAdmin IDENTIFIED BY vumadmin DEFAULT TABLESPACE “vum”;

3 このユーザーに dba 権限を付与するか、次の特定の権限を付与します。

grant connect to <ユーザー>grant resource to <ユーザー>grant create any job to <ユーザー>grant create view to <ユーザー>grant create any sequence to <ユーザー>grant create any table to <ユーザー>grant lock any table to <ユーザー>

第 2 章 Update Manager の設定、インストール、およびアップグレード

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grant create procedure to <ユーザー>grant create type to <ユーザー>grant unlimited tablespace to <ユーザー># To ensure space limitation is not an issue

4 データベースへの ODBC 接続を作成します。

次に設定例を示します。

Data Source Name:VUMTNS Service Name:VUMUser ID:vumAdmin

リモートで動作させるための Oracle データベースの構成

Update Manager とリモートに連携するよう Oracle データベースを構成できます。

リモート接続を構成する前に、まず、「Oracle データベースの構成 (P. 21)」 の説明に従ってデータベースを設定します。

開始する前に

使用する ODBC データソースはシステム DSN である必要があります。

手順

1 Update Manager サーバ マシンに Oracle クライアントをインストールします。

2 Net Configuration Assistant ツールを使用して、管理対象ホストに接続するための次の項目を追加します。

VUM =(DESCRIPTION =(ADDRESS_LIST =(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=<host address>)(PORT=1521)))(CONNECT_DATA =(SERVICE_NAME = VUM)))

この例の <host address> は、クライアントが接続する必要がある管理対象ホストです。

3 (オプション) 必要に応じて、<ORACLE_HOME>¥network¥admin¥ にある tnsnames.ora ファイルを編集します。

この場合の <ORACLE_HOME> は C:¥<ORACLE_BASE> 下にあり、Oracle ソフトウェアの実行可能ファイルとネットワーク ファイル用のサブディレクトリが含まれています。

4 データベースへの ODBC 接続を作成します。

次に設定例を示します。

Data Source Name:VUMTNS Service Name:VUMUser ID:vumAdmin

Microsoft SQL Server データベースの構成Update Manager をインストールするときに、SQL Server データベースとの ODBC 接続を確立できます。Update Manager で Microsoft SQL Server データベースを使用する前に、新しいデータ ソースを作成する必要があります。

Update Manager で SQL Server を使用する場合は、マスター データベースを使用しないでください。

SQL Server の ODBC 接続の具体的な構成方法については、Microsoft SQL ODBC のドキュメントを参照してください。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

22 VMware, Inc.

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手順

1 SQL Server で Enterprise Manager を使用して、SQL Server データベースを作成します。

データベース オペレータ (DBO) ユーザー用のデフォルト データベースを定義します。

2 DBO 権限を持つ SQL Server データベース ユーザーを作成します。

データベース ユーザーに、Update Manager データベースと MSDB データベースに対する sysadmin サーバ ロールまたは db_owner 固定データベース ロールがあることを確認します。

MSDB データベースの db_owner ロールは、インストールとアップグレードにのみ必要です。

新しいデータ ソース (ODBC) の作成

Update Manager と連携するように Microsoft SQL Server データベースを準備するには、新しいデータ ソース (ODBC)を作成する必要があります。

手順

1 Update Manager サーバ システムで、 [スタート] - [設定] - [コントロール パネル] - [管理ツール] - [データ ソース(ODBC)] を選択します。

2 [システム DSN] タブをクリックします。

3 ODBC システム データ ソースを作成または変更します。

オプション 操作

ODBC システム データ ソースを作成 a [追加] をクリックします。b SQL Server 2005 または SQL Server 2008 の場合、 [SQL Native Client] を

選択し、 [完了] をクリックします。

既存の ODBC システム データ ソースを変更 変更する ODBC システム データ ソースをダブルクリックします。

4 Microsoft SQL Server の DSN 構成ウィンドウで必要な情報を入力して、 [次へ] をクリックします。

SQL Server マシン名がドロップダウン メニューにない場合は、テキスト フィールドにそのマシン名を入力します。

a [名前] テキスト フィールドに、ODBC DSN を入力します。

たとえば、VUM と入力します。

b (オプション) [説明] テキスト フィールドに、ODBC DSN の説明を入力します。

c [サーバ] ドロップダウン メニューから、SQL Server 名を選択します。

5 SQL Server 認証のページを構成し、 [次へ] をクリックします。

n SQL Server をローカルに使用する場合は、 [統合された Windows 認証] を選択します。

n SQL Server をリモートで使用する場合は、適切な SQL Server 認証方法を選択します。

リモート SQL Server 用に選択した認証オプションは、そのサーバの設定と一致する必要があります。

SQL Server 認証方式を使用する場合は、Update Manager インストール ウィザードで、ODBC の構成に使用したのと同じユーザー名、パスワード、および ODBC DSN を指定します。

6 [既定のデータベースを以下のものに変更する] ドロップダウン メニューからデータベースを選択し、ANSI の設定を指定して、 [次へ] をクリックします。

7 言語および変換の設定、およびログ ファイルの保存場所を指定して、 [終了] をクリックします。

第 2 章 Update Manager の設定、インストール、およびアップグレード

VMware, Inc. 23

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次に進む前に

データ ソースをテストするには、ODBC Microsoft SQL Server セットアップ ウィンドウで [データソースのテスト] をクリックし、 [OK] をクリックします。システム トレイの SQL Server アイコンをダブルクリックして、SQL Agent がデータベース サーバで実行されていることを確認します。

これは、SQL Server 2005 と SQL Server 2008 のエディションの場合に該当します。

SQL Server の認証タイプの確認

SQL Server で Windows NT 認証と SQL Server 認証のどちらが使用されているかを確認できます。

手順

1 SQL Server Enterprise Manager を開きます。

2 [プロパティ] タブをクリックします。

3 接続タイプを確認します。

Microsoft SQL Server 2005 Express の構成

VMware vCenter Update Manager のインストールまたはアップグレード中に、使用するデータベースとして MicrosoftSQL Server 2005 Express を選択すると、Microsoft SQL Server 2005 Express データベース パッケージがインストール、構成されます。

その他の構成は必要ありません。

Update Manager データベースのメンテナンスUpdate Manager データベース インスタンスと Update Manager をインストールして運用可能になったら、標準的なデータベース メンテナンスを実施します。

Update Manager データベースのメンテナンスを実施するには、次の作業を行います。

n ログ ファイルの増大の監視と必要に応じたデータベース ログ ファイルの圧縮。使用しているデータベース タイプのドキュメントを参照してください。

n データベースの定期的なバックアップ スケジュールの設定。

n Update Manager のアップグレード前のデータベースのバックアップ。

データベースのバックアップについては、使用しているデータベースのドキュメントを参照してください。

Update Manager のインストールおよびアンインストールUpdate Manager は、Windows XP SP2 または Windows Server 2003 を実行するマシンにインストールできます。

Update Manager は、VMware Converter Enterprise for vCenter など、vCenter Server のほかのアドオンと互換性があります。

Update Manager のディスク容量要件は、導入環境によって異なります。詳細は、VMware vCenter Update ManagerSizing Estimator を参照してください。

Update Manager のインストールUpdate Manager サーバ コンポーネントは、vCenter Server と同じコンピュータまたは別のコンピュータにインストールできます。Update Manager サーバ コンポーネントのインストール後に Update Manager を使用するには、Update Manager Client プラグインを vSphere Client にインストールし、有効にする必要があります。

パフォーマンスを向上させるため、とりわけ大規模な環境では、Update Manager サーバ コンポーネントを、vCenterServer システムとは別のコンピュータにインストールすることをお勧めします。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

24 VMware, Inc.

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Update Manager のインストール段階で、Update Manager サーバを vCenter Server システムに登録し、正しく動作するように設定する必要があります。Update Manager、vCenter Server、および vSphere Client は、互換性のあるバージョンにする必要があります。互換性の詳細については、表 2-3 を参照してください。

SQL Server 2005 Express を使用しない場合は、Update Manager データベースを作成します。大規模な環境の場合は、Update Manager データベースを、Update Manager サーバおよび vCenter Server データベースとは別のコンピュータに設定することをお勧めします。

Update Manager をインストールする前に、そのインストール先となる環境の情報を収集します。収集する情報の例を次に示します。

n Update Manager と連携する vCenter Server システムのネットワーク情報。場合によってはデフォルトの値が設定されていますが、ネットワークの情報が正しいことを確認します。

n IP アドレス

n vCenter Server システムのユーザー名とパスワード

n ポート番号: 多くの場合、デフォルトの Web サービス ポート (80 と 443) が使用されます

n インストールの完了に必要なシステム管理者の認証情報

n 十分な権限があるアカウントのユーザー名。多くの場合、これは Administrator です

n インストールで使用するアカウントのパスワード

n Update Manager と連携するデータベースのシステム DNS 名、ユーザー名、およびパスワード

VMware では、通信に指定のポートが使用されます。また、Update Manager サーバは、vCenter Server、ESX/ESXiホスト、および Update Manager Client プラグインに指定のポートで接続します。これらのいずれかの構成要素の間にファイアウォールが存在し、かつ Windows ファイアウォール サービスが使用中の場合は、インストール時にインストーラによってポートが開かれます。カスタマイズされたファイアウォールの場合は、必要なポートを手動で開く必要があります。

Update Manager がパッチ データを保存するための 20GB 以上の空き領域を用意することをお勧めします。

Update Manager サーバのインストール

Update Manager のインストールは、単一の vCenter Server インスタンスに関連付ける必要があります。UpdateManager は、vCenter Server サーバと同じコンピュータにインストールする、あるいは異なるコンピュータにインストールすることができます。

Update Manager は、Windows XP SP2、Windows Server 2003、または Windows Server 2008 を実行するマシンにインストールできます。

Update Manager をインストールする前に、vCenter Server をインストールします。vCenter Server のインストールの詳細については、『vSphere インストール ガイド』 を参照してください。

開始する前に

SQL Server 2005 Express を使用する場合を除いて、インストールの前に Update Manager データベースを作成して、設定する必要があります。

データベース ユーザーに、Update Manager データベースと MSDB データベースに対する sysadmin サーバ ロールまたはdb_owner 固定データベース ロールがあることを確認します。db_owner ロールはアップグレードに必要ですが、Update Manager のアップグレード時に SQL ジョブは作成されません。

手順

1 Update Manager サーバのホストになる Windows サーバの CD-ROM ドライブにインストーラ CD を挿入して、[vCenter Update Manager] を選択します。

autorun.exe ファイルを起動できない場合は、CD 内で UpdateManager フォルダを探し、VMware-UpdateManager.exe を実行します。

2 インストーラの言語を選択して、 [OK] をクリックします。

第 2 章 Update Manager の設定、インストール、およびアップグレード

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3 ようこそページを確認して、 [次へ] をクリックします。

4 使用許諾契約書の条項に同意して、 [次へ] をクリックします。

5 Update Manager サーバが vCenter Server に接続するために使用する、vCenter Server および管理アカウントに関する情報を入力して、 [次へ] をクリックします。

6 データベース オプションを選択して、 [次へ] をクリックします。

n 既存のデータベースがない場合は、 [Microsoft SQL Server 2005 Express インスタンスをインストール] を選択します。このデータベースは、ホスト数が 5 台以内、仮想マシン数が 50 台以内の小規模な導入環境に適しています。

n サポートされているデータベースがある場合は、 [既存のサポートされているデータベースを使用します] を選択し、ドロップダウン メニューから DSN を選択します。

7 (オプション) DSN が Windows 認証を使用している場合は、システム DSN に対するデータベースのユーザー名とパスワードを入力し、 [次へ] をクリックします。

8 (オプション) 入力するシステム DSN が、同じスキーマを持つ既存の Update Manager データベースを示す場合は、既存のデータベースを残すか、空のデータベースで置き換えるかを選択します。

9 ドロップダウン メニューから IP またはホスト名を選択して、Update Manager インスタンスをネットワーク上で識別する方法を指定します。

Update Manager をインストールするコンピュータの NIC カードが 1 つの場合、Update Manager のインストーラは自動的に IP アドレスを検出します。コンピュータに NIC カードが複数ある場合は、正しい IP アドレスを選択するか、DNS 名を使用します。この DNS 名は、この Update Manager が管理するすべてのホストから解決できる必要があります。

10 Update Manager のポート設定を入力し、プロキシ設定の構成を行うかどうか選択して、 [次へ] をクリックします。

プロキシ設定の構成は任意です。

11 (オプション) プロキシ サーバとポートの情報、プロキシの認証を行うかどうかを指定して、 [次へ] をクリックします。

12 Update Manager のインストール ディレクトリとパッチ ダウンロード用ディレクトリを選択して、 [次へ] をクリックします。

デフォルトの場所を使用しない場合は、 [変更] をクリックして、別のディレクトリを参照します。

13 [次へ] をクリックします。

14 [インストール] をクリックして、インストールを開始します。

Update Manager サーバ コンポーネントがインストールされます。

次に進む前に

vCenter Update Manager Client プラグインを vSphere Client にインストールし、有効にします。

Update Manager Client のインストール

Update Manager 機能は、vCenter Server に不可欠の要素です。Update Manager を使用するには、vSphere Clientのプラグインとして提供されている Update Manager Client (Update Manager のユーザー インターフェイス コンポーネント) をインストールする必要があります。

Update Manager Client プラグインは、Update Manager の管理に使用するすべての vSphere Client にインストールする必要があります。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続します。

2 [プラグイン] - [プラグインを管理] を選択します。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

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3 Extension Manager ウィンドウで、VMware vCenter Update Manager 拡張機能の [ダウンロードとインストール]をクリックします。

4 Update Manager Client のインストールを完了して、 [終了] をクリックします。

5 Update Manager の拡張機能のステータスが有効になったら、 [閉じる] をクリックして Extension Manager ウィンドウを閉じます。

vSphere Client のホーム ページで、ソリューションおよびアプリケーションの下にプラグインのアイコンが表示されます。

Guest Agent のインストールVMware vCenter Update Manager Guest Agent は、Update Manager の処理を容易にします。Linux およびWindows のオペレーティング システムでは、パッチの修正がはじめてスケジュール設定されたとき、またはパワーオン状態の仮想マシンでパッチのスキャンが開始されたときに、Guest Agent が自動的にインストールされます。

最適な結果を得るには、Guest Agent の最新バージョンが仮想マシンにインストールされていることを確認してください。

Linux 仮想マシンの場合、vSphere インベントリ内の Linux 仮想マシンがパワーオンされるたびに、Update Manager がGuest Agent の存在をチェックします。Update Manager は、この検出タスクを 「Detect Linux GuestAgent」タスクとして表示します。ほかの Linux 仮想マシンがパワーオンされると、Update Manager は検出を再開し、「Detect Linux GuestAgent」 タスクがタスク ペインに表示されます。このタスクでは、各ゲスト OS にメッセージを送信し、vCenter Update Manager Guest Agent からの応答を待機します。応答でタイムアウトが発生した場合、Guest Agent がインストールされていないことを示しています。このプロセスでは、ゲスト OS に Guest Agent をインストールしません。

Guest Agent のインストールが正常に完了しない場合、パッチのスキャンや修正などの処理は失敗します。そのような場合は、手動で Guest Agent をインストールします。

Windows および Linux ゲスト用の Guest Agent インストール パッケージは、Update Manager インストール ディレクトリの ¥docroot¥vci¥guestAgent¥ サブフォルダにあります。たとえば、Update Manager を C:¥Program Files¥VMware¥Infrastructure¥Update Manager にインストールした場合、Guest Agent のインストーラは C:¥Program Files¥VMware¥Infrastructure¥Update Manager¥docroot¥vci¥guestAgent¥にあります。

Guest Agent ではユーザー入力を必要としないため、インストールは静かに完了します。Windows の場合は、VMware-UMGuestAgent.exe ファイルを実行するとインストーラが起動します。Linux の場合は、rpm -ivh VMware-VCIGuestAgent-Linux.rpm コマンドを発行すると、VMware-VCIGuestAgent-Linux.rpm ファイルがインストールされます。

Update Manager のアンインストールUpdate Manager がディスク容量などのコンピューティング リソースに与える影響は比較的小さいです。UpdateManager を削除するかどうか確信がない場合は、あとで使用できるように既存のインストールを残し、Update Manager Client のプラグインを無効にしておいてください。

Update Manager サーバとプラグインは、個別にアンインストールできます。

Update Manager サーバのアンインストール

Update Manager サーバ コンポーネントをアンインストールできます。

手順

1 Windows のスタート メニューから [設定] - [コントロール パネル] - [プログラムの追加と削除] を選択します。

2 VMware vCenter Update Manager を選択して、 [削除] をクリックします。

Update Manager サーバ コンポーネントがシステムからアンインストールされます。

第 2 章 Update Manager の設定、インストール、およびアップグレード

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Update Manager Client のアンインストール

Update Manager をアンインストールする場合、vSphere Client から Update Manager Client プラグインもアンインストールできます。

手順

1 Windows のスタート メニューから [設定] - [コントロール パネル] - [プログラムの追加と削除] を選択します。

2 VMware vCenter Update Manager Client を選択して、 [削除] をクリックします。

Update Manager プラグインがアンインストールされると、vSphere Client から [Update Manager] アイコンが消えます。パッチ バイナリとログ データは、Update Manager がインストールされていたサーバに残ります。

Update Manager のアップグレードUpdate Manager 1.0 以降を Update Manager 4.0 にアップグレードすることができます。

Update Manager のアップグレード時、vci-integrity.xml は上書きされます。vci-integrity.xml ファイルで変更した次のパラメータはアップグレード時に失われません。

n vCenter Server のホストとポートの設定: vCenter Server がインストールされたコンピュータの IP、およびUpdate Manager サーバが vCenter Server への接続に使用するポート。これらの設定は <vpxdLocation> タグを使用して構成できます。

n パッチ ストア: <patchStore> タグを使用して構成できるパッチのダウンロード場所 (Update Manager がパッチメタデータとパッチ バイナリを保存するディレクトリ)。

n パッチ デポの URL: Update Manager Client が Update Manager サーバへの接続およびパッチ データのダウンロードに使用する URL とポート。URL には、Update Manager サーバがインストールされたコンピュータの名前または IP が含まれます。これらの設定は <PatchDepotUrl> タグで構成できます。そのような設定がない場合、ESX/ESXi ホストは Update Manager サーバと Web サーバのポートを URL アドレスとして使用して、Update Manager サーバからホスト パッチをダウンロードします。

n パッチ デポのプロキシ URL: Update Manager サーバが ESX ホスト パッチのダウンロードに使用するプロキシ URL。値がない場合、Update Manager はプロキシ設定のプロキシ サーバを使用してホスト パッチをダウンロードします。この設定は <PatchDepotProxyUrl> タグで構成できます。

n プロキシ設定: Update Manager のプロキシ設定。これらの設定には、プロキシ ポート (<proxyPort>)、プロキシサーバ (<proxyServer>)、プロキシ サーバの使用 (<useProxyServer>) などがあります。

n SOAP ポート: Update Manager Client が Update Manager サーバへの接続に使用する SOAP ポート。この設定は<soapPort> タグで構成できます。

n Web サーバ ポート: ESX/ESXi ホストがホスト パッチをダウンロードするために Update Manager サーバに接続するときに使用する Web ポート。この設定は <webServerPort> タグで構成できます。

n パッチ メタデータのダウンロード URL: Update Manager がホスト用のパッチ メタデータをダウンロードする URL。この変数は <PatchMetadataDownloadUrl> タグで構成できます。Update Manager 4.0 へのアップグレード時、<PatchMetadataDownloadUrl> タグの値は <ESX3xUpdateUrl> タグに移動されます。

互換性のあるバージョンについては、表 2-3 を参照してください。この表で、「U」 は 「Update (アップデート)」 を表します。アスタリスク (*) の付いた互換バージョンは、互換性の予備テストに合格しています。この互換性はまだ試験段階にあり、完全にはサポートされていません。Update Manager サーバと Update Manager Client プラグインは同じバージョンである必要があります。

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表 2-3. 互換性マトリックス

UpdateManager

VirtualCenter ServervCenterServer VI Client

vSphereClient

2.52.5 U

12.5 U

22.5 U

32.5 U

4 4.0 2.52.5 U

12.5 U

22.5 U

32.5 U

4 4.0

1.0 あり なし なし なし なし なし あり なし なし なし なし なし

1.0 U 1 なし あり なし なし なし なし なし あり なし なし あり* なし

1.0 U 2 なし なし あり なし なし なし なし なし あり なし あり* なし

1.0 U 3 なし なし なし あり なし なし なし なし なし あり あり* なし

1.0 U 4 なし なし なし なし あり なし なし なし なし なし あり なし

4.0 なし なし なし なし なし あり なし なし なし なし なし あり

Update Manager をアップグレードするときに、インストール パスとパッチのダウンロード場所を変更することはできません。これらのパラメータを変更するには、アップグレードではなく、新しいバージョンの Update Manager をインストールする必要があります。

Update Manager データベースは、Update Manager のアップグレード前またはアップグレード時にアップグレードする必要があります。Update Manager のアップグレード時に、データベース内の既存のデータを残すか、置き換えるかを選択できます。

Update Manager サーバのアップグレードUpdate Manager をアップグレードする場合、VirtualCenter Server の互換バージョンへのアップグレードが必要になります。

開始する前に

Update Manager をアップグレードする前に、Update Manager と vCenter Server サービスを停止し、UpdateManager データベースを手動でバックアップしてください。インストーラがデータベース スキーマをアップグレードするため、データベースは以前の Update Manager バージョンと互換性がなくなり、回復できません。

データベース ユーザーに、Update Manager データベースと MSDB データベースに対する sysadmin サーバ ロールまたはdb_owner 固定データベース ロールがあることを確認します。db_owner ロールはアップグレードに必要ですが、Update Manager のインストール時に SQL ジョブは作成されません。

手順

1 VirtualCenter Server を vCenter Server 4.0 にアップグレードします。

注意 vCenter Server をアップグレードすると、vCenter Server のインストール ウィザードで Update Managerの互換性がないことを示す警告が表示されます。

2 Update Manager がインストールされているサーバの CD-ROM ドライブにインストーラ CD を挿入します。

3 言語を選択して、 [OK] をクリックします。

4 アップグレードに関する警告するメッセージが表示されたら、 [OK] をクリックします。

5 ようこそページを確認して、 [次へ] をクリックします。

6 使用許諾契約書の条項に同意して、 [次へ] をクリックします。

7 vCenter Server システムの認証情報を入力して、 [次へ] をクリックします。

元の vCenter Server システムへの Update Manager の登録情報を有効にしておく場合は、元のインストールのvCenter Server システム IP を保持し、認証情報を入力してください。

第 2 章 Update Manager の設定、インストール、およびアップグレード

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8 VMware vCenter Update Manager データベースのデータベース パスワードを入力して、 [次へ] をクリックします。

データベース パスワードは、DSN で Windows 認証を使用していない場合にのみ必要です。

9 データベース アップグレード ページで、 [はい、Update Manager データベースをアップグレードします] と [既存のUpdate Manager データベースをバックアップしました] を選択し、 [次へ] をクリックします。

アップグレードを進める前に、既存のデータベースのバックアップ コピーを作成することをお勧めします。

10 (オプション) Update Manager をアップグレードする前にデータベースを最新のスキーマにアップグレードする場合は、データベースの再初期化警告ページで既存のデータベースを残すことを選択します。

既存のデータベースを空のデータベースで置き換えることを選択した場合、既存のデータはすべて失われます。

11 Update Manager のポート設定を入力し、プロキシ設定の構成を行うかどうか選択して、 [次へ] をクリックします。

インターネットにアクセスできるコンピュータに Update Manager をインストールした場合は、プロキシ設定を構成します。

12 (オプション) プロキシ サーバとポートの情報、プロキシの認証を行うかどうかを指定して、 [次へ] をクリックします。

13 [インストール] をクリックして、アップグレードを開始します。

次に進む前に

Update Manager Client プラグインをアップグレードします。

Update Manager Client のアップグレードUpdate Manager サーバをアップグレードしたら、Update Manager Client プラグインを同じバージョンにアップグレードする必要があります。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続します。

2 [プラグイン] - [プラグインを管理] を選択します。

3 Extension Manager ウィンドウで、VMware vCenter Update Manager 拡張機能の [ダウンロードとインストール]をクリックします。

4 Update Manager Client のインストールを完了して、 [終了] をクリックします。

5 Update Manager の拡張機能のステータスが有効になったら、 [閉じる] をクリックして Extension Manager ウィンドウを閉じます。

vSphere Client の ホーム ページに、プラグイン アイコンが表示されます。

Update Manager のベスト プラクティスおよび推奨事項Update Manager は、vCenter Server システムと同じコンピュータまたは別のコンピュータにインストールできます。Update Manager Client プラグインは、vSphere Client のインストール場所に応じて、1 台のコンピュータまたは複数のコンピュータにインストールできます。

Update Manager サーバとプラグインは同じバージョンである必要があります。Update Manager、vCenter Server、および vSphere Client は、互換性のあるバージョンにする必要があります。互換性の詳細については、表 2-3 を参照してください。

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Update Manager には、次の 2 つの導入モデルがあります。

n インターネット接続モデル: Update Manager サーバは、当社のパッチ リポジトリ、Shavlik 社およびサード パーティのパッチ リポジトリに接続します (ESX 4.x ホストの場合)。Update Manager は vCenter Server と連携して、仮想マシン、アプライアンス、ホスト、およびテンプレートをスキャンし、修正します。

n air gap または semi-air gap モデル: Update Manager はインターネットに直接接続しないため、パッチ メタデータをダウンロードできません。このモデルでは、Update Manager Download Service (UMDS) を使用して、パッチ メタデータとパッチ バイナリをダウンロードします。Update Manager サーバは、インベントリから選択したオブジェクトをスキャンし、修正するためのパッチ データストアとして、共有リポジトリを使用するように構成できます。UMDS の使い方の詳細については、第 3 章「Update Manager Download Service のインストール、設定、および使用 (P. 33)」を参照してください。

同じ vCenter Server システムが管理する仮想マシンに、Update Manager と vCenter Server をインストールすることはお勧めしません。スキャンおよび修正時に、Update Manager と vCenter Server がインストールされている仮想マシンが再起動し、導入システム全体がシャットダウンすることがあります。

Update Manager 導入の構成Update Manager は、vCenter Server と同じコンピュータまたは別のコンピュータにインストールできます。

表 2-4 に、さまざまな構成を示します。

表 2-4. Update Manager 導入の構成

構成 仮想マシン 1 仮想マシン 2 仮想マシン 3 仮想マシン 4 仮想マシン 5

I vCenter Server

vCenter Serverデータベース

Update Managerサーバ

Update Managerデータベース

vSphere Client

Update ManagerClient プラグイン

II vCenter Server Update Managerサーバ

vCenter Serverデータベース

Update Managerデータベース

vSphere Client

Update ManagerClient プラグイン

III vCenter Server vCenter Serverデータベース

Update Managerサーバ

vSphere Client

Update ManagerClient プラグイン

Update Managerデータベース

IV vCenter Server Update Managerサーバ

vSphere Client

vCenter Serverデータベース

Update Managerデータベース

Update ManagerClient プラグイン

第 2 章 Update Manager の設定、インストール、およびアップグレード

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表 2-4. Update Manager 導入の構成 (続き)

構成 仮想マシン 1 仮想マシン 2 仮想マシン 3 仮想マシン 4 仮想マシン 5

V vCenter Server vCenter Serverデータベース

vSphere Client

Update Managerサーバ

Update Managerデータベース

Update ManagerClient プラグイン

VI vCenter Server Update Managerサーバ

vCenter Serverデータベース

Update Managerデータベース

vSphere Client

Update ManagerClient プラグイン

Update Manager の導入モデルおよびその使用使用しているシステムの規模によって、状況に応じたさまざまな Update Manager 導入モデルを使用できます。

Update Manager サーバ ホストの一般的な導入モデルは次のとおりです。

n vCenter Server と Update Manager サーバは 1 台のホストにインストールされ、それぞれのデータベース インスタンスは同じホスト上に配置されます。

これがいわゆるオールインワン システムです。これは、システムが比較的小規模な場合 (最大 20 台のホストまたは 200台の仮想マシン) に最も信頼性が高くなります。

n vCenter Server と Update Manager サーバは 1 台のホストにインストールされ、それぞれのデータベース インスタンスは 2 台の異なるホスト上に配置されます。

このモデルは、300 台を超える仮想マシンまたは 30 台を超えるホストがある中規模の導入でお勧めします。

n vCenter Server と Update Manager サーバは異なるホストで実行され、それぞれ独自のデータベース インスタンスを持ちます。

このモデルは、データ センターに 1,000 台を超える仮想マシンまたは 100 台を超えるホストがある大規模の導入でお勧めします。

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Update Manager Download Service のインストール、設定、および使用 3

VMware vCenter Update Manager Download Service (UMDS) は、Update Manager のオプションのモジュールです。UMDS は、これを使用しないと Update Manager サーバが利用できないパッチ メタデータとパッチ バイナリをダウンロードします。

セキュリティ上の理由または導入上の制約から、ほかのローカル ネットワークおよびインターネットから切断されたセキュリティ保護されたネットワーク、つまり air gap ネットワークに Update Manager などの vSphere をインストールする場合があります。Update Manager が適切に機能するには、パッチ情報を入手することが必要です。

semi air gap 導入環境で Update Manager Download Service を自動化し、UMDS がインストールされているマシンから、共有フォルダを使用して Update Manager サーバがインストールされているマシンにファイルを移動します。

UMDS は、さまざまなシステムおよびバージョン用のパッチをダウンロードできます。

n ESX 3i 以降、または ESX 3.5 以降のパッチ

n Update Manager がサポートする Windows 仮想マシンの全バージョン

n Update Manager がサポートする Linux 仮想マシンの全バージョン (パッチ メタデータのみ)

サード パーティのポータルから ESX/ESXi 4.x のパッチをダウンロードするように UMDS を設定することもできます。

UMDS を使用するには、1 台のコンピュータを Update Manager ダウンロード システムとして設定し、パッチをダウンロードする場所として使用する必要があります。このコンピュータは、インターネットにアクセスできる必要があります。

パッチがその格納場所にあると、新しくダウンロードしたパッチをサーバ、あるいは CD や USB キーなどの携帯可能なストレージ デバイスにエクスポートできます。また、共有フォルダなどの共有リポジトリを設定し、それをUpdate Manager が代替パッチ ソースとして使用するように構成できます。UMDS がインストールされているコンピュータは、Web サーバとして設定される場合があります。あとで、Web サーバの URL を共有リポジトリとして使用するように、Update Manager を構成できます。

このためのベスト プラクティスは、パッチを手動でダウンロードするためのスクリプトを作成し、そのスクリプトを、自動的にパッチをダウンロードする Windows の 「スケジュール設定タスク」 として設定することです。

この章では次のトピックについて説明します。

n Update Manager Download Service のインストール (P. 34)

n Update Manager Download Service のインストール (P. 34)

n ダウンロードしたアップデートのエクスポート (P. 35)

n Update Manager Download Service のセットアップ (P. 35)

n Update Manager Download Service を使用したパッチのダウンロード (P. 36)

n ESX/ESXi ホスト用のサード パーティ製パッチのダウンロード (P. 36)

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Update Manager Download Service のインストールUpdate Manager がインターネットにアクセスできない場合は、Update Manager Download Service をインストールして、パッチをダウンロードします。

Download Service インストーラはデータベースを必要とします。UMDS をインストールする前に、データベース インスタンスを作成して、すべてのテーブルがそのインスタンスに格納されるようにデータベースを構成する必要があります。

また、DSN を構成し、ODBC から DSN をテストする必要があります。Microsoft SQL Server 2005 Express を使用している場合は、UMDS のインストール時にデータベースをインストールして構成します。

Download Service がインストールされているサーバにパッチを格納するために必要な容量は、パッチを適用するオペレーティング システムおよびアプリケーションの数と、このシステムにパッチを収集する年数によって異なります。ESXパッチ用に 1 年あたり 50GB、仮想マシンのオペレーティング システムとロケール用に 1 組あたり 11GB を確保してください。

UMDS は Update Manager と同じバージョンである必要があります。コントロール パネルの [プログラムの追加と削除]を使用して、UMDS の最新バージョンがインストールされているかどうかを確認できます。

最新バージョンの UMDS を使用するには、古いバージョンの UMDS をアンインストールしてから、新しいバージョンをインストールする必要があります。Update Manager をアップグレードする場合は、Download Service データベースをクリーンアップし、UMDS 4.0 にパッチ データを再ダウンロードします。Update Manager がアップグレードされていない場合は、対応する UMDS のバージョンを使用して Update Manager がインストールされているマシンにパッチをインポートします。vmware-updateDownloadCli.exe を使用して、パッチをインポートすることができます。これは、UMDS 4.0 ではサポートされなくなりました。次に、Update Manager をアップグレードし、UMDS を再インストールして最新バージョンを使用します。

Update Manager Download Service のインストールUpdate Manager からインターネットにアクセスできない場合は、Update Manager Download Service をインストールできます。

開始する前に

旧バージョンの Update Manager Download Service をアンインストールします。旧バージョンの UMDS がインストールされていると、インストール ウィザードでエラー メッセージが表示され、インストールを続行できません。

手順

1 UMDS のホストになる Windows サーバの CD-ROM ドライブに、VMware vCenter Update Manager のインストール CD を挿入します。

2 CD 上の umds フォルダを参照して移動し、VMware-UMDS.exe を実行します。

3 インストール用の言語を選択して、 [OK] をクリックします。

4 ようこそページを確認して、 [次へ] をクリックします。

5 使用許諾契約書の条項に同意して、 [次へ] をクリックします。

6 データベース オプションを選択して、 [次へ] をクリックします。

n 既存のデータベースがない場合は、 [Microsoft SQL Server 2005 Express のインスタンスをインストールします(小規模な導入用)] を選択します。このデータベースは、ホスト数が 5 台以内、仮想マシン数が 50 台以内の導入環境に適しています。

n 既存のデータベースがある場合は、 [既存のサポートされているデータベースを使用します] を選択し、システムDSN を選択します。

7 Update Manager Download Service のプロキシ設定を入力し、 [次へ] をクリックします。

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8 Update Manager Download Service のインストール用ディレクトリとパッチ ダウンロード用ディレクトリを選択して、 [次へ] をクリックします。

デフォルトの場所を使用しない場合は、 [変更] をクリックして、別のディレクトリを参照します。

9 [インストール] をクリックして、インストールを開始します。

ダウンロードしたアップデートのエクスポート

ダウンロードしたパッチは、Update Manager の共有リポジトリの役割を果たす特定の場所にエクスポートすることができます。パッチのダウンロード ソースとして共有リポジトリを使用するように、Update Manager を構成できます。Webサーバを共有リポジトリのホストにすることもできます。

手順

1 UMDS がインストールされているマシンにログインして、コマンド プロンプト ウィンドウを開きます。

2 UMDS がインストールされているディレクトリに移動します。

デフォルトの場所は、C:¥Program Files¥VMware¥Infrastructure¥Update Manager です。

3 エクスポート パラメータを指定します。

このコマンドには、エクスポート ディレクトリのフル パスを指定します。 vmware-umds --export --dest<repository_path>

semi-air-gap 導入環境で作業している場合、<repository_path> は共有リポジトリの役割を果たすリモート サーバ上の共有フォルダを示します。

Update Manager が air-gap 導入環境にインストールされている場合は、ダウンロードしたものをフォルダにエクスポートしたあと、携帯型メディア ドライブに移動することで、Update Manager がインストールされているマシンに物理的にパッチを移し替えます。

Update Manager Download Service のセットアップUMDS でダウンロードするパッチとアップデートを指定できます。

手順

1 UMDS がインストールされているマシンにログインして、コマンド プロンプト ウィンドウを開きます。

2 UMDS がインストールされているディレクトリに移動します。

デフォルトの場所は、C:¥Program Files¥VMware¥Infrastructure¥Update Manager です。

3 ダウンロードするアップデートを指定します。

n ESX ホストのすべてのアップデートをダウンロードするように設定するには、vmware-umds --set-config --enable-host 1 --enable-win 0 --enable-lin 0 と入力します。

n すべての Windows アップデートをダウンロードするように設定するには、vmware-umds --set-config --enable-host 0 --enable-win 1 --enable-lin 0 と入力します。

n すべての Linux アップデートをダウンロードするように設定するには、vmware-umds --set-config --enable-host 0 --enable-win 0 --enable-lin 1 と入力します。

n 使用可能なすべてのアップデートをダウンロードするように設定するには、

vmware-umds --set-config --enable-host 1 --enable-win 1 --enable-lin 1 と入力します。

次に進む前に

選択したパッチをダウンロードします。

第 3 章 Update Manager Download Service のインストール、設定、および使用

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Update Manager Download Service を使用したパッチのダウンロードUMDS の設定後、選択したパッチを UMDS がインストールされているマシンにダウンロードできます。

手順

1 UMDS がインストールされているマシンにログインして、コマンド プロンプト ウィンドウを開きます。

2 UMDS がインストールされているディレクトリに移動します。

デフォルトの場所は、C:¥Program Files¥VMware¥Infrastructure¥Update Manager です。

3 vmware-umds --download コマンドを使用して、選択したパッチをダウンロードします。

パッチをすでにダウンロードしたが、もう一度ダウンロードしたい場合は、開始および終了時刻を指定してダウン

ロードするパッチを限定します。

たとえば、2008 年 5 月にリリースされたパッチを再びダウンロードする場合は、vmware-umds --re-download --start-time 2008-05-01T00:00:00 --end-time 2008-05-31T23:59:59 と入力します。

指定した期間の間にダウンロードされた過去のパッチが削除され、もう一度ダウンロードされます。

ESX/ESXi ホスト用のサード パーティ製パッチのダウンロードサード パーティ ベンダーの Web サイトに接続して ESX/ESXi 4.x ホストのパッチをダウンロードするように、UpdateManager Download Service を構成できます。

手順

1 UMDS がインストールされているマシンにログインします。

2 UMDS のインストール ディレクトリに移動して、downloadConfig.xml ファイルを探します。

デフォルトの場所は、C:¥Program Files¥VMware¥Infrastructure¥Update Manager です。

3 ファイルの <HostConfig> タグと </HostConfig> タグの間にサード パーティの URL アドレスを追加します。

<HostConfig><ESXThirdPartyUpdateUrl id=”url2”>http://third_party_URL</ESXThirdPartyUpdateUrl></HostConfig>

注意 サード パーティの URL アドレスは、ESX/ESXi 4.x ホスト用のもののみ追加できます。

4 ファイルを保存して閉じます。

5 UMDS を使用してパッチをダウンロードします。

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Update Manager の構成 4インストール時に構成プロパティを変更していない場合は、Update Manager はデフォルトの構成プロパティを使用して動作します。Update Manager の設定は、Update Manager のシステム管理者のビューからあとで変更できます。

Update Manager の設定およびサービスを構成する権限がある場合のみ、Update Manager 設定を変更できます。それらの権限は、Update Manager が登録されている vCenter Server システムで割り当てられている必要があります。ユーザー、グループ、ロール、および権限の管理に関する詳細については、『vSphere 基本システム管理』 を参照してください。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部であり、かつ 2 つ以上の UpdateManager インスタンスをインストールおよび登録している場合は、それぞれの Update Manager インスタンスごとに設定を構成できます。変更する構成プロパティは、指定した Update Manager インスタンスだけに適用されるもので、グループ内のほかのインスタンスには適用されません。ナビゲーションバーで Update Manager インスタンスが登録されている vCenter Server システムの名前を選択すると Update Manager インスタンスを指定できます。

この章では次のトピックについて説明します。

n Update Manager のネットワーク接続の構成 (P. 37)

n Update Manager のパッチ ダウンロード ソースの構成 (P. 39)

n Update Manager のプロキシ設定の構成 (P. 41)

n パッチのチェックの構成 (P. 41)

n 修正前のスナップショットの作成 (P. 42)

n ホストをメンテナンス モードにできなかったときの Update Manager の対応方法の構成 (P. 43)

n スマート リブートの構成 (P. 43)

n Update Manager パッチをダウンロードする場所の構成 (P. 44)

n メール送信元設定の構成 (P. 44)

n Update Manager サービスの再起動 (P. 45)

n VMware vCenter Update Manager Update Download タスクの実行 (P. 45)

Update Manager のネットワーク接続の構成Update Manager をインストールして、そのときにデフォルトの設定を維持した場合、Update Manager Web サーバは9084 TCP と 9087 TCP で待機します。Update Manager SOAP サーバは 8084 TCP で待機します。同じマシンにインストールされているほかのプログラムとの競合を回避するために、ネットワーク設定を変更できます。

パッチ用のメタデータを取得するには、Update Manager は https://www.vmware.com および https://xml.shavlik.com に接続できる必要があり、送信ポート 80 および 443 が必要です。

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ネットワーク接続の設定は、Update Manager および vCenter Server のインストール先によって異なることはありません。

n Update Manager は、ポート 80 で vCenter Server に接続します。

n ESX/ESXi ホストは、HTTP ポート 9084 でホストのパッチ ダウンロードを待機している Update Manager Webサーバに接続します。

n Update Manager は仮想マシン用パッチおよびホスト用アップグレード ファイルをプッシュするために、ポート 902 でESX/ESXi ホストに接続します。

n Update Manager Client プラグインは、ポート 8084 で待機している Update Manager SOAP サーバに接続します。また、ホスト用アップグレード ファイルをアップロードするために、HTTP ポート 9087 で Update Manager Webサーバにも接続します。

Update Manager のネットワーク設定には IP アドレスまたは DNS 名が含まれます。これは、ホストのアップデートユーティリティが Update Manager サーバからパッチのメタデータおよびバイナリを取得 (HTTP 経由) するために使用されます。IP はインストール中に構成しますが、あとでネットワーク接続ページの [パッチ ストアの IP アドレスまたはホスト名] ドロップダウン メニューから変更できます。

重要 可能な場合は必ず IP アドレスを使用して、問題が起こる可能性がある DNS 解決を回避します。IP ではなく、DNS名を使用する必要がある場合は、Update Manager が管理しているすべてのホストで、指定した DNS 名が解決可能であることを確認します。

Update Manager 4.0 は、IPv6 (インターネット プロトコル バージョン 6) 環境での ESX/ESXi 4.0 ホストのスキャンおよび修正に対応しています。IPv6 での仮想マシンのスキャンおよび修正には対応していません。

インベントリに ESX 3.x ホストがあり、Update Manager が IPv6 を備えたコンピュータにインストールされている場合、ホストは Update Manager サーバに接続できないため、ホストのスキャンおよび修正処理は失敗します。当社は IPv4に対応したコンピュータに Update Manager をインストールして、ESX 3.x ホストをスキャンおよび修正することをお勧めします。

開始する前に

ネットワーク接続の設定を変更する前に、ほかのポート設定との競合の有無を確認してください。修正タスクまたはスキャン

タスクが実行中の場合は、キャンセルするか、完了するまで待ちます。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [ソリューションおよびアプリケーション] - [Update Manager] を選択します。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、構成する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [構成] タブをクリックします。

3 設定で、 [ネットワーク接続] をクリックします。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

38 VMware, Inc.

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4 ネットワーク ポートの設定を編集します。

オプション 説明

SOAP ポート Update Manager クライアントは、このポートを使用して Update Manager サーバと通信します。競合がないかぎり、使用したポートの範囲に制限事項はありません。

サーバ ポート (範囲: 9000–9100) プラグイン クライアントのインストーラにアクセスできるようにする Web サーバ待機ポートで、ESX/ESXi ホスト用のパッチ デポにアクセスできるようになります。Update Manager はこの範囲の ESX/ESXi ファームウェア ポートを自動的に開いて、パッチ ストアへの送信 HTTP トラフィックを可能にします。

パッチ ストアの IP アドレスまたはホスト名 パッチをダウンロードおよび格納するホストの IP アドレスまたは名前です。

重要 可能な場合は必ず IP アドレスを使用して、問題が起こる可能性がある DNS 解決を回避します。IP ではなく、DNS 名を使用する必要がある場合は、UpdateManager が管理しているすべてのホストで、指定した DNS 名が解決可能であることを確認します。

5 [適用] をクリックします。

次に進む前に

Update Manager サービスを再起動して、ネットワークの変更を有効にします。

Update Manager のパッチ ダウンロード ソースの構成Update Manager サーバがインターネットまたは共有リポジトリのいずれかからパッチをダウンロードするように構成できます。

導入システムがインターネットに接続されている場合は、vCenter Update Manager サーバにパッチをダウロードするためのソースとしてインターネットを使用できます。パッチ ダウンロード用のデフォルトの設定とリンクを使用できます。URL アドレスを追加して、ESX 4.x ホストにだけ適用できるサード パーティ製のパッチをダウンロードすることもできます。

導入システムがインターネットに接続されていない場合は、Update Manager Download Service を使用してパッチをダウンロードしたあと、共有リポジトリを使用できます。詳細については、第 3 章「Update Manager Download Serviceのインストール、設定、および使用 (P. 33)」 を参照してください。

パッチ ダウンロード ソースを共有リポジトリからインターネットに変更するか、その逆の変更をすることは、構成の変更になります。この 2 つのオプションは相互排他の関係にあります。インターネットと共有リポジトリから、同時にパッチをダウンロードすることはできません。新しいデータをダウンロードするには、 [今すぐダウンロード] ボタンをクリックして、VMware vCenter Update Manager Update Download タスクを実行する必要があります。

VMware vCenter Update Manager Update Download タスクの実行中に新しい構成設定を適用しても、タスクは古い設定を使い続けます。

Update Manager でのパッチ ダウンロード ソースとしてインターネットを使用する構成導入システムがインターネットに接続されている場合は、Windows、Linux、および VMware ESX/ESXi のパッチを直接ダウンロードできます。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [ソリューションおよびアプリケーション] - [Update Manager] を選択します。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、構成する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [構成] タブをクリックします。

3 設定で、 [パッチ ダウンロード設定] をクリックします。

4 パッチ ダウンロード ソース ペインで [インターネットへの直接接続] を選択します。

第 4 章 Update Manager の構成

VMware, Inc. 39

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5 ダウンロードするパッチの種類を選択します。

Windows、Linux、および VMware (ESX 4.x および ESX 3.x) パッチのダウンロードを選択できます。デフォルトのパッチの場所を指定することはできません。実行できるのは、ダウンロードの有効化または無効化だけです。

6 (オプション) ESX 4.x ホストに対するサードパーティ製のパッチ ダウンロード ソースを追加します。

7 [適用] をクリックします。

8 [今すぐダウンロード] をクリックして、VMware vCenter Update Manager Update Download タスクを実行し、すぐにパッチをダウンロードします。

ESX 4.x ホストのサード パーティ製パッチ ダウンロード ソースの追加パッチのダウンロード ソースとしてインターネットを使用している場合は、サード パーティの URL を追加して、ESX 4.xパッチをダウンロードすることができます。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [ソリューションおよびアプリケーション] - [Update Manager] を選択します。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、構成する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [構成] タブをクリックします。

3 設定で、 [パッチ ダウンロード設定] をクリックします。

4 パッチ ダウンロード ソース ペインで [インターネットへの直接接続] を選択します。

5 [パッチ ソースの追加] をクリックします。

6 パッチ ソースの追加ウィンドウで、URL と説明 (説明は任意) を入力します。

Update Manager は、認証を必要とする URL アドレスをサポートしていません。

7 [URL の検証] をクリックして、URL がアクセス可能であることを確認します。

8 [OK] をクリックします。

9 [今すぐダウンロード] をクリックして、VMware vCenter Update Manager Update Download タスクを実行し、すぐにパッチをダウンロードします。

場所がインターネットのパッチ ソースのリストに追加されます。

パッチ ダウンロード ソースとしての共有リポジトリの使用Update Manager では、パッチのダウンロード ソースとして共有リポジトリを使用するように構成できます。

開始する前に

Update Manager Download Service を使用して共有リポジトリを作成し、Web サーバまたはローカル ディスクをそのリポジトリのホストにする必要があります。

詳細については、「ダウンロードしたアップデートのエクスポート (P. 35)」 を参照してください。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [ソリューションおよびアプリケーション] - [Update Manager] を選択します。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、構成する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [構成] タブをクリックします。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

40 VMware, Inc.

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3 設定で、 [パッチ ダウンロード設定] をクリックします。

4 パッチ ダウンロード ソース ペインで [共有リポジトリの使用] を選択します。

5 共有リポジトリへのパスまたは URL を入力して、 [URL の検証] をクリックし、パスが正しいことを確認します。

HTTP アドレス、HTTPS アドレス、パス、あるいは Update Manager がインストールされているディスク上の場所のいずれかを入力できます。サポートされる HTTPS アドレスは認証なしのアドレスです。

6 [適用] をクリックします。

7 [今すぐダウンロード] をクリックして、VMware vCenter Update Manager Update Download タスクを実行し、すぐにパッチをダウンロードします。

パッチ ダウンロード ソースとして共有リポジトリが使用されます。

Update Manager のプロキシ設定の構成Update Manager は、プロキシ サーバを使用してインターネットからパッチをダウンロードするように構成できます。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [ソリューションおよびアプリケーション] - [Update Manager] を選択します。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、構成する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [構成] タブをクリックします。

3 プロキシ設定ペインでプロキシ情報を変更します。

プロキシが認証を必要とする場合は、 [プロキシの認証が必要] を選択し、ユーザー名とパスワードを指定します。

4 (オプション) いつでも [テスト接続] をクリックして、プロキシを使用したインターネットへの接続をテストできます。

5 [適用] をクリックします。

パッチのチェックの構成

Update Manager は、一定の期間ごとにパッチの有無をチェックします。一般には、デフォルトのスケジュール設定で十分ですが、使用している環境で確認の頻度を増やしたり減らしたりする必要がある場合は、このスケジュールを変更で

きます。

頻繁にパッチが公開されるアプリケーションや、公開され次第パッチを入手する必要があるアプリケーションがある場合は、

パッチのチェック間隔を短くできます。最新のパッチをそれほど問題にしておらず、ネットワーク トラフィックを軽減したい場合、あるいはパッチ サーバにアクセスできない場合は、パッチのチェック間隔を長くできます。

パッチ メタデータとパッチ バイナリをダウンロードするデフォルトのタスクは、VMware vCenter Update ManagerUpdate Download タスクです。このタスクを変更するには、パッチのチェックを構成します。vSphere Client のスケジュール設定タスク ウィンドウまたは Update Manager Client のシステム管理者のビューにある [構成] タブで、VMware vCenter Update Manager Update Download タスクを変更できます。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [ソリューションおよびアプリケーション] - [Update Manager] を選択します。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、構成する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [構成] タブをクリックします。

3 設定で、 [パッチ ダウンロードのスケジュール] をクリックします。

第 4 章 Update Manager の構成

VMware, Inc. 41

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4 右上にある [パッチ ダウンロードの編集] をクリックします。

アップデートのダウンロード スケジュールの設定ウィザードが表示されます。

5 タスクの名前と説明 (説明は任意) を指定します。

6 アップデートのダウンロードの [頻度] 、 [間隔] 、および [開始時刻] を指定して、 [次へ] をクリックします。

7 (オプション) 新しいパッチがダウンロードされたときにその結果を送信する 1 つまたは複数の E メール アドレスを指定し、 [次へ] をクリックします。

このオプションを有効にするには、vCenter Server システムのメール設定を構成する必要があります。

8 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。

タスクが、指定した時間に応じて実行されます。

修正前のスナップショットの作成

パッチとアップグレードを適用する前に仮想マシンのスナップショットを作成するよう Update Manager を構成できます。修正が失敗した場合は、スナップショットを使用して、仮想マシンを修正前の状態に戻すことができます。

スナップショットを無期限に維持するか、一定期間維持するかを選択できます。スナップショットを管理するときは次の

指針を使用してください。

n スナップショットを無期限に維持すると、大量のディスク容量が消費され、仮想マシンのパフォーマンスが低下する

ことがあります。

n スナップショットを維持しない場合、容量の節約になり、最高の仮想マシン パフォーマンスが確保されます。また、修正に要する時間が短くなることがありますが、ロールバックの可用性が制限されることになります。

n スナップショットを一定期間維持する場合、使用ディスク容量が少なく、短期間のバックアップとなります。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [ソリューションおよびアプリケーション] - [Update Manager] を選択します。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、構成する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [構成] タブをクリックします。

3 設定の下の [仮想マシン設定] を選択します。

4 修正前に仮想マシンのスナップショットを作成するには、 [ロールバックできるように、修正する前に仮想マシンのスナップショットを作成します] を選択します。

5 スナップショットを無期限に維持するか、一定期間維持するかを構成します。

6 [適用] をクリックします。

これらの設定が仮想マシンのデフォルトのロールバック オプション設定になります。個々の修正タスクを構成する際は、異なる設定を指定できます。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

42 VMware, Inc.

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ホストをメンテナンス モードにできなかったときの Update Manager の対応方法の構成

ESX/ESXi ホストのパッチによっては、そのパッチを適用する前にホストをメンテナンス モードにする必要があります。Update Manager は、パッチを適用する前に ESX/ESXi ホストをメンテナンス モードします。メンテナンス モードにできなかった場合の Update Manager の対応方法を設定できます。

ホストがメンテナンス モードのとき、仮想マシンは実行できません。ユーザー環境の一貫性を確保するため、vCenter Serverは、ホストがメンテナンス モードになる前にクラスタ内のほかの ESX/ESXi ホストに仮想マシンを移行します。vCenterServer が仮想マシンを移行することができるのは、クラスタが VMotion 用に構成されている場合です。クラスタ内に存在しない、ほかのコンテナまたは個々のホストについては、移行はできません。

vCenter Server が別のホストに仮想マシンを移行できない場合の Update Manager の対応方法を設定できます。

ホストのクラスタを管理する場合は、Distributed Power Management が無効になっていることを確認します。無効になっていないと、一部のホストにパッチが適用されない場合があります。

VMware High Availability、VMware Distributed Resource Scheduler、または VMware VMotion のいずれもセットアップしていない場合は、 [パワーオフして再試行] を選択します。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [ソリューションおよびアプリケーション] - [Update Manager] を選択します。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、構成する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [構成] タブをクリックします。

3 設定の下の [ESX ホストの設定] をクリックします。

4 [障害時対応] ドロップダウン メニューからオプションを選択して、ホストをメンテナンス モードにできない場合のUpdate Manager の対応方法を指定します。

オプション 説明

タスク失敗 この失敗を Update Manager ログに記録し、それ以上の処理は何も行いません。

再試行 再試行遅延時間の経過後、再度、ホストをメンテナンス モードにしようと試みます。これは、 [再試行回数] で指定された回数実行されます。

仮想マシンをパワーオフして再試行 すべての仮想マシンをパワーオフして、再度、ホストをメンテナンス モードにしようと試みます。これは、 [再試行回数] フィールドで指定された回数実行されます。パワーオフ ボタンを使用したときと同じように仮想マシンはシャットダウンします。

仮想マシンをサスペンドして再試行 実行中のすべての仮想マシンをサスペンド状態にして、再度、ホストをメンテナンス

モードにしようと試みます。これは、 [再試行回数] フィールドで指定された回数実行されます。

5 該当する場合は、再試行遅延と再試行回数を指定します。

6 [適用] をクリックします。

これらの設定がデフォルトの障害時対応の設定になります。個々の修正タスクを構成する際は、異なる設定を指定できます。

スマート リブートの構成スマート リブートは、vApp 内の仮想アプライアンスおよび仮想マシンを選択的に再起動することで起動時の依存関係を維持し、修正されていないアプライアンスを可能なかぎり再起動します。修正後、仮想アプライアンスのスマート リブートは有効または無効にできます。

スマート リブートは、デフォルトでは有効になっています。スマート リブートを無効にした場合、仮想アプライアンスは、個々の修正要件に従って再起動されます。起動時の依存関係は無視されます。

第 4 章 Update Manager の構成

VMware, Inc. 43

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手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [ソリューションおよびアプリケーション] - [Update Manager] を選択します。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、構成する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [構成] タブをクリックします。

3 設定で、 [vApp 設定] をクリックします。

4 スマート リブートを無効にする場合は、 [修正後にスマート リブートを有効にする] を選択解除します。

Update Manager パッチをダウンロードする場所の構成Update Manager をインストールするときに、パッチをダウンロードする場所を選択できます。インストールのあとで場所を変更するには、手動で vci-integrity.xml ファイルを編集する必要があります。

手順

1 Update Manager サーバにシステム管理者でログインします。

2 Update Manager サービスを停止します。

a [マイ コンピュータ] を右クリックして [管理] をクリックします。

b 左側のペインで、 [サービスとアプリケーション] を展開し、 [サービス] をクリックします。

c 右側のペインで、 [VMware Update Manager サービス] を右クリックし、 [停止] をクリックします。

3 Update Manager のインストール ディレクトリに移動して、vci-integrity.xml ファイルを探します。

デフォルトの場所は、C:¥Program Files¥VMware¥Infrastructure¥Update Manager です。

4 元の設定に戻す必要がある場合は、このファイルのバックアップ コピーを作成します。

5 次の項目を変更してファイルを編集します。

<patchStore>yournewlocation</patchStore>

デフォルトのパッチのダウンロード場所は、次のとおりです。C:¥Documents and Settings¥All Users¥Application Data¥VMware¥VMware Update Manager¥Data¥

ディレクトリのパスの最後は ¥ にする必要があります。

6 UTF-8 形式でファイルを保存し、既存のファイルと置き換えます。

7 パッチ ストアの古いディレクトリの内容を新しいフォルダにコピーします。

次に進む前に

Update Manager サービスを再起動します。

メール送信元設定の構成

アラーム アクションの E メール通知送信などの vCenter Server の操作を行うには、送信元アカウントの E メール アドレスを構成する必要があります。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続します。

2 [ホーム] - [管理] - [vCenter Server 設定] を選択し、vCenter Server 設定ダイアログ ボックスを表示します。

3 ナビゲーション ペインで、 [メール] を選択します。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

44 VMware, Inc.

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4 SMTP サーバ情報を入力します。

SMTP サーバは、E メール メッセージの送信に使用する SMTP ゲートウェイの DNS 名または IP アドレスです。

5 送信元のアカウント情報を入力します。

送信元のアカウントとは、送信元の E メール メッセージ アドレスです。

たとえば、[email protected] です。

6 [OK] をクリックします。

Update Manager サービスの再起動ネットワーク接続設定を変更するときなど、場合によっては、Update Manager サービスを再起動する必要があります。

手順

1 Update Manager サーバ コンポーネントがインストールされている仮想マシンに、システム管理者としてログインします。

2 [マイ コンピュータ] を右クリックして [管理] をクリックします。

3 コンピュータの管理ウィンドウの左側のペインで、 [サービスとアプリケーション] を展開し、 [サービス] をクリックします。

4 右側のペインで、 [VMware Update Manager サービス] を右クリックし、 [再起動] を選択します。

ローカル コンピュータでサービスが再起動されるまで待ちます。

VMware vCenter Update Manager Update Download タスクの実行パッチ ダウンロード ソースの設定を変更した場合は、VMware vCenter Update Manager Update Download タスクを実行して新しいパッチをすべてダウンロードする必要があります。

手順

1 vSphere Client のナビゲーション バーで、 [ホーム] - [マネージメント ツール] - [スケジュール設定タスク] を選択します。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、構成する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [VMware vCenter Update Manager Update Download] タスクを右クリックします。

3 [実行] を選択します。

[タスク] ペインのリストで実行中のタスクを確認できます。

第 4 章 Update Manager の構成

VMware, Inc. 45

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VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

46 VMware, Inc.

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ベースラインおよびベースライン グループの操作 5

ベースラインは、アップグレード ベースラインまたはパッチ ベースラインである場合があります。ベースラインには、1つまたは複数のパッチ、サービスパック、バグ フィックス、またはアップグレードの集合が含まれています。ベースライングループは既存のベースラインの集合であり、種類ごとに 1 つのアップグレード ベースラインと、1 つ以上のパッチ ベースラインまたは複数のパッチ ベースラインの組み合わせが含まれている場合があります。ホスト、仮想マシン、および仮想アプライアンスをスキャンすると、それらをベースラインおよびベースライン グループを基準に評価し、コンプライアンスレベルを判定できます。

ベースラインとベースライン グループを管理するには、ベースライン権限が必要です。権限は、Update Manager が登録されている vCenter Server システムで割り当てられている必要があります。ユーザー、グループ、ロール、および権限の管理に関する詳細については、『vSphere 基本システム管理』 を参照してください。

Update Manager には、デフォルトの動的パッチ ベースラインとアップグレード ベースラインがそれぞれ 4 つずつ含まれています。デフォルトのベースラインの編集や削除はできません。

重要度の高い仮想マシン パッチ

Linux または Windows の重要度の高いパッチすべてに対する仮想マシンのコンプライアンス状態をチェックします。

重要度の低い仮想マシン パッチ

Linux または Windows の任意のパッチすべてに対する仮想マシンのコンプライアンス状態をチェックします。

重要度の高いホスト パッチ 重要度の高いパッチすべてに対する ESX/ESXi ホストのコンプライアンス状態をチェックします。

重要度の低いホスト パッチ 任意のパッチすべてに対する ESX/ESXi ホストのコンプライアンス状態をチェックします。

ホストと整合するように

VMware Tools をアップグレード

ホスト上の最新バージョンの VMware Tools に対する仮想マシンのコンプライアンス状態をチェックします。Update Manager は、ESX/ESXi 4.0 ホスト上の仮想マシンに対する VMware Tools のアップグレードをサポートします。

ホストと整合するように仮想

マシン ハードウェアをアップグレード

ホストがサポートする最新バージョンに対する仮想マシンの仮想ハードウェアのコンプ

ライアンス状態をチェックします。Update Manager は、ESX/ESXi 4.0 ホスト上での仮想マシン ハードウェア バーション 7.0 へのアップグレードをサポートします。

VA 最新版へアップグレード 最新の仮想アプライアンス バージョンに対する仮想アプライアンスのコンプライアンス状態をチェックします。

VA 最重要最新版へアップグレード

仮想アプライアンスの最新の重要度の高いバージョンに対する仮想アプライアンスのコ

ンプライアンス状態をチェックします。

vSphere Client では、Update Manager Client のシステム管理者のビューにある ベースラインおよびグループ タブにデフォルトのベースラインが表示されます。

VMware, Inc. 47

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vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部であり、グループ内の各 vCenter Server システム用に Update Manager インスタンスがある場合、作成および管理しているベースラインおよびベースライン グループは、選択した Update Manager インスタンスが登録されている vCenter Server システムが管理するインベントリ オブジェクトにのみ適用されます。Update Manager インスタンスは、インスタンスが登録されていない vCenter Serverシステムでは使用できません。

この章では次のトピックについて説明します。

n ベースラインの作成 (P. 48)

n ベースライン グループの作成 (P. 54)

n ベースライン グループへのベースラインの追加 (P. 56)

n ベースライン グループからのベースラインの削除 (P. 56)

n オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付 (P. 57)

n オブジェクトに添付されたベースラインおよびベースライン グループのフィルタリング (P. 58)

n オブジェクトからのベースラインまたはベースライン グループの分離 (P. 58)

n パッチ ベースラインの編集 (P. 59)

n ホスト用アップグレード ベースラインの編集 (P. 59)

n 仮想アプライアンス用アップグレード ベースラインの編集 (P. 59)

n ベースライン グループの編集 (P. 60)

n ベースラインの削除 (P. 60)

n ベースライン グループの削除 (P. 61)

ベースラインの作成

新規ベースライン ウィザードを使用して、導入環境の必要に応じてパッチおよびアップグレード ベースラインを作成できます。カスタマイズしたベースラインを追加作成すると、パッチを論理的にグループ分けすることができます。

Update Manager Client のシステム管理者のビューで、ベースラインを作成します。

パッチ ベースラインの作成パッチ ベースラインは、ホストまたは仮想マシンに適用できます。選択したパッチ条件によって、パッチ ベースラインは動的または固定のいずれかにできます。

動的ベースラインのパッチ データは、Update Manager が新しいパッチをダウンロードするたびに、指定した条件に応じて変わります。固定ベースラインには、新しいパッチのダウンロードに関係なく、選択したパッチのみが含まれます。

vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部であり、Update Manager インスタンスが 2つ以上ある場合、作成するパッチ ベースラインは、グループ内のほかの vCenter Server システムが管理するすべてのインベントリ オブジェクトに適用できるわけではありません。ベースラインは、選択した Update Manager インスタンス専用です。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

48 VMware, Inc.

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動的パッチ ベースラインの作成

動的ベースラインは、特定の条件を満たす一群のパッチで構成されます。動的ベースラインの内容は、使用可能なパッチ

に応じて異なります。特定のパッチを除外したり、追加したりすることもできます。これは、新しいパッチをダウンロー

ドしても変わりません。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [ソリューションおよびアプリケーション] - [Update Manager] を選択します。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [ベースラインおよびグループ] タブで、上部右隅にある [作成] をクリックします。

新規ベースライン ウィザードが開きます。

3 ベースラインの名前と説明を入力します。

4 ベースラインのタイプで、 [ホストのパッチ] または [仮想マシンのパッチ] のいずれかを選択し、 [次へ] をクリックします。

5 ベースラインのタイプとして [動的] を選択して、 [次へ] をクリックします。

6 基準ページで含めるパッチを定義するために使用する条件を入力して、 [次へ] をクリックします。

オプション 説明

テキストに次の内容を含む 表示するパッチを、入力したテキストを含むものに限定します。

製品 パッチ セットを、選択した製品またはオペレーティング システムに限定します。製品名の最後のアスタリスクは、バージョン番号のワイルドカードです。

重要度 含めるパッチの重要度を指定します。

リリース日 パッチのリリース日を範囲で指定します。

パッチ ベンダー 使用するパッチ ベンダーを指定します。

特定のパッチをこのベースラインに追加、ま

たはこのベースラインから削除

動的ベースライン基準の結果から生じるパッチ セットに、パッチを含めるか除外するかを指定します。このウィザードで、含めるまたは除外するパッチをあとで選択でき

ます。

これらのフィールド間の関係は、ブール演算子 AND で定義されます。

たとえば、 [テキストに次の内容を含む] テキスト ボックスにテキストを入力して製品と重要度オプションを選択すると、パッチは、指定したテキストを含む指定した重要度レベルの製品に限定されます。

7 (オプション) 除外する動的パッチ ページで、リストから 1 つまたは複数のパッチを選択し、下矢印をクリックしてベースラインから除外します。

基準ページで [特定のパッチをこのベースラインに追加するか、このベースラインから削除します] を選択した場合のみ、除外する動的パッチ ページが表示されます。

8 (オプション) [フィルタ] ボタンをクリックしてベースラインから除外するパッチを選択します。

9 [次へ] をクリックします。

10 (オプション) 追加するほかのパッチ ページで、ベースラインに含めるパッチを個別に選択し、下矢印をクリックして追加するパッチ リストに移動します。

基準ページで [特定のパッチをこのベースラインに追加するか、このベースラインから削除します] を選択した場合のみ、追加するほかのパッチ ページが表示されます。動的ベースラインに追加したパッチは、新しくダウンロードしたパッチに関係なく、ベースラインに残ります。

11 (オプション) [フィルタ] ボタンをクリックしてベースラインから除外するパッチを選択します。

第 5 章 ベースラインおよびベースライン グループの操作

VMware, Inc. 49

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12 [次へ] をクリックします。

13 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。

動的パッチ ベースラインがパッチ ベースラインのリストに表示されます。

固定パッチ ベースラインの作成

固定ベースラインは、使用可能なパッチが変わっても変化しない一群のパッチで構成されます。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [ソリューションおよびアプリケーション] - [Update Manager] を選択します。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [ベースラインおよびグループ] タブで、上部右隅にある [作成] をクリックします。

新規ベースライン ウィザードが開きます。

3 ベースラインの名前と説明を入力します。

4 ベースラインのタイプで、 [ホストのパッチ] または [仮想マシンのパッチ] のいずれかを選択し、 [次へ] をクリックします。

5 ベースラインのタイプとして [固定] を選択して、 [次へ] をクリックします。

6 含めるパッチを個々に選択し、下矢印をクリックして、組み込まれたパッチのリストに追加します。

7 (オプション) パッチをフィルタリングして、ベースラインに含める特定のパッチを探します。

8 [次へ] をクリックします。

9 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。

固定パッチ ベースラインがパッチ ベースラインのリストに表示されます。

新規ベースライン ウィザードでのパッチのフィルタリングパッチ ベースラインの作成では、パッチをフィルタリングして、ベースラインに含めるまたは除外する特定のパッチを探すことができます。

手順

1 固定パッチ ベースラインを作成する場合は、新規ベースライン ウィザードのパッチ ページで [フィルタ] をクリックします。

動的パッチ ベースラインを作成する場合は、新規ベースライン ウィザードの除外するパッチ ページまたは含めるパッチページで [フィルタ] をクリックします。

2 パッチをフィルタ ページで、含めるまたは除外するパッチを定義する条件を入力します。

オプション 説明

テキストに次の内容を含む 表示するパッチを、入力したテキストを含むものに限定します。

製品 パッチ セットを、選択した製品またはオペレーティング システムに限定します。製品名の最後のアスタリスクは、バージョン番号のワイルドカードです。

重要度 含めるパッチの重要度を指定します。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

50 VMware, Inc.

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オプション 説明

リリース日 パッチのリリース日を範囲で指定します。

パッチ ベンダー 使用するパッチ ベンダーを指定します。 これらのフィールド間の関係は、ブール演算子 AND で定義されます。

3 [検索] をクリックします。

新規ベースライン ウィザードのパッチは、入力した条件に応じてフィルタリングされます。

ホスト用アップグレード ベースラインの作成新規ベースライン ウィザードを使用して ESX/ESXi ホスト用アップグレード ベースラインを作成できます。すでにアップロードされている ESX/ESXi アップグレード ファイルでベースラインを作成するか、アップロード可能な特定の ISO またはZIP ファイルを使用します。

ESX ホストのアップグレード用ファイルは ISO ファイルで、ESXi ホストのアップグレード用ファイルは ZIP ファイルです。

vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部であり、Update Manager インスタンスが 2つ以上ある場合、作成するホスト用アップグレード ベースラインは、グループ内のほかの vCenter Server システムが管理するホストに適用できません。ベースラインは、選択した Update Manager インスタンス専用です。

アップグレード ファイルを使用したホスト用アップグレード ベースラインの作成

アップロードした特定の ESX/ESXi アップグレード ファイルを使用してホスト用アップグレード ベースラインを作成できます。

重要 ウィザードの COS VMDK の場所ページおよびアップグレード後のオプション ページが表示されるのは、ESX ホスト用または ESX/ESXi ホスト用アップグレード ベースラインの作成時だけです。ESXi 用アップグレード ベースラインだけを作成する場合、ページは表示されません。

開始する前に

ホスト用アップグレード ベースラインを作成する前に、http://vmware.com/download/ または http://vmware.com/download/vi/ で、ESX/ESXi ディストリビューションからのアップグレード ファイルを入手します。

ESX 4.0 の場合、アップグレード ファイルの名前は、esx-DVD-4.0.0-<build_number>.iso です。ESXi の場合、アップグレード ファイルの名前は ESXi-4.0.0-<build_number>-upgrade-release.zip です。この場合の<build_number> はホスト バージョンのビルド番号です。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [ソリューションおよびアプリケーション] - [Update Manager] を選択します。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [ベースラインおよびグループ] タブで、上部右隅にある [作成] をクリックします。

新規ベースライン ウィザードが開きます。

3 ベースラインの名前と説明を入力します。

4 ベースラインのタイプで [ホストのアップグレード] を選択し、 [次へ] をクリックします。

5 (オプション) アップグレード バージョン ページで、ドロップダウン メニューから [アップグレード ファイルのアップロード] を選択します。

ホスト用アップグレード ベースラインをはじめて作成する場合、アップグレード バージョン ページは使用できません。ISO および ZIP ファイルを検索する必要があります。

第 5 章 ベースラインおよびベースライン グループの操作

VMware, Inc. 51

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6 アップグレード ファイルの選択ページで、ファイル システムから .iso および .zip アップグレード ファイルを検索して指定し、 [次へ] をクリックします。

重要 同じベースラインを使用して ESX および ESXi ホストの両方をアップグレードする場合は、アップロードする .isoファイルおよび .zip ファイルが同じバージョンである必要があります。いずれかのファイル タイプのみアップロードでき、このベースラインを基準に各ホストを修正できます。

アップロード処理には数分かかる可能性がありますが、途中で中断しないでください。

7 COS VMDK の場所ページで、ESX ホストの COS (コンソール オペレーティング システム) の移行先にする VMDK(仮想ディスク) の場所を指定して、 [次へ] をクリックします。

オプション 説明

(推奨) ローカル ホスト上のデータストアを自動的に選択します。十分な空き容量を持つ

ローカル データストアがない場合、操作は失敗します。

ホストに直接接続されているデータストアを選択します。ホストは起動に COS を必要とするため、ネットワークが停止した場合に再起動できるようネットワークに依存

しない場所に存在する必要があります。

特定のデータストアを選択します。指定した

データストアがホストに接続していないか、

十分な空き容量がない場合、この操作は失敗

します。

ローカルまたはネットワーク データストアを選択し、COS VMDK を配置するフォルダを探して指定します。Update Manager がそのデータストアにアクセスできない場合、アップグレードは失敗します。

重要 データストアは、ホスト間で共有することはできません。

サポートされているデータストア ドライバには、SCSI、SAS、SAN、およびハードウェア iSCSI のほか、RAID コントローラ、IDE、SATA で接続されたドライバがあります。

8 (オプション) ホストをロールバックしないようにするには、アップグレード後のオプション ページで、 [失敗した場合にはホストを再起動し、アップグレードをロールバックします] を選択解除します。

9 (オプション) アップグレードの完了後とポスト アップグレード スクリプトがタイムアウトしたときに実行するスクリプトを指定して、 [次へ] をクリックします。

ポスト アップグレード スクリプトは、アップグレード後の ESX/ESXi ホストの構成に使用します。

10 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。

ホスト用アップグレード ベースラインがアップグレード ベースラインのリストに表示されます。

使用可能なアップグレード バージョンを使用したホスト用アップグレード ベースラインの作成

使用可能なアップグレード バージョンを使用してホスト用アップグレード ベースラインを作成できます。

重要 ウィザードの COS VMDK の場所ページおよびアップグレード後のオプション ページが表示されるのは、ESX ホスト用または ESX/ESXi ホスト用アップグレード ベースラインの作成時だけです。ESXi 用アップグレード ベースラインだけを作成する場合、ページは表示されません。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [ソリューションおよびアプリケーション] - [Update Manager] を選択します。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [ベースラインおよびグループ] タブで、上部右隅にある [作成] をクリックします。

新規ベースライン ウィザードが開きます。

3 ベースラインの名前と説明を入力します。

4 ベースラインのタイプで [ホストのアップグレード] を選択し、 [次へ] をクリックします。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

52 VMware, Inc.

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5 アップグレード バージョン ページでドロップダウン メニューからホストのアップグレード バージョンを指定して、[次へ] をクリックします。

アップグレードに ESX のみまたは ESXi のみという指示がないかぎり、アップグレードは ESX/ESXi の両方のホストに適用されます。アップグレード バージョンを選択したあとにアップグレードが ESX のみまたは ESXi のみに適用される場合は、不足しているファイルをアップロードできます。

6 (オプション) 不足しているアップグレード ファイルをアップロードして、 [次へ] をクリックします。

7 COS VMDK の場所ページで、ESX ホストの COS (コンソール オペレーティング システム) の移行先にする VMDK(仮想ディスク) の場所を指定して、 [次へ] をクリックします。

オプション 説明

(推奨) ローカル ホスト上のデータストアを自動的に選択します。十分な空き容量を持つ

ローカル データストアがない場合、操作は失敗します。

ホストに直接接続されているデータストアを選択します。ホストは起動に COS を必要とするため、ネットワークが停止した場合に再起動できるようネットワークに依存

しない場所に存在する必要があります。

特定のデータストアを選択します。指定した

データストアがホストに接続していないか、

十分な空き容量がない場合、この操作は失敗

します。

ローカルまたはネットワーク データストアを選択し、COS VMDK を配置するフォルダを探して指定します。Update Manager がそのデータストアにアクセスできない場合、アップグレードは失敗します。

重要 データストアは、ホスト間で共有することはできません。

サポートされているデータストア ドライバには、SCSI、SAS、SAN、およびハードウェア iSCSI のほか、RAID コントローラ、IDE、SATA で接続されたドライバがあります。

8 (オプション) ホストをロールバックしないようにするには、アップグレード後のオプション ページで、 [失敗した場合にはホストを再起動し、アップグレードをロールバックします] を選択解除します。

9 (オプション) アップグレードの完了後とポスト アップグレード スクリプトがタイムアウトしたときに実行するスクリプトを指定して、 [次へ] をクリックします。

ポスト アップグレード スクリプトは、アップグレード後の ESX/ESXi ホストの構成に使用します。

10 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。

ホスト用アップグレード ベースラインがアップグレード ベースラインのリストに表示されます。

仮想アプライアンス用アップグレード ベースラインの作成仮想アプライアンス用のアップグレード ベースラインは、一群のユーザー定義ルールで構成されます。

競合するルールが追加されると、Update Manager にはアップグレード ルールの競合ウィンドウが表示され、その競合を解決できます。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [ソリューションおよびアプリケーション] - [Update Manager] を選択します。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [ベースラインおよびグループ] タブで、上部右隅にある [作成] をクリックします。

新規ベースライン ウィザードが開きます。

3 ベースラインの名前と説明を入力します。

4 ベースラインのタイプで [仮想アプライアンスのアップグレード] を選択し、 [次へ] をクリックします。

5 [ベンダー] 、 [アプライアンス] 、および [アップグレード後のバージョン] オプションのドロップダウン メニューからそれぞれオプションを選択して、 [ルールの追加] をクリックします。

第 5 章 ベースラインおよびベースライン グループの操作

VMware, Inc. 53

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6 (オプション) 複数のルールを追加します。

a 新規ベースライン ウィザードのアップグレード オプション ページで、 [複数のルールの追加] をクリックします。

b 1 つまたは複数のベンダーを選択します。

c 1 つまたは複数のアプライアンスを選択します。

d 選択したアプライアンスに適用する [アップグレード後のバージョン] オプションを 1 つ選択して、 [OK] をクリックします。

同じ仮想アプライアンスに適用する複数のルールを作成した場合は、リスト中の最初の適用可能なルールのみ適用さ

れます。

7 (オプション) 適用するルール内に競合がある場合は解決します。

a アップグレード ルールの競合ウィンドウで、新しく作成したルールを無視するか、使用するか、または手動で問題を解決するかを選択します。

b [OK] をクリックします。

8 [次へ] をクリックします。

9 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。

仮想アプライアンス用アップグレード ベースラインがアップグレード ベースラインのリストに表示されます。

ベースライン グループの作成ベースライン グループは、競合のない一群のベースラインで構成されます。ベースライン グループによって、複数のベースラインを基準に一度にオブジェクトをスキャンして修正できます。

次のベースラインを含むベースライン グループを基準に同じフォルダやデータ センターを修正すると、仮想マシンを組織的にアップグレードできます。

n ホストと整合するように VMware Tools をアップグレード

n ホストと整合するように仮想マシン ハードウェアをアップグレード

新規ベースライン グループ ウィザードを使用して、ベースライン グループを作成します。ベースライン グループを作成するときには次の指針を使用してください。

n パッチのベースラインは、1 つのベースライン グループにすべて含めることができます。

n 1 つのベースライン グループに持たせることができるアップグレード ベースラインは、種類 (VMware Tools、仮想マシン ハードウェア、仮想アプライアンス、またはホスト) ごとに 1 つだけです。

たとえば、2 つの異なる ESX ホスト用アップグレード ベースライン、あるいは 2 つの異なる仮想アプライアンス用アップグレード ベースラインを存在させることはできません。

適用するオブジェクトの種類に応じて、次の 2 種類のベースライン グループを作成できます。

n ホスト用ベースライン グループ

n 仮想マシンおよび仮想アプライアンス用ベースライン グループ

作成したベースライン グループは、Update Manager Client のシステム管理者のビューにある [ベースラインおよびグループ] タブに表示されます。

vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部であり、Update Manager インスタンスが 2つ以上ある場合、作成するベースライン グループは、グループ内のほかの vCenter Server システムが管理するすべてのインベントリ オブジェクトに適用できるわけではありません。ベースライン グループは、選択した Update Managerインスタンス専用です。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

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ホスト用ベースライン グループの作成1 つのベースライン グループで、1 つのアップグレード ベースラインと複数のパッチ ベースラインを組み合わせるか、複数のパッチ ベースラインを組み合わせることができます。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [ソリューションおよびアプリケーション] - [Update Manager] を選択します。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [ベースラインおよびグループ] タブをクリックします。

3 ベースライン グループ ペインの上部にある [作成] をクリックします。

4 ベースライン グループの固有名を入力します。

5 ベースライン グループのタイプから [ホスト ベースライン グループ] を選択して、 [次へ] をクリックします。

6 ベースライン グループに含めるホスト用アップグレード ベースラインを 1 つ選択します。

7 (オプション) アップグレード ページの一番下にある [新規ホスト アップグレード ベースラインの作成] をクリックして新しいホスト用アップグレード ベースラインを作成し、新規ベースライン ウィザードを完了します。

8 [次へ] をクリックします。

9 ベースライン グループに含めるパッチ ベースラインを選択します。

10 (オプション) パッチ ページの一番下にある [新規ホスト パッチ ベースラインの作成] をクリックして新しいパッチベースラインを作成し、新規ベースライン ウィザードを完了します。

11 [次へ] をクリックします。

12 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。

ホスト用ベースライン グループが ベースライン グループ ペインに表示されます。

仮想マシンおよび仮想アプライアンス用ベースライン グループの作成アップグレード ベースラインとパッチ ベースラインを組み合わせて、1 台の仮想マシンおよび仮想アプライアンス用ベースライン グループを作成できます。含めるアップグレード ベースラインに競合があってはいけません。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [ソリューションおよびアプリケーション] - [Update Manager] を選択します。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [ベースラインおよびグループ] タブをクリックします。

3 ベースライン グループ ペインの上部にある [作成] をクリックします。

4 ベースライン グループの固有名を入力します。

5 ベースライン グループのタイプから [仮想マシンおよび仮想アプライアンスのベースライン グループ] を選択して、[次へ] をクリックします。

第 5 章 ベースラインおよびベースライン グループの操作

VMware, Inc. 55

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6 アップグレードのタイプ (仮想アプライアンス、仮想ハードウェア、および VMware Tools) ごとに、ベースライングループに含める使用可能なアップグレード ベースラインを 1 つ選択します。

注意 仮想アプライアンスのみを修正する場合、仮想マシン用パッチおよびアップグレードは無視されます。仮想マシンのみを修正する場合、仮想アプライアンス用アップグレードは無視されます。フォルダに仮想マシンと仮想アプ

ライアンスの両方が含まれている場合、各オブジェクト タイプには適切なパッチおよびアップグレードだけが適用されます。

7 (オプション) アップグレード ページの一番下にある [新しい仮想アプライアンスのアップグレード ベースラインの作成]をクリックして新しい仮想アプライアンス用アップグレード ベースラインを作成し、新規ベースライン ウィザードを完了します。

8 [次へ] をクリックします。

9 ベースライン グループに含めるパッチ ベースラインを選択します。

10 (オプション) パッチ ページの一番下にある [新しい仮想マシン パッチ ベースラインの作成] をクリックして新しいパッチベースラインを作成し、新規ベースライン ウィザードを完了します。

11 [次へ] をクリックします。

12 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。

ベースライン グループが ベースライン グループ ペインに表示されます。

ベースライン グループへのベースラインの追加既存のベースライン グループにパッチまたはアップグレード ベースラインを追加できます。

Update Manager Client のシステム管理者のビューで、ベースライン グループにベースラインを追加します。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [ソリューションおよびアプリケーション] - [Update Manager] を選択します。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [ベースラインおよびグループ] タブで、追加するベースラインの種類に応じて、 [ホスト] または [VM/VA] ボタンをクリックします。

3 ベースライン グループ ペインからベースライン グループを選択します。

4 ベースライン ペインの上部にある [パッチ ベースライン] または [アップグレード ベースライン] タブをクリックします。

5 リストからベースラインを選択して、下矢印をクリックします。

選択したベースライン グループにベースラインが追加されます。

ベースライン グループからのベースラインの削除既存のベースライン グループからパッチまたはアップグレード ベースラインを削除できます。

Update Manager Client のシステム管理者のビューで、ベースライン グループからベースラインを削除します。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

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手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [ソリューションおよびアプリケーション] - [Update Manager] を選択します。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [ベースラインおよびグループ] タブで、削除するベースラインの種類に応じて、 [ホスト] または [VM/VA] ボタンをクリックします。

3 ベースライン グループ ペインからベースライン グループを選択します。

4 <ベースライン グループ名> ペインのベースラインのリストからベースラインを選択して、上矢印をクリックします。

選択したベースライン グループからベースラインが削除されます。

オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付特定のベースラインおよびベースライン グループを基準に、コンプライアンス情報を確認してインベントリ内のオブジェクトを修正するには、最初に既存のベースラインおよびベースライン グループをそれらオブジェクトに添付する必要があります。

Update Manager Client の コンプライアンス ビューで、ベースラインおよびベースライン グループを添付します。

ベースラインおよびベースライン グループはオブジェクトに個別に添付することができますが、フォルダやホスト、クラスタ、データ センターなどのコンテナ オブジェクトに添付する方がより効率的です。コンテナ オブジェクトにベースラインを添付すると、そのコンテナ内のすべてのオブジェクトにベースラインが添付されます。

vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合、ベースラインおよびベースライングループは、Update Manager が登録された vCenter Server システムが管理するオブジェクトにのみ添付できます。添付対象として選択可能なベースラインおよびベースライン グループは、vCenter Server システムに登録された UpdateManager インスタンス専用のものです。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで、[ホーム] - [インベントリ] を選択します。

2 ベースラインを添付するオブジェクトのタイプを選択します。

たとえば、 [ホストおよびクラスタ] または [仮想マシンおよびテンプレート] を選択します。

3 インベントリ内のオブジェクトを選択して、 [Update Manager] タブをクリックします。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合、Update Managerインスタンスが登録されている vCenter Server システムにのみ、 [Update Manager] タブが使用できます。

4 上部右隅にある [添付] をクリックします。

ベースラインまたはグループの添付ウィンドウが表示されます。

5 オブジェクトに添付する 1 つまたは複数のベースラインまたはベースライン グループを選択します。

1 つまたは複数のベースライン グループを選択すると、グループ内のすべてのベースラインが選択されます。グループ内のベースラインを個別に選択解除することはできません。

6 (オプション) [べースライン グループの作成] または [ベースラインの作成] リンクをクリックして、ベースライングループまたはベースラインを作成し、各ウィザードを終了します。

7 [添付] をクリックします。

添付対象として選択したベースラインおよびベースライン グループは、 [Update Manager] タブの添付されたベースラインペインおよび添付されたベースライン グループ ペインに表示されます。

第 5 章 ベースラインおよびベースライン グループの操作

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オブジェクトに添付されたベースラインおよびベースライン グループのフィルタリング

特定のインベントリ オブジェクトに添付されたベースラインおよびベースライン グループをフィルタリングして、ベースラインおよびベースライン グループ内を検索できます。

Update Manager Client のコンプライアンス ビューで、オブジェクトに添付されているベースラインおよびベースライングループをフィルタリングします。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、 [ホーム] - [インベントリ]を選択します。

2 表示するオブジェクトのタイプを選択します。

たとえば、 [ホストおよびクラスタ] または [仮想マシンおよびテンプレート] を選択します。

3 インベントリからオブジェクトを選択します。

仮想マシン、アプライアンス、ホスト、またはコンテナ オブジェクトを 1 つだけ選択できます。

4 [Update Manager] タブをクリックします。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合、Update Managerインスタンスが登録されている vCenter Server システムにのみ、 [Update Manager] タブが使用できます。

5 添付されたベースライン ペインの上の [名前に次の文字を含む] テキスト ボックスにテキストを入力します。

入力したテキストを含むベースラインおよびベースライン グループが、各ペインにリスト表示されます。選択したインベントリ オブジェクトがコンテナ オブジェクトの場合、タブの下部にある仮想マシンおよび仮想アプライアンス ペインまたはホスト ペインの仮想マシン、アプライアンス、またはホストもフィルタリングされます。

オブジェクトからのベースラインまたはベースライン グループの分離ベースラインまたはベースライン グループが直接添付されていたオブジェクトから、それらのベースラインまたはベースライン グループを分離できます。vSphere オブジェクトはプロパティを継承できるため、ベースラインまたはベースライングループが添付されている親のオブジェクトを選択し、その親オブジェクトから分離することが必要になることがあります。

Update Manager Client のコンプライアンス ビューで、オブジェクトからベースラインおよびベースライン グループを分離します。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、 [ホーム] - [インベントリ]を選択します。

2 ベースラインを分離するオブジェクトのタイプを選択します。

たとえば、 [ホストおよびクラスタ] または [仮想マシンおよびテンプレート] を選択します。

3 インベントリ内のオブジェクトを選択して、 [Update Manager] タブをクリックします。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合、Update Managerインスタンスが登録されている vCenter Server システムにのみ、 [Update Manager] タブが使用できます。

4 分離するベースラインまたはベースライン グループを右クリックして、 [ベースラインを分離] または [ベースライングループを分離] を選択します。

5 ベースラインまたはベースライン グループを分離するインベントリ オブジェクトを選択して、 [分離] をクリックします。

分離したベースラインまたはベースライン グループが、添付されたベースライン ペインおよび添付されたベースライングループ ペインに表示されなくなります。

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パッチ ベースラインの編集既存のホストまたは仮想マシン用パッチ ベースラインは編集できますが、デフォルトのパッチ ベースラインは修正できません。

Update Manager Client のシステム管理者のビューで、パッチ ベースラインを編集します。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [ソリューションおよびアプリケーション] - [Update Manager] を選択します。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [ベースラインおよびグループ] タブで、 [ホスト] または [VM/VA] ボタンのいずれかをクリックしてベースラインのタイプを選択し、 [パッチ ベースライン] タブをクリックします。

3 パッチ ベースラインを選択し、ベースライン ペインの上部右隅にある [編集] をクリックします。

4 ベースラインの名前と説明を編集します。

5 パッチ オプション、条件、および含めるパッチまたは除外するパッチを変更します。

6 [OK] をクリックして変更内容を保存します。

ホスト用アップグレード ベースラインの編集既存のホスト用アップグレード ベースラインの名前、説明、およびアップグレード オプションを変更できます。別のアップグレード ファイルはアップロードできません。

Update Manager Client のシステム管理者のビューで、アップグレード ベースラインを編集します。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [ソリューションおよびアプリケーション] - [Update Manager] を選択します。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [ベースラインおよびグループ] タブで、 [VM/VA] ボタンをクリックして、 [アップグレード ベースライン] のサブタブをクリックします。

3 既存のアップグレード ベースラインを選択し、ベースライン ペインの上部右隅にある [編集] をクリックします。

4 ベースラインの名前と説明、および適切なオプションを編集します。

オプション 説明

アップグレード バージョン クリックして、アップグレード バージョンを変更します。

COS VMDK の場所 クリックして、ESX ホストの COS の移行先である VMDK の指定済みの場所を編集します。

アップグレード後のオプション クリックして、失敗した場合のホストの再起動に関する設定とアップグレード後の使

用方法に関する設定を編集します。

5 [OK] をクリックして変更内容を保存します。

仮想アプライアンス用アップグレード ベースラインの編集既存のアップグレード ベースラインの名前、説明、およびアップグレード オプションを変更できます。

Update Manager Client のシステム管理者のビューで、アップグレード ベースラインを編集します。

第 5 章 ベースラインおよびベースライン グループの操作

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手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [ソリューションおよびアプリケーション] - [Update Manager] を選択します。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [ベースラインおよびグループ] タブをクリックし、 [VM/VA] ボタンをクリックして、 [アップグレード ベースライン]のサブ タブをクリックします。

3 既存のアップグレード ベースラインを選択し、ベースライン ペインの上部右隅にある [編集] をクリックします。

4 適切なオプションを編集します。

オプション 説明

ベースラインの名前 ベースラインの名前と説明を編集します。

アップグレード オプション 適用する既存のルールを編集するか、新しいルールを作成します。

5 [OK] をクリックして変更内容を保存します。

ベースライン グループの編集既存のベースライン グループの名前やタイプを変更したり、ベースライン グループに含まれているアップグレードおよびパッチ ベースラインを追加または削除したりすることができます。

Update Manager Client のシステム管理者のビューで、ベースライン グループを編集します。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [ソリューションおよびアプリケーション] - [Update Manager] を選択します。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。

2 ベースライン グループ ペインからベースライン グループを選択し、ペインの上部にある [編集] をクリックします。

3 ベースライン グループの名前を編集します。

4 含まれているアップグレード ベースラインを変更します (該当する場合)。

5 含まれているパッチ ベースラインを変更します (該当する場合)。

6 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [OK] をクリックします。

ベースラインの削除

不要になったベースラインは、Update Manager から削除できます。ベースラインを削除すると、ベースラインの添付先のすべてのオブジェクトから分離されます。

Update Manager Client のシステム管理者のビューで、ベースラインを削除します。

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手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [ソリューションおよびアプリケーション] - [Update Manager] を選択します。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [ベースラインおよびグループ] タブで、削除するベースラインをすべて選択して、 [削除] をクリックします。

3 確認ダイアログ ボックスで [はい] をクリックします。

ベースラインが削除されます。

ベースライン グループの削除不要になったベースライン グループは、Update Manager から削除できます。ベースライン グループを削除すると、ベースライン グループの添付先のすべてのオブジェクトから分離されます。

Update Manager Client のシステム管理者のビューで、ベースライン グループを削除します。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [ソリューションおよびアプリケーション] - [Update Manager] を選択します。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [ベースラインおよびグループ] タブで、削除するベースライン グループをすべて選択して、 [削除] をクリックします。

3 確認ダイアログ ボックスで [はい] をクリックします。

ベースライン グループが削除されます。

第 5 章 ベースラインおよびベースライン グループの操作

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vSphere オブジェクトのスキャンおよびスキャン結果の表示 6

スキャンは、スキャン タイプに応じて、ホスト、仮想マシン、仮想アプライアンスのセットの属性を、リポジトリ内のすべてのパッチおよびアップグレードを基準に評価する処理です。

コンプライアンス情報を生成してスキャン結果を表示するには、スキャンするオブジェクトにベースラインおよびベース

ライン グループを添付する必要があります。

Update Manager では、スキャンを手動で開始するかスケジュール設定して、コンプライアンス情報を生成することによって、仮想マシン、仮想アプライアンス、および ESX/ESXi ホストをスキャンするように設定できます。

Update Manager Client のコンプライアンス ビューから vSphere オブジェクトをスキャンします。

この章では次のトピックについて説明します。

n 手動による ESX/ESXi ホストのスキャンの開始 (P. 63)

n 手動による仮想マシンおよび仮想アプライアンスのスキャンの開始 (P. 64)

n スキャンのスケジュール設定 (P. 64)

n vSphere オブジェクトのスキャン結果とコンプライアンス状態の参照 (P. 65)

手動による ESX/ESXi ホストのスキャンの開始vSphere インベントリ内のホストのスキャンを手動で開始して、すぐにスキャンを実行できます。添付されたベースラインとベースライン グループを基準に vSphere オブジェクトをスキャンすることをお勧めします。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [インベントリ] - [ホストおよびクラスタ] を選択します。

2 ホスト、データ センター、またはコンテナ オブジェクトのいずれかを選択して、 [アップデートの有無のスキャン]を選択します。

選択したオブジェクトの子オブジェクトもすべてスキャンされます。仮想インフラストラクチャの規模が大きく、か

つスキャンを開始したオブジェクトがオブジェクト階層の上位にあるほど、スキャンにかかる時間は長くなります。

3 スキャンするアップデートのタイプを選択します。

オプションは、 [パッチ] と [アップグレード] です。

4 [スキャン] をクリックします。

選択したインベントリ オブジェクトは、選択したオプションに応じて、Update Manager リポジトリ内のすべてのパッチと使用可能なアップグレードを基準にスキャンされます。

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手動による仮想マシンおよび仮想アプライアンスのスキャンの開始

vSphere インベントリで仮想マシンと仮想アプライアンスをすぐにスキャンするには、添付されたベースラインとベースライン グループを基準にして、スキャンを手動で開始します。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [インベントリ] - [仮想マシンおよびテンプレート] を選択します。

2 仮想マシン、仮想アプライアンス、仮想マシンおよびアプライアンスが入っているフォルダ、またはデータ センターを右クリックして、 [アップデートの有無のスキャン] を選択します。

オブジェクトの子オブジェクトもすべてスキャンされます。仮想インフラストラクチャの規模が大きく、かつスキャ

ンを開始したオブジェクトがオブジェクト階層の上位にあるほど、スキャンにかかる時間は長くなり、コンプライア

ンス状態の表示がより正確になります。

3 スキャンするアップデートのタイプを選択します。

オプションは、 [パッチ] 、 [仮想アプライアンスのアップグレード] 、 [仮想マシンのハードウェアのアップグレード] 、および [VMware Tools のアップグレード] です。

4 [スキャン] をクリックします。

選択した仮想マシンとアプライアンスは、選択したオプションに応じて、Update Manager パッチ リポジトリ内のすべてのパッチと使用可能なアップグレードを基準にスキャンされます。

スキャンのスケジュール設定

vSphere Client を構成して、指定した時刻に、または指定した間隔でインベントリ内のオブジェクトのスキャンを実行できます。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで、[ホーム] - [マネージメント ツール] - [スケジュール設定タスク] を選択します。

使用している vCenter Server システムが、vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、スキャン タスクのスケジュール設定に使用する UpdateManager を指定します。

2 ツールバーにある [新規] をクリックして、スケジュール設定するタスクを選択ダイアログ ボックスを開きます。

3 [アップデートの有無のスキャン] を選択して、 [OK] をクリックします。

4 スキャンする vSphere インフラストラクチャ オブジェクトのタイプを選択して、 [次へ] をクリックします。

仮想マシンおよび仮想アプライアンス、または ESX/ESXi ホストのスキャンを選択できます。

5 インベントリ ツリーを使用して、スキャンするインベントリ オブジェクトを選択し、 [次へ] をクリックします。

選択したオブジェクトの子オブジェクトもすべてスキャンされます。

6 スキャンするアップデートのタイプを選択します。

7 スキャンに一意の名前と説明 (説明は任意) を入力します。

8 タスクの頻度と開始時刻を設定して、 [次へ] をクリックします。

9 (オプション) 結果を送信する 1 つまたは複数の E メール アドレスを指定し、 [次へ] をクリックします。

このオプションを有効にするには、vCenter Server システムのメール設定を構成する必要があります。

10 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。

スキャン タスクが vSphere Client の スケジュール設定タスク ウィンドウに一覧表示されます。

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vSphere オブジェクトのスキャン結果とコンプライアンス状態の参照Update Manager はオブジェクトをスキャンし、添付したベースラインやベースライン グループに対するコンプライアンス状態を判定します。個別の仮想マシン、仮想アプライアンス、テンプレート、ESX/ESXi ホスト、あるいは一群の仮想マシンやホストについて、結果を調べることによってコンプライアンス状態を確認できます。

仮想マシン、ESX/ESXi ホストでサポートされているグループには、フォルダ、クラスタ、およびデータ センターなどの仮想インフラストラクチャのコンテナ オブジェクトがあります。

ベースラインは、仮想マシン、仮想アプライアンス、テンプレート、およびホストと次のように関係します。

n オブジェクト、オブジェクトのコンテンツ、または仮想マシンに対する参照権限がユーザーにない場合、これらのス

キャン結果は表示されません。ユーザー、グループ、ロール、および権限の管理に関する詳細については、『vSphere基本システム管理』 を参照してください。

n ベースラインおよびベースライン グループに対するコンプライアンスは参照時に評価されます。そのため、必ず最新の情報を表示するために情報を収集するまで短時間の休止が起きることがあります。

n オブジェクトのコンプライアンス情報を確認するには、オブジェクトにベースラインまたはベースライン グループが添付されている必要があります。

n 該当するコンプライアンス情報のみが提供されます。たとえばコンテナに Windows XP と Windows Vista 仮想マシンが存在し、Windows XP と Windows Vista のパッチに対するパッチ ベースラインがコンテナに添付されている場合、該当するベースラインがそれぞれの種類のマシンに適用されます。Windows Vista 仮想マシンは、WindowsVista ベースラインとのコンプライアンスが評価され、その結果が表示されます。この Windows Vista 仮想マシンが、Windows XP パッチとのコンプライアンスが評価されることはなく、それらのコンプライアンス状態は 「notapplicable (該当なし)」 と表示されます。

n コンプライアンスの状態は、権限に基づいて表示されます。あるコンテナの参照権限はあるが、コンテナのコンテン

ツすべてに対する参照権限がない場合、そのコンテナにあるすべてのエンティティのコンプライアンス情報を集約し

たものが示されます。コンプライアンスに関する個々の説明は、ユーザーの権限で許可されているものだけが表示さ

れます。コンプライアンスの状態を参照するには、ベースライン、またはインベントリ内のオブジェクトのソフトウェア

アップデート コンプライアンス状態を参照する権限も必要です。特定のインベントリ エンティティでパッチやアップグレードを修正する権限とパッチをステージングする権限を持つユーザーは、コンプライアンス状態を参照する権

限がなくても、そのエンティティのコンプライアンス状態を参照できます。ユーザー、グループ、ロール、および権

限の管理に関する詳細については、『vSphere 基本システム管理』 を参照してください。

n 新しいパッチが公開されて古くなったパッチだけを含む固定ベースラインを基準にホストをスキャンし、ホストに新

しいパッチがすでにインストールされている場合、古いアップデートのコンプライアンス状態は適用されません。新

しいパッチがインストールされていない場合、新しいパッチのコンプライアンス状態は非準拠になります。非準拠の

パッチは、修正を開始したあとでインストールできます。

古くなったパッチと新しいパッチの両方を含む固定ベースラインを基準にホストをスキャンした場合、古いパッチは

非準拠と表示されます。新しいパッチのみ、修正の開始後にインストールされます。

vSphere オブジェクトのコンプライアンス情報の表示ベースラインおよびベースライン グループに対する仮想マシン、仮想アプライアンス、およびホストの準拠状態を確認できます。単一のオブジェクトまたは一群の仮想マシン、仮想アプライアンス、あるいはホストの結果を表示できます。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで、[ホーム] - [インベントリ] を選択します。

2 コンプライアンス情報を表示するオブジェクトのタイプを選択します。

たとえば、 [ホストおよびクラスタ] または [仮想マシンおよびテンプレート] を選択します。

第 6 章 vSphere オブジェクトのスキャンおよびスキャン結果の表示

VMware, Inc. 65

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3 インベントリから、オブジェクトまたは親オブジェクトを選択します。

4 [Update Manager] タブをクリックして、スキャン結果とコンプライアンス状態を表示します。

コンプライアンス状態の表示

選択した vSphere インベントリ オブジェクトのコンプライアンス状態についての情報は、Update Manager Client のコンプライアンス ビューに表示されます。

4 つのペインに情報が表示されます。

表 6-1. [Update Manager] タブのペイン

ペイン 説明

添付されたベースライン グループ 選択されたオブジェクトに添付されているベースライン グループを表示します。 [すべてのグループおよび独立ベースライン] を選択した場合、添付されたベースライン ペインに添付されたすべてのベースラインが表示されます。個々のベースライン グループを選択した場合、添付されたベースライン ペインには、そのグループ内のベースラインのみ表示されます。

添付されたベースライン 選択されたオブジェクトに添付されているベースライン、および選択されたベースライン

グループに含まれているベースラインを表示します。

コンプライアンス 選択されたインベントリ オブジェクト、ベースライン グループ、およびベースラインに応じて動的に変化するコンプライアンス グラフが含まれます。グラフは、選択されたベースラインに対して特定のコンプライアンス状態にある、選択されたコンテナ オブジェクト内の仮想マシン、アプライアンス、またはホストの構成比を表しています。

ホスト、仮想マシンまたはアプライアンスを個別に選択すると、グラフの色が一様になり、

単一のコンプライアンスの状態を表します。

グラフの上部に、次のコンプライアンス状態が表示されます。

n 適用可能なすべて: コンプライアンスを計算中のインベントリ オブジェクトの総数。この数は、選択したコンテナ インベントリ オブジェクト内の総オブジェクトから、選択したベースラインが適用しないオブジェクトを引いたものです。

ベースラインが適用可能かどうかは、ベースラインが仮想マシン、アプライアンス、

またはホストに直接添付されているか、コンテナ オブジェクトに添付されているかによって異なります。適用の可否は、選択したオブジェクトに適用可能なパッチま

たはアップグレードが、ベースラインに含まれているかによっても異なります。

n 非準拠: 選択されたベースラインの 1 つ以上のパッチまたはアップグレードに準拠していない、選択されたコンテナ オブジェクト内の仮想マシン、仮想アプライアンス、またはホストの数。

n 互換性なし: 選択されたベースラインおよびベースライン グループを使用して修正できない、選択されたコンテナ オブジェクト内の仮想マシン、仮想アプライアンス、またはホストの数。互換性なしの状態には注意が必要です。また、調査して互換性

のない理由を確認する必要があります。互換性なしの詳細については、パッチまた

はアップグレードの詳細を参照してください。

n 不明: 選択されたベースラインおよびベースライン グループで、1 つ以上のパッチまたはアップグレードを基準にスキャンされていない、選択されたコンテナ オブジェクト内の仮想マシン、仮想アプライアンス、またはホストの数。

n 準拠: 選択したコンテナ オブジェクト内の準拠している仮想マシン、アプライアンス、またはホストの数。

仮想マシンおよび仮想アプライアンス/ホスト 添付されたベースライン グループ、添付されたベースライン、およびコンプライアンスペインから選択された仮想マシンおよび仮想アプライアンス、またはホストの表を表示

します。

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vSphere オブジェクトに対するベースラインまたはベースライン グループのコンプライアンスの確認

スキャンの結果として、添付されたベースラインおよびベースライン グループのコンプライアンスの度合いに関する情報が示されます。個々の vSphere オブジェクトの情報やコンテナ内のすべてのオブジェクトの情報を参照できます。また、ベースラインおよびベースライン グループに含まれているパッチとアップグレードの詳細情報も取得できます。

含まれる情報は次のとおりです。

n このレベルの前回のスキャンが完了した日時。

n 準拠パッチと非準拠パッチの合計数。

n ベースラインまたはベースライン グループごとの、適用可能、非準拠、互換性なし、不明、準拠の状態にある仮想マシン、仮想アプライアンス、またはホストの数。

n ベースラインまたはベースライン グループごとの、特定の仮想マシンまたはホストに適用可能なパッチ数。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで、[ホーム] - [インベントリ] を選択します。

2 スキャン結果を表示するオブジェクトのタイプを選択します。

たとえば、 [ホストおよびクラスタ] または [仮想マシンおよびテンプレート] を選択します。

3 インベントリからオブジェクトを選択します。

このオブジェクトには、仮想マシン、仮想アプライアンス、ホスト、またはコンテナ オブジェクトを 1 つだけ選択できます。

4 [Update Manager] タブをクリックします。

5 ベースライン グループまたはベースラインを選択する、あるいは [すべてのグループおよび個別のベースライン] を選択します。

6 コンプライアンス ペインでリストからコンプライアンス ステータス (適用可能なすべて、非準拠、互換性なし、不明、および準拠) を選択します。

コンプライアンス状態で選択した仮想マシン、仮想アプライアンス、またはホストが、 [Update Manager] タブの一番下の仮想マシンおよび仮想アプライアンス ペイン、またはホスト ペインに表示されます。

7 パッチ列で、コンプライアンス状態にあるかコンプライアンス状態にない、または不明な状態のパッチ数を示すリン

クをクリックします。

パッチの詳細ウィンドウが表示されます。

8 [Update Manager] タブの一番下の仮想マシンおよび仮想アプライアンス ペインまたはホスト ペイン内のアップグレード列のリンクをクリックします。リンクは、選択したコンプライアンス状態のアップグレードの数を示します。

アップグレードの詳細ウィンドウが表示されます。

パッチの詳細の表示

パッチの詳細ウィンドウには、選択された仮想マシンまたはホストとともに、コンプライアンス状態の順番でパッチの表

が表示されます。

表の上部のコンプライアンスの概要には、適用可能なパッチ、不足しているパッチ (非準拠)、準拠しているパッチ、ステージングされたパッチなど、それぞれの数が表示されます。互換性なしの状態のパッチがある場合は、コンプライアン

スの概要には互換性のないパッチの詳細が表示されます。互換性のないパッチは競合、アップデートパッケージの不足な

どの問題の原因となる場合があります。

パッチの詳細ウィンドウで、選択したパッチをダブルクリックすると、パッチに関する詳細を参照できます。

第 6 章 vSphere オブジェクトのスキャンおよびスキャン結果の表示

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パッチの詳細ウィンドウの表の列と、その説明については、表 6-2 を参照してください。

表 6-2. パッチの詳細ウィンドウ

オプション 説明

アップデート名 アップデートの名前。

コンプライアンス アップデートのコンプライアンス状態。状態には、なし (非準拠)、該当なし、不明、インストール済み(準拠) などがあります。

重要度 アップデートの重要度。ホストの重要度の状態には、最重要、全体的、セキュリティなどがあります。

仮想マシンの場合は重要度には、最重要、重要、中程度などがあります。

影響 アップデートの適用で取るべきアクション。このアクションには、システムの再起動、またはホス

トのメンテナンス モードへの切り替えも含まれることがあります。

アップグレードの詳細の表示

アップグレードの詳細ウィンドウには、選択した特定のアップグレードに関する情報が表示されます。

アップグレードの詳細ウィンドウに表示される情報は、表 6-3 に説明があります。

表 6-3. アップグレードの詳細ウィンドウ

オプション 説明

ベースライン名 アップグレード ベースラインの名前。

ベースライン タイプ ベースラインのタイプ。タイプは、ホスト アップグレード、仮想マシンアップグレード、または仮想アプライアンス アップグレードです。

ベースラインの説明 ベースラインの説明 (ある場合)。ベースラインに説明がない場合は表示されません。

コンプライアンス状態 コンプライアンス状態は、ホストのアップグレードにのみ表示され、アップグレード ベースラインを基準としたホストのコンプライアンス状態を示します。

詳細 ベースラインのタイプに特有の詳細。たとえば、 [ホストと整合するように仮想マシン ハードウェアをアップグレード] の場合、詳細には仮想マシンの現在のハードウェア バージョンおよびターゲットのハードウェア バージョンが含まれます。

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vSphere オブジェクトの修正 7仮想マシン、仮想アプライアンス、およびホストの修正は、手動で開始、または定期的な修正のスケジュールを設定して

実行できます。

仮想マシンと仮想アプライアンスを一緒に修正できます。

使用している vCenter Server が vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合、Update Manager が登録されている vCenter Server システムによって管理されているインベントリ オブジェクトのみ修正できます。

この章では次のトピックについて説明します。

n ホストと仮想マシンの組織的なアップグレード (P. 69)

n ホストの修正 (P. 70)

n テンプレートの修正 (P. 71)

n 旧バージョンへのロールバック (P. 72)

n パッチ修正後の仮想マシンの再起動 (P. 72)

n ESX/ESXi ホストのパッチのステージング (P. 72)

n 手動によるホスト、仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正 (P. 73)

n ホスト、仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正のスケジュール設定 (P. 75)

ホストと仮想マシンの組織的なアップグレード

vSphere インベントリで、ホストまたは仮想マシンを組織的にアップグレードできます。

組織的なアップグレードは、vSphere インベントリのコンテナ オブジェクトに添付されている 1 つのホスト アップグレードベースラインを使用して、インベントリ内のすべてのホストをアップグレードできます。組織的なアップグレードを使用

すると、仮想マシン ハードウェアと vSphere インベントリ内の仮想マシンの VMware Tools を同時にアップグレードできます。これには、次のベースラインを含む、ベースライン グループを使用します。

n ホストと整合するように仮想マシン ハードウェアをアップグレード

n ホストと整合するように VMware Tools をアップグレード

組織的なアップグレードは、クラスタ、フォルダ、データ センター、または個々のエンティティ レベルで実行できます。

仮想マシンの仮想ハードウェアをアップグレードすると、新しいデバイスや機能が、ゲスト OS に公開されます。仮想ハードウェア バージョンをアップグレードする前に VMware Tools をアップグレードして、ゲストで必要なドライバをすべてアップデートする必要があります。VMware Tools がインストールされていないか、最新のものではない、またはサードパーティ ベンダーによって管理されている場合、仮想マシンの仮想ハードウェアをアップグレードすることはできません。

ホストと整合するように仮想マシン ハードウェアをアップグレード ベースラインおよびホストと整合するように VMwareTools をアップグレード ベースラインを含む、ベースライン グループを基準に仮想マシンをアップグレードする場合、Update Manager はアップグレード処理を正しい順序で行い、最初に VMware Tools がアップグレードされます。

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VMware Tools のアップグレード中は、仮想マシンをパワーオンしておく必要があります。修正前に仮想マシンがパワーオフ状態またはサスペンド状態の場合は、Update Manager がマシンをパワーオンします。アップグレードが完了したあと、Update Manager はマシンを再起動し、仮想マシンを元の電源状態にリストアします。

仮想ハードウェアのアップグレード中は、仮想マシンをシャット ダウンしておく必要があります。修正が完了したあと、Update Manager は仮想マシンを元の電源状態にリストアします。仮想マシンがパワーオン状態の場合、Update Managerがマシンをパワーオフして仮想ハードウェアのアップグレードを行い、仮想マシンをパワーオンします。

ホストの修正

ホストの修正は、添付するベースラインのタイプ、またホストがクラスタに含まれるかどうかによって、実行の方法が異

なります。

ESX/ESXi ホストが 1 つのクラスタになっている場合、修正は連続して行われます。クラスタのホストを修正していて、そのホストの 1 つがメンテナンス モードに入れなかった場合、Update Manager はエラーを報告し、修正は停止して失敗します。クラスタ内で修正されたホストは、そのアップデート レベルが維持されます。失敗したホストのあとに修正されるはずだったホストはアップデートされていません。

1 つのデータ センターにある複数のクラスタでは、修正プロセスは並行して実行されます。データ センター内のクラスタの 1つで修正が失敗しても、残りのクラスタは修正されます。

アップグレードおよびパッチ ベースラインを含むベースライン グループを使用してホストを修正する場合は、アップグレードが先に実行されます。Update Manager とホストが別の場所にある、待ち時間の長いネットワークでのホスト アップグレードは、場合によっては数時間かかります。これは、アップグレードの前に、Update Manager サーバ リポジトリからホストにアップグレード ファイルがコピーされるためです。この間、ホストはメンテナンス モードのままです。

1 つのクラスタ内の複数の ESX/ESXi ホストのホスト アップグレードの修正は、クラスタ内のホストすべてがアップグレード可能な場合にのみ先に進みます。

注意 ホストのアップグレードでは、サード パーティの管理エージェントやサード パーティのソフトウェア アプリケーションが ESX 4.0/ESXi 4.0 ホストに移行されません。

Update Manager はホスト パッチを次のように取り扱います。

n ベースライン内のあるパッチが別のパッチのインストールを必要とする場合、Update Manager はデポにある必須パッチを検出して、選択したパッチとともにそれをインストールします。

n ホストにインストールされたほかのパッチとの競合が発生すると、競合が発生したパッチはインストールまたはス

テージングされないことがあります。ただし、ベースライン内の別のパッチで競合が解決する場合は、競合するパッ

チはインストールされます。たとえば、ベースラインがパッチ A とパッチ C を含んでいて、パッチ A が、すでにホストにインストールされているパッチ B と競合するが、パッチ C がパッチ B を廃止し、かつパッチ A と競合しない場合は、修正プロセスで パッチ A とパッチ C がインストールされます。

n 同じパッチの複数のバージョンが選択された場合は、Update Manager は最新のバージョンをインストールし、古いバージョンはスキップします。

ESX ホストの修正の詳細ESX ホストの修正時には、ESX ホストのバージョンによって Update Manager によるパッチの処理方法が異なります。

ESX 3.5 パッチ修正プロセスでは、累積的なロールアップおよびアップデートはパッチとみなされます。ホストにインストール済みのパッチが 2 つロールアップに含まれている場合でも、ロールアップ全体がホストにインストールされるまで、ホストはロールアップに非準拠の状態です。

ESX 4.0 のパッチ修正プロセスでは、Update Manager は vSphere Installation Bundle (*.vib ファイル) と連携します。バンドルは、ESX 4.x ホストにインストールできる最小単位です。通知は、ホストの特定のバグ修正、以前のバグ修正を集めたロールアップ、またはアップデート リリースを定義します。ホストが通知内のすべてのバンドルに準拠している場合、そのホストはバンドルを含む vSphere 通知に準拠しています。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

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バンドルがほかのバンドルに依存している場合、Update Manager は修正プロセス中に必要なバンドルをインストールします。このため、ステージングおよび修正を行なったあとのパッチの数は、ステージングまたは修正で選択したパッチ

の数よりも多くなることがあります。たとえば、バンドル A を含む通知で構成されるベースラインを基準にホストをステージングまたは修正し、かつバンドル A がバンドル B を必要とする場合 (バンドル B は通知の一部ではない)、両方のバンドルがステージングまたはインストールされます。このような場合、ステージングまたはインストールされたパッチ

に対するパッチ カウントは 1 ではなく 2 になります。

ESX ホストのアップグレード修正の前に、Update Manager によって、ホストをアップグレードできるかどうかを確認するスクリプトがホスト上で実行されます。ホストをアップグレードできる場合は、Update Manager によって ISO ファイルがホストにコピーされます。この ISO ファイルには、インストールされるデータと、インストーラ環境として機能するLinux の kernel と ramdisk が含まれます。ホストの再起動時にインストーラが起動し、インストーラによってサービスコンソールの仮想ディスク (VMDK) が作成され、コンソールの VMDK にパッケージがインストールされます。ホストが再起動し、ESX 4.0 にアップグレードされ、vCenter Server システムに再接続されます。アップグレードに失敗した場合は、前のバージョンにロールバックできます。

ESXi ホストの修正の詳細ESXi ホストの場合、アップデートにすべて含まれます。最新のアップデートに、その前のすべてのリリースのパッチが含まれます。

ホスト上の ESXi イメージには、2 つのコピーが維持されます。最初のコピーはアクティブ ブート、2 番目のコピーはスタンバイ ブートです。ESXi ホストにパッチを適用するとき、アクティブ ブートの内容とパッチの内容に基づいて、Update Manager によって新しいイメージが作成されます。その後、新しい ESXi イメージがスタンバイ ブートに配置され、Update Manager によってアクティブ ブートがスタンバイ ブートに指定されてからホストが再起動されます。ESXi ホストが再起動されるとき、パッチが適用されたイメージがアクティブ ブートに含まれ、ESXi ホストの前バージョンのイメージがスタンバイ ブートに含まれます。

サード パーティのソフトウェアが ESXi ホストにインストールされている場合は、Update Manager を使用してサードパーティのパッチを ESXi ホストに適用できます。

ESXi ホストをアップグレードするときは、Update Manager によって、ホストのバックアップ イメージが新しいイメージに置き換えられ、アクティブ ブートとスタンバイ ブートが置き換えられます。アップグレード中に、ブートのホストとなっているディスクのレイアウトが変更されます。ESXi ホストの合計ディスク容量は 1GB のままですが、その 1GBのディスク容量内のディスク パーティション レイアウトが、ESXi 4.0 のイメージが保存されるブートの新しいサイズに合わせて変更されます。

ロールバックにおけるアップデートとは、ESXi のすべてのパッチ、アップデート、およびアップグレードを指します。ESXiホストをアップデートするたびに、ESXi の以前のビルドのコピーがホストに保存されます。

アップデートに失敗し、ESXi 4.0 ホストが新しいビルドから起動できない場合、ホストは元のブート ビルドから起動する状態に戻ります。ESXi では、1 レベルだけのロールバックが可能です。同時に保存できる以前のビルドは 1 つだけです。実際に各 ESXi 4.0 ホストに格納されるのは、ブート ビルドとスタンバイ ビルドの最大 2 つのビルドです。

テンプレートの修正

テンプレートは一種の仮想マシンであるため、修正が可能です。

テンプレートが封印されている場合は特に、修正前にテンプレートのスナップショットを作成してください。封印されて

いるテンプレートは、オペレーティング システムのインストールが完了する前に停止され、そのテンプレートから作成された仮想マシンがセットアップ モードで起動するように、特別なレジストリ キーが使用されます。このような仮想マシンが起動したときにセットアップ工程の最終処理を完了し、最終的なカスタマイズができるようにします。

封印されたテンプレートの修正を完了するには、テンプレートを仮想マシンとして起動する必要があります。このために、

仮想マシンをセットアップ モードで起動する特別なレジストリ キーは、記録され、削除されます。テンプレートが起動して修正されたあと、レジストリ キーが復元され、マシンはシャット ダウンされて、テンプレートは封印された状態に戻されます。

エラーが発生すると、テンプレートが封印された状態に戻されないことがあります。たとえば、修正中に Update Managerと vCenter Server システムとの接続が切断された場合、テンプレートを封印された状態に戻すことはできません。修正前にスナップショットを作成することで、そうした問題から簡単に回復できるようにします。

第 7 章 vSphere オブジェクトの修正

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旧バージョンへのロールバック

修正が失敗した場合は、仮想マシンおよびアプライアンスを以前の状態にロールバックできます。

Update Manager を設定して、仮想マシンおよびアプライアンスのスナップショットを作成し、それらのスナップショットを無期限または一定期間保持できます。修正が完了したあと、修正を検証し、スナップショットが不要になった場合は

削除できます。

アップグレード ベースラインを基準にホストを修正した場合、アップグレードに失敗すると、ホストはデフォルトでロールバックします。

パッチ修正後の仮想マシンの再起動

再起動が必要な場合は、パッチの修正のプロセスの最後にマシンが再起動されます。マシンにログインしているユーザー

には、ダイアログ ボックスによってシャットダウンすることが通知されます。

ユーザーは、このシャットダウンを最大 60 分延期できます。指定した時間が経過すると、シャットダウンする前に残り時間を知らせるタイマーが表示されます。

ESX/ESXi ホストのパッチのステージングESX/ESXi ホストのパッチをステージングすることによって、ただちにパッチを適用することなく、Update Managerサーバから ESX/ESXi ホストにパッチをダウンロードすることができます。パッチのステージングを行うと、ホストで、パッチがすでにローカルに使用できるようになっているため、修正時間が短縮されます。

パッチのステージングを行う場合は、ホストをメンテナンス モードにする必要はありません。インストール時にホストをメンテナンス モードに切り替える必要があるパッチのステージングでは、修正中のダウンタイムを大幅に削減できます。

同一のステージング操作のためのベースラインまたはベースライン グループ内のパッチからみて、古くなったパッチはステージングできません。Update Manager では、ホストの現在のスキャン結果をもとに、あとに続く修正プロセスでインストール可能なパッチだけをステージングします。同一の選択されたパッチ セットにあるパッチからみて、あるパッチが古い場合は、その古いパッチはステージングされません。

パッチが Update Manager サーバ リポジトリ内のパッチと競合する場合で、ホストとは競合しない場合、スキャン後にUpdate Manager はこのパッチを競合があるパッチとして報告します。そのパッチはホストにステージング可能で、Update Manager はこのパッチをステージング済みとして報告します。

ステージング操作中、Update Manager はスキャン前およびスキャン後の操作を実行し、ベースラインのコンプライアンス状態はアップデートされます。

重要 ESX/ESXi 4.0 ホストでは、パッチのステージングがサポートされています。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [インベントリ] - [ホストおよびクラスタ] を選択します。

2 データ センター、クラスタ、またはホストのいずれかを右クリックして、 [パッチのステージ] を選択します。

3 ステージングするパッチ ベースラインを選択します。

4 パッチを適用するホストを選択して、 [次へ] をクリックします。

単一のホストに対するパッチのステージングを選択した場合、これはデフォルトで選択されます。

5 (オプション) ステージング操作から除外するパッチを選択解除します。

6 (オプション) 上部右隅にあるテキスト ボックスにテキストを入力すると、パッチ リスト内の文字列を検索できます。

7 [次へ] をクリックします。

8 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

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[Update Manager] タブの仮想マシンおよび仮想アプライアンス ペインまたはホスト ペインのパッチ列に、そのホスト用にステージングされたパッチ数が表示されます。

ステージングされたすべてのパッチは、修正時にインストールされているかどうかにかかわらず、修正完了後にホストか

ら削除されます。

手動によるホスト、仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正

ESX/ESXi ホスト、仮想マシンおよび仮想アプライアンスはいつでも手動で修正できます。

インベントリからコンテナ オブジェクトを修正すると、すべてのホストまたは選択したコンテナ オブジェクト内の仮想マシンを組織的にアップグレードできます。

1 つのベースラインを基準にクラスタまたはデータ センターを修正すると、ホストを組織的にアップグレードできます。次のベースラインを含むベースライン グループを基準に同じデータ センターを修正すると、仮想マシンを組織的にアップグレードできます。

n ホストと整合するように VMware Tools をアップグレード

n ホストと整合するように仮想マシン ハードウェアをアップグレード

手動によるアップグレードおよびパッチ ベースラインを基準にしたホストの修正添付されているアップグレード ベースラインやパッチ ベースライン、あるいは複数のパッチ ベースラインまたはアップグレード ベースラインと複数のパッチ ベースラインを含むベースライン グループを使用して、ホストを修正できます。

開始する前に

アップグレード ベースラインおよびパッチ ベースラインの両方を含むベースライン グループを基準にホストを修正するためには、ホストにベースライン グループを添付します。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [インベントリ] - [ホストおよびクラスタ] を選択します。

2 修正するオブジェクトを右クリックし、 [修正] を選択します。

選択したオブジェクトの子オブジェクトもすべて修正されます。仮想インフラストラクチャの規模が大きく、かつ修

正を開始したオブジェクトがオブジェクト階層の上位にあるほど、この処理にかかる時間は長くなります。

アップグレード ベースラインまたはアップグレード ベースラインを含むベースライン グループを基準にアップグレードするコンテナ オブジェクトを選択して、コンテナ オブジェクト内のホストの組織的なアップグレードを実行します。

3 適用するベースラインまたはベースライン グループを選択します。

4 (オプション) 修正するホストを選択し、 [次へ] をクリックします。

単一のホストを修正する場合は、デフォルトで選択されています。

5 エンド ユーザー使用許諾契約書ページで条項に同意して、 [次へ] をクリックします。

第 7 章 vSphere オブジェクトの修正

VMware, Inc. 73

Page 74: VMware vCenter Update Manager 管理ガイド...2 Update Manager の設定、インストール、およびアップグレード 19 Update Manager のハードウェア要件 19 Update

6 (オプション) ESX 4.0 のアップグレード ページで、編集する設定のリンクをクリックします。

オプション 説明

COS VMDK の場所 (クラシック ESX のみ) ESX 4.0 COS VMDK の場所ウィンドウで、ESX ホストの COS の移行先となる VMDKのデータストアの場所を指定します。

重要 データストアは、ホスト間で共有することはできません。

失敗した際のロールバック (クラシック ESXのみ)

ESX 4.0 アップグレード後のオプション ウィンドウで、修正が失敗した場合のロールバックを無効にするかどうかを指定します。

アップグレード後のスクリプト (クラシックESX のみ)

ESX 4.0 のアップグレード後のオプション ウィンドウで、アップグレード終了後とポスト アップグレード スクリプトがタイムアウトしたときにポスト アップグレード スクリプトを使用することを指定します。

修正ウィザードの ESX 4.0 のアップグレード ページは、ESX 用アップグレード ベースラインまたは ESX 用アップグレード ベースラインを含むベースライン グループを基準に修正する場合にのみ表示されます。

7 [次へ] をクリックします。

8 (オプション) 修正対象から除外するパッチを選択解除して、 [次へ] をクリックします。

9 (オプション) 除外するパッチのリストを確認して、 [次へ] をクリックします。

10 ホストの修正オプション ページでタスクの一意の名前と説明 (説明は任意) を入力します。

11 [ただちに] を選択して、ウィザードの完了後すぐに処理を開始します。

12 [障害時対応] ドロップダウン メニューから修正処理に失敗したときの対応、該当する場合は再試行遅延と再試行回数を指定し、 [次へ] をクリックします。

オプション 説明

タスク失敗 この失敗を Update Manager ログに記録し、それ以上の処理は何も行いません。

再試行 再試行遅延時間の経過後、再度、ホストをメンテナンス モードにしようと試みます。これは、 [再試行回数] で指定された回数実行されます。

仮想マシンをパワーオフして再試行 すべての仮想マシンをパワーオフして、再度、ホストをメンテナンス モードにしようと試みます。これは、 [再試行回数] フィールドで指定された回数実行されます。パワーオフ ボタンを使用したときと同じように仮想マシンはシャットダウンします。

仮想マシンをサスペンドして再試行 実行中のすべての仮想マシンをサスペンド状態にして、再度、ホストをメンテナンス

モードにしようと試みます。これは、 [再試行回数] フィールドで指定された回数実行されます。

13 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。

手動による仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正

仮想マシンと仮想アプライアンスを手動で同時に修正できます。

仮想マシンと仮想アプライアンスを一緒に修正するには、それらがフォルダ、vApp、データ センターなどの 1 つのコンテナに含まれている必要があります。そのコンテナに、ベースライン グループか、仮想アプライアンスまたは仮想マシン用ベースラインのセットを添付します。ベースライン グループを添付する場合は、仮想マシン用と仮想アプライアンス用の両方のベースラインを含めることができます。仮想マシン用ベースラインは仮想マシンにのみ適用され、仮想アプライ

アンス用ベースラインは仮想アプライアンスにのみ適用されます。

注意 修正できるのは、パワーオン状態の Redhat Linux、Ubuntu、SUSE、および CentOS Linux の仮想アプライアンスのみです。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

74 VMware, Inc.

Page 75: VMware vCenter Update Manager 管理ガイド...2 Update Manager の設定、インストール、およびアップグレード 19 Update Manager のハードウェア要件 19 Update

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、 [ホーム] - [インベントリ]を選択し、 [仮想マシンおよびテンプレート] を選択します。

2 修正するオブジェクトを右クリックし、 [修正] を選択します。

選択したオブジェクトの子オブジェクトもすべて修正されます。仮想インフラストラクチャの規模が大きく、かつ修

正を開始したオブジェクトがオブジェクト階層の上位にあるほど、この処理にかかる時間は長くなります。

ホストと整合するように VMware Tools をアップグレード ベースラインおよびホストと整合するように仮想マシンハードウェアをアップグレード ベースラインを含むアップグレード ベースライン グループを基準にアップグレードするコンテナ オブジェクトを選択して、コンテナ オブジェクト内の仮想マシンの組織的なアップグレードを実行します。

3 適用するベースラインまたはベースライン グループを選択します。

4 修正する仮想マシンとアプライアンスをすべて選択して、 [次へ] をクリックします。

5 (オプション) パッチ ページで、修正処理から除外するパッチのチェック ボックスを選択解除して [次へ] をクリックします。

パッチ ベースラインまたはパッチ ベースラインを含むベースライン グループを基準に修正する場合にのみ、パッチページが表示されます。

6 (オプション) 除外されたパッチのリストを確認して、 [次へ] をクリックします。

7 スケジュール設定ページでタスクの名前と説明 (説明は任意) を入力します。

8 [ただちに] を選択して、ウィザードの完了後に処理を開始します。

9 (オプション) ロールバック オプションを指定して、 [次へ] をクリックします。

a 修正ウィザードのロールバック オプション ページで、 [修正前に仮想マシンのスナップショットを作成し、ロールバックを有効にする] を選択します。

修正の前に仮想マシン (仮想アプライアンス) のスナップショットが作成されます。仮想マシン (仮想アプライアンス) のロールバックが必要になった場合は、このスナップショットに戻されます。

b スナップショットを削除する時期を指定するか、 [スナップショットを削除しない] を選択します。

c スナップショットの名前と説明 (説明は任意) を入力します。

d (オプション) [仮想マシンのメモリのスナップショット] チェック ボックスを選択します。

10 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。

ホスト、仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正のスケジュール設定

修正ウィザードを使用して、ホスト、仮想マシン、および仮想アプライアンスの修正処理をスケジュール設定できます。

vSphere インベントリのコンテナ オブジェクト内のすべてのホストまたは仮想マシンに対して、修正をスケジュール設定できます。このようにして、選択したコンテナ オブジェクト内のホストまたは仮想マシンに、スケジュール設定された組織的なアップグレードを実行します。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部であり、かつ 2 つ以上の UpdateManager インスタンスをインストールおよび登録している場合は、それぞれの Update Manager インスタンスごとにスケジュール設定タスクを作成できます。作成するスケジュール設定タスクは、指定した Update Manager だけに固有のもので、グループ内のほかのインスタンスには適用されません。ナビゲーションバーで Update Manager インスタンスが登録されている vCenter Server システムの名前を選択すると Update Manager インスタンスを指定できます。

第 7 章 vSphere オブジェクトの修正

VMware, Inc. 75

Page 76: VMware vCenter Update Manager 管理ガイド...2 Update Manager の設定、インストール、およびアップグレード 19 Update Manager のハードウェア要件 19 Update

アップグレードおよびパッチ ベースラインを基準にしたホストの修正のスケジュール設定ホストの修正はいつでもスケジュール設定できます。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで、[ホーム] - [マネージメント ツール] - [スケジュール設定タスク] を選択します。

使用している vCenter Server システムが、vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、修正タスクのスケジュール設定に使用する UpdateManager を指定します。

2 スケジュール設定タスク ペイン内を右クリックして、 [新規スケジュール設定タスク] を選択します。

3 [修正] を選択して、 [OK] をクリックします。

4 修正ウィザードで、 [ESX/ESXi ホスト] を選択して、 [次へ] をクリックします。

5 修正する親オブジェクトを選択して、 [次へ] をクリックします。

選択したオブジェクト下にあるホストもすべて修正されます。アップグレード ベースラインまたはアップグレードベースラインを含むベースライン グループを基準にアップグレードするコンテナ オブジェクトを選択して、コンテナオブジェクト内のホストの組織的なアップグレードを実行します。

6 適用するベースラインまたはベースライン グループを選択します。

7 (オプション) 修正するホストを選択し、 [次へ] をクリックします。

単一のホストを修正する場合は、デフォルトで選択されています。

8 エンド ユーザー使用許諾契約書ページで条項に同意して、 [次へ] をクリックします。

9 (オプション) ESX 4.0 のアップグレード ページで、編集する設定のリンクをクリックします。

オプション 説明

COS VMDK の場所 (クラシック ESX のみ) ESX 4.0 COS VMDK の場所ウィンドウで、ESX ホストの COS の移行先となる VMDKのデータストアの場所を指定します。

重要 データストアは、ホスト間で共有することはできません。

失敗した際のロールバック (クラシック ESXのみ)

ESX 4.0 アップグレード後のオプション ウィンドウで、修正が失敗した場合のロールバックを無効にするかどうかを指定します。

アップグレード後のスクリプト (クラシックESX のみ)

ESX 4.0 のアップグレード後のオプション ウィンドウで、アップグレード終了後とポスト アップグレード スクリプトがタイムアウトしたときにポスト アップグレード スクリプトを使用することを指定します。

修正ウィザードの ESX 4.0 のアップグレード ページは、ESX 用アップグレード ベースラインまたは ESX 用アップグレード ベースラインを含むベースライン グループを基準に修正する場合にのみ表示されます。

10 [次へ] をクリックします。

11 (オプション) 修正対象から除外するパッチを選択解除して、 [次へ] をクリックします。

12 (オプション) 除外するパッチのリストを確認して、 [次へ] をクリックします。

13 ホストの修正オプション ページでタスクの一意の名前と説明 (説明は任意) を入力します。

14 修正処理を開始する時刻を指定します。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

76 VMware, Inc.

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15 修正に失敗したときの対応を指定して、 [次へ] をクリックします。

オプション 説明

タスク失敗 この失敗を Update Manager ログに記録し、それ以上の処理は何も行いません。

再試行 再試行遅延時間の経過後、再度、ホストをメンテナンス モードにしようと試みます。これは、 [再試行回数] で指定された回数実行されます。

仮想マシンをパワーオフして再試行 すべての仮想マシンをパワーオフして、再度、ホストをメンテナンス モードにしようと試みます。これは、 [再試行回数] フィールドで指定された回数実行されます。パワーオフ ボタンを使用したときと同じように仮想マシンはシャットダウンします。

仮想マシンをサスペンドして再試行 実行中のすべての仮想マシンをサスペンド状態にして、再度、ホストをメンテナンス

モードにしようと試みます。これは、 [再試行回数] フィールドで指定された回数実行されます。

16 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。

仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正のスケジュール設定

仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正は、いつでもスケジュール設定できます。仮想マシンと仮想アプライアンス

を一緒に修正できます。

重要 VMware Studio に登録されている、パワーオン状態の、Red Hat、Ubuntu、SUSE、および CentOS の Linux仮想アプライアンスのみを修正できます。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで、[ホーム] - [マネージメント ツール] - [スケジュール設定タスク] を選択します。

使用している vCenter Server システムが、vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、修正タスクのスケジュール設定に使用する UpdateManager を指定します。

2 スケジュール設定タスク ペイン内を右クリックして、 [新規スケジュール設定タスク] を選択します。

3 [修正] を選択して、 [OK] をクリックします。

4 修正ウィザードで、 [仮想マシンおよび仮想アプライアンス] を選択して、 [次へ] をクリックします。

5 修正するオブジェクトを選択して、 [次へ] をクリックします。

「ホストと整合するように VMware Tools をアップグレード」 ベースラインおよび 「ホストと整合するように仮想マシンハードウェアをアップグレード」 ベースラインを含むアップグレード ベースライン グループを基準にアップグレードするコンテナ オブジェクトを選択して、コンテナ オブジェクト内の仮想マシンの組織的なアップグレードを実行します。

6 適用するベースラインまたはベースライン グループを選択します。

7 修正するマシンとアプライアンスをすべて選択して、 [次へ] をクリックします。

8 (オプション) パッチ ページで、修正処理から除外するパッチのチェック ボックスを選択解除して [次へ] をクリックします。

パッチ ベースラインまたはパッチ ベースラインを含むベースライン グループを基準に修正する場合にのみ、パッチページが表示されます。

9 (オプション) 除外されたパッチのリストを確認して、 [次へ] をクリックします。

10 タスクの名前と説明 (説明は任意) を入力します。

11 仮想マシンの状態 (パワーオン、パワーオン、サスペンド) ごとに修正を開始する時刻を選択して、 [次へ] をクリックします。

第 7 章 vSphere オブジェクトの修正

VMware, Inc. 77

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12 (オプション) ロールバック オプションを指定して、 [次へ] をクリックします。

a 修正ウィザードのロールバック オプション ページで、 [ロールバックできるように、修正する前に仮想マシンのスナップショットを作成します] を選択します。

修正の前に仮想マシン (仮想アプライアンス) のスナップショットが作成されます。仮想マシン (仮想アプライアンス) のロールバックが必要になった場合は、このスナップショットに戻されます。

b スナップショットを削除する時期を指定するか、 [スナップショットを削除しない] を選択します。

c スナップショットの名前と説明 (説明は任意) を入力します。

d (オプション) [仮想マシンのメモリのスナップショット] チェック ボックスを選択します。

13 終了準備の完了ページの内容を確認して、 [終了] をクリックします。

スケジュール設定された修正タスクが、スケジュール設定タスク ウィンドウに表示されます。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

78 VMware, Inc.

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Update Manager イベントの表示 8Update Manager は、イベントのデータを保存します。このイベント データを確認することで、進行中または終了した処理に関する情報を収集できます。

Update Manager のシステム管理者のビューで、イベントを表示できます。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [ソリューションおよびアプリケーション] - [Update Manager] を選択します。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部である場合は、ナビゲーションバーで該当する vCenter Server システムの名前を選択して、使用する Update Manager インスタンスを指定します。

2 [イベント] をクリックして最近のイベントに関する情報を取得します。

この章では次のトピックについて説明します。

n 選択したオブジェクトのタスクおよびイベントの表示 (P. 79)

n Update Manager のイベント (P. 80)

選択したオブジェクトのタスクおよびイベントの表示

vSphere インベントリに、1 つのオブジェクトまたはすべてのオブジェクトに関連するタスクおよびイベントを表示できます。

デフォルトでは、オブジェクトのタスク リストに、その子オブジェクトで実行されるタスクが含まれています。子オブジェクトで実行されるタスクを除外し、タスクの検索キーワードを使用することで、リストをフィルタリングできます。

vCenter Server システムがリンクモードの接続グループの一部である場合、タスク リストの列に、タスクが実行されたvCenter Server システムの名前が表示されます。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで、[ホーム] - [インベントリ] を選択します。

2 修正するオブジェクトのタイプを選択します。

たとえば、 [ホストおよびクラスタ] または [仮想マシンおよびテンプレート] を選択します。

3 インベントリでオブジェクトを選択します。

4 [タスクおよびイベント] タブをクリックします。

5 タスクとイベントを切り替えるには、 [タスク] および [イベント] ボタンをクリックします。

VMware, Inc. 79

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Update Manager のイベントUpdate Manager は、システムによって完了した処理の監視に役立つイベントを生成します。

表 8-1. Update Manager のイベント

タイプ メッセージ テキスト 解決策

情報 ゲストのパッチ定義を正常にダウンロードしました。新しいパッチ:

<パッチ数 >

エラー ゲストのパッチ定義のダウンロードに失敗しました。 ネットワーク接続を確認し、メタデータ ソースに到達可能であることを確認します。

情報 Unix 用のゲストのパッチ定義を正常にダウンロードしました。新しいパッチ: <パッチ数 >

エラー Unix 用のゲストのパッチ定義のダウンロードに失敗しました。 ネットワーク接続を確認し、メタデータ ソースに到達可能であることを確認します。

情報 ホストのパッチ定義を正常にダウンロードしました。新しいパッチ:

<パッチ数 >

エラー ホストのパッチ定義のダウンロードに失敗しました。 ネットワーク接続を確認し、メタデータ ソースに到達可能であることを確認します。

情報 ゲストのパッチ パッケージを正常にダウンロードしました。新しいパッケージ: <パッケージ数 >

エラー ゲストのパッチ パッケージのダウンロードに失敗しました。 ネットワーク接続を確認し、パッチ ソースに到達可能であることを確認します。

情報 Unix 用のゲストのパッチ パッケージを正常にダウンロードしました。新しいパッケージ: <パッケージ数 >

エラー Unix 用のゲストのパッチ パッケージのダウンロードに失敗しました。 ネットワーク接続を確認し、パッチ ソースに到達可能であることを確認します。

情報 ホストのパッチ パッケージを正常にダウンロードしました。新しいパッケージ: <パッケージ数 >

エラー ホストのパッチ パッケージのダウンロードに失敗しました。 ネットワーク接続を確認し、パッチ ソースに到達可能であることを確認します。

情報 <仮想マシン名または ESX ホスト名> のパッチを正常にスキャンしました。

エラー <仮想マシン名または ESX ホスト名> のスキャンがユーザーによってキャンセルされました。

エラー <仮想マシン名または ESX ホスト名> のパッチのスキャンに失敗しました。

Update Manager のログ (vmware-vum-server-log4cpp.log) でスキャンのエラーを確認します。

警告 <パッチ名> のパッチの不足が <仮想マシン名または ESX ホスト名>のスキャン中に発見されました。パッチ定義を再度ダウンロードす

ると、この問題が解決する可能性があります。

情報 <仮想アプライアンス名> の VA アップグレードを正常にスキャンしました。

エラー <仮想アプライアンス名> の VA アップグレードのスキャンに失敗しました。

情報 <仮想マシン名> の VMware Tools のアップグレードを正常にスキャンしました。

エラー <仮想マシン名> の VMware Tools のアップグレードのスキャンに失敗しました。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

80 VMware, Inc.

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表 8-1. Update Manager のイベント (続き)

タイプ メッセージ テキスト 解決策

警告 VMware Tools が <仮想マシン名> にインストールされていません。VMware vCenter Update Manager は、すでにインストールされている Tools のアップグレードのみサポートしています。

警告 <仮想マシン名> の VMware Tools アップグレードはスキップされました。このアップグレードは、ESX 4.0 以降のホスト上の仮想マシンでのみサポートされています。

エラー 無効な状態のため <仮想マシン名> のスキャンに失敗しました: <仮想マシンの状態 >

仮想マシンの状態を確認します。スキャンを

円滑に行うために仮想マシンを再起動します。

エラー 無効な状態のため <ESX ホスト名> のパッチのスキャンに失敗しました: <ESX ホストの状態>

ホストの状態を確認します。スキャンを円滑

に行うためにホストを再起動します。

情報 <仮想マシン名または ESX ホスト名> の修正に成功しました。

エラー <仮想マシン名または ESX ホスト名> の修正に失敗しました <エラーメッセージ >

Update Manager のログ (vmware-vum-server-log4cpp.log) で修正のエラーを確認します。

情報 <仮想マシン名> の VMware Tools が正常にアップグレードされました。

エラー <仮想マシン名> の VMware Tools のアップグレードに失敗しました。

エラー 無効な状態のため <仮想マシン名> の修正に失敗しました: <仮想マシンの状態 >

仮想マシンの状態を確認します。修正を円滑

に行うために仮想マシンを再起動します。

エラー 無効な状態のため <ESX ホスト名> の修正に失敗しました: <ESXホストの状態 >

ホストの状態を確認します。修正を円滑に行

うためにホストを再起動します。

情報 <ESX ホスト名> が正常にステージングされました。

エラー <ESX ホスト名> のステージングに失敗しました。

エラー 無効な状態のため <ESX ホスト名> へのパッチのステージングに失敗しました: <ESX ホストの接続状態 >

エラー サポートされていないまたは不明な OS のため <仮想マシン名> のスキャンまたは修正に失敗しました: <オペレーティング システムの名前 >

エラー <仮想マシン名> のパッチの修正ができません: Linux 仮想マシンの修正はサポートされていません。

情報 VMware vCenter Update Manager ダウンロード アラート (重要/合計): ESX data.esxCritical/data.esxTotal、Windows data.windowsCritical/data.windowsTotal、Linux data.linuxCritical/data.linuxTotal.

ダウンロードされたパッチの数に関する情報

を示しています。

エラー <仮想マシン名> のスキャンに失敗しました。<ESX ホスト名> がサポート対象外のバージョン <ESX ホストのバージョン> です。

スキャンできる仮想マシンについての最新の

情報は、リリース ノートを参照してください。

エラー <仮想マシン名> の修正に失敗しました。<ESX ホスト名> がサポート対象外のバージョン <ESX ホストのバージョン> です。

スキャンできるホストについての最新の情報

は、リリース ノートを参照してください。

エラー <ESX ホスト名> のスキャンに失敗しました。サポート対象外のバージョン <ESX ホストのバージョン> です。

ESX 3.0.3 と ESX 3i よりあとのバージョンのホストをスキャンできます。スキャンできる

ESX/ESXi ホストについての最新の情報は、リリース ノートを参照してください。

エラー <ESX ホスト名> へのパッチのステージングに失敗しました。サポート対象外のバージョン <ESX ホストのバージョン> です。

ESX/ESXi 4.0 よりあとのバージョンのホストをステージングできます。ステージングで

きる ESX/ESXi ホストについての最新の情報は、リリース ノートを参照してください。

第 8 章 Update Manager イベントの表示

VMware, Inc. 81

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表 8-1. Update Manager のイベント (続き)

タイプ メッセージ テキスト 解決策

エラー <ESX ホスト名> のパッチの修正に失敗しました。サポート対象外のバージョン <ESX ホストのバージョン> です。

ESX 3.0.3 と ESX 3i よりあとのバージョンのホストをスキャンできます。スキャンできる

ESX/ESXi ホストについての最新の情報は、リリース ノートを参照してください。

情報 VMware vCenter Update Manager Guest Agent は正常に <仮想マシン名> にインストールされました。

エラー VMware vCenter Update Manager Guest Agent の <仮想マシン名> へのインストールに失敗しました。

Update Manager Guest Agent は仮想マシンの修正に必要です。

エラー VMware Tools がインストールされていないか、互換性のないバージョンの VMware Tools のため、VMware vCenter UpdateManager Guest Agent の <仮想マシン名> へのインストールに失敗しました。必要なバージョンは <必要なバージョン番号> ですが、インストールされているバージョンは <インストールされているバージョン番号> です。

エラー <仮想マシン名または ESX ホスト名> に対して、要求された処理のVMware vCenter Update Manager ライセンスがありません。

必要なライセンスを取得して、目的のタスク

を完了します。

警告 VMware vCenter Update Manager のストレージ容量が残りわずかです。場所: <場所のパス>.使用可能な容量: <空き容量>

ストレージを追加します。

警告 VMware vCenter Update Manager のストレージ容量の残りが極めてわずかです!場所: <場所のパス>.使用可能な容量: <空き容量>

ストレージを追加します。

エラー VMware vCenter Update Manager Guest Agent は、<仮想マシン名> で時間内に応答できませんでした。仮想マシンがパワーオン状態で、Guest Agent が実行中であることを確認してください。

エラー <仮想マシン名> での Update Manager Guest Agent との通信で内部エラーが発生しました。仮想マシンがパワーオン状態であるこ

とを確認し、再度処理を実行してください。

エラー VMware vCenter Update Manager Guest Agent は、<仮想マシン名> の DVD ドライブへのアクセスに失敗しました。DVD ドライブが使用可能であることを確認し、再度処理を実行してください。

エラー <仮想マシン名> で要求された処理の実行中に不明な内部エラーが発生しました。ログで詳細を確認し、操作をやり直してください。

エラー <仮想インフラストラクチャのエンティティ名> へのパッチのインストールに失敗しました。

情報 <仮想インフラストラクチャのエンティティ名> にパッチをインストールしています <メッセージ>。

情報 <仮想インフラストラクチャのエンティティ名> へのパッチのインストールが成功しました。

情報 ホスト: <ESX ホスト名> の再起動を開始します。

情報 <ESX ホスト名> が再起動するのを待機しています。

情報 ホスト: <ESX ホスト名> は正常に再起動しました。

エラー ホスト: <ESX ホスト名> の再起動に失敗しました。ホストを確認してください。

エラー <ESX ホスト名> でのパッチ <パッチ名> のステージングに失敗しました。

情報 <ESX ホスト名> でのパッチ <パッチ名> のステージングに成功しました。

エラー ホスト <ESX ホスト名> の再起動に失敗しました。

エラー <ESX ホスト名> へのパッチのステージングに失敗しました。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

82 VMware, Inc.

Page 83: VMware vCenter Update Manager 管理ガイド...2 Update Manager の設定、インストール、およびアップグレード 19 Update Manager のハードウェア要件 19 Update

表 8-1. Update Manager のイベント (続き)

タイプ メッセージ テキスト 解決策

情報 <ESX ホスト名> へのパッチ <パッチ名> のステージングを開始します。

情報 Sysprep 設定をリストアします。

情報 修正中は Sysprep を使用できません。

情報 親なしの仮想マシン <仮想マシン名> のスキャンに失敗しました。

情報 親なしの仮想マシン <仮想マシン名> の修正に失敗しました。

エラー 次のパッチのパッチ パッケージのダウンロードに失敗しました: <メッセージ >

ネットワーク接続を確認し、パッチ ソースに到達可能であることを確認します。

警告 サポートされていないボリューム <ボリューム ラベル> が <仮想マシン名> にあります。この仮想マシンのスキャン結果は不完全である可能性があります。

情報 <仮想マシン名または ESX ホスト名> でタスクのキャンセルを開始しています。

警告 エンティティ <仮想インフラストラクチャのエンティティ名> に、指定時間内に終了できない実行中タスクがあります。操作は中断さ

れます。

警告 アクションは、オフラインまたはサスペンドした仮想アプライアンス

<仮想アプライアンス> ではサポートされていません。スキャンまたは修正処理は、オフラインの仮

想アプライアンスではサポートされていませ

ん。

警告 アクションは Linux VM/VA <仮想マシン名または仮想アプライアンス名> でサポートされていません。ツールがインストールされていないか起動エラーです。

情報 仮想アプライアンス <仮想アプライアンス名> が正常に検出されました。

情報 仮想アプライアンス <仮想アプライアンス名> の検出に失敗しました。 仮想アプライアンスの検出中にエラーが発生

しました。

エラー 仮想アプライアンス <仮想アプライアンス名> の自動更新が ON に設定されています。

仮想アプライアンスで、自動更新が ON に設定されていると、Update Manager は修正を実行できません。

エラー リポジトリ アドレスが仮想アプライアンス <仮想アプライアンス名>に設定されていないため、vCenter によるパッチはサポートされていません。

情報 <仮想マシン名または ESX ホスト名> ファイアウォール ポートを開きます。

情報 <仮想マシン名または ESX ホスト名> ファイアウォール ポートを閉じます。

情報 <仮想マシン名または ESX ホスト名> のパッチ定義が見つかりません。パッチ定義を最初にダウンロードしてください。

情報 <仮想マシン名または ESX ホスト名> のパッチ定義が破損しています。ログで詳細を確認してください。パッチ定義を再度ダウンロー

ドすると、この問題が解決する可能性があります。

情報 ホストのアップグレードが進行中です: パーティションをクリアしています。

情報 ホストのアップグレードが進行中です: 物理ハード ドライブのパーティションを作成しています。

情報 ホストのアップグレードが進行中です: 仮想ハード ドライブのパーティションを作成しています。

情報 ホストのアップグレードが進行中です: ファイル システムをマウントしています。

第 8 章 Update Manager イベントの表示

VMware, Inc. 83

Page 84: VMware vCenter Update Manager 管理ガイド...2 Update Manager の設定、インストール、およびアップグレード 19 Update Manager のハードウェア要件 19 Update

表 8-1. Update Manager のイベント (続き)

タイプ メッセージ テキスト 解決策

情報 ホストのアップグレードが進行中です: パッケージをインストールしています。

情報 ホストのアップグレードが進行中です: ESX v3 構成を ESX v4 にマイグレーションしています。

情報 ホストのアップグレードが進行中です: ネットワーク構成をインストールしています。

情報 ホストのアップグレードが進行中です: タイムゾーンを設定しています。

情報 ホストのアップグレードが進行中です: キーボードを設定しています。

情報 ホストのアップグレードが進行中です: 言語を設定しています。

情報 ホストのアップグレードが進行中です: 認証情報を構成しています。

情報 ホストのアップグレードが進行中です: ルート パスワードを設定しています。

情報 ホストのアップグレードが進行中です: 起動セットアップ。

情報 ホストのアップグレードが進行中です: ポストインストール スクリプトを実行中です。

情報 ホストのアップグレード インストーラが完了しました。

エラー ホストのアップグレード インストーラが中断されました。

情報 ホストのアップグレードが進行中です。

エラー ホストの CPU はサポートされていません。64 ビットの CPU が必要です。

エラー ルート パーティションにはインストーラが使用できる十分な空き容量がありません: 必要な容量は <ディスク サイズ>MB です。検出された空き容量は <ディスク サイズ>MB です。

警告 ルート パーティションは /boot パーティションと同じディスク上になければなりません。

エラー ESX 構成ファイル (<ESX.conf>) にエラーがあります。

エラー インベントリ ファイルにエラーがあります。

エラー 起動パーティションに十分な空き容量がありません: 必要な容量は <ディスク サイズ>MB です。検出された容量は <ディスク サイズ>MBです。

エラー 起動パーティションがサポートされていないディスク タイプ上にあります。

警告 ホストでサポートされていないエージェントが見つかりました。

警告 ホストでサポートされていないサービスが見つかりました。

警告 ホストでサポートされていない構成が見つかりました。この構成は

マイグレーションされません。

警告 ホストでサポートされていないデバイスが見つかりました。

警告 ホストに十分なメモリがありません: <メモリ サイズ>MB 必要です。<メモリ サイズ>MB 検出されました。

警告 ホストでサポートされていない起動ディスクが見つかりました。

エラー アップグレードのプレチェック スクリプト エラー。

情報 <仮想マシン名> の仮想ハードウェア アップグレードを正常にスキャンしました。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

84 VMware, Inc.

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表 8-1. Update Manager のイベント (続き)

タイプ メッセージ テキスト 解決策

エラー <仮想マシン名> の仮想ハードウェア アップグレードのスキャンに失敗しました。

エラー VMware Tools が最新バージョンでないため、<仮想マシン名> の仮想ハードウェア アップグレードに失敗しました。仮想ハードウェアをアップグレードするには、最新バージョンの VMware Toolsが必要です。

警告 <仮想マシン名> の仮想ハードウェアのアップグレードはスキップされました。このアップグレードは、ESX 4.0 以降のホスト上の仮想マシンでのみサポートされています。

情報 <仮想マシン名> の仮想ハードウェアが正常にアップグレードされました。

エラー <仮想マシン名> の仮想ハードウェア アップグレードに失敗しました。

エラー 仮想マシン <仮想マシン名> は、VMware vCenter UpdateManager または VMware vCenter がインストールされた仮想マシンです。この仮想マシンは、スキャンや修正の際に無視されます。

Update Manager または vCenter Serverがインストールされている仮想マシンは、ス

キャンまたは修正されません。

エラー ホスト <ESX ホスト名> には VMware vCenter Update Managerまたは VMware vCenter がインストールされた仮想マシン <仮想マシン名> が存在しています。修正を続行するには、この仮想マシンをほかのホストへ移動する必要があります。

Update Manager または vCenter Serverがインストールされている仮想マシンが、修

正対象のホストに存在している場合、その仮

想マシンは別のホストに移行されます。

エラー VMware Tools の応答待機中にエラーが発生しました。仮想マシン <仮想マシン名> で VMware Tools が実行されていることを確認してください。

エラー <仮想マシン名> にインストールされたバージョンの VMware Toolsは、自動アップグレードをサポートしていません。VMware Toolsは手動でアップグレードしてください。

情報 サスペンド中の仮想マシン <仮想マシン名> がスキップされました。

エラー ホストにアップグレード エージェントを展開できません。

エラー ホストでアップグレード スクリプトを実行できません。

第 8 章 Update Manager イベントの表示

VMware, Inc. 85

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VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

86 VMware, Inc.

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パッチ リポジトリ 9パッチ メタデータは、リポジトリに保存されています。パッチ リポジトリを使用して、パッチの管理、ダウンロードした新しいパッチの確認、パッチの詳細の参照、およびパッチが含まれているベースラインの参照を行うことができます。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部で、かつ最低 1 つの UpdateManager インスタンスがある場合は、表示する Update Manager パッチ リポジトリを選択できます。

パッチ リポジトリは、Update Manager のシステム管理者のビューで表示されます。

この章では次のトピックについて説明します。

n 使用可能なパッチの表示 (P. 87)

n ベースラインからのパッチの追加と削除 (P. 88)

n パッチ リポジトリ内のパッチの検索 (P. 88)

使用可能なパッチの表示

パッチ リポジトリは、ダウンロードした利用可能なパッチを表示し、使用可能なパッチを選択したベースラインに含めるための便利な方法を提供します。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [ソリューションおよびアプリケーション] - [Update Manager] を選択します。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部で、かつ最低 1 つの UpdateManager インスタンスがある場合は、ナビゲーション バーからそれぞれの vCenter Server システムの名前を選択することによって、表示する Update Manager パッチ リポジトリを選択できます。

2 [パッチ リポジトリ] タブをクリックして、使用可能なパッチをすべて表示します。

最近ダウンロードされたパッチは太字で表示されます。

VMware, Inc. 87

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ベースラインからのパッチの追加と削除

パッチ リポジトリから、最近ダウンロードされた使用可能なパッチを、選択したベースラインに含めることができます。

手順

1 Update Manager が登録されている vCenter Server システムに vSphere Client を接続し、ナビゲーション バーで[ホーム] - [ソリューションおよびアプリケーション] - [Update Manager] を選択します。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部で、かつ最低 1 つの UpdateManager インスタンスがある場合は、ナビゲーション バーからそれぞれの vCenter Server システムの名前を選択することによって、表示する Update Manager パッチ リポジトリを選択できます。

2 [パッチ リポジトリ] タブをクリックして、使用可能なパッチをすべて表示します。

3 選択したパッチのベースライン列で、 [ベースラインに追加] リンクをクリックします。

4 含まれているベースラインの編集ウィンドウで、このパッチを含めるまたは除外するベースラインを選択または選択

解除して、 [OK] をクリックします。

使用している vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部で、かつ最低 1 つの UpdateManager インスタンスがある場合は、選択した Update Manager インスタンスに固有のベースラインにパッチを追加または除外できます。

パッチ リポジトリ内のパッチの検索さまざまな条件を使用して、パッチ リポジトリ内の特定のパッチを検索できます。詳細検索では、パッチのリストをフィルタリングして、指定した条件に一致するパッチのみを表示できます。

手順

1 キーワードまたは語句に基づいてパッチを検索するには、上部右隅にあるテキスト ボックスにテキストを入力し、[Enter] を押します。

2 より細かい条件でパッチを検索するには、テキスト フィールドの横の [詳細] をクリックします。

3 パッチをフィルタ ウィンドウで、検索条件を入力します。

オプション 説明

テキストに次の内容を含む 表示するパッチを、入力したテキストを含むものに限定します。

製品 パッチ セットを、選択した製品またはオペレーティング システムに限定します。製品名の最後のアスタリスクは、バージョン番号のワイルドカードです。

重要度 含めるパッチの重要度を指定します。

リリース日 パッチのリリース日を範囲で指定します。

パッチ ベンダー 使用するパッチ ベンダーを指定します。

4 [検索] をクリックします。

パッチ リポジトリの内容が、入力した検索条件に従ってフィルタリングされます。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

88 VMware, Inc.

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一般的なユーザー シナリオ 10Update Manager を使用して、vSphere インベントリのオブジェクトをスキャンおよび修正し、最新のパッチ、ロールアップ、アップグレードなどを適用した状態にしておくことができます。

一般的なユーザー シナリオは、vSphere のインベントリ オブジェクトのアップグレードやパッチの適用を行い、添付するベースラインやベースライン グループに準拠するようにするために、Update Manager を使用して実行できる作業の流れを示します。

この章では次のトピックについて説明します。

n データ センターの組織的なアップグレードのシナリオ (P. 89)

n ベースライン グループを使用したホストのアップグレードおよびパッチ適用のシナリオ (P. 91)

n ホストへのパッチの適用のシナリオ (P. 92)

n 仮想マシンへのパッチの適用のシナリオ (P. 93)

n 仮想アプライアンスのアップグレードのシナリオ (P. 94)

n vSphere のインベントリを最新の状態に維持するシナリオ (P. 95)

n 一般的なデータベース レポートの生成 (P. 96)

データ センターの組織的なアップグレードのシナリオ組織的なアップグレードによって、vSphere インベントリのオブジェクトを 2 ステップのプロセスでアップグレードできます。1 つめのプロセスがホストのアップグレードで、2 つめのプロセスが仮想マシンのアップグレードです。プロセスは、より高度に自動化するためにクラスタ レベルで構成することも、細かく制御するために個別のホストまたは仮想マシンレベルで構成することもできます。

クラスタで VMware DRS (Distributed Resource Scheduler) を使用できる場合は、仮想マシンをパワーオンしたままクラスタをアップグレードできます。組織的なアップグレードを実行するには、最初にホスト用アップグレード ベースラインを基準にしてクラスタを修正します。次に、「ホストと整合するように仮想マシン ハードウェアをアップグレード」 と「ホストと整合するように VMware Tools をアップグレード」 のベースラインが含まれる仮想マシン用アップグレードベースライン グループを基準にして、同じクラスタを修正します。

n ホストの組織的なアップグレードのシナリオ (P. 90)

Update Manager を使用して、1 つのアップグレード ベースラインによる vSphere インベントリ内の ESX/ESXiホストを組織的にアップグレードすることができます。

n 仮想マシンの組織的なアップグレードのシナリオ (P. 90)

組織的なアップグレードを使用して、vSphere インベントリ内の仮想マシンの VMware Tools および仮想ハードウェアを一度にアップグレードできます。組織的なアップグレードは、フォルダ レベルまたはデータ センター レベルで実行できます。

VMware, Inc. 89

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ホストの組織的なアップグレードのシナリオ

Update Manager を使用して、1 つのアップグレード ベースラインによる vSphere インベントリ内の ESX/ESXi ホストを組織的にアップグレードすることができます。

組織的なアップグレードは、フォルダ レベル、クラスタ レベル、またはデータ センター レベルで実行できます。

このシナリオでは、vSphere インベントリ内のホストの組織的なアップグレードを実行する方法について説明します。

手順

1 「ホスト用アップグレード ベースラインの作成 (P. 51)」

2 「オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付 (P. 57)」

ホストを修正するには、アップグレードするホストを含むコンテナ オブジェクトに、ホスト用アップグレード ベースラインを添付します。

3 コンテナ オブジェクトをスキャンし、スキャン結果を確認します。

選択したコンテナ オブジェクトにホスト用アップグレード ベースラインを添付したあと、スキャンを実行し、コンテナ内のホストのコンプライアンス状態を表示する必要があります。選択したオブジェクトを手動でスキャンするこ

とも、スキャン タスクをスケジュール設定することもできます。

n 「手動による ESX/ESXi ホストのスキャンの開始 (P. 63)」

n 「スキャンのスケジュール設定 (P. 64)」

n 「vSphere オブジェクトのコンプライアンス情報の表示 (P. 65)」

スキャン結果は、Update Manager Client のコンプライアンス ビューに表示されます。

4 添付されているベースラインを基準に、コンテナ オブジェクトを修正します。

ホストが準拠していない場合は、ホストのコンテナ オブジェクトを修正し、添付されているベースラインに準拠するようにします。修正プロセスは、手動で開始することも、修正タスクをスケジュール設定することもできます。

n 「手動によるアップグレードおよびパッチ ベースラインを基準にしたホストの修正 (P. 73)」

n 「アップグレードおよびパッチ ベースラインを基準にしたホストの修正のスケジュール設定 (P. 76)」

アップグレードされたホストは修正中に再起動し、一定の時間切断されます。

修正されたコンテナ オブジェクト内のホストがアップグレードされ、添付されているホスト用アップグレード ベースラインに準拠するようになります。

仮想マシンの組織的なアップグレードのシナリオ

組織的なアップグレードを使用して、vSphere インベントリ内の仮想マシンの VMware Tools および仮想ハードウェアを一度にアップグレードできます。組織的なアップグレードは、フォルダ レベルまたはデータ センター レベルで実行できます。

Update Manager では、ベースライン グループが提供されることによって、仮想マシンのアップグレード プロセスが便利になります。「ホストと整合するように VMware Tools をアップグレード」 ベースラインおよび 「ホストと整合するように仮想マシン ハードウェアをアップグレード」 ベースラインを含むベースライン グループを基準にして仮想マシンを修正する場合、Update Manager はアップグレード操作を正しい順序で行います。その結果、アップグレードの終了時に、ゲスト OS は整合性のある状態になります。

このシナリオでは、vSphere インベントリ内の仮想マシンの組織的なアップグレードを実行する方法について説明します。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

90 VMware, Inc.

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手順

1 「仮想マシンおよび仮想アプライアンス用ベースライン グループの作成 (P. 55)」

仮想マシンをアップグレードするには、まず、「ホストと整合するように VMware Tools をアップグレード」 ベースラインおよび 「ホストと整合するように仮想マシン ハードウェアをアップグレード」 ベースラインを含む仮想マシン用ベースライン グループを作成します。

2 「オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付 (P. 57)」

仮想マシンを修正するには、アップグレードする仮想マシンを含むコンテナ オブジェクトにベースライン グループを添付します。コンテナ オブジェクトは、フォルダまたはデータ センターです。

3 コンテナ オブジェクトをスキャンし、スキャン結果を確認します。

選択したコンテナ オブジェクトにベースライン グループを添付したあと、スキャンを実行し、コンテナ内の仮想マシンのコンプライアンス状態を表示する必要があります。選択したオブジェクトを手動でスキャンすることも、スキャン

タスクをスケジュール設定することもできます。

n 「手動による仮想マシンおよび仮想アプライアンスのスキャンの開始 (P. 64)」

n 「スキャンのスケジュール設定 (P. 64)」

n 「vSphere オブジェクトのコンプライアンス情報の表示 (P. 65)」

スキャン結果は、Update Manager Client のコンプライアンス ビューに表示されます。

4 添付されているベースライン グループを基準に、仮想マシンのコンテナ オブジェクトを修正します。

仮想マシンが準拠していない場合は、コンテナ オブジェクトを修正し、添付されているベースライン グループ内のベースラインに仮想マシンが準拠するようにできます。修正は、手動で開始することも、修正タスクをスケジュール

設定することもできます。

n 「手動による仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正 (P. 74)」

n 「仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正のスケジュール設定 (P. 77)」

VMware Tools のアップグレード中は、仮想マシンをパワーオンしておく必要があります。修正前に仮想マシンがパワーオフ状態またはサスペンド状態の場合は、Update Manager がマシンをパワーオンします。アップグレードが完了したあと、Update Manager はマシンを再起動し、仮想マシンを元の電源状態にリストアします。

仮想マシン ハードウェアのアップグレード中は、仮想マシンをシャット ダウンしておく必要があります。修正が完了したあと、Update Manager は仮想マシンを元の電源状態にリストアします。仮想マシンがパワーオン状態の場合、Update Manager がマシンをパワーオフして仮想ハードウェアのアップグレードを行い、仮想マシンをパワーオンします。

コンテナ オブジェクト内の仮想マシンが、添付されているベースライン グループに準拠するようになります。

ベースライン グループを使用したホストのアップグレードおよびパッチ適用のシナリオ

ベースライン グループを使用して、アップグレード ベースラインとパッチ ベースラインをまとめて適用し、1 つの修正操作でホストのアップグレードとアップデートができます。

1 つのアップグレード ベースラインを使用して、導入システムのすべての ESX/ESXi ホストをアップグレードできます。1つのアップグレード ベースラインと複数のホスト用パッチ ベースラインを含むベースライン グループを使用して、ホストに同時にパッチを適用できます。

このシナリオでは、vSphere インベントリ内のホストのアップグレードとパッチの適用を同時に行う方法について説明します。

第 10 章 一般的なユーザー シナリオ

VMware, Inc. 91

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手順

1 「ホスト用アップグレード ベースラインの作成 (P. 51)」

2 「パッチ ベースラインの作成 (P. 48)」

ホスト用パッチ ベースラインを作成します。動的または固定のパッチ ベースラインを作成できます。

3 「ホスト用ベースライン グループの作成 (P. 55)」

ホスト用ベースライン グループには、1 つのアップグレード ベースラインおよび複数のパッチ ベースラインを含めることができます。作成したアップグレード ベースラインおよびパッチ ベースラインを含むホスト用ベースライングループを作成できます。

4 「オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付 (P. 57)」

ホストを修正するには、アップデートするホストを含むコンテナ オブジェクトにベースライン グループを添付します。コンテナ オブジェクトは、フォルダ、クラスタ、またはデータ センターです。

5 コンテナ オブジェクトをスキャンし、スキャン結果を確認します。

選択したコンテナ オブジェクトにベースライン グループを添付したあと、スキャンを実行し、コンテナ内のホストのコンプライアンス状態を表示する必要があります。選択したオブジェクトを手動でスキャンすることも、スキャン

タスクをスケジュール設定することもできます。

n 「手動による ESX/ESXi ホストのスキャンの開始 (P. 63)」

n 「スキャンのスケジュール設定 (P. 64)」

n 「vSphere オブジェクトのコンプライアンス情報の表示 (P. 65)」

スキャン結果は、Update Manager Client のコンプライアンス ビューに表示されます。

6 添付されているベースライン グループを基準に、ホストのコンテナ オブジェクトを修正します。

ホストが準拠していない場合は、コンテナ オブジェクトを修正し、添付されているベースライン グループ内のベースラインに準拠するようにします。修正プロセスは、手動で開始することも、修正タスクをスケジュール設定するこ

ともできます。

n 「手動によるアップグレードおよびパッチ ベースラインを基準にしたホストの修正 (P. 73)」

n 「アップグレードおよびパッチ ベースラインを基準にしたホストの修正のスケジュール設定 (P. 76)」

修正中には、先にアップグレードが実行されます。アップグレードとパッチによるアップデートの両方が必要なホス

トでは、まずアップグレードされ、次にパッチが適用されます。アップグレードされるホストは、修正中に再起動し、

一定の時間切断されることがあります。

アップグレードの必要がないホストはパッチだけが適用されます。

コンテナ オブジェクト内のホストが、添付されているベースライン グループに準拠するようになります。

ホストへのパッチの適用のシナリオ

ホスト パッチの適用は、Update Manager が VMware ESX/ESXi ホスト パッチまたはサード パーティのパッチ (CiscoDistributed Virtual Switch など) を vSphere インベントリの ESX/ESXi ホストに適用するプロセスです。

定期的に (間隔は設定可能)、Update Manager は Shavlik と VMware に接続して、適用可能なパッチに関するメタデータを収集します。パッチのダウンロードの詳細については、「パッチとパッチ メタデータのダウンロード (P. 12)」を参照してください。

ホスト パッチの適用操作 (スキャン、ステージング、修正) 中に、Update Manager イベントから操作のステータスに関する情報を確認できます。また、Update Manager リポジトリで使用可能なホスト パッチを確認することもできます。

このシナリオでは、vSphere インベントリ内のホストにパッチを適用する方法について説明します。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

92 VMware, Inc.

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開始する前に

Update Manager がホスト パッチ、パッチ メタデータ、パッチ バイナリをダウンロードできるように、Update Managerのネットワーク接続設定、パッチ ダウンロード元、プロキシ設定、アップデートの確認を構成する必要があります。詳細については、第 4 章「Update Manager の構成 (P. 37)」 を参照してください。

手順

1 「パッチ ベースラインの作成 (P. 48)」

ホスト用パッチ ベースラインを作成します。作成するパッチ ベースラインは、動的または固定のどちらかに設定できます。

2 「オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付 (P. 57)」

ホストを修正するには、パッチを適用するホストを含むコンテナ オブジェクトに、パッチ ベースラインを添付します。コンテナ オブジェクトは、フォルダ、クラスタ、またはデータ センターです。

3 コンテナ オブジェクトをスキャンし、スキャン結果を確認します。

選択したコンテナ オブジェクトにベースライン グループを添付したあと、スキャンを実行し、コンテナ内のホストのコンプライアンス状態を表示する必要があります。選択したオブジェクトを手動でスキャンすることも、スキャン

タスクをスケジュール設定することもできます。

n 「手動による ESX/ESXi ホストのスキャンの開始 (P. 63)」

n 「スキャンのスケジュール設定 (P. 64)」

n 「vSphere オブジェクトのコンプライアンス情報の表示 (P. 65)」

スキャン結果は、Update Manager Client のコンプライアンス ビューに表示されます。

4 (オプション) 「ESX/ESXi ホストのパッチのステージング (P. 72)」

パッチは、適用前にステージングし、Update Manager サーバからホストにコピーできます。パッチのステージングを行うと、修正時間が短縮し、修正中のホストのダウンタイムを最小限に抑えることができます。

5 添付されているベースライン グループを基準に、ホストのコンテナ オブジェクトを修正します。

ホストが準拠していない場合は、コンテナ オブジェクトを修正し、添付されているベースラインに準拠するようにします。修正プロセスは、手動で開始することも、修正タスクをスケジュール設定することもできます。

n 「手動によるアップグレードおよびパッチ ベースラインを基準にしたホストの修正 (P. 73)」

n 「アップグレードおよびパッチ ベースラインを基準にしたホストの修正のスケジュール設定 (P. 76)」

パッチのステージング中と修正中に、Update Manager がスキャン前およびスキャン後の操作を実行します。修正が完了したら、添付されているベースラインに対するホストのコンプライアンス状態が準拠に更新されます。

仮想マシンへのパッチの適用のシナリオ

Update Manager を使用して、vSphere インベントリの仮想マシンを最新の状態に維持できます。vSphere インベントリ内の仮想マシンをアップデートするパッチは、動的または固定のベースラインに含め、あとでベースライン グループに組み合わせることができます。

重要なすべてのパッチまたは重要度の低いすべてのパッチで仮想マシンをアップデートする場合は、デフォルトの UpdateManager の 「重要度の高い仮想マシン パッチ」 および 「重要度の低い仮想マシン パッチ」 のベースラインを使用できます。

このシナリオでは、vSphere インベントリ内の仮想マシンにパッチを適用する方法について説明します。

手順

1 「パッチ ベースラインの作成 (P. 48)」

2 (オプション) 「仮想マシンおよび仮想アプライアンス用ベースライン グループの作成 (P. 55)」

修正する仮想マシンにパッチのベースライン グループを作成できます。

第 10 章 一般的なユーザー シナリオ

VMware, Inc. 93

Page 94: VMware vCenter Update Manager 管理ガイド...2 Update Manager の設定、インストール、およびアップグレード 19 Update Manager のハードウェア要件 19 Update

3 「オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付 (P. 57)」

仮想マシンを修正するには、パッチのベースラインまたはベースライン グループを、仮想マシンを含むコンテナ オブジェクトに添付します。コンテナ オブジェクトは、フォルダまたはデータ センターです。

4 コンテナ オブジェクトをスキャンし、スキャン結果を確認します。

ベースラインまたはベースライン グループを選択したコンテナ オブジェクトに添付したあと、スキャンを実行し、コンテナ内の仮想マシンのコンプライアンス状態を表示する必要があります。選択したオブジェクトを手動でスキャ

ンすることも、スキャン タスクをスケジュール設定することもできます。

n 「手動による仮想マシンおよび仮想アプライアンスのスキャンの開始 (P. 64)」

n 「スキャンのスケジュール設定 (P. 64)」

n 「vSphere オブジェクトのコンプライアンス情報の表示 (P. 65)」

スキャン結果は、Update Manager Client のコンプライアンス ビューに表示されます。

5 添付されているベースラインまたはベースライン グループを基準に、仮想マシンのコンテナ オブジェクトを修正します。

仮想マシンが準拠していない場合は、コンテナ オブジェクトを修正し、添付されているベースラインまたはベースライングループに準拠するようにします。修正プロセスは、手動で開始することも、修正タスクをスケジュール設定するこ

ともできます。

n 「手動による仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正 (P. 74)」

n 「仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正のスケジュール設定 (P. 77)」

適用するパッチによっては、ゲスト OS の再起動が必要になる場合があります。ゲスト OS にログインしているユーザーがいない場合、仮想マシンはすぐに再起動します。それ以外の場合は、ログインしているユーザーに、シャット

ダウンすることを通知するダイアログ ボックスが表示されます。

修正された仮想マシンが、添付されているパッチのベースラインまたはベースライン グループに準拠するようになります。

仮想アプライアンスのアップグレードのシナリオ

仮想アプライアンスのアップグレード修正によって、オペレーティング システムとアプリケーションを含む、仮想アプライアンス内のソフトウェア スタック全体がアップグレードされます。仮想アプライアンスを最新バージョンまたは最新の重要なバージョンにアップグレードする場合は、Update Manager の事前定義済みのアップグレード ベースラインのいずれかを使用するか、ベースラインを作成できます。

このシナリオでは、vSphere インベントリ内の仮想アプライアンスをアップグレードする方法について説明します。

開始する前に

スキャン操作と修正操作を行うため、仮想アプライアンスはパワーオン状態である必要があります。仮想アプライアンスは、

新しい仮想アプライアンスのバージョン情報または新しいソフトウェア パッケージをインターネットからダウンロードするため、インターネットにアクセスできる必要があります。

手順

1 「仮想アプライアンス用アップグレード ベースラインの作成 (P. 53)」

2 「オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付 (P. 57)」

仮想アプライアンスをアップグレードするには、アップグレードする仮想アプライアンスを含むコンテナ オブジェクトに、仮想アプライアンス用アップグレード ベースラインを添付します。コンテナ オブジェクトは、フォルダ、vApp、またはデータ センターです。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

94 VMware, Inc.

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3 コンテナ オブジェクトをスキャンし、スキャン結果を確認します。

選択したコンテナ オブジェクトに仮想マシン用アップグレード ベースラインを添付したあと、スキャンを実行し、コンテナ内の仮想マシンのコンプライアンス状態を表示する必要があります。選択したオブジェクトを手動でスキャ

ンすることも、スキャン タスクをスケジュール設定することもできます。

n 「手動による仮想マシンおよび仮想アプライアンスのスキャンの開始 (P. 64)」

n 「スキャンのスケジュール設定 (P. 64)」

n 「vSphere オブジェクトのコンプライアンス情報の表示 (P. 65)」

スキャン結果は、Update Manager Client のコンプライアンス ビューに表示されます。

4 添付されているベースラインを基準に、コンテナ オブジェクトを修正します。

仮想アプライアンスが準拠していない場合は、仮想アプライアンスのコンテナ オブジェクトを修正し、添付されているベースラインに準拠するようにします。修正プロセスは、手動で開始することも、修正タスクをスケジュール設

定することもできます。

n 「手動による仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正 (P. 74)」

n 「仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正のスケジュール設定 (P. 77)」

仮想マシンのアップグレード後にゲスト OS が再起動することがあります。

仮想アプライアンスが、添付されているベースラインに準拠するようになります。

vSphere のインベントリを最新の状態に維持するシナリオUpdate Manager の機能を使用すると、vSphere インベントリ システムを最新のパッチで最新の状態に維持できます。

アップデートおよびパッチをチェックする頻度の変更、動的パッチ ベースラインの作成、インベントリ内のオブジェクトへのベースラインの添付、定期的なスキャンと修正の実行によって、ホスト、仮想マシン、および仮想アプライアンスの

vSphere インベントリを最新の状態に維持できます。

このシナリオでは、vSphere インベントリ内のホストと仮想マシンを最新のパッチで更新した状態を維持する方法について説明します。

手順

1 (オプション) 「パッチのチェックの構成 (P. 41)」

Update Manager は、一定の期間ごとにパッチの有無をチェックします。パッチのチェックおよびダウンロードを行うスケジュールは変更できます。

2 「動的パッチ ベースラインの作成 (P. 49)」

3 「オブジェクトへのベースラインおよびベースライン グループの添付 (P. 57)」

ホストおよび仮想マシンの動的パッチ ベースラインを作成したあと、インベントリ内で選択したオブジェクトにベースラインを添付します。

4 「スキャンのスケジュール設定 (P. 64)」

vSphere インベントリ内のホストおよび仮想マシンのスキャンをスケジュール設定します。

5 ホストおよび仮想マシンの修正をスケジュール設定します。

システムを、最新のパッチで更新した状態に維持するには、作成した動的ベースラインを使用して、vSphere インベントリ内のホストおよび仮想マシンの修正タスクをスケジュール設定します。

n 「アップグレードおよびパッチ ベースラインを基準にしたホストの修正のスケジュール設定 (P. 76)」

n 「仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正のスケジュール設定 (P. 77)」

ホストと仮想マシンがパッチで更新され、添付されているパッチのベースラインに準拠するようになります。

第 10 章 一般的なユーザー シナリオ

VMware, Inc. 95

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一般的なデータベース レポートの生成Update Manager は、Microsoft SQL Server データベースおよび Oracle データベースを使用して、情報を格納します。Update Manager にはレポート機能はありませんが、サード パーティのレポート ツールを使用してデータベース ビューを照会し、レポートを生成できます。

重要 Update Manager のデータベースには、インベントリ内のオブジェクトに関する情報は含まれておらず、内部インベントリ エンティティ ID が含まれています。仮想マシン、仮想アプライアンス、およびホストの元の ID を確認するには、vCenter Server システム データベースにアクセスできる必要があります。vCenter Server システム データベースから、必要なオブジェクトの ID を取得します。オブジェクトの Update Manager データベース ID を取得するために、Update Manager はプリフィックス vm- (仮想マシンの場合)、va- (仮想アプライアンスの場合)、または host-(ホストの場合) を追加します。

Microsoft Office Excel 2003 を使用した一般的なレポートの生成Microsoft Excel を使用して、Update Manager データベースに接続し、データベース ビューを照会して、一般的なレポートを生成できます。

開始する前に

Update Manager データベースへの ODBC 接続が必要です。

手順

1 Update Manager データベースがセットアップされているコンピュータにログインします。

2 Windows スタート メニューから [すべてのプログラム] - [Microsoft Office] - [Microsoft Excel] を選択します。

3 [データ] - [外部データの取り込み] - [新しいデータベース クエリ] を選択します。

4 データ ソースの選択ウィンドウで、 [VMware Update Manager] を選択し、 [OK] をクリックします。

必要な場合、データベース クエリ ウィザードで ODBC DSN 名を選択し、ODBC データベース接続用のユーザー名とパスワードを入力します。

5 クエリ ウィザード - 列の選択ウィンドウで、クエリに含むデータの列を選択し、 [次へ] をクリックします。

オプション 説明

使用可能なテーブルと列 使用可能なテーブル、ビュー、および列が一覧表示されます。スクロール ダウンして、VUMV_ で始まるデータベース ビューを選択します。次に、ビューを展開し、特定の列をダブルクリックして選択します。

クエリの列 クエリに含むように選択した列が一覧表示されます。

選択した列にあるデータのプレビュー [プレビュー] をクリックすると、選択した列のデータが表示されます。 たとえば、インベントリのすべてのオブジェクトおよびインベントリ オブジェクトのすべてのパッチについての最新のスキャン結果を取得する場合は、使用可能なテーブルと列ペインから、次のデータベース ビューと対応する列を選択します。

n VUMV_UPDATES

n VUMV_ENTITY_SCAN_RESULTS

6 クエリ ウィザードがクエリ内のテーブルを結合できないという警告メッセージに対して、 [OK] をクリックします。

7 Microsoft Query ウィンドウで、最初のビューから別のビューに列名をドラッグして、列を手動で結合します。

たとえば、VUMV_UPDATES データベース ビューの META_UID 列と、VUMV_ENTITY_SCAN_RESULTS データベース ビューの UPDATE_METAUID 列を結合します。

選択した列の間の線は、これらの列が結合されることを示しています。

Microsoft Query ウィンドウでは、データはすべてのインベントリ オブジェクトに対して自動的に照会されます。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

96 VMware, Inc.

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Microsoft SQL Server のクエリを使用した一般的なレポートの生成Microsoft SQL Server のクエリを使用して、Update Manager データベースから一般的なレポートを生成できます。

手順

u インベントリのすべてのオブジェクトおよびインベントリ オブジェクトのすべてのパッチについての最新のスキャン結果を含むレポートを生成するには、Microsoft SQL Client で次のクエリを実行します。

SELECT r.entity_uid,r.ENTITY_STATUS, u.meta_uid, u.title, u.description, u.type, u.severity,(case when u.SPECIAL_ATTRIBUTE is null then 'false' else 'true'end) as IS_SERVICE_PACK,r.scanh_id, r.scan_start_time, r.scan_end_time FROM VUMV_UPDATES u JOIN VUMV_ENTITY_SCAN_RESULTS r ON (u.meta_uid = r.update_metauid)ORDER BY r.entity_uid, u.meta_uid

このクエリによって、スキャンされたインベントリ内のオブジェクトに適用できるすべてのパッチが表示されます。

第 10 章 一般的なユーザー シナリオ

VMware, Inc. 97

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VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

98 VMware, Inc.

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トラブルシューティング 11Update Manager の実行時と使用時に問題が発生した場合は、トラブルシューティングのトピックを参照して問題を理解し、回避策があれば解決できます。

この章では次のトピックについて説明します。

n Update Manager サーバまたは vCenter Server との接続の喪失 (P. 99)

n Update Manager のログ ファイルの収集 (P. 101)

n Update Manager と vCenter Server のログ ファイルの収集 (P. 101)

n ログ ファイルが生成されない (P. 101)

n 適用可能なベースラインのアップデートがない (P. 102)

n コンプライアンス レポートで、アップデートすべてが 「該当なし」 (P. 102)

n コンプライアンス レポートで、アップデートすべてが 「不明」 (P. 102)

n アップデートを修正したあとも 「非準拠」 の状態が続く (P. 103)

n すべてのパッチまたはすべての重要なパッチを使用して仮想マシンを修正すると失敗する (P. 103)

n VMware Tools がインストールされていない場合に、VMware Tools のアップグレードが失敗する (P. 104)

n ESX/ESXi ホストのスキャンの失敗 (P. 105)

n ESXi ホストのアップグレードの失敗 (P. 105)

n コンプライアンス状態が 「互換性なし」 になる (P. 105)

Update Manager サーバまたは vCenter Server との接続の喪失ネットワーク接続が失われたため、またはサーバを再起動したために、Update Manager サーバまたは vCenter Serverシステムとの接続が停止することがあります。

表 11-1 に、Update Manager が 1 つの vCenter Server システムに登録されている場合の Update Manager プラグインの動作と、接続が失われる原因を示します。

VMware, Inc. 99

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表 11-1. 1 つの vCenter Server システムでの Update Manager プラグインの動作

問題 原因 解決方法

Update Manager Client プラグインが再接続ダイアログを表示し、15 ~20 秒後にエラー メッセージが表示される。プラグインは無効になる。

Update Manager サーバが停止し、15 ~ 20 秒以上、使用不可になった。

Update Manager サービスを開始し、Update ManagerClient プラグインをもう一度有効にします。

Update Manager Client プラグインが再接続ダイアログを表示する。15 ~20 秒以内にダイアログが非表示になり、プラグインが使用可能になる。

Update Manager サーバが再起動され、サービスが 15 ~ 20 秒以内に使用可能になった。

vSphere Client が再接続ダイアログを表示する。一定の時間が経過したあ

と、ログイン フォームが表示される。Update Manager を使用するには、Update Manager プラグインをもう一度有効にする必要がある。

vCenter Server が停止した。 vCenter Server サービスを開始し、Update Managerプラグインを有効にします。

表 11-2 に、vCenter Server システムが vCenter リンク モードの接続グループの一部で、グループの各 vCenter Serverシステムに Update Manager インスタンスが登録されている環境での Update Manager プラグインの動作と、接続が失われる原因を示します。

表 11-2. vCenter リンク モードの接続グループでの Update Manager プラグインの動作

問題 原因 解決方法

Update Manager Client プラグインが再接続モーダル ダイアログを表示し、15 ~ 20 秒後にエラー メッセージが表示される。使用中の UpdateManager サーバのプラグインがvSphere Client で非表示になる。

注意 Update Manager プラグインは有効であるように見えますが、接続

を復元したあと、プラグインを無効に

してから有効にする必要があります。

接続グループの別の vCenter Serverシステムを使用するように選択した場

合、この vCenter Server システムに登録されている Update Manager が実行中であれば、その UpdateManager サーバで UpdateManager プラグインが使用可能です。

使用中の Update Manager サーバが停止し、15 ~ 20 秒以上、使用不可になった。

Update Manager サービスを開始します。

Update Manager Client プラグインが再接続モーダル ダイアログを表示する。15 ~ 20 秒以内にダイアログが非表示になり、プラグインが使用可能に

なる。

使用中の Update Manager サーバが再起動され、サービスが 15 ~ 20秒以内に使用可能になった。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

100 VMware, Inc.

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表 11-2. vCenter リンク モードの接続グループでの Update Manager プラグインの動作 (続き)

問題 原因 解決方法

停止した Update Manager サーバが登録されている vCenter Server システムを使用するように選択した場合、

Update Manager プラグインが再接続モーダル ダイアログを表示し、15 ~20 秒間、新しく選択された UpdateManager サーバへの再接続が試行される。

現在使用中でない UpdateManager サーバが停止している。

Update Manager サービスを開始します。

vSphere Client で、vCenter Serverシステムのすべてのタブが無効にな

る。Update Manager プラグインは無効になる。vCenter Server システムがもう一度使用可能になると、

Update Manager プラグインは自動的に有効になる。

vCenter Server が停止した。 vCenter Server サービスを開始します。

Update Manager のログ ファイルの収集Update Manager サーバで最近発生したイベントに関する情報を診断の目的で収集できます。

手順

1 Update Manager がインストールされているマシンにログインします。

完全なログ セットを取得する場合は、Update Manager をインストールしたユーザーのユーザー名とパスワードを使用してログインすることをお勧めします。

2 [スタート] - [すべてのプログラム] - [VMware] - [Update Manager ログ バンドルの生成] を選択します。

ログ ファイルが ZIP パッケージとして生成され、現在のユーザーのデスクトップに保存されます。

Update Manager と vCenter Server のログ ファイルの収集Update Manager サーバと vCenter Server が同じコンピュータにインストールされている場合は、Update Managerサーバと vCenter Server システムで最近発生したイベントに関する情報を診断の目的で収集できます。

手順

1 vCenter Server と Update Manager がインストールされているコンピュータにログインします。

2 [スタート] - [すべてのプログラム] - [VMware] - [vCenter Server ログ バンドルの生成] を選択します。

vCenter Server と Update Manager サーバのログ ファイルが ZIP パッケージとして生成され、現在のユーザーのデスクトップに保存されます。

ログ ファイルが生成されないUpdate Manager で使用される ZIP ユーティリティの制限により、ログ ファイルの累計サイズが 2GB を超えることはできません。ただし、スクリプトは正常に完了しているように見えます。

Update Manager のログ ファイルを生成するには、vum-support.wsf スクリプト ファイルを使用して、vCenterServer のログの生成を除外します。

第 11 章 トラブルシューティング

VMware, Inc. 101

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手順

1 Update Manager がインストールされているコンピュータにログインして、コマンド プロンプト ウィンドウを開きます。

2 Update Manager がインストールされているディレクトリに移動します。

デフォルトの場所は、C:¥Program Files¥VMware¥Infrastructure¥Update Manager です。

3 次のように入力してスクリプトを実行し、vCenter Server のログを除外します。

cscript vum-support.wsf /n

Update Manager のログ ファイルが ZIP パッケージとして正常に生成されます。

適用可能なベースラインのアップデートがない

ベースラインは、Update Manager が Shavlik 社および当社の Web サイトからダウンロードしたメタデータをベースとしています。

表 11-3 に、適用可能なベースラインのアップデートが存在しない原因として考えられるものと、解決方法のリストを示します。

表 11-3. 適用可能なベースライン アップデートが存在しない原因

原因 解決方法

Web サーバ プロキシの構成が正しくない。 「Update Manager のネットワーク接続の構成 (P. 37)」 を参照してください。

Shavlik 社のサーバが使用できない。 Shavlik 社の Web サイト (http://www.shavlik.com) が使用可能かどうかを確認してください。

ESX ホスト アップデートに関する情報を提供する当社のアップデートサービスが使用できない。

ネットワーク接続の問題。 ネットワークを使用する別のアプリケーションが、期待どおりに機

能するかどうかを確認してください。ネットワーク管理者に連絡し

て、ネットワークが正常に機能しているかどうかを確認してください。

コンプライアンス レポートで、アップデートすべてが 「該当なし」スキャンした結果、すべてのベースラインに 「該当なし」 としてマークされる場合があります。このような状況は、通常スキャン中にエラーが発生していることを示しています。

表 11-4 に、ベースラインが 「該当なし」 になる原因として考えられるものと、その解決方法のリストを示します。

表 11-4. アップデートが 「該当なし」 になる原因

原因 解決方法

通常、スキャンの結果には、インストール済み、不足、該当なしと

いう結果が混在しています。たとえば、通常、Linux パッチで構成されるベースラインは、Windows マシンでは該当なしになります。該当なしのエントリは、すべての結果が該当なしの場合、または該

当するはずのパッチが該当なしになった場合にのみ問題になります。

サーバ ログで、失敗とマークされているスキャン タスクがないか確認します。または、スキャン操作を再試行します。問題が発生し続

ける場合は、ログを収集して当社のサポートに協力を要請してくだ

さい。

コンプライアンス レポートで、アップデートすべてが 「不明」スキャンのすべての結果が 「不明」 として一覧表示されることがあります。

表 11-5 に、ベースラインのアップデートの状態が 「不明」 になる原因として考えられるものと、その解決方法のリストを示します。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

102 VMware, Inc.

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表 11-5. アップデートの状態が 「不明」 になる原因

原因 解決方法

スキャンの開始時にエラーが発生した。 スキャンをスケジュール設定するか、手動でスキャンを開始します。

スキャンが行われなかった。 スキャンをスケジュール設定するか、手動でスキャンを開始します。

アップデートを修正したあとも 「非準拠」 の状態が続くアップデートを修正したあとも 「非準拠」 の状態が続く場合は、アップデートが仮想マシンにインストールされたかどうかを確認する必要があります。

表 11-6 に、修正後もアップデートが 「非準拠」 の状態である原因として考えられるものと、その解決方法のリストを示します。

表 11-6. 「非準拠」 アップデート状態の原因

原因 解決方法

ディスクの容量が不足していて、サービス パックをインストールできない。

ディスク領域を解放してから、修正を再試行します。

実行中のアプリケーションと競合している。 仮想マシンを再起動してから、修正操作を再試行します。

すべてのパッチまたはすべての重要なパッチを使用して仮想マシンを修正すると失敗する

いくつかの事例では、デフォルトの 「アップデートすべて」 ベースラインまたは 「重要なアップデートすべて」 ベースラインを使用して仮想マシンを修正すると、失敗することがあります。

表 11-7 に、仮想マシンの修正が失敗する問題、考えられる原因、および解決方法のリストを示します。

第 11 章 トラブルシューティング

VMware, Inc. 103

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表 11-7. 仮想マシンのパッチ修正が失敗する原因

問題 原因 解決方法

修正が完了しない。 特定の仮想マシンで、修正が停止し

ている。まれに、部分的に完了した

あとで、パッチ アプリケーションがメッセージ ボックスを表示したために起きることがあります。

パッチは、ローカル システム コンテキストで実行される VMwarevCenter Update Manager GuestAgent によって適用されます。Guest Agent をこのように実行すると、ユーザーがパッチ アプリケーション プロセスに干渉されることはありません。ただし、メッセージ

ボックスが表示されないため、承認

したりキャンセルしたりという確認

を行うことはできません。そのため、

パッチ アプリケーション プロセスは完了できません。

ゲストのタスク マネージャからパッチ プロセスを終了します。問題の原因になったパッチを識別するには、

vSphere Client で、仮想マシンのイベントを調べます。Update Manager は、必要に応じてパッチ インストールの開始と完了を識別するためにエラー コードとともにイベントを送信します。最新のイベントが、パッチ インストールが開始しているにもかかわらず、完了していないこ

とを示している場合、そのアップデートの名前を使用して

パッチ処理を識別します。Microsoft のパッチは、通常、ファイル名に KB 番号が含まれているため、識別が簡単です。

一部のパッチで修正が失敗する。 パッチを使用できない。たとえば、

テストでは、英語以外の言語にロー

カライズされた Windows のバージョン、または 64 ビット アプリケーション用パッチを使用できない可能

性があることが示されます。

Update Manager プラグインのイベント タブで、パッチがダウンロードされていないことを確認します。

修正が完了したにもかかわらずベース

ラインが非準拠。

この状況は、パッチを適用したこと

によってほかのパッチを適用できる

ようになった場合に発生します。

たとえば、あるパッチはサービス

パックを適用したあとにのみ適用で

きます。そのため、そのサービス

パックを適用した場合、修正を開始

するとすべての既知の問題が解消さ

れる可能性があります。しかし、サー

ビス パックを適用するとほかのパッチが適用可能になります。

修正を繰り返してください。

VMware Tools がインストールされていない場合に、VMware Tools のアップグレードが失敗する

Update Manager は、ESX 4.0 ホスト上で実行されている仮想マシンにある VMware Tools の既存のインストールだけをアップグレードします。

表 11-8 に、VMware Tools のアップグレードが失敗する原因として考えられるものを示します。

表 11-8. VMware Tools のアップグレードが失敗する原因

原因 解決方法

仮想マシンに VMware Tools がインストールされていない場合、「ホストと整合するように VMware Tools をアップグレード」 ベースライン、またはこのベースラインを含むベースライン グループを基準にして仮想マシンをスキャンしたときに、仮想マシンのコンプ

ライアンス状態が 「互換性なし」 になる。

コンプライアンス状態が 「互換性のなし」 の仮想マシンは修正できません。解決するには、VMware Tools を手動でインストールするか、vSphere Client のインベントリで仮想マシンを右クリックし、[ゲスト] - [VMware Tools のインストール / アップグレード] を選択します。

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

104 VMware, Inc.

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ESX/ESXi ホストのスキャンの失敗ESX 4.0 ホストおよび ESXi 4.0 ホストのスキャンに失敗することがあります。

表 11-9 に、ホストのスキャンが失敗する原因として考えられるものと、解決方法のリストを示します。

表 11-9. ホストのスキャンが失敗する原因

原因 解決方法

vSphere インベントリにホストを追加したあと、VMware vCenterUpdate Manager Update Download タスクが正常に完了していない場合、ホストのパッチ メタデータがダウンロードされていない。

ホストまたは仮想マシンを vSphere インベントリに追加したあと、スキャンを実行する前に、VMware vCenter Update ManagerUpdate Download タスクを実行します。詳細については、「VMware vCenter Update Manager Update Download タスクの実行 (P. 45)」 を参照してください。

ESXi ホストのアップグレードの失敗アップグレード ベースラインまたはアップグレード ベースラインを含むベースライン グループを基準とする ESXi ホストの修正プロセス中に、修正プロセスが失敗することがあります。

表 11-10 に、ESXi ホストのアップグレードが失敗する原因として考えられるものと、その解決方法のリストを示します。

表 11-10. ESXi ホストのアップグレードが失敗する原因

原因 解決方法

/tmp ディレクトリの空き領域が 10MB 未満の ESXi ホストをアップグレードすると、Update Manager では修正プロセスが正常に完了したと表示されるが、ESXi ホストはアップグレードされない。

Agent のデプロイが失敗した場合は、/tmp ディレクトリの空き領域を 10MB 以上にして、修正プロセスを繰り返し、ホストをアップグレードします。

コンプライアンス状態が 「互換性なし」 になるスキャンを実行したあと、添付されたベースラインのコンプライアンス状態の互換性がなくなることがあります。コンプ

ライアンス状態が 「互換性なし」 の場合は注意が必要で、解決するための操作が必要になります。

「互換性なし」 の状態は、ベースライン内のアップデートが次のいずれかの状態であることが原因で発生します。

競合 アップデートが、ホストの既存のアップデートまたは Update Manager のデポ内の別のアップデートと競合しています。Update Manager は、競合のタイプをレポートします。競合は、ターゲット オブジェクトの問題を示すのではありません。現在のベースライン選択に競合があることだけを意味します。スキャン、修正、ステージングの操

作は実行できます。ほとんどの場合、競合を解決するための操作を実行する必要があり

ます。

パッケージの不足 この状態は、アップデートのメタデータがデポにあり、対応するバイナリ ペイロードがないときに発生します。原因として、指定したロケールのアップデートが製品にない、

Update Manager パッチ リポジトリが削除されたか破損している、Update Managerがインターネットにアクセスしてアップデートをダウンロードできなくなった、または

Update Manager リポジトリからアップグレード パッケージを手動で削除したという可能性があります。

インストール不能 アップデートをインストールできません。ターゲット オブジェクトでスキャン操作は成功しますが、修正は実行できません。たとえば、Linux 仮想マシンで見つからなかったアップデートは 「インストール不能」 として表示されます。これは、Update Manager が Linux 仮想マシンの修正をサポートしていないためです。

新規モジュール ホスト アップデートが、ソフトウェアをはじめて提供するまったく新しいモジュールであり、Update Manager はこの状態のアップデートをインストールできません。

第 11 章 トラブルシューティング

VMware, Inc. 105

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互換性のないハードウェア 選択したオブジェクトのハードウェアに互換性がないか、アップデートをサポートする

ためのリソースが不足しています。たとえば、32 ビットのホストに対してホスト アップグレード スキャンを実行する場合や、ホストの RAM が不足している場合です。

サポートされていないアップ

グレード

アップグレード パスが不可能です。たとえば、仮想マシンの現在のハードウェア バージョンが、ホストでサポートされる最新バージョンよりも高い場合です。

表 11-11 に、コンプライアンス状態が 「互換性なし」 となる場合に考えられるアップデートのステータス、原因、解決方法(ある場合) のリストを示します。

表 11-11. コンプライアンス状態が 「互換性なし」 となる原因と解決方法

アップデートのステータス 原因 注釈 解決方法

競合 ベースラインに、すでにホスト

にインストールされている別の

パッチと競合するホスト パッチが含まれている。

スキャン操作は成功しますが、

状態は 「互換性なし」 になります。

ベースラインを分離するか、削除

します。

競合するパッチの代替パッチが

Update Manager によって示される場合は、競合するパッチを削

除し、代替パッチをベースライン

に追加します。スキャン操作を再

試行します。

競合 ベースラインに、同じベースラ

イン内の別のパッチと競合する

ホスト パッチが含まれている。

スキャン操作は成功しますが、

状態は 「互換性なし」 になります。

競合するパッチを削除してから、

スキャンをもう一度実行します。

競合するパッチの代替パッチが

Update Manager によって示される場合は、競合するパッチを削

除し、代替パッチをベースライン

に追加します。スキャン操作を再

試行します。

競合 動的ベースラインの条件によっ

て、競合セットが発生した。

スキャン操作は成功しますが、

状態は 「互換性なし」 になります。

動的ベースラインの条件を編集す

るか、競合するパッチを除外し

て、もう一度スキャンします。

競合するパッチの代替パッチが

Update Manager によって示される場合は、新規ベースライン

ウィザードの除外する動的パッチ

ページおよび追加するほかのパッ

チ ページで、競合するパッチを削除し、代替パッチをベースライ

ンに追加します。スキャン操作を

再試行します。

競合 ベースラインがコンテナ オブジェクトに添付されており、

フォルダ内の 1 つ以上のインベントリ オブジェクトと競合している。これは、間接的競合です。

スキャン操作は成功しますが、

状態は 「互換性なし」 になります。

コンテナ オブジェクトの修正はできますが、競合していないオブ

ジェクトだけが修正されます。競

合を解決するか、競合しているイ

ンベントリ オブジェクトを移動して、修正することをお勧めしま

す。

パッケージの不足 ホスト アップグレード スキャンを実行したときに、そのホス

ト用のバイナリ パッケージが不足しているか、アップロードさ

れていないか、間違ったバイナ

リ パッケージがアップロードされている。

スキャン操作は失敗します。 ホストのアップグレード ベースラインを編集し、必要なパッケー

ジをインポートします。

サポートされていないアップグ

レード

仮想マシンの仮想ハードウェア

のアップグレード パスが不可能。これは、現在のハードウェ

ア バージョンが、ホストでサポートされる最新バージョンよ

りも高いためです。

アップグレードの詳細ウィンド

ウに、実際のハードウェア バージョンが表示されます。

なし

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

106 VMware, Inc.

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表 11-11. コンプライアンス状態が 「互換性なし」 となる原因と解決方法 (続き)

アップデートのステータス 原因 注釈 解決方法

インストール不能 Linux パッチを含むベースラインを RHEL 仮想マシンに添付した。

スキャン中に、1 つ以上のアップデートが見つからなかった場

合、これらは 「インストール不能」 として表示されます。

何もしないか、ベースラインを分

離します。

インストール不能 「ホストと整合するように

VMware Tools をアップグレード」 ベースラインを、VMwareTools がインストールされていない仮想マシンに添付した。

アップグレードの詳細ウィンド

ウに、状態が 「互換性なし」となる実際の原因が表示されま

す。

VMware Tools が仮想マシンにインストールされていない場合、

VMware Tools のバージョンをインストールして、スキャン操作

を再試行します。

インストール不能 VMware で管理されていないVMware Tools がある仮想マシンに、「ホストと整合するように

VMware Tools をアップグレード」 ベースラインを添付した。

アップグレードの詳細ウィンド

ウに、状態が 「互換性なし」となる実際の原因が表示されま

す。

ベースラインを分離します。

第 11 章 トラブルシューティング

VMware, Inc. 107

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VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

108 VMware, Inc.

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データベース ビュー 12Update Manager は、Microsoft SQL Server データベースおよび Oracle データベースを使用して、情報を格納します。Microsoft SQL Server データベースと Oracle データベースのデータベース ビューは同じです。

この章では次のトピックについて説明します。

n VUMV_VERSION (P. 110)

n VUMV_UPDATES (P. 110)

n VUMV_HOST_UPGRADES (P. 110)

n VUMV_VA_UPGRADES (P. 111)

n VUMV_PATCHES (P. 111)

n VUMV_BASELINES (P. 111)

n VUMV_BASELINE_GROUPS (P. 112)

n VUMV_BASELINE_GROUP_MEMBERS (P. 112)

n VUMV_PRODUCTS (P. 112)

n VUMV_BASELINE_ENTITY (P. 112)

n VUMV_UPDATE_PATCHES (P. 113)

n VUMV_UPDATE_PRODUCT (P. 113)

n VUMV_ENTITY_SCAN_HISTORY (P. 113)

n VUMV_ENTITY_REMEDIATION_HIST (P. 113)

n VUMV_UPDATE_PRODUCT_DETAILS (P. 114)

n VUMV_BASELINE_UPDATE_DETAILS (P. 114)

n VUMV_ENTITY_SCAN_RESULTS (P. 115)

n VUMV_VMTOOLS_SCAN_RESULTS (P. 115)

n VUMV_VMHW_SCAN_RESULTS (P. 115)

n VUMV_VA_APPLIANCE (P. 116)

n VUMV_VA_PRODUCTS (P. 116)

VMware, Inc. 109

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VUMV_VERSIONこのデータベース ビューには、Update Manager のバージョン情報が含まれています。

表 12-1. VUMV_VERSION

フィールド 説明

VERSION x.y.z 形式の Update Manager のバージョン (1.0.0 など)

DATABASE_SCHEMA_VERSION Update Manager データベース スキーマのバージョン (増加する整数値)。1など

VUMV_UPDATESこのデータベース ビューには、ソフトウェア アップデートのメタデータが含まれます。

表 12-2. VUMV_UPDATES

フィールド 説明

UPDATE_ID Update Manager が生成した一意の ID

TYPE エンティティのタイプ: 仮想マシン、仮想アプライアンス、またはホスト

TITLE タイトル

DESCRIPTION 説明

META_UID このアップデートのベンダーが提供する一意の ID (たとえば、Microsoftアップデートの場合、MS12444 など)

SEVERITY アップデートの重要度情報: 値は、該当なし、低、中程度、重要、最重要、全体的 (ホスト)、セキュリティ (ホスト)

RELEASE_DATE このアップデートがベンダーからリリースされた日付

DOWNLOAD_TIME このアップデートが Update Manager サーバによって Update Managerデータベースにダウンロードされた日時

SPECIAL_ATTRIBUTE このアップデートに関連付けられている特別な属性 (たとえば、すべてのMicrosoft サービス パックには、Service Pack というマークが付けられている)

COMPONENT ターゲット コンポーネント (HOST_GENERAL、HOST_THIRDPARTY など)

VUMV_HOST_UPGRADESこのデータベース ビューは、ホスト アップグレード パッケージに関する詳細情報を提供します。

表 12-3. VUMV_HOST_UPGRADES

フィールド 説明

RELEASE_ID VUMV_UPDATES と UPDATES_ID を参照するデータベース生成 ID

PRODUCT ESX または ESXi ホスト

VERSION x.y.z 形式で表されるバージョン番号

BUILD_NUMBER ESX/ESXi ホスト バージョンのビルド番号

DISPLAY_NAME ユーザーに表示される名前

FILE_NAME アップグレード ファイルの名前

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

110 VMware, Inc.

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VUMV_VA_UPGRADESこのデータベース ビューは、仮想アプライアンス用アップグレード パッケージに関する詳細情報を表します。

表 12-4. VUMV_VA_UPGRADES

フィールド 説明

UPGRADE_ID プライマリ キーとして使用されるアップグレード ID

TITLE ユーザー インターフェイスで使用される短い説明

VENDOR_NAME ベンダーの名前

VENDOR_UID ベンダーが割り当てる一意の ID

PRODUCT_NAME 製品の名前

PRODUCT_RID 製品の一意の ID

SEVERITY セキュリティへの影響

LOCALE ロケール情報 (ある場合)

RELEASEDATE アップグレードのリリース日

VUMV_PATCHESこのデータベース ビューには、パッチ バイナリのメタデータが含まれます。

表 12-5. VUMV_PATCHES

フィールド 説明

DOWNLOAD_URL パッチ バイナリの URL

PATCH_ID Update Manager サーバが生成した、現在のパッチの一意の ID

TYPE パッチのタイプ: 仮想マシンまたはホスト

NAME パッチの名前

DOWNLOAD_TIME Update Manager サーバがこのパッチを Update Manager データベースにダウンロードした日時

PATCH_SIZE パッチのサイズ (KB 単位)

VUMV_BASELINESこのデータベース ビューには、特定の Update Manager ベースラインの詳細が含まれています。

表 12-6. VUMV_BASELINES

フィールド 説明

BASELINE_ID Update Manager サーバがこのベースラインに生成した一意の ID

NAME ベースラインの名前

BASELINE_VERSION ベースラインが変更された時間に関する履歴 (古いバージョンはデータベースに保持される)

TYPE ベースラインのタイプ: 仮想マシン、仮想アプライアンス、またはホスト

BASELINE_UPDATE_TYPE ベースラインのタイプ: 固定または動的

TARGET_COMPONENT このベースラインが適用されるターゲットのタイプ: 仮想マシン、仮想アプライアンス、またはホスト

BASELINE_CATEGORY ベースライン カテゴリ (パッチ、アップグレードなど)

第 12 章 データベース ビュー

VMware, Inc. 111

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VUMV_BASELINE_GROUPSこのデータベース ビューには、特定の Update Manager ベースライン グループの詳細が含まれています。

表 12-7. VUMV_BASELINE_GROUPS

フィールド 説明

BASELINE_GROUP_ID Update Manager サーバがこのベースライン グループに生成した一意の ID

VERSION ベースライン グループのバージョン

NAME ベースライン グループの名前

TYPE このベースラインが適用されるターゲットのタイプ: 仮想マシン、仮想アプライアンス、または ESX/ESXi ホスト

DESCRIPTION ベースライン グループの説明

DELETED 削除された場合、ベースライン グループの削除に関する情報

LASTUPDATED ベースライン グループが最後に更新された時刻に関する情報

VUMV_BASELINE_GROUP_MEMBERSこのデータベース ビューには、ベースラインとそのベースラインが含まれるベースライン グループとの関係に関する情報が含まれています。

表 12-8. VUMV_BASELINE_GROUP_MEMBERS

フィールド 説明

BASELINE_GROUP_ID Update Manager サーバがこのベースライン グループに生成した一意の ID

BASELINE_GROUP_VERSION ベースライン グループのバージョン

BASELINE_ID ベースライン グループに含まれるベースラインの名前

VUMV_PRODUCTSこのデータベース ビューには、オペレーティング システムやアプリケーションなど、製品のメタデータが含まれています。

表 12-9. VUMV_PRODUCTS

フィールド 説明

PRODUCT_ID Update Manager サーバが生成した一意の製品 ID

NAME 製品の名前

VERSION 製品のバージョン

FAMILY Windows、Linux、ESX ホスト、または Embedded ESX ホスト

VUMV_BASELINE_ENTITYこのデータベース ビューには、特定のベースラインが添付されているオブジェクトが含まれています。

表 12-10. VUMV_BASELINE_ENTITY

フィールド 説明

BASELINE_ID ベースライン ID (外部キー、VUMV_BASELINES)

ENTITY_UID エンティティのアップデート ID (vCenter Server が生成した管理対象オブジェクト ID)

VMware vCenter Update Manager 管理ガイド

112 VMware, Inc.

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VUMV_UPDATE_PATCHESこのデータベース ビューには、ソフトウェア アップデートに対応するパッチ バイナリが含まれています。

表 12-11. VUMV_UPDATE_PATCHES

フィールド 説明

UPDATE_ID ソフトウェア アップデート ID (外部キー、VUMV_UPDATES)

PATCH_ID パッチ ID (外部キー、VUMV_PATCHES)

VUMV_UPDATE_PRODUCTこのデータベース ビューには、特定のソフトウェア アップデートを適用する製品 (オペレーティング システムとアプリケーション) が含まれています。

表 12-12. VUMV_UPDATE_PRODUCT

フィールド 説明

UPDATE_ID ソフトウェア アップデート ID (外部キー、VUMV_UPDATES)

PRODUCT_ID 製品 ID (外部キー、VUMV_PRODUCTS)

VUMV_ENTITY_SCAN_HISTORYこのデータベース ビューには、スキャン操作の履歴が含まれています。

表 12-13. VUMV_ENTITY_SCAN_HISTORY

フィールド 説明

SCAN_ID Update Manager サーバが生成した一意の ID

ENTITY_UID スキャンが開始されたエンティティの一意の ID

START_TIME スキャン操作の開始時刻

END_TIME スキャン操作の終了時刻

SCAN_STATUS スキャン操作の結果 (成功、失敗、キャンセルなど)

FAILURE_REASON 失敗の原因を説明するエラー メッセージ

SCAN_TYPE スキャンのタイプ: パッチまたはアップグレード

TARGET_COMPONENT スキャンされたターゲットのタイプ: 仮想マシン、仮想アプライアンス、またはホスト

VUMV_ENTITY_REMEDIATION_HISTこのデータベース ビューには、修正操作の履歴が含まれています。

表 12-14. VUMV_ENTITY_REMEDIATION_HIST

フィールド 説明

REMEDIATION_ID Update Manager サーバが生成した一意の ID

ENTITY_UID 修正が開始されたエンティティの一意の ID

START_TIME 修正の開始時刻

END_TIME 修正の終了時刻

第 12 章 データベース ビュー

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表 12-14. VUMV_ENTITY_REMEDIATION_HIST (続き)

フィールド 説明

REMEDIATION_STATUS 修正操作の結果 (成功、失敗、キャンセルなど)

IS_SNAPSHOT_TAKEN 修正前にスナップショットが作成されたかどうか

VUMV_UPDATE_PRODUCT_DETAILSこのデータベース ビューには、特定のソフトウェア アップデートを適用する製品 (オペレーティング システムとアプリケーション) に関する情報が含まれています。

表 12-15. VUMV_UPDATE_PRODUCT_DETAILS

フィールド 説明

UPDATE_METAUID ソフトウェア アップデート ID (外部キー、VUMV_UPDATES)

UPDATE_TITLE アップデートのタイトル

UPDATE_SEVERITY アップデートの影響情報: 値は、該当なし、低、中程度、重要、最重要、全体的(ホスト)、セキュリティ (ホスト)

PRODUCT_NAME 製品の名前

PRODUCT_VERSION 製品のバージョン

VUMV_BASELINE_UPDATE_DETAILSこのデータベース ビューには、ベースラインの一部であるソフトウェア アップデートに関する情報が含まれます。

表 12-16. VUMV_BASELINE_UPDATE_DETAILS

フィールド 説明

BASELINE_NAME ベースラインの名前

BASELINE_ID Update Manager サーバがこのベースラインに生成した一意の ID

BASELINE_VERSION ベースラインが変更された時間に関する履歴 (古いバージョンはデータベースに保持される)

TYPE ベースラインのタイプ: 仮想マシン、仮想アプライアンス、またはホスト

TARGET_COMPONENT このベースラインが適用されるターゲットのタイプ: 仮想マシン、仮想アプライアンス、またはホスト

BASELINE_UPDATE_TYPE ベースラインのタイプ: 固定または動的

UPDATE_METAUID アップデートのメタ ID

TITLE アップデートのタイトル

SEVERITY アップデートの重要度: 値は、該当なし、低、中程度、重要、最重要、全体的(ホスト)、セキュリティ (ホスト)

ID データベースが生成した一意の ID: アップデートおよびパッチの場合はUPDATE_ID、ホストのアップグレードの場合は RELEASE_ID、仮想アプライアンスのアップグレードの場合は UPGRADE_ID

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VUMV_ENTITY_SCAN_RESULTSこのデータベース ビューには、特定のエンティティのアップデートに関するステータス履歴が含まれます。

表 12-17. VUMV_ENTITY_SCAN_RESULTS

フィールド 説明

SCANH_ID データベースが生成したスキャンの一意の ID

ENTITY_UID エンティティの一意の ID (vCenter Server が割り当てた管理対象オブジェクトID)

SCAN_START_TIME スキャン プロセスの開始時刻

SCAN_END_TIME スキャン プロセスの終了時刻

UPDATE_METAUID アップデートの一意のメタ ID

UPDATE_TITLE アップデートのタイトル

UPDATE_SEVERITY アップデートの重要度: 値は、該当なし、低、中程度、重要、最重要、全体的(ホスト)、セキュリティ (ホスト)

ENTITY_STATUS アップデートに関連するエンティティのステータス: 値は、不足、インストール済み、該当なし、不明、ステージング済み、競合、ホストにサポートされな

い旧式、パッケージの不足、インストール不能、新規モジュール、サポートさ

れていないアップグレード、互換性のないハードウェア

VUMV_VMTOOLS_SCAN_RESULTSこのデータベース ビューには、VMware Tools のインストールに関連する特定の仮想マシンの情報が含まれます。

表 12-18. VUMV_VMTOOLS_SCAN_RESULTS

フィールド 説明

SCANH_ID データベースが生成したスキャンの一意の ID

ENTITY_UID エンティティの一意の ID (vCenter Server が割り当てた管理対象オブジェクトID)

SCAN_START_TIME スキャン プロセスの開始時刻

SCAN_END_TIME スキャン プロセスの終了時刻

ENTITY_STATUS 最新の VMware Tools バージョンを基準としたエンティティのステータス

VUMV_VMHW_SCAN_RESULTSこのデータベース ビューには、ハードウェアのバージョンに関連する特定の仮想マシンのステータス情報が含まれます。

表 12-19. VUMV_VMHW_SCAN_RESULTS

フィールド 説明

SCANH_ID データベースが生成したスキャンの一意の ID

ENTITY_UID エンティティの一意の ID (vCenter Server が割り当てた管理対象オブジェクトID)

SCAN_START_TIME スキャン プロセスの開始時刻

SCAN_END_TIME スキャン プロセスの終了時刻

VM_HW_VERSION 仮想マシン ハードウェア バージョン

HOST_HW_VERSION ホストで推奨されるハードウェア バージョン

第 12 章 データベース ビュー

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VUMV_VA_APPLIANCEこのデータベース ビューには、仮想アプライアンスに関する情報が含まれています。

表 12-20. VUMV_VA_APPLIANCE

フィールド 説明

VAID プライマリ キーとして使用される、仮想アプライアンスの管理対象オブジェクトID

MGMTPORT 仮想アプライアンスへの接続または管理に使用されているポート

MGMTPROTOCOL 管理プロトコル

SUPPORTEDFEATURES API 機能の互換性に使用する自由形式の文字列

LASTGOODIP 仮想アプライアンスに設定されていた、最後の IP (IPv6 または IPv4)

VADKVERSION VMware Studio のバージョン

PRODUCTID VUMV_VA_PRODUCTS の ID

UPDATEVERSION 仮想アプライアンスの現在のパッチ バージョン

DISPLAYVERSION 仮想アプライアンスの現在のパッチの表示バージョン

SERIALNUMBER 仮想アプライアンスのシリアル番号

UPDATEURL 仮想アプライアンスの現在のソフトウェア アップデート URL

ORIGUPDATEURL 仮想アプライアンスのソフトウェア アップデート URL の工場出荷時の設定

VUMV_VA_PRODUCTSこのデータベース ビューには、仮想アプライアンスのベンダーに関する情報が含まれています。

表 12-21. VUM_VA_PRODUCTS

フィールド 説明

ID 生成されたシーケンス番号である一意の ID

VENDORNAME ベンダーの名前

VENDORUUID ベンダーの一意の ID

PRODUCTNAME 製品の名前 (リリースは除く。「Database」 など)

PRODUCTRID 製品のリリース ID (「10gr2」 など)

VENDORURL ベンダーの URL (このフィールドはオプションです)

PRODUCTURL 製品の URL (このフィールドはオプションです)

SUPPORTURL サポート URL (このフィールドはオプションです)

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インデックス

GGuest Agent、インストール 27

OOracle データベース、構成 21

SSQL Server の認証タイプの確認 24

UUpdate Managerアップグレード 28アンインストール 27一般的な使用例 89インストール 24インストールおよびアンインストール 24概要 9サービスの再起動 45処理 11推奨事項 30設定、インストールおよびアップグレード 19データベース 20データベース ビュー 109導入の構成 31導入モデルの使用 32ハードウェア要件 19パッチ リポジトリ 87ベスト プラクティス 30

Update Manager Download Serviceアップデートのダウンロード 36インストール 34概要 33構成 35サード パーティの URL の追加 36ダウンロードしたパッチのエクスポート 35

Update Manager データベースのメンテナンス 24Update Manager のアンインストール 27Update Manager の再起動 45

VVMware Tools のアップグレードの失敗、トラブル

シューティング 104vSphere オブジェクトに対するベースライン グループ

のコンプライアンス 67vSphere オブジェクトに対するベースラインのコンプ

ライアンス 67

あアクセス、パッチ リポジトリ 87アップグレード

Update Manager 28Update Manager Client 30Update Manager サーバ 29仮想アプライアンス 94仮想マシン 90ホスト 90

アップグレードおよびアップデート、ホスト 91アップグレードの詳細、概要 68アップグレード ファイル、アップロード 51アップグレード ファイルのアップロード 51アップデート

インベントリ オブジェクト 95仮想マシン 93

アップデートのダウンロード、Update ManagerDownload Service 36

アンインストール

Update Manager クライアント 28Update Manager サーバ 27

一般的な使用例 89イベント、リスト 80イベント、表示 79インストール

Guest Agent 27Update Manager 24Update Manager Client 26Update Manager Download Service 34Update Manager サーバ 25

インベントリ オブジェクト、アップデート 95

か概要

ESXi ホストの修正 71ESX ホストの修正 70Update Manager 9Update Manager Client 10Update Manager Download Service 33Update Manager の処理 11アップグレードの詳細 68構成オプション 17コンプライアンス状態の表示 66修正 14, 69

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スキャン 13, 63組織的なアップグレード 69添付 13テンプレートの修正 71パッチの詳細 67パッチのステージング 14ベースライン 15ベースライン グループ 15, 16ホストの修正 70

仮想アプライアンス

アップグレード 94手動によるスキャン 64スキャン 64

仮想アプライアンス用アップグレード ベースライン作成 53編集 59

仮想マシン

アップグレード 90アップデート 93シャットダウンの警告 72修正の失敗 42手動によるスキャン 64スキャン 64

仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正、スケ

ジュール設定 77仮想マシンおよび仮想アプライアンス用ベースライン

グループ、作成 55仮想マシンと仮想アプライアンスの修正、手動 74仮想マシンへのパッチの適用 93

共有リポジトリ、使用 40

こ構成

Microsoft SQL Server 2005 Express 24Microsoft SQL Server データベース 22Oracle データベース 21Update Manager 37Update Manager Download Service 35Update Manager のパッチ ダウンロード ソース 12スナップショットの作成 42スマート リブート 43ネットワーク接続の設定 37パッチ ダウンロード ソース 39パッチのダウンロード スケジュール 41パッチをダウンロードする場所 44プロキシ設定 41ホストをメンテナンス モードに置き換える障害時の

対応 43メール送信元設定 44リモートの Oracle 接続 22ローカルの Oracle 接続 21

構成オプション、概要 17互換性なしコンプライアンス状態の解決 105固定パッチ ベースライン、作成 50コンプライアンス状態の表示、概要 66コンプライアンス情報、表示 65コンプライアンスとセキュリティのベスト プラクティ

ス 10コンプライアンスの利点 10コンプライアンス、不明 102

サード パーティ製パッチ ダウンロード ソース、追加 40サード パーティの URL、UMDS での追加 36削除

Update Manager 27ベースライン 60ベースライン グループ 61ベースライン グループからのベースライン 56

作成

新しいデータ ソース (ODBC) 23仮想アプライアンス用アップグレード ベースライ

ン 53仮想マシンおよび仮想アプライアンス用ベースライン

グループ 55固定パッチ ベースライン 50動的パッチ ベースライン 49パッチ ベースライン 48ベースライン 48ベースライン グループ 54ホスト用アップグレード ベースライン 51, 52ホスト用ベースライン グループ 55

サポートされるデータベース形式 20

し実行、パッチ ダウンロード タスク 45シャットダウンの警告 72修正、概要 14修正、概要 69手動修正

仮想マシンと仮想アプライアンス 73, 74ホスト 73

使用

パッチ ダウンロード ソースとしてのインターネット 39

パッチ ダウンロード ソースとしての共有リポジトリ 40

使用可能なホスト用アップグレード バージョン、使用 52

使用可能なホスト用アップグレード バージョンにアップグレード 52

すスキャン

概要 13, 63

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仮想アプライアンス 64仮想マシン 64結果の表示 65スケジュール 64ホスト 63

スケジュール、スキャン 64スケジュール設定

仮想マシンおよび仮想アプライアンスの修正 77ホストの修正 76

スケジュール設定された修正

仮想マシンおよび仮想アプライアンス 77ホスト 76

スケジュール設定による修正

仮想マシンと仮想アプライアンス 75ホスト 75

スナップショットの作成、構成 42スマート リブート、構成 43

せ生成

ログ バンドル 101ログ ファイル 101

セキュリティのベスト プラクティス 10

そ組織的アップグレード、概要 89組織的なアップグレード

仮想マシン 90ホスト 90

たダウンロード、パッチ 12タスクおよびイベント、表示 79

つ追加

サード パーティ製パッチ ダウンロード ソース 40ベースライン グループへのベースライン 56ベースラインへのパッチ 88

てデータベース ビュー

VUMV_BASELINE_ENTITY 112VUMV_BASELINE_GROUP_MEMBERS 112VUMV_BASELINE_GROUPS 112VUMV_BASELINES 111VUMV_BASELINE_UPDATE_DETAILS 114VUMV_ENTITY_REMEDIATION_HIST 113VUMV_ENTITY_SCAN_HISTORY 113VUMV_ENTITY_SCAN_RESULTS 115VUMV_HOST_UPGRADES 110VUMV_PATCHES 111VUMV_PRODUCTS 112VUMV_UPDATE_PATCHES 113

VUMV_UPDATE_PRODUCT 113VUMV_UPDATE_PRODUCT_DETAILS 114VUMV_UPDATES 110VUMV_VA_APPLIANCE 116VUMV_VA_PRODUCTS 116VUMV_VA_UPGRADES 111VUMV_VERSION 110VUMV_VMHW_SCAN_RESULTS 115VUMV_VMTOOLS_SCAN_RESULTS 115

データベース レポートの生成Microsoft Office Excel 2003 の使用 96Microsoft SQL Server のクエリの使用 97概要 96

添付

概要 13ベースライン 57ベースライン グループ 57

添付されたベースライン グループ、フィルタリング 58添付されたベースライン、フィルタリング 58

とトラブルシューティング

ESX/ESXi ホストのスキャンの失敗 105ESXi ホストのアップグレードの失敗 105VMware Tools のアップグレードの失敗 104該当する ESX ホスト 102仮想マシンが非準拠 103仮想マシンの修正の失敗 103互換性なしコンプライアンス状態 105コンプライアンス 102スキャン 102接続の喪失 99ベースライン 102ログ バンドルの生成 101

ネットワーク接続の設定、構成 37

はパッチ

仮想マシン 93ステージング 72表示 87フィルタリング 50, 88ベースラインに含める 88ホスト 92

パッチ ダウンロード ソース、構成 39パッチ ダウンロード タスク、実行 45パッチの詳細、概要 67パッチのステージング 72パッチのダウンロード、概要 12パッチのダウンロード スケジュール、変更 41

インデックス

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パッチ ベースライン作成 48編集 59

パッチをダウンロードする場所、構成 44

ひ表示

イベント 79コンプライアンス情報 65スキャン結果 14, 65タスクおよびイベント 79パッチ 87

ふフィルタリング

添付されたベースライン 58添付されたベースライン グループ 58パッチ 50, 88パッチ リポジトリ 88

プロキシ設定、構成 41分離

ベースライン 58ベースライン グループ 58

へベースライン

概要 13, 15削除 60作成 48操作 47属性 17タイプ 15適用可能なアップデートがない 102デフォルト ベースライン 16添付 57分離 58

ベースライン グループ概要 13, 15, 16削除 61作成 54操作 47

添付 57分離 58ベースラインの削除 56ベースラインの追加 56編集 60

編集

仮想アプライアンス用アップグレード ベースライン 59

パッチ ベースライン 59ベースライン グループ 60ホスト用アップグレード ベースライン 59

ほホスト

アップグレード 90アップグレードおよびアップデート 91アップグレードの失敗 105修正に失敗した場合の対応 43修正のスケジュール設定 76手動修正 73手動によるスキャン 63スキャンの失敗 102, 105パッチの適用 92

ホストへのパッチの適用 92ホスト用アップグレード ベースライン作成 51, 52編集 59

ホスト用ベースライン グループ、作成 55

メール送信元設定、構成 44

ゆ有効化、Update Manager Client 26

ロールバック 72ログ バンドル、生成 101ログ ファイル、生成 101

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