通信インターフェイス モジュール - rockwell automation...数 製品名 cat. no....

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ControlLogix Ethernet 通信インターフェイス 通信インターフェイス 通信インターフェイス 通信インターフェイス モジュール モジュール モジュール モジュール 1756-ENET/B ユーザーズマニュアル ユーザーズマニュアル ユーザーズマニュアル ユーザーズマニュアル

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ControlLogix Ethernet通信インターフェイス通信インターフェイス通信インターフェイス通信インターフェイスモジュールモジュールモジュールモジュール

1756-ENET/B

ユーザーズマニュアルユーザーズマニュアルユーザーズマニュアルユーザーズマニュアル

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お客様へのご注意 ソリッドステート機器はエレクトロメカニカル機器とは動作特性が異なります。さらにソリッドステート機器はいろいろな用途に使われることからも、この機器の取扱責任者はその使用目的が適切であるかどうかを充分確認してください。この機器の使用によって何らかの損害が生じても当社は一切責任を負いません。詳しくは、パブリケーション・ナンバー SGI-1.1『ソリッド・ステート・コントロール ソリッドステート装置のアプリケーション、設置、および保守のための安全ガイドライン』を参照してください。

本書で示す図表やプログラム例は本文を容易に理解できるように用意されているものであり、その結果としての動作を保証するものではありません。個々の用途については数値や条件が変わってくることが多いため、当社では図表などで示したアプリケーションを実際の作業で使用した場合の結果については責任を負いません。

本書に記載されている情報、回路、機器、装置、ソフトウェアの利用に関して特許上の問題が生じても、当社は一切責任を負いません。

製品改良のため、仕様などを予告なく変更することがあります。

本書を通じて、特定の状況下で起こりうる人体または装置の損傷に対する警告および注意を示します。

• トラブルが起こりうる場合

• トラブルの原因

• 不適当な操作を行なった場合の結果

• トラブルの回避方法

重要:ソフトウェアをご利用の場合は、データの消失が考えられますので、適当な媒体にアプリケーションプログラムのバックアップをとることをお奨めします。

重要:本製品を日本国外に輸出する際、日本国政府の許可が必要な場合がありますので、事前に当社までご相談ください。

本版は、1756-UM051B-EN-P - November, 2000の和訳です。1756-PM001C-EN-Pを正文といたします。

Allen-Bradleyおよび ControlLogixは、 Rockwell Automationの商標です。

Ethernetは、Digital Equipment Corporation, Intel, および Xerox Corporationの商標です。

RSLinxおよび RSLogix 5000は、Rockwell Softwareの商標です。

Windows 95/98およびWindows NTは、Microsoft Corporationの商標です。

注意注意注意注意

!本書内の「注意」は正しい手順を行なわない場合に、人体に障害を加えうる事項、および装置の損傷または経済的な損害を生じうる事項を示します。

重要重要重要重要 本書内の「重要」は、製品を正しく使用および理解するために特に重要な事項を示します。

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EC (欧州連合 )の規格への準拠

本製品に CEマークがある場合は、欧州連合 (EU)および EFA地域内での使用が承認されています。以下の規則に適用するように設計されテストされています。

EMC指令

この製品は、理事会規制 89/336「電磁適合性 (EMC)」および以下の規格の、技術解説ファイルに記載された内容に完全にまたは部分的に準拠することをテストで確認済みです。

• EN 50081-2 EMC:一般的な放射規格、パート 2 - 産業環境

• EN 50082-2 EMC:一般的なイミュニティ規格、パート 2 - 産業環境

この製品は、産業環境での使用を目的としています。

低電圧指令

この製品は、EN 6113-12「プログラマブルコントローラ、パート 2:機器の必要条件およびテスト」の安全事項を適用することによって、理事会規制73/23/EEC「低電圧」に準拠することをテストで確認済みです。EN 61131-2に要求される特定の情報については、このマニュアルの対応する項を参照するか、ノイズ防止については『配線と接地のガイドライン』 (Pub. No. 1770-4.1)を参照してください。

この装置は開放型の装置と分類されており、安全保護の手段として、動作時は筐体内に設置 (取付け )しなければなりません。

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当社のサポートサービス

ロックウェル・オートメーションでは、世界中にサポートサービスの拠点を持っており、米国だけでも、75ヶ所の営業所 /サポート代理店、512ヶ所の認定販売店、260ヶ所のシステムインテグレータを擁しています。それ以外にも世界の主要国にロックウェル・オートメーションの代理店があります。

ローカル・プロダクト・サービス

下記のサービスに関しては、最寄りのロックウェル・オートメーションの代理店にお問い合わせください。

• 販売および注文

• 製品のテクニカルトレーニング

• 保証

• サポートサービス契約

製品に関する技術支援

ロックウェル・オートメーションの技術支援を必要とする場合、ロックウェル・オートメーションの代理店までお問い合わせいただくか、またはロックウェルまで直接お電話ください (1 440 646-6800(米国 ))。

プリセールスサポート:1 440 646-3NET (米国 )

また、技術的な支援については、下記のWEBサイトで受けることができます。

• http://www.ab.com/mem/technotes/kbhome.html (知識に基づく )

• http://www.ab.com/networks/eds (電子データシート )

このマニュアルに関する質問およびコメント

本マニュアルに関して、何らかの問題点が見つかりましたら、英文原本に同封の Publication Problem Reportにてご通知ください。

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はじめに

本マニュアルの使用方法

「はじめに」の内容

「はじめに」では、本マニュアルの使用方法を説明します。以下の表に、「はじめに」の内容と特定の情報をどこに記載しているかを示します。

対象読者

本マニュアルは、1756-ENET/Bモジュールを介して Ethernetネットワークで通信する制御システムの設置、プログラミング、およびメンテナンスを行なうコントロールエンジニアおよび技術者を対象にしています。

本マニュアルは、Ethernetおよび TCP/IPプロトコルを理解していることを前提として説明しています。このユーザーズマニュアルでは、第 3章でEthernetおよび TCP/IPを簡単に説明をしています。TCP/IPプロトコルおよびネットワーク接続については、以下の出版物を参照してください。

• Comer, Douglas E. Internetworking with TCP-IP, Volume 1: Protocols and Architecture, 2nd ed. Englewood Cliffs, N.J.: Prentice-Hall, 1995. ISBN 0-13-216987-8

• Tanenbaum, Andrew S. Computer Networks, 2nd ed. Englewood Cliffs, N.J.: Prentice-Hall, 1989. ISBN 0-13-162959-X

表記規則

本マニュアルの全体にわたって、以下の表記規則を使用します。

• 黒丸付きのリストは、情報を提供するもので、操作手順を示すものではありません。

• 番号付きのリストは、操作手順を示します。

• テキスト中のボールド体 (太字 )の情報は、ダイアログボックス、ステータスバー、ラジオボタンやパラメータなどのメニューウィンドウ、または画面オプション、画面名、または画面の任意の領域を示します。

項目 参照ページ

対象読者 P-1

表記規則 P-1

このマニュアルの使用方法 P-2

アプリケーション例 P-2

システムコンポーネント P-3

参考資料 P-3

用語 P-4

ヒント このシンボルは、約に立つヒントを示します。

Pub. No. 1756-UM051B-JA-P

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P-2 はじめに

このマニュアルの使用方法

本マニュアルは、1756-ENET/Bモジュールの概要および Ethernetの一般的な情報を説明しています。本マニュアルでは、モジュールの取付けと構成する方法を説明すると共に、3つのアプリケーション例を提供して、このモジュールを使用して Ethernetを介して通信を行なう方法を示しています。

アプリケーション例はビルディングブロックとして作成されているため、ユーザがネットワークをセットアップして実行する際に役立ちます。アプリケーション例をセットアップを実行して、ユーザ独自のシステムを構築する際のガイドとしてこれを使用することをお奨めします。

アプリケーション例

このマニュアルに示すアプリケーション例には、以下のものがあります。

• ラック最適化 I/O (第 5章 )

• アナログ I/Oの、直接コネクションとの使用 (第 6章 )

• プロデューサタグおよびコンシューマタグ (第 7章 )

以下に、I/Oアプリケーション用に作成するシステム例を示します。

定義ボックス定義ボックス定義ボックス定義ボックスでは、なじみのない用語を定義しています。

画面キャプチャ画面キャプチャ画面キャプチャ画面キャプチャは、ソフトウェアの実際の画面とウィンドウです。多くの場合、画面ボタンとフィールドの名前は、手順内のテキストにボールド体で示されています。キーの絵は。実際に押すキーを示します。

これは、定義ボックスです。パラグラフのテキスト中のワードがボールド体で表されているときは、テキストを定義するために定義ボックスが左の余白に示されます。

ローカルシャーシ

リモートシャーシ

プログラミングターミナル

Logix5550コントローラ

1756-IB16Iディジタル入力

1756-OB16Iディジタル出力

1756-OF8アナログ出力

130.130.130.1

データ

1756-ENET/B130.130.130.2

1756-ENET/B130.130.130.3

スイッチ

スロット 0 1 スロット 0 1 2 3

Pub. No. 1756-UM051B-JA-P

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はじめに P-3

システムコンポーネント

アプリケーション例には、以下のコンポーネントを使用しています。

参考資料

ネットワークのセットアップおよび使用時に、必要であれば以下のマニュアルを参照してください。

数 製品名 Cat. No.

ハードウェア

2 ControlLogixシャーシ 1756-A4, (または -A7, -A13, -A13, -A17)

2 ControlLogix電源 1756-PA72, (または -PB72)

2 Ethernet通信インターフェイスモジュール 1756-ENET/B

2 Logix5550コントローラ 1756-L1

1 アナログ出力モジュール 1756-OF8

1 ディジタル入力モジュール 1756-IB16I

1 ディジタル出力モジュール 1756-0B16I

1 RSLogix 5000ソフトウェアをサポートするパーソナルコンピュータ

Windows NT 4.0, Service Pack 5以上が動作する適切なモデル

1 Ethernetスイッチ 製造メーカの仕様を参照してください。

必要であれば、対応するメディアとコネクタ

ソフトウェア

1 RSLinx 9355-WAB, -WABOEM, -WABC

1 RSLogix 5000プログラミングソフトウェア 9324-RLD300ENE

必要な情報 マニュアル名 Pub. No.

産業用制御システムでの Ethernetの使用 Ethernet/IP Performance and Application Guide ENET-AP001A-EN-P

Ethernetメディア Ethernet/IP Cable Planning and Installation Guide ENET-IN001A-EN-P

1756-ENET/Bモジュール ControlLogix Ethernet Communication Module Installation Instructions

1756-IN015B-EN-P

ControlLogixシャーシ ControlLogix Chassis Installation instructions 1756-5.69 (シリーズ A)1756-5.80 (シリーズ B)

ControlLogix電源 ControlLogix Power Supplies Installation Instructions 1756-5.67 (PA72/PB72)1756-5.78 (PA75/PB75)

Logix5550プログラマブルコントローラ Logix555コントローラ ユーザーズマニュアル 1756-6.5.12

ControlLogixアナログ I/Oモジュール ControlLogixアナログ I/O ユーザーズマニュアル 1756-6.5.9

ControlLogixディジタル I/Oモジュール ControlLogixディジタル I/O ユーザーズマニュアル 1756-6.5.8

RSLogix 5000プログラミングソフトウェア Getting Results with RSLogix5000 9399-RLD300GR

RSLinx Liteソフトウェア RSLinx Lite User’s Guide 9399-WAB32LUG

ヒントヒントヒントヒント 上述のマニュアルの多くは、Automation Bookstoreからオンラインで入手できます。

http://www.theautomationbookstore.com

ヒントヒントヒントヒント ロックウェル・ソフトウェア製品については、以下のロックウェル・ソフトウェアのWebサイトにアクセスしてください。

http://www.software.rockwell.com

Pub. No. 1756-UM051B-JA-P

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P-4 はじめに

用語

用語 意味

BootP BootP (Bootstrapプロトコル )は、TCP/IPネットワーク上の他のノードと通信を行なうための下位プロトコルです。BootP構成ファイルによって、IPアドレスをEthernetモジュールに自動的に割付けることができる (BootPからは、サブネットマスクおよびゲートウェイアドレスも取得できる )。Ethernetモジュールは、デフォルトでは BootPが有効になっている。電源を投入すると、モジュールはハードウェアアドレスを含むメッセージをネットワーク上の BootPサーバに送信する。サーバとは、BootPサーバソフトウェアがインストールされたコンピュータです。サーバは、ハードウェアアドレスを構成ファイル内のルックアップテーブルのアドレスと比較して、適切な IPアドレスを持つモジュールにメッセージを返す。

CIP Ethernet/IPアプリケーション層である、制御および情報プロトコル。CIPは、「プロデューサ /コンシューマ」ネットワークモデルを使用する。このモデルでは、1つのプロデューサがすべてのコンシューマに対して同時にデータをブロードキャスト(マルチキャスト )する。すべてのコンシューマはデータを同時に参照して、データを消費 (受信 )するかどうかを選択できる。コンシューマの数に関係なく、転送の所要時間は一定です。

CSMA/CD 搬送波感知多重アクセス /衝突検出方式。Ethernetは使用するアクセス方式。デバイスはネットワークとのアクセスが必要になると、ネットワークが機能しているか(搬送波 (キャリア )を検知するか )どうかをチェックする。ネットワークが機能していないときは、任意の時間だけ待機してから、再びチェックする。ネットワークが機能しておらず、2つのデバイスがこの回線に同時にアクセスしているときは、信号が衝突する。衝突が検出されると、両方の信号が後退して、任意の時間だけ待機してから、再びチェックされる。

DHCP 動的ホスト構成プロトコル (DHCP)は、BootPと同様にインターネットプロトコルであり、TCP/IPを使用するコンピュータの構成を自動化する。DHCPを使用して IPアドレスを自動的に割付けたり、サブネットマスクおよびデフォルトのルータなどの TCP/IPスタック構成パラメータを転送したり、プリンタ、タイム・アンド・ニュース・サーバのアドレスなどの他の構成情報を提供できる。

DNS ドメイン名システム (DNS)は、インターネットの名前スペースを構成するための階層的で分散的な方法です。DNSは、アドレス指定およびその他の情報を幅広く分散および保守できる権限の階層ごとにグループ化する。DNSの大きな特長は、DNSを使用すると、ホスト名をアドレスにマップする中央管理ファイルに依存しないことです。

Ethernet 搬送波感知多重アクセス /衝突検出方式 (CSMA/CD)による物理層における標準規格

Ethernet/IP Ethernet産業用プロトコル。Ethernet/IPは、TCP/UDP/IPにカプセル化することによって Ethernetを介して共通のアプリケーション層 (CIP)を適用する。

Ethernetネットワーク コンピュータと周辺装置間での高速情報交換のために設計されたローカル・エリア・ネットワーク (LAN)

IP メッセージのルーティングメカニズムを提供するインターネットプロトコル。すべてのメッセージは、宛先ステーションのアドレスだけでなく、宛先ネットワークのアドレスも含んでいるため、組織内の複数のネットワークおよび世界各国にメッセージを送信できる。

IPアドレス インターネット・プロトコル・ネットワーク上の各ノードにつけられた 32ビットの識別番号。これらのアドレスは、8ビットの数値 (0~ 255の数値 )のセットとして表され、アドレス間にはピリオドがつけられる。ネットワーク上の各ノードには、固有の IPアドレスが必要です。

TCP 通信制御プロトコル。UDPよりも信頼性は高いが転送速度は低下する。Ethernet/IPにおける明示的な (タイムクリティカルでない )メッセージ転送に使用する。

TCP/IP 通信制御プロトコル /インターネットプロトコル (TCP/IP)。ネットワーク内およびネットワーク間の通信に使用されるトランスポート層プロトコル (TCP)およびネットワーク層プロトコル (IP)

UDP ユーザ・データグラム・プロトコル。2台のデバイス間でデータグラムを非常に単純かつ高速に送信するための通信プロトコル。Ethernet/IPにおける I/O (暗示的な )メッセージ転送に使用する。

暗示的メッセージ送信 I/Oデータのリアルタイムメッセージ送信

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はじめに P-5

完全ドメイン名 完全ドメイン名 (FQDN)は、指定されたエンティティに関連するすべての上位レベルのドメインを含むドメイン名です。DNSが各ノードにラベルがついているツリー構造であるとすると、あるノードの完全ドメイン名は、そのラベルの後にツリー構造でそのノードとルートの間にある他のすべてのノードのラベルが続いたものになる。例えば、ホストの場合、FQDNは、特定のホストを識別する文字列と、そのホストが一部となっているすべてのドメイン (トップレベルのドメインまで )を含む。ルートドメインは常に nullです。例えば、PARIS.NISC.SRI.COMは、192.33.33.109にあるホストの完全ドメイン名です。

ゲートウェイ 異なるネットワーク上のノード間で通信を行なうための 1つのモジュールまたはモジュールの集まり

高速 Ethernet 100Mbpsで動作する Ethernet

コンシューマ CIPネットワークモデルにおける宛先デバイス。「CIP」を参照してください。

サブネットマスク IPアドレスの拡張機能で、1つのネット IDを使って複数のネットワークとサイトとの通信を行なう。

スイッチ デバイスまたはネットワークセグメントをクロス接続するネットワークデバイス。スイッチは、それぞれの送信者 /受信者に完全なネットワークバンド帯域幅 (全二重モードでは 2倍 )を提供するため、データの衝突が減少し、定時性が向上する。

スター構成 デバイスが中央のハブまたはスイッチに接続されているネットワーク構成

全二重 デバイスが情報の送信と受信を同時に実行して、バンド帯域幅を有効に使用できる通信モード

潜伏時間 データへの要求が開始されてから実際のデータ転送が開始されるまでの時間

定時性 情報がいつ送信されるかを予測できる利点がある。タイムクリティカルなアプリケーションでは重要です。

トランザクション 要求とデータ、応答とデータのやりとり

ハブ スター構成で、デバイス間を結合するための中央デバイス。I/Oシステムはタイムクリティカルなアプリケーションであり、パケットの損失を容認できないため、ハブは I/O制御システムでの使用には適していない。

バンド帯域幅 bps単位で示すネットワークの送信能力。従来の Ethernetのバンド帯域幅は、10Mbpsです。高速 Ethernetは、100Mbpsです。

ブリッジ プロトコルの変換を最小限に済ませることができる 2つの類似通信サブネット間のインターネットワークノード

プロデューサ CIPネットワークモデルでの情報のソース。「CIP」を参照してください。

ホスト名 ホスト名は、ドメイン内のコンピュータの固有の名前です。ホスト名は、常にフルネームの最初のエレメントであり、ドメインおよびトップ・レベル・ドメインの接尾語を付けると、インターネット上におけるそのコンピュータの固有の名前となる。例えば、foobarのウェブサイトが www.foobar.com.である場合、ホスト名は“www”であり、ウェブ上の固有ではないが、foobarというドメイン内では固有の名前になる。

ホスト名は完全ドメイン名 (Fully Qualified Domain Name)とも呼ばれ、この例ではwww.foobar.comです。これらの命名方法は、各種文献で同様に使用されている。本マニュアルでは、ホスト名は FQDNを指し、この例では www.foobar.comです。

マルチキャスト CIPプロデューサ /コンシューマモデルでは、1つのプロデューサがすべてのコンシューマに対して同時にデータをマルチキャスト (ブロードキャスト )する。

明示的メッセージ送信 2台の PLC間でのプログラムのダウンロードまたはピア・ツー・ピア・メッセージ送信など、デバイス構成およびデータ収集に使用されるタイムクリティカルではないメッセージ送信

モジュールアドレス ローカル ControlLogixバックプレーンおよび拡張 ControlLogixバックプレーン上の任意のモジュールを個別に識別するための 6ビットの数値

ラック 共通の電源とモジュール間通信用バックプレーンを使用する、アプリケーションモジュールの物理的および論理的な集まり

用語 意味

Pub. No. 1756-UM051B-JA-P

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P-6 はじめに

Notes:

Pub. No. 1756-UM051B-JA-P

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目次

本マニュアルの使用方法 「はじめに」の内容 ........................................................................................ P-1対象読者 .......................................................................................................... P-1表記規則 .......................................................................................................... P-1このマニュアルの使用方法 .......................................................................... P-2

アプリケーション例 ........................................................................... P-2システムコンポーネント ................................................................... P-3

参考資料 .......................................................................................................... P-3用語 .................................................................................................................. P-4

第 1章 1756-ENET/Bモジュールの概要1.1 本章の内容 ........................................................................................... 1-11.2 モジュールの特長 ............................................................................... 1-11.3 ハードウェア /ソフトウェアの互換性 ............................................ 1-21.4 モジュールの機能 ............................................................................... 1-21.5 ラック最適化コネクションおよび直接コネクションのサポート 1-2

1.5.1 ラック最適化コネクションと直接コネクションの組合わせ .............................................................................. 1-3

1.6 制御および情報プロトコル (CIP)の使用 ........................................ 1-31.7 プロデューサ /コンシューマモデル ................................................ 1-41.8 要求パケット間隔 (RPI)の指定 ........................................................ 1-41.9 次の作業 ............................................................................................... 1-4

第 2章 Ethernetモジュールの取付け2.1 本章の内容 ........................................................................................... 2-12.2 モジュールの特長 ............................................................................... 2-12.3 電源投入状態での電源の取付けおよび取り外し ........................... 2-22.4 Ethernetモジュールの取付け ............................................................ 2-2

2.4.1 モジュール取付けのためのシャーシの準備 .................. 2-22.4.2 モジュールのスロット位置の決定 .................................. 2-32.4.3 シャーシへのモジュールの取付け .................................. 2-32.4.4 モジュールの取り外しまたは交換 (必要な場合 ) ........ 2-42.4.5 Ethernetコネクタの配線 ................................................... 2-42.4.6 Ethernetネットワークへのモジュールの接続 ............... 2-52.4.7 シャーシ電源の投入 .......................................................... 2-52.4.8 電源およびモジュールステータスのチェック .............. 2-6

2.5 次の作業 ............................................................................................... 2-6

第 3章 モジュールを構成する前に3.1 本章の内容 ........................................................................................... 3-13.2 Ethernetプロトコル ............................................................................. 3-1

3.2.1 通信制御プロトコル /インターネットプロトコル(TCP/IP) ............................................................................... 3-1

3.2.2 ユーザ・データグラム・プロトコル (UDP) .................. 3-23.2.3 Ethernet/IP ............................................................................ 3-23.2.4 簡易ネットワーク管理プロトコル (SNMP) ................... 3-2

Pub. No. 1756-UM051B-JA-P

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ii 目次

3.3 構成の要件 ........................................................................................... 3-23.3.1 IPアドレス .......................................................................... 3-33.3.2 ゲートウェイ ...................................................................... 3-43.3.3 サブネットマスク .............................................................. 3-4

3.4 参考資料 ............................................................................................... 3-53.5 次の作業 ............................................................................................... 3-5

第 4章 Ethernetモジュールの構成4.1 本章の内容 ........................................................................................... 4-14.2 BootPユーティリティの使用 ............................................................ 4-14.3 RSLinxソフトウェアの使用 .............................................................. 4-24.4 BootPサーバの使用 ............................................................................ 4-54.5 DHCPソフトウェアを使用するモジュールの構成 ........................ 4-74.6 次の作業 ............................................................................................... 4-7

第 5章 ラック最適化 I/O5.1 アプリケーション例について ........................................................... 5-15.2 ハードウェアのセットアップ ........................................................... 5-25.3 サンプルアプリケーションの作成 ................................................... 5-3

5.3.1 ローカル Ethernetモジュールの I/O構成への追加 ....... 5-45.3.2 リモート Ethernetモジュールの I/O構成への追加 ....... 5-65.3.3 リモート I/Oモジュールの I/O構成への追加 ................ 5-85.3.4 コントローラタグの編集 .................................................. 5-125.3.5 ラダープログラムの作成 .................................................. 5-135.3.6 プログラムのコントローラへのダウンロード .............. 5-14

5.4 サンプルアプリケーションのテスト ............................................... 5-155.5 次の作業 ............................................................................................... 5-16

第 6章 直接コネクションによるアナログ I/O6.1 アプリケーション例について ........................................................... 6-16.2 ハードウェアのセットアップ ........................................................... 6-26.3 サンプルアプリケーションの作成 ................................................... 6-3

6.3.1 リモートアナログ I/Oモジュールの I/O構成への追加 6-46.3.2 コントローラタグの編集 .................................................. 6-86.3.3 ラダープログラムの修正 .................................................. 6-96.3.4 プログラムのダウンロード .............................................. 6-10

6.4 サンプルアプリケーションのテスト ............................................... 6-116.5 次の作業 ............................................................................................... 6-11

第 7章 プロデューサタグとコンシューマタグ7.1 アプリケーション例について ........................................................... 7-17.2 ハードウェアのセットアップ ........................................................... 7-27.3 プロデューサアプリケーションの作成 ........................................... 7-3

7.3.1 プロデューサタグの作成 .................................................. 7-47.3.2 プロデューサのラダープログラムの作成 ...................... 7-67.3.3 プロデューサアプリケーションのダウンロード .......... 7-7

Pub. No. 1756-UM051B-JA-P

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目次 iii

7.4 コンシューマアプリケーションの作成 ........................................... 7-87.4.1 コンシューマコントローラの作成 .................................. 7-87.4.2 プロデューサのコンシューマの I/O構成への追加 ....... 7-87.4.3 コンシューマタグの作成 .................................................. 7-137.4.4 構成のコンシューマへのダウンロード .......................... 7-15

7.5 メッセージ送信のテスト ................................................................... 7-167.6 次の作業 ............................................................................................... 7-16

付録 A LEDステータスインジケータA.1 ステータスインジケータの解釈 ....................................................... A-1

付録 B 1756-ENET/BモジュールのWebページB.1 Webページの診断情報 ...................................................................... B-1

B.1.1 モジュール情報 .................................................................. B-2B.1.2 TCP/IP構成 ......................................................................... B-2B.1.3 診断情報 .............................................................................. B-3B.1.4 シャーシ情報 ...................................................................... B-4

付録 C RSLinx Ethernet通信ドライバの構成C.1 本付録の内容 ....................................................................................... C-1C.2 RSLinxソフトウェアのインストール .............................................. C-1C.3 AB_ETHドライバの構成 ................................................................... C-2

付録 D 1756-ENET/Bがサポートする ControlLogixゲートウェイ通信D.1 ControlLogixゲートウェイでの 1756-ENET/Bモジュールの使用 D-1

付録 E ネットワーク構成例E.1 本付録の内容 ....................................................................................... E-1E.2 小規模なシステム例 ........................................................................... E-1E.3 FLEX I/Oが追加されたシステム ...................................................... E-2E.4 大規模な制御ネットワーク ............................................................... E-3

付録 F 電子キーイングF.1 電子キーイングの指定 ....................................................................... F-1

索引 ............................................................................................................................... I-1

Pub. No. 1756-UM051B-JA-P

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iv 目次

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第 1章

1756-ENET/Bモジュールの概要

1.1 本章の内容

この章では、ControlLogix 1756-ENET/Bモジュールの特長、動作、および使用方法の概要を説明します。制御システムで Ethernetモジュールを構成および使用するためには、本章で説明する概念を理解する必要があります。以下の表に、この章の内容と記載場所を示します。

1.2 モジュールの特長

1756-ENET/Bモジュールの特長は、以下のとおりです。

• 標準 TCP/UDP/IPプロトコルで作成された、Ethernet/IPメッセージを使用する。

• ControlNetおよび DeviceNetと共通のアプリケーション層

• AUIおよび 10 Base-Tメディアを介するインターフェイス

• 電源投入状態での取り外しまたは取付けが可能

• シャーシ当たりのモジュール数は、シャーシサイズによってのみ制限される。

• 同じシャーシ内の他の ControlLogixモジュールとの通信

• RSLinxspソフトウェアが通信をサポート

• RSLinxまたは標準の BootPツールを使用して構成可能

• ネットワークスケジュールが必要ない。

• ルーティングテーブルが必要ない。

項目 参照ページ

モジュールの特長 1-1

ハードウェア /ソフトウェアの互換性 1-2

モジュールの機能 1-2

ラック最適化コネクションおよび直接コネクションのサポート 1-2

ラック最適化コネクションと直接コネクションの組合わせ 1-3

制御および情報プロトコル (CIP)の使用 1-3

プロデューサ /コンシューマモデル 1-4

要求パケット間隔 (RPI)の指定 1-4

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1-2 1756-ENET/Bモジュールの概要

1.3 ハードウェア /ソフトウェアの互換性

1756-ENET/Bモジュールは、以下のファームウェアバージョンおよびソフトウェアリリースと互換性があります。この機器を使用するためにソフトウェアまたはファームウェアのアップグレードが必要な場合は、当社までお問い合わせください。

1.4 モジュールの機能

1756-ENET/Bモジュールは、以下の 2つの主な機能を実行します。

1. Logix 5550コントローラとの連携によるリアルタイムな I/Oデータの制御 (「暗示的メッセージ送信」)。Ethernetモジュールは、アダプタとして機能して I/Oモジュールをネットワークにインターフェイスすると共に、スキャナとして機能してコントローラとネットワークとの間でデータを送受信します。

2. 構成およびプログラミング情報、オペレータインターフェイスなどのデータのメッセージ送信 (「明示的メッセージ送信」)をサポートしています。

1.5 ラック最適化コネクションおよび直接コネクションのサポート

1756-ENET/Bモジュールは、ラック最適化コネクションと直接コネクションの両方をサポートしています。直接コネクションは、構成データを参照するスロットに取付けられたコントローラとデバイス間のリアルタイムデータ転送リンクです。ラック最適化コネクションは、複数の I/Oモジュールからのデータを 1つのブロックデータにグループ化して、1つのコネクションを介して送信します。

ラック最適化コネクションを使用すると、システムで多数の I/Oモジュールを使用する場合のデータを転送するために必要なコネクションの総数が減少します。以下の例に、ラック最適化コネクションの利点を示します。

製品 ファームウェアバージョン /ソフトウェアリリース

1756-ENET/Bモジュール 2.01以上

Logix 5550コントローラ 6.10以上

RSLogix 5000ソフトウェア 7.0以上

RSLinxソフトウェア 2.2以上

I/O I/O

L5550

ENET

EtherNetネットワーク

ENET

I/O I/OENET

I/O I/OENET

スキャナ

アダプタ アダプタ アダプタ

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1756-ENET/Bモジュールの概要 1-3

リモート ControlLogixシャーシに 10のディスクリート I/Oモジュールが取付けられたシステムをセットアップしていると仮定します。直接コネクションを使用して個々の I/Oモジュールにデータを転送する場合は、I/Oモジュールごとに 1つのコネクションが必要であるためすべてのデータを転送するためには 10のコネクションが必要になります。ラック最適化コネクションを使用してデータを転送する場合は、必要なコネクションは 1つだけ、つまり Ethernetモジュールへのコネクションだけです。

コネクションについては、『Ethernet Performance and Application Guide』(Pub. No. ENET-AP001A-EN-P)を参照してください。

1.5.1 ラック最適化コネクションと直接コネクションの組合わせ

同じシャーシに取付けられたさまざまな I/Oモジュールのために、通信フォーマットを組合わせて使用することができます。ラック最適化コネクションを使用するようにセットアップされた I/Oモジュールは、1756-ENET/Bモジュールに構成された RPI (要求パケット間隔 )のレートで通信します。直接通信に構成された I/Oモジュールはその RPIで通信して、Ethernetモジュールの RPIを無視します。

1.6 制御および情報プロトコル (CIP)の使用

Ethernetモジュールは、制御および情報プロトコル (CIP)を使用します。CIPは、Ethernet/IP (Ethernet産業用プロトコル )、ControlNetおよび DeviceNet用に指定されたアプリケーション層プロトコルです。これはメッセージベースのプロトコルであり、システム内の「プロデューサ」デバイスから「コンシューマ」デバイスにメッセージを送信する相対的なパスを装備しています。プロデューサデバイスには、メッセージが適切なルートを通ってコンシューマに達するためのパス情報が格納されています。プロデューサデバイスがこの情報を保持しているため、パス内の他のデバイスはこの情報を単に渡すだけであり、情報を格納する必要はありません。これには、以下の 2つ利点があります。

• ブリッジモジュール内にルーティングテーブルを構成する必要がないため、モジュールの保守および交換が大幅に簡略化されます。

• 各メッセージが使用するルート全体を完全に制御するため、1つのエンドデバイスについて複数のパスから選択できます。

重要重要重要重要 ラック最適化コネクションによってリソースを効率的に使用できますが、使用時にいくつかの制限事項があります。

• ラック最適化コネクションを使用できるのは、ディスクリートディジタル I/Oモジュールとの間のデータ転送のみです。アナログ I/Oには、直接コネクションが必要です。

• ラック最適化コネクションは、I/Oデータとステータス情報のみを保持します。自己診断などのそれ以外のモジュール情報は、ラック最適化コネクションからは使用できません。

• 特定のモジュールの COSに関係なく、すべてのデータは、Ethernetモジュールの RPIレートで同時に送信されます。

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1-4 1756-ENET/Bモジュールの概要

1.7 プロデューサ /コンシューマモデル

CIPは、古いソース /宛先 (マスタ /スレーブ )モデルに置き換わる「プロデューサ /コンシューマ」ネットワークモデルを使用します。プロデューサ/コンシューマモデルによって、ネットワークトラフィックが減少して、送信速度が向上します。従来の I/Oシステムでは、コントローラは、入力ステータスを取得するために入力モジュールをポーリングしていました。CIPシステムでは、ディジタル入力モジュールは、コントローラによってポーリングされるのではなく、チェンジ・オブ・ステート (COS)時または周期的にデータを生成 (マルチキャスト )します。更新の間隔は、構成で選択されたオプショや、入力モジュールがネットワークのどこにあるかによって異なります。そのため、入力モジュールは入力データのプロデューサであり、コントローラはデータのコンシューマです。

コントローラは、他のコントローラが消費するデータを生成することもできます。生成および消費データには、ControlLogixバックプレーンや Ethernetネットワークを介して複数のコントローラからアクセスできます。このデータ交換は、プロデューサ /コンシューマモデルに従って行なわれます。

プロデューサとコンシューマを構成するには、RSLogix 5000ソフトウェアを使用してコントローラ用のタグを作成します (第 7章を参照 )。

1.8 要求パケット間隔 (RPI)の指定

RPIは、ネットワークの特定のデータに関して指定される更新間隔です。RPIは、(ラック最適化コネクションを使用して )ラック全体に対して指定することも、(直接コネクションを使用して )特定のモジュールに対して指定することもできます。コントローラの I/O構成にモジュールを追加する場合は、RPIをパラメータとして入力しなければなりません。この値は、そのモジュールに対してデータを生成する頻度を指定します。例えば、RPIに50msecを指定すると、50msecごとに I/Oモジュールがコントローラにデータを送信するか、またはコントローラが I/Oモジュールにデータを送信することを意味します。

RPIは、データを生成するモジュールにのみ使用されます。例えば、ローカル 1756-ENET/Bモジュール (つまり、コントローラと同じシャーシにあるENET/Bモジュール )は、システムのデータ生成メンバーではないため RPIは必要なく、リモートラックへのブリッジとしてのみ使用されます。

1.9 次の作業

次の章には、Ethernetモジュールの取付け方法とネットワークへの接続方法を説明します。

タグタイプ 説明 RSLogix5000ソフトウェアを使用して指定する

プロデューサ(1) 他のノードが消費するためにコントローラが生成したタグ

生成を有効にする。可能なコンシューマの数

コンシューマ (1) 他のコントローラによって値が生成されたタグ

ローカルコントローラが消費するタグを保持するコントローラの名前ローカルコントローラが消費するタグ名またはインスタンス消費するタグのデータタイプローカルコントローラがタグデータを消費する更新間隔

(1) プロデューサタグおよびコンシューマタグはコントローラ用タグで、DINTまたは REALデータタイプであるか、または配列または構造体のエレメントでなければなりません。

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第 2章

Ethernetモジュールの取付け

2.1 本章の内容

この章では、ControlLogixシャーシにモジュールを取付けて、ネットワークに接続する方法を説明します。以下の表に、この章の内容と記載場所を示します。

2.2 モジュールの特長

以下の図に、1756-ENET/Bモジュールの外部機能を示します。

項目 参照ページ

電源投入状態での電源の取付けおよび取り外し 2-2

Ethernetモジュールの取付け 2-2

モジュール取付けのためのシャーシの準備 2-2

モジュールのスロット位置の決定 2-3

シャーシへのモジュールの取付け 2-3

モジュールの取り外しまたは交換 (必要な場合 ) 2-4

Ethernetコネクタの配線 2-4

Ethernetネットワークへのモジュールの接続 2-5

シャーシ電源の投入 2-5

電源およびモジュールステータスのチェック 2-6

<www> ETHERNET

OKTXDRXD

AUI

10 BASET

1756-ENET

バックプレーンコネクタ 製品ラベル

側面図 前面図

MAC IDラベル

フロントパネル

AUI Ethernetコネクタ

10BT Ethernetコネクタ

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2-2 Ethernetモジュールの取付け

2.3 電源投入状態での電源の取付けおよび取り外し

Ethernetモジュールは、シャーシ電源が投入された状態でも取付けおよび取り外しができるように設計されています。ただし、以下の点に注意してください。

2.4 Ethernetモジュールの取付け

以下の手順に従って、Ethernetモジュールを取付けてください。

2.4.1 モジュール取付けのためのシャーシの準備

Ethernetモジュールを取付ける前に、ControlLogixシャーシおよび電源を取付けて接続する必要があります。

これらの製品の取付けについては、以下の表に示す資料を参照してください。

注意注意注意注意

!バックプレーン電源が投入された状態でモジュールを取付けまたは取り外すか、通信コネクタを接続または外すと、電弧が発生することがあります。これにより、危険な環境では爆発を引き起こすことがあります。この作業を行なう前に、電源が投入されていないか、または危険な環境でないことを確認してください。

シャーシのタイプ シャーシの取付け 電源 電源の取付け

シリーズ A:1756-A4, -A7, -A10, -A13

1756-5.69 1756-PA72/B(1)

(1) シリーズ Aのシャーシと互換性があります。

1756-5.67

1756-PB72/B(1)

シリーズ B:1756-A4, -A7, -A10, -A13

1756-5.80 1756-PA75/A(2)

(2) シリーズ Bのシャーシと互換性があります。

1756-5.78

1756-PB75/A(2)

20805-M

1756-A4シャーシ電源

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Ethernetモジュールの取付け 2-3

2.4.2 モジュールのスロット位置の決定

モジュールは、ControlLogixシャーシの任意のスロットに取付けることができます。また、複数の ENET/Bモジュールを同じシャーシに取付けることもできます。以下の図に、4スロットシャーシの場合のシャーシスロット番号を示します。ControlLogixシャーシでは、スロット 0は先頭スロットで、必ずラックの一番左にあります (先頭スロットは電源のすぐ右側です )。

2.4.3 シャーシへのモジュールの取付け

電源

スロット 0

スロット 1

スロット 2

スロット 3

シャーシ

サーキットボードをシャーシの一番上のガイドと一番下のガイドに合わせます。

1

モジュールをシャーシに挿入します。モジュール・バックプレーン・コネクタがシャーシバックプレーンに正しく接続されていることを確認します。

2

モジュールと電源や他のモジュールの位置がぴったり揃えば、モジュールが正しく取付けられていることを示します。

サーキットボード

3

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2-4 Ethernetモジュールの取付け

2.4.4 モジュールの取り外しまたは交換 (必要な場合 )

2.4.5 Ethernetコネクタの配線

Ethernetネットワークへの接続は、AUIまたは RJ45コネクタのいずれかを使用してください。以下のピン割付けを参照して、コネクタを適切に配線してください。

重要重要重要重要 既存のモジュールを同一タイプのモジュールに交換する場合に、同じシステム動作を希望するときは、新しいモジュールは同じスロットに取付ける必要があります。

モジュールを留めている上と下のタブを押して、それを解除します。

1

シャーシの外にモジュールをずらします。

2

注:注:注:注:アプリケーションでモジュールのドアを閉じる必要があるときは、以下の 2つのカスタム AUIコネクタケーブルのいずれかを使用します。• 2m (Cat. No. 1756-TC02)• 15m (Cat. No. 1756-TC15)

AUI RJ 45

8

1

AUI RJ45

1-Ctrl IN Ckt Shield2-Ctrl IN Ckt A3-Data OUT Ckt A

4-Data IN Ckt Shield

5-Data In Ckt A6-Voltage Comm7-Ctrl OUT Ckt A8-Ctrl OUT Ckt Shield

1 ------ TD+2 ------ TD-3 ------ RD+4 ------ NC4 ------ NC6 ------ RD-7 ------ NC8 ------ NC

9-Ctrl IN Ckt B10-Data OUT Ckt B11-Data OUT Ckt B

12-Data OUT Ckt B

13-Voltage Plus14-Voltage Shield15-Ctrl OUT Ckt B

接地用保護端子

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Ethernetモジュールの取付け 2-5

2.4.6 Ethernetネットワークへのモジュールの接続

AUIまたは RJ45コネクタのいずれかを、対応する Ethernetポートに接続します。

2.4.7 シャーシ電源の投入

注意注意注意注意

!ネットワーク上のモジュールまたはデバイスに電力が印加された状態で Ethernetケーブルを接続または外すと、電弧が発生することがあります。これにより、危険な環境では爆発を引き起こすことがあります。この作業を行なう前に、電源が投入されていないか、または危険な環境でないことを確認してください。

重要重要重要重要 ハブのかわりに Ethernetスイッチを介してネットワークにモジュールを接続すると、データの衝突やパケットの損失が減少し、バンド帯域幅が増加します。詳細は、『Ethernet/IP Performance and Application Guide』(Pub. No. ENET-AP001A-EN-P)を参照してください。

POWER

POWER

または

20921-M

ON

POWER

OFF

ONPOWER

OFF

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2-6 Ethernetモジュールの取付け

2.4.8 電源およびモジュールステータスのチェック

LEDインジケータをチェックして、電源および Ethernetモジュールが正しく動作しているかを判断してください。

電源およびモジュール OKインジケータが上記の状態ではないときは、付録Aを参照してモジュールをトラブルシューティングしてください。

2.5 次の作業

次の章では、モジュールを構成する前に理解しておくべき Ethernetの基本的な機能を説明します

OKTXDRXD

<www> ETHERNET

POWER

RXD TXDOKインジケータが赤色(または、モジュールの構成によっては緑色 )に点滅する。

電源インジケータが緑色に点灯する。

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第 3章

モジュールを構成する前に

3.1 本章の内容

この章では、Ethernetモジュールを構成する前に Ethernetについて理解しておくべき基本的な機能を説明します。以下の表に、この章の内容と記載場所を示します。

3.2 Ethernetプロトコル

最も基本的なレベルでは、Ethernetは、通信が可能なようにコンピュータと周辺機器を接続する配線またはケーブルのことです。ネットワークに使用される実際の配線は、ネットワークメディアと呼ばれます。物理メディアを越えて、すべての Ethernetネットワークは、高度なデータ転送およびネットワーク管理機能を提供するプロトコルをサポートしています。

3.2.1 通信制御プロトコル /インターネットプロトコル(TCP/IP)

通信制御プロトコル /インターネットプロトコル (TCP/IP)は、トランスポート層のプロトコル (TCP)とネットワーク層のプロトコル (IP)であり、通常、ネットワーク内およびネットワーク間の通信に使用されます。1756-ENET/Bモジュールは、「明示的」メッセージ送信、つまりプログラムのアップロードまたはダウンロードなどのタイムクリティカルではないメッセージ送信にTCP/IPを使用します。

項目 参照ページ

Ethernetプロトコル 3-1

通信制御プロトコル /インターネットプロトコル (TCP/IP) 3-1

ユーザ・データグラム・プロトコル (UDP) 3-2

Ethernet/IP 3-2

簡易ネットワーク管理プロトコル (SNMP) 3-2

構成の要件 3-2

IPアドレス 3-3

ゲートウェイ 3-4

サブネットマスク 3-4

参考資料 3-5

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3-2 モジュールを構成する前に

3.2.2 ユーザ・データグラム・プロトコル (UDP)

UDPは、通信プロトコルと比べて非常に単純です。UDPにはコネクションがないため、2つのデバイス間でデータグラムを非常に簡単に送信できます。UDPは、デバイス間に固有のハンドシェイクを装備していて最小限の転送サービスのみを必要とする、アプリケーションで使用されます。UDPは、TCPより小型、単純、かつ高速であり、ユニキャスト、マルチキャスト、またはブロードキャストモードで動作します。1756-ENET/Bモジュールは、リアルタイム I/Oメッセージ送信に UDPを使用します。

3.2.3 Ethernet/IP

Ethernet/IPは、TCP/UDP/IPをカプセル化することによって、Ethernet上の共通のアプリケーション層を使用します。この共通のアプリケーション層は、制御および情報プロトコル (CIP, 第 1章を参照 )であり、Ethernet上の産業用自動化および制御デバイスの相互運用性および相互接続性を提供します。Ethernet/IPは、リアルタイム I/O (「暗示的」メッセージ送信 )と明示的メッセージ送信の両方をサポートしています。

Ethernet/IPプロトコルについては、『Ethernet/IP Performance and Application Guide』(Pub. No. ENET-AP001A-EN-P)を参照してください

3.2.4 簡易ネットワーク管理プロトコル (SNMP)

簡易ネットワーク管理プロトコル (SNMP)は、TCP/IP環境下におけるネットワーク管理の標準規格です。これによって、クライアントアプリケーションは、ホストコンピュータおよびゲートウェイのネットワーク情報をモニタおよび管理できます。

SNMPは、管理システムとエージェントから構成される分散アーキテクチャを使用します。データは、SNMPエージェントから渡されます。エージェントは、各ネットワークデバイス (スイッチ、ルータ、ブリッジなど )のハードウェア /ソフトウェアプロセスをネットワーク監視用のワークステーションにレポートする機能です。エージェントは、MIB (管理情報ベース )に格納された情報を返します。MIBは、デバイスから何を取得することができ、何を制御できるか (オフにする、オンにするなど )を定義するデータ構造です。

ENET/Bモジュールはエージェントであり、その主な機能は管理システムが要求する動作を処理することです。Ethernetモジュールは、MIB IIレベルのSNMPプロトコルをサポートしています。

3.3 構成の要件

Ethernetモジュールを使用する前に、その IPアドレス、ゲートウェイアドレス、およびサブネットマスクを構成する必要があります。このモジュールにはロックウェルの BootPユーティリティが装備されており、これを使用して構成できます。また、汎用的な BootPソフトウェアである RSLinxソフトウェアを使用したり、いくつか制限事項がありますが、DHCPサーバを使用することができます。これらの方法は、第 4章に説明します。

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モジュールを構成する前に 3-3

3.3.1 IPアドレス

IPアドレスは、IPネットワーク上の各ノード (またはネットワークに接続されたシステム )を識別します。ネットワーク上の各 TCP/IPノード(Ethernetモジュールを含む )には、固有の IPアドレスが必要です。

IPアドレスは 32ビット長で、ネット ID部分とホスト ID部分から構成されています。各ネットワークは、それぞれクラス A, クラス B, またはクラス Cネットワークです。ネットワークのクラスによって、IPアドレスのフォーマットが決定します。

同じ物理的なネットワーク上の各ノードの IPアドレスは、同じクラスで、ネット IDも同じであることが必要です。同じネットワーク上の各ノードのホスト IDは、別々のホスト IDであることは必要で、それによって IPアドレスも固有のものとなります。

IPアドレスは、ピリオド (.)で区切った 4つの 10進数の整数 (0~ 255)として指定します。各整数は、1バイトの IPアドレスを示します。

IPアドレスのクラスは、ピリオド (.)付きの 10進表記の IPアドレスの最初の整数とは以下のように区別されます。

Internetアドレス指定については、『Comer, Douglas E; Internetworking with TCP-IP, Volume 1: Protocols and Architecture; Englewood Cliffs, N.J.: Prentice-Hall, 1990』を参照してください。

クラス A

クラス B

クラス C

ネット ID

ネット ID

ネット ID ホスト ID

ホスト ID

ホスト ID00 1

0 1

0 1

0

0

1

1 1

8

8

8

16

16

16 24

24

24

31

31

31

例例例例 例えば、32ビット IPアドレスの場合:

10000010 00000000 00000000 00000001は、130.0.0.1として指定します。

最初の整数の範囲 クラス 最初の整数の範囲 クラス

0~ 127 A 192~ 223 C

128~ 191 B 224~ 255 その他

ヒントヒントヒントヒント モジュールに割付ける固有の IPアドレスについては、ネットワーク管理者またはネットワーク情報センタにお問い合わせください。

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3-4 モジュールを構成する前に

3.3.2 ゲートウェイ

ゲートウェイは、個別の物理的なネットワークをネットワークのシステムに接続します。あるノードが他のネットワーク上のノードと通信する必要があるとき、ゲートウェイが 2つのネットワーク間でデータを転送します。以下の図に、ゲートウェイ Gがネットワーク 1とネットワーク 2を接続しているところを示します。

IPアドレス 128.2.0.1のホスト Bがホスト Cと通信するときは、Bは、CのIPアドレスから Cが Bと同じネットワーク上にあることを認識します。Ethernet環境では、Bは、Cの IPアドレスをMACアドレスにすることによって直接 Cと通信できるようになります。

ホスト Bがホスト Aと通信するときは、Bは、Aの IPアドレスから Aが他のネットワーク上にある (ネット IDは異なる )ことを認識します。Aにデータを送信するには、Bには 2つのネットワークを接続するゲートウェイの IPアドレスが必要になります。この例では、ネットワーク 2のゲートウェイの IPアドレスは 128.2.0.3です。

ゲートウェイは、2つの IPアドレス (128.1.0.2と 128.2.0.3)を持っています。最初のアドレスはネットワーク 1のホストに使用され、2番目のアドレスはネットワーク 2のホストに使用されます。IPアドレスを使用可能にするには、ホストのゲートウェイは自分のネット IDに一致したネット IDを使用してアドレス指定する必要があります。

3.3.3 サブネットマスク

サブネットのアドレス指定は、サイトが 1つのネット IDで複数の物理的なネットワークに対応できる IPアドレス方式を拡張したものです。サイト外の経路設定は、クラスを介して IPアドレスをネット IDとホスト IDに分割することによって継続します。サイト内では、サブネットマスクを使用してIPアドレスをカスタムネット ID部分とホスト IDの部分に再分割します。

前の例でのネットワーク 2 (クラス Bネットワーク )に、もう 1つ物理的なネットワークを追加します。以下のサブネットマスクを選択すると、4つの物理的なネットワークに対して、新たにネット ID用の 2ビットが追加されます。

128.1.0.1

128.2.0.1 128.2.0.2

128.2.0.3

128.1.0.2

A

B C

G

ネットワーク 1

ネットワーク 2

例例例例 11111111 11111111 11000000 00000000 = 255.255.192.0

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モジュールを構成する前に 3-5

クラス Bのホスト IDの 2ビットが、ネット IDを拡張するために使用されます。サブネット・マスク・ビットが 1であるホスト ID部分のビットの独自の組合わせによって、異なる物理的なネットワークを指定します。

新しい構成は、以下のようになります。

ホストが Dと Eである 2番目のネットワークが追加されました。ゲートウェイ G2が、ネットワーク 2.1とネットワーク 2.2を接続します。ホストDと Eは、ゲートウェイ G2を使用してネットワーク 2.2上に存在しないホストと通信します。ホスト Bと Cは、ゲートウェイ Gを使用してネットワーク 2.1上に存在しないホストと通信します。ホスト Bが Dと通信しているときは、G (B用に構成されたゲートウェイ )は、G2を介して Bから Dにデータを送信します。

3.4 参考資料

Ethernetの詳細は、以下の資料を参照してください。

3.5 次の作業

次の章では、Ethernetモジュールの構成方法について説明します。

128.1.0.1

128.2.64.1 128.2.64.2

128.2.64.3

128.1.0.2

A

B C

G

ネットワーク 1

ネットワーク 2.1

128.2.128.1 128.2.128.2

128.2.128.3D E

G2

ネットワーク 2.2

• Internetworking with TCP/IP Vol. 1, 2nd ed.by Douglas E. Comer

ISBN 0-13-216987-8

• The Ethernet Management Guide – Keeping The Link ISBN 0-07-046320-4

• An Introduction to TCP/IP ISBN 3-540-96651-X

• Computer Networks by Andrew S. Tanenbaum ISBN 0-13-162959-X

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3-6 モジュールを構成する前に

Notes:

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第 4章

Ethernetモジュールの構成

4.1 本章の内容

ネットワークの Ethernetモジュールを使用するには、IPアドレス、ゲートウェイアドレス、およびサブネットマスクを指定することによってモジュールを構成しなければなりません。モジュールを構成するには、いくつかの方法があります。

1. RSLogix 5000ソフトウェアに付属するロックウェル BootPユーティリティを使用する。

2. RSLinxを使用する。

3. 標準的な BootPサーバを使用する。

4. ネットワークサーバを介して、ネットワーク管理者にモジュールを構成してもらう。

この章では、1756-ENET/B Ethernetモジュールの構成手順を説明します。以下の表に、この章の内容と記載場所を示します。

4.2 BootPユーティリティの使用

BootP (Bootstrapプロトコル )は、TCP/IPネットワーク上のノードに構成を提供するための低レベルのプロトコルです。ロックウェルの BootPユーティリティは、標準的な BootPソフトウェアの機能と便利なグラフィックインターフェイスを組合わせたスタンドアロンのプログラムです。このユーティリティは、RSLogix 5000インストレーション CDの Utilsディレクトリに格納されています。このソフトウェアの使用方法は、ユーティリティのReadmeファイルおよび Helpメニューを参照してください。このユーティリティを使用するには、Ethernetモジュールで BootPが有効になっていなければなりません (工場出荷時のデフォルト設定 )。

項目 参照ページ

BootPユーティリティの使用 4-1

RSLinxソフトウェアの使用 4-2

BootPサーバの使用 4-5

DHCPソフトウェアを使用するモジュールの構成 4-7

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4-2 Ethernetモジュールの構成

4.3 RSLinxソフトウェアの使用

以下が取付けられた ControlLogixシャーシに Ethernetモジュールを取付けると、Ver. 2.2以上の RSLinxソフトウェアを使用して、ControlNetまたは Data Highway Plus (DH+)ネットワークから、または Logix 5550プロセッサのシリアルポートを介して Ethernetモジュールを構成できます。

• ControlNetを介してワークステーションに接続された 1756-CNBモジュール

• DH+を介してワークステーションに接続された 1756-DHRIOモジュール

• シリアルポートを介してワークステーションに接続された Logix 5550プロセッサ

適切な通信ドライバを RSLinxで構成しなければなりません。Ethernetモジュールを構成した後で、使用するシャーシにモジュールを移動できます。

以下の手順に従って、RSLinxを使用して Ethernetモジュールを構成してください。

1. 使用する通信モジュールが取付けられた ControlLogixシャーシに、ENET/Bモジュールを挿入します。

2. RSLinxを起動します。RSWhoウィンドウがオープンします。

3. 適切なドライバを選択します (例えば、DH+の場合は AB_KT-1, ControlNetの場合は AB_KTC-1, または Logix 5550のシリアルポートの場合は AB_DF1-1)。

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Ethernetモジュールの構成 4-3

以下の例では、DH+ドライバを使用しています。他のドライバでも同じ手順を実行できます。

4. 1756-ENET/Bモジュールが取付けられたシャーシのバックプレーンまでのドライバツリーを拡張表示します。

5. マウスの右ボタンでモジュール上をクリックします。以下のポップアップメニューが表示されます。

6. Module Configurationを選択します。

1756-ENET Configurationウィンドウがオープンします。

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4-4 Ethernetモジュールの構成

7. Port Configurationタブを選択します。

8. Obtain IP Address from BootP Serverボックスの選択を解除します。

9. 希望する IP Address, Subnet Mask, および Gateway Addressを入力します。アプリケーション例で ENET/Bモジュールの 1つに使用した値は、上記の通りです。

10. OKをクリックします。

これで、モジュールを他のシャーシに移動して、この構成を使用してEthernetを介してアクセスできるようになりました。

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Ethernetモジュールの構成 4-5

4.4 BootPサーバの使用

Ethernetモジュールの工場出荷時のデフォルト設定では、BootPが有効になっています。以下に、BootPサーバで使用可能な BootPタブファイルの例を示します。

# Example /etc./bootptab: database for bootp server (/etc./bootpd).## Format:# nodename:tag=value:tag=value: . . . .:tag=value## first field – – nodename (hostname) of terminal followed by colon# (should be full domain name)## Blank lines and lines beginning with ’#’ are ignored.# Make sure you include a colon and a backslash to continue a line.# Don’t put any spaces in the tag–value string.# The ht tag MUST precede the ha tag.## The options below are specified as tag=value and delimited by colons# These are the options used by the 1756-ENET/B module:## gw – – gateway IP address# ha – – hardware address (link level address) (hex)# ht – – hardware type (either) (must precede the ha tag)# ip – – IP address# sm – – network subnet mask# tc – – template for common defaults (should be the first option listed)## vm – – vendor magic cookie selector (MUST be rfc1048 for 1756-ENET/B)##–––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––# default values for 1756-ENET/Bicp.defaults:\

ht=ether:\vm=rfc1048:\sm=255.255.254.0:\gw=130.151.132.1

#–––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––

例例例例

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4-6 Ethernetモジュールの構成

ハウア

zappa0:\tc=icp.defaults:\ha=0000bc03404f:\ip=130.151.132.121

zappa1:\tc=icp.defaults:\ha=0000bc034073:\ip=130.151.132.122

zappa2:\tc=icp.defaults:\ha=0000bc034022:\ip=130.151.132.123

以下の手順に従って、BootPサーバを使用して ENET/Bモジュールを構成してください。

1. テキストエディタを使用して、BootPタブファイルにアクセスしてオープンします。

2. モジュールの IPアドレスを入力します。

IPアドレスの設定については、3-3ページを参照してください。

3. テキストエディタを使用して、モジュールの Ethernetハードウェアアドレス (MAC ID)を入力します。0を含むすべての桁を入力しなければなりません。

Ethernetモジュールを変更または交換する場合は、新しいモジュールを構成するときにモジュールの新しい Ethernetハードウェアアドレスを入力しなければなりません。

4. ゲートウェイアドレスを入力します。

ゲートウェイアドレスの割付けについては、3-4ページを参照してください。

5. サブネットマスクを入力します。

サブネットマスクの選択については、3-4ページを参照してください。

6. 構成データをすべて入力したら、BootPサーバがアクセスできるディレクトリにファイルを保存します。

重要重要重要重要 BootPプロトコルを使用しているときは、モジュールのEthernetハードウェアアドレスを入力する必要があります。ロックウェルでは、工場出荷時に各 Ethernetモジュールに固有の 48ビットのハードウェアアドレスを割付けています。左図に示すように、アドレスは Ethernetモジュールの前面のラベルに記載されています。アドレスは 6つの 16進数の数値から構成され、ピリオド (.)で区切られています。このアドレスはハードウェアごとに固定の数値であり、変更できません。

31153-M

AUI

10 BASET

1756-ENET

RXD TXD OK

ETHERNET

ードェアドレス

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Ethernetモジュールの構成 4-7

4.5 DHCPソフトウェアを使用するモジュールの構成

DHCP (動的なホスト構成プロトコル )ソフトウェアは、TCP/IPネットワークにログオンしているクライアントステーションに対して IPアドレスを自動的に割付けます。DHCPは BootPをベースとしており、上位互換を保持しています。主な相違点は、BootPが手動構成用に設計されているのに対して、DHCPは新しく接続されたデバイスに対してネットワークアドレスおよび構成を動的に割当てることです。

DHCPソフトウェアを使用してモジュールを構成する際には注意が必要です。DHCPサーバが BootPクエリを処理するように構成されている場合にのみ、1756-ENET/Bモジュールなどの BootPクライアントは DHCPサーバからブートできます。これは、使用する DHCPソフトウェアパッケージによって異なります。DHCPパッケージが BootPコマンドおよび手動 IP割当てをサポートしているかについては、システム管理者に確認してください。

4.6 次の作業

次の章では、ラック最適化コネクションを使用するリモートディジタル I/Oを構成するためのアプリケーション例を説明します。

注意注意注意注意

!1756-ENET/Bモジュールには、固定のネットワークアドレスを割付ける必要があります。このモジュールの IPアドレスは、動的に提供されてはなりません。

この注意点を確認しない場合、予期しない機器動作が発生したりプロセス制御が失われることがあります。

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4-8 Ethernetモジュールの構成

Notes:

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第 5章

ラック最適化 I/O

5.1 アプリケーション例について

このアプリケーション例では、ラック最適化コネクションを使用してリモートディジタル入力モジュールからデータを受信して、リモートディジタル出力モジュールにデータを送信します。

項目 参照ページ

ハードウェアのセットアップ 5-2

サンプルアプリケーションの作成 5-3

ローカル Ethernetモジュールの I/O構成への追加 5-4

リモート Ethernetモジュールの I/O構成への追加 5-6

リモート I/Oモジュールの I/O構成への追加 5-8

リモートディジタル入力モジュールの追加 5-8

リモートディジタル出力モジュールの追加 5-10

コントローラタグの編集 5-12

ラダープログラムの作成 5-13

プログラムのコントローラへのダウンロード 5-14

サンプルアプリケーションのテスト 5-15

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5-2 ラック最適化 I/O

5.2 ハードウェアのセットアップ

この例では、1番目の ControlLogixシャーシのスロット 0に Logix 5550コントローラを、スロット 1に 1756-ENET/Bモジュールを取付けています。2番目のシャーシのスロット 0に 1756-ENET/Bモジュールを、スロット 1と 2に I/Oモジュールを取付けています。

上図のようなシステム例で動作するためには、以下のようにセットアップしてください。

• アプリケーション例では、Logix5550コントローラ、I/Oモジュール、および 1756-ENET/Bモジュールが上図のようにスロットに取付けられています。

• PCと 1756-ENET/Bモジュールの IPアドレスを確認します (第 4章を参照 )。

• すべての配線とケーブルが正しく接続されていることを確認します。

• 付録 Cに説明するように、通信ドライバ (例:AB_ETH-1)が RSLinxで構成されていることを確認します。

ローカルシャーシ

プログラミングターミナル

Logix5550コントローラ

1756-IB16Iディジタル入力

1756-OB16Iディジタル出力

130.130.130.1

データ

1756-ENET/B130.130.130.2

1756-ENET/B130.130.130.3

スイッチ

スロット 0 1 スロット 0 1 2

リモートシャーシ

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ラック最適化 I/O 5-3

5.3 サンプルアプリケーションの作成

以下の手順に従って、サンプルアプリケーションを作成してください。

1. RSLogix5000を起動します。RSLogix 5000メインウィンドウがオープンします。

2. Fileメニューから、Newを選択します。

New Controllerポップアップウィンドウがオープンします。

3. Controllerに適切な名前を入力します (例:“Ethernet_IO_Controller”)。

4. Logix5550コントローラに適切な Chassis Typeと Slot番号を選択して、RSLogix 5000ファイルを保存したいフォルダ (Create In)を選択します。Descriptionはオプションです。

5. OKをクリックします。

次に、リモートディジタル I/Oモジュールをコントローラの I/O構成に追加します。これを行なうには、最初にローカル 1756-ENET/Bモジュールを I/O構成に追加します。次に、ディジタル I/Oモジュールが取付けられたリモートシャーシの 1756-ENET/Bを、ローカル 1756-ENET/Bモジュールの「子供」として追加します。それから、I/Oモジュールをリモート 1756-ENET/Bモジュールの「子供」として追加します。

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5-4 ラック最適化 I/O

5.3.1 ローカル Ethernetモジュールの I/O構成への追加

1. プロジェクトウィンドウ内の IO Configurationフォルダを選択して、マウスの右ボタンをクリックします。

以下のポップアップウィンドウがオープンします。

2. New Moduleをクリックします。

Select Module Typeウィンドウがオープンします。

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ラック最適化 I/O 5-5

3. 1756-ENET/Bモジュールを選択して、OKをクリックします。

Module Propertiesウィンドウがオープンします。

4. 以下のパラメータ Name, IP Address, Slot, および Electronic Keyingに値を入力または選択します。この例では、以下の値を使用します。

5. Finishをクリックして、構成を受入れます。

Name Local_ENETIP Address 130.130.130.2Slot 1

Electronic Keying(1)

(1) Electronic Keying (電子キーイング )については、付録 Fを参照してください。

Compatible Module

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5-6 ラック最適化 I/O

5.3.2 リモート Ethernetモジュールの I/O構成への追加

次に、リモート 1756-ENET/Bモジュールを、ローカル 1756-ENET/Bモジュールの「子供」として追加しなければなりません。

1. プロジェクトウィンドウで、I/O Configurationフォルダの下のローカル1756-ENET/Bモジュールをマウスの右ボタンでクリックして、ポップアップウィンドウから New Moduleを選択します。

Select Module Typeウィンドウがオープンします。

2. リストから 1756-ENET/Bモジュールを選択して、OKをクリックします。

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ラック最適化 I/O 5-7

Module Propertiesウィンドウがオープンします。

3. 以下のパラメータに値を入力または選択します (この例では、以下の値を使用する )。

4. Nextをクリックします。

以下のページがオープンします。

5. この例では、要求パケット間隔 (Requested Packet Interval (RPI))が5msec以上であることを確認します。

6. Finishボタンをクリックして、構成を受入れます。リモート 1756-ENET/Bモジュールは、I/O Configurationフォルダのローカル 1756-ENET/Bの下に表示されます。

Name Remote_ENETIP Address 130.130.130.3Chassis Size 4Slot 0Comm Format Rack Optimization

Electronic Keying(1)

(1) Electronic Keying (電子キーイング )については、付録 Fを参照してください。

Compatible Module

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5-8 ラック最適化 I/O

5.3.3 リモート I/Oモジュールの I/O構成への追加

次に、リモート I/Oモジュールをリモート 1756-ENET/Bモジュールの下のI/O Configuration Listに追加しなければなりません。

このアプリケーション例では、標準的な構成の 1756-IB16Iディジタル入力モジュールおよび 1756-OB16Iディジタル出力モジュールを追加します。実際のシステムで異なる I/Oモジュールを構成するときは、以下の手順を参考として使用してください。

リモートディジタル入力モジュールの追加

1. I/O Configurationフォルダの下のリモート 1756-ENET/Bモジュールをマウスの右ボタンでクリックしてから、New Moduleを選択します。

2. Select Module Typeウィンドウがオープンします。

ヒントヒントヒントヒント このアプリケーション例では、I/Oモジュールのデフォルト構成を使用します。デフォルト構成の変更については、『ControlLogixディジタル I/Oモジュール ユーザーズマニュアル』(Pub. No. 1756-6.5.8)を参照してください。

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ラック最適化 I/O 5-9

3. リストから 1756-IB16Iディジタル入力モジュールを選択して、OKをクリックします。

Module Propertiesウィンドウがオープンします。

4. 以下のパラメータに値を入力または選択します (この例では、以下の値を使用する )。

5. Finishボタンをクリックして、構成を保存します。

ディジタル入力モジュールが、I/O構成のリモート 1756-ENET/Bモジュールの下に表示されます。

Name Remote_Digital_InputSlot 1Comm Format Rack Optimization

Electronic Keying(1)

(1) Electronic Keying (電子キーイング )については、付録 Fを参照してください。

Compatible Module

ヒントヒントヒントヒント デフォルトのパラメータを変更するときは、Nextボタンをクリックします。詳細は、『ControlLogixディジタル I/Oモジュール ユーザーズマニュアル』(Pub. No. 1756-6.5.8)を参照してください。

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5-10 ラック最適化 I/O

リモートディジタル出力モジュールの追加

6. リモート 1756-ENET/Bモジュールをマウスの右ボタンでクリックして、New Moduleを選択します。

Select Module Typeウィンドウがオープンします。。。。

7. リストから 1756-OB16Iディジタル出力モジュールを選択します。

Module Propertiesウィンドウがオープンします。

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ラック最適化 I/O 5-11

8. 以下のパラメータに値を入力または選択します (この例では、以下の値を使用する )。

9. Finishボタンをクリックして、構成を受入れます。

プロジェクトウィンドウの I/O Configurationは、以下のようになるはずです。

Name Remote_Digital_OutputSlot 2Comm Format Rack Optimization

Electronic Keying(1)

(1) Electronic Keying (電子キーイング )については、付録 Fを参照してください。

Compatible Module

ヒントヒントヒントヒント デフォルトのパラメータを変更するときは、Nextボタンをクリックします。詳細は、『ControlLogixディジタル I/Oモジュール ユーザーズマニュアル』(Pub. No. 1756-6.5.8)を参照してください。

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5-12 ラック最適化 I/O

5.3.4 コントローラタグの編集

モジュールを I/O構成に追加するときは、システムはアプリケーションプログラムで使用するためにこれらのモジュール用のタグを作成します。このアプリケーション例では、コントローラタグを追加する必要があります。

1. プロジェクトウィンドウで、Controller Tagsフォルダをダブルクリックします。

Controller Tagsウィンドウがオープンします。1756-ENET/Bおよびディジタル I/Oモジュール用に作成されたタグが表示されます。

2. Controller Tagsウィンドウの下にある Edit Tagsタブを選択します。

3. 以下のタグを作成します。

4. Controller Tagsウィンドウをクローズします。

ここに、新しいタグを入力します。

システムによって作成されたタグ

タグ タイプ

Parts_Count Counter

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ラック最適化 I/O 5-13

5.3.5 ラダープログラムの作成

1. Main Programフォルダの下のMain Routineをダブルクリックして、前に作成したタグを使用して以下のラダープログラムを入力します。

2. プログラムを保存します。

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5-14 ラック最適化 I/O

5.3.6 プログラムのコントローラへのダウンロード

1. Communicationsメニューをクリックして、Who Activeを選択します。

Who Activeウィンドウがオープンします (ウィンドウには、取付けられているドライバとデバイスが表示される )。

2. Ethernetドライバ (例:AB_ETH-1)を選択して、ローカル ControlLogixシャーシのバックプレーンまでのツリーを拡張表示します。

3. Logix 5550コントローラを強調表示して、Downloadボタンをクリックします。

以下のようなメッセージが表示されます。

4. Downloadボタンをクリックします。

5. RSLogix5000を最小化最小化最小化最小化します。

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ラック最適化 I/O 5-15

5.4 サンプルアプリケーションのテスト

モメンタリスイッチを使用してパーツセンサをシミュレートすることによってに、サンプルアプリケーションをテストできます。

1. 以下に示すように、1756-IB16Iディジタル入力モジュールを配線します。

2. RSLogix5000ソフトウェアをリストアして、コントローラをランランランランモードにします。

3. 1756-IB16Iディジタル入力モジュールの IN-0 (Count)で、モメンタリスイッチを押したり離したりします。スイッチを押すたびに、Parts_Countの現在値が画面で増加し、OB16I出力モジュールの LEDディスプレイが2進数で増加します。

4. 1756-IB16ディジタル入力モジュールの IN-1 (Reset)で、モメンタリスイッチを押してから離します。Parts_Countの現在値が 0にリセットされ、1756-OB16I出力モジュールの LEDがすべて消灯します。

これで、ラック最適化 I/Oのアプリケーション例が終了しました。

ヒントヒントヒントヒント I/Oモジュールの配線およびデバッグについては、『ControlLogixディジタル I/Oモジュール ユーザーズマニュアル』(Pub. No. 1756-6.5.8)を参照してください。

IN-0

IN-1

GND-01

3

2

+–

1756-IB16I

24V

Count

ResetGND-14

現在値が増加し、出力モジュールに移動します。

LEDディスプレイは、2進数で増加します。

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5-16 ラック最適化 I/O

5.5 次の作業

次の章では、直接コネクションを使用して I/O構成へのアナログ出力モジュールの追加する、アプリケーション例について説明します。

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第 6章

直接コネクションによるアナログ I/O

6.1 アプリケーション例について

このアプリケーション例では、アナログ出力モジュールを、前の章で構成された 1756-ENET/Bモジュールと 2つのディジタル I/Oモジュールが取付けられたリモートシャーシに追加します。アナログモジュールは、デフォルトでは直接コネクションです。2つのディジタル I/Oモジュール用に 1つのラック最適化コネクションを使用しているときに、アナログモジュールに直接コネクションをオープンしていることに注意してください。

コネクションをテストするには、前の章の RSLogix 5000プロジェクトを、アナログ出力チャネルの 1つが異なる信号を生成するように修正します。

項目 参照ページ

ハードウェアのセットアップ 6-2

サンプルアプリケーションの作成 6-3

リモートアナログ I/Oモジュールの I/O構成への追加 6-4

コントローラタグの編集 6-8

ラダープログラムの修正 6-9

プログラムのダウンロード 6-10

サンプルアプリケーションのテスト 6-11

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6-2 直接コネクションによるアナログ I/O

6.2 ハードウェアのセットアップ

前の章のシステム構成を、以下のように変更してアナログ出力モジュールをリモートシャーシのスロット 3に追加します。この例では、1756-OF8アナログ出力モジュールを使用しています。

上図のようなシステム例で動作するためには、以下のようにセットアップしてください。

• アプリケーション例では、Logix5550コントローラ、I/Oモジュール、および 1756-ENET/Bモジュールが、上図のようにスロットに取付けられています。

• 1756-ENET/Bモジュールとパーソナルコンピュータの IPアドレスが正しいことを確認します。

• すべての配線とケーブルが正しく接続されていることを確認します。

• 付録 Cに説明するように、通信ドライバ (例:TCP-1)が RSLinxで構成されていることを確認します。

ローカルシャーシ

リモートシャーシ

プログラミングターミナル

Logix5550コントローラ

1756-IB16Iディジタル入力

1756-OB16Iディジタル出力

1756-OF8アナログ出力

130.130.130.1

データ

1756-ENET/B130.130.130.2

1756-ENET/B130.130.130.3

スイッチ

スロット 0 1 スロット 0 1 2 3

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直接コネクションによるアナログ I/O 6-3

6.3 サンプルアプリケーションの作成

以下の手順に従って、サンプルアプリケーションを作成してください。

1. RSLogix5000を起動します。RSLogix 5000メインウィンドウがオープンします。

2. 前の章で作成したプロジェクトファイル (例:“Ethernet_IO_Controller”)をオープンします。

3. ファイルを異なる名前で保存します (例:“Ethernet_IO_Controller_2”)。

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6-4 直接コネクションによるアナログ I/O

6.3.1 リモートアナログ I/Oモジュールの I/O構成への追加

次に、新しいリモートアナログ I/Oモジュールを I/O構成に追加しなければなりません。この例では、1756-OF8アナログ出力モジュールを追加して、そのチャネルの 1つを 0~ 10V出力範囲用に構成します。実際のシステムで、異なる I/Oモジュールを構成するときは、以下の手順を参考として使用してください。

1. I/O Configurationフォルダの下の Remote_ENETモジュールをマウスの右ボタンでクリックしてから、ポップアップウィンドウから New Moduleを選択します。

Select Module Typeウィンドウがオープンします。

ヒントヒントヒントヒント ControlLogixアナログ I/Oモジュールの構成については、『ControlLogixアナログ I/Oモジュール ユーザーズマニュアル』(Pub. No. 1756-6.5.9)を参照してください。

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直接コネクションによるアナログ I/O 6-5

2. リストから 1756-OF8アナログ出力モジュールを選択して、OKをクリックします。

Module Propertiesウィンドウがオープンします。

3. 以下のパラメータを入力します。

次に、アナログ I/Oモジュールのチャネル設定を構成しなければなりません。Module Propertiesウィンドウに表示される一連のページを使用して、これを行なってください。

4. Nextボタンをクリックします。以下のページがオープンします。

5. このウィンドウでは、要求パケット間隔 (Requested Packet Interval (RPI))をシステムの要件に適合するように調整できます (この例では、デフォルトの 10msesレートのままにする )。

Name Remote_Analog_OutputSlot 3Comm Format Float Data(1)

(1) すべてのアナログの Comm Format (通信フォーマット )は、直接コネクションを使用します。デフォルトは、Float Data (浮動小数点 10進数データ )です。

Electronic Keying(2)

(2) Electronic Keying (電子キーイング )については、付録 Fを参照してください。

Compatible Module

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6-6 直接コネクションによるアナログ I/O

6. Nextをクリックして、次のページをオープンします。

このページはオンラインモニタ中に使用されますが、初期構成中には使用されません。

7. Nextをクリックして、最初の Channel Configurationページを表示します。

Channel Configurationページで使用可能な選択は、モジュールの構成内容によって異なります。1756-OF8モジュールの場合は、以下のページがオープンします。

8. Channel 0をクリックして、以下の Scalingパラメータを入力します。

High Signal High Engineering10.0 V 8000(1)

(1) このスケーリングは、1756-OF8の 13ビット電圧の分解能を使用するために選択されます。詳細は、Pub. No. 1756-6.5.9に記載する仕様を参照してください。

Low Signal Low Engineering0.0 V 0

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直接コネクションによるアナログ I/O 6-7

9. Nextを 2回クリックして、Limitsページを表示します。

10.以下の Limitsを入力します。

11. Finishをクリックして、構成を保存します。

I/O Configurationツリーが、以下に示すように表示されるはずです。

High Clamp 8000

Low Clamp 0

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6-8 直接コネクションによるアナログ I/O

6.3.2 コントローラタグの編集

モジュールを I/O構成に追加すると、システムがこれらのモジュール用にタグを作成します。アプリケーションプログラムを修正するためには、コントローラタグを追加する必要があります。

1. プロジェクトウィンドウで、Controller Tagsフォルダをダブルクリックします。

2. リモートアナログ出力モジュール用に新しいタグが追加されます。

3. Controller Tagsウィンドウの下にある Edit Tagsを選択します。

タグエディタがアクティブになります。

4. 以下のタグを作成します。

システムに作成された新しいリモートアナログ出力モジュール用のタグ

タグ名 タイプ

Analog_Output Timer

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直接コネクションによるアナログ I/O 6-9

6.3.3 ラダープログラムの修正

1. Main Programフォルダの下のMain Routineをダブルクリックしてから、前の章のラダープログラムにラング 3と 4を追加します。

2. プログラムを保存します。

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6-10 直接コネクションによるアナログ I/O

6.3.4 プログラムのダウンロード

1. Communicationsメニューをクリックして、Who Activeを選択します。

2. Who Activeウィンドウがオープンします (ウィンドウに、システムに構成されているドライバとデバイスが表示される )。

3. Ethernetドライバ (例:AB_ETH-1)を選択して、ローカル ControlLogixシャーシのバックプレーンまでのツリーを拡張表示します。

4. コントローラを強調表示して、Downloadボタンをクリックして、プログラムを Logix5550コントローラにダウンロードします。

以下のようなメッセージが表示されます。

5. Downloadボタンをクリックします。

6. RSLogix5000を最小化最小化最小化最小化します。

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直接コネクションによるアナログ I/O 6-11

6.4 サンプルアプリケーションのテスト

以下の手順に従って、リモートアナログ出力の動作をテストしてください。

1. 以下の図に示すように、1756-OF8アナログ出力モジュールのチャネル 0出力に電圧計を接続します。

2. RSLogix5000をリストアして、コントローラをランランランランモードにします。

3. チャネル 0の出力電圧を測定します。電圧が約 10Vまでゆっくりと上昇して、0にリセットしてから、再度上昇を開始するなどの動作が見られるはずです。

これで、直接コネクション I/O例が完了しました。

6.5 次の作業

次の章では、1台のコントローラが、プロデューサタグとコンシューマタグを使用してメッセージを他のコントローラに送信するアプリケーション例を説明します。

ヒントヒントヒントヒント I/Oモジュールの配線およびデバッグについては、『ControlLogixアナログ I/Oモジュール ユーザーズマニュアル』(Pub. No. 1756-6.5.9)を参照してください。

VOUT-0

RTN

1

5

1756-OF8

V+

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6-12 直接コネクションによるアナログ I/O

Notes:

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第 7章

プロデューサタグとコンシューマタグ

7.1 アプリケーション例について

このアプリケーション例では、Ethernetネットワークを介してあるLogix5550コントローラ (プロデューサ )から他の Logix5550コントローラ(コンシューマ )にデータを送信します。タイマは、メッセージ用のテストデータを提供します。

項目 参照ページ

ハードウェアのセットアップ 7-2

プロデューサアプリケーションの作成 7-3

プロデューサタグの作成 7-4

プロデューサのラダープログラムの作成 7-6

プロデューサアプリケーションのダウンロード 7-7

コンシューマアプリケーションの作成 7-8

コンシューマコントローラの作成 7-8

プロデューサのコンシューマの I/O構成への追加 7-8

ローカル ENET/Bモジュールの I/O構成への追加 7-9

リモート ENET/Bモジュールの I/O構成への追加 7-10

リモート (プロデューサ )コントローラの I/O構成への追加 7-11

コンシューマタグの作成 7-13

構成のコンシューマへのダウンロード 7-15

メッセージ送信のテスト 7-16

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7-2 プロデューサタグとコンシューマタグ

7.2 ハードウェアのセットアップ

いずれのシャーシでも、コントローラはスロット 0に、1756-ENET/Bモジュールはスロット 1に取付けられています。

上図のようなシステム例で動作するためには、以下のようにセットアップしてください。

• アプリケーション例では、Logix5550コントローラおよび 1756-ENET/Bモジュールが、上図のように各 ControlLogixシャーシのスロット 0と 1に取付けられています。

• 1756-ENET/Bモジュールの IPアドレスを確認します。

• すべての配線とケーブルが正しく接続されていることを確認します。

• 付録 Cに説明するように、通信ドライバ (例:TCP-1および TCP-2)がRSLinxで構成されていることを確認します。

プログラミングターミナル

データ

スイッチ

Logix5550(プロデューサ )

Logix5550(コンシューマ )

130.130.130.1

1756-ENET/B130.130.130.2

1756-ENET/B130.130.130.3

スロット 0 1 スロット 0 1 2

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プロデューサタグとコンシューマタグ 7-3

7.3 プロデューサアプリケーションの作成

以下の手順に従って、プロデューサアプリケーションを作成してください。

1. RSLogix5000を起動します。RSLogix 5000メインウィンドウがオープンします。

2. Fileメニューから、Newを選択します。

New Controllerウィンドウがオープンします。

3. コントローラに “Producer”などの適切な名前を入力します。

4. Logix5550コントローラに適切な Chassis Typeと Slot番号を選択して、ファイルを格納するフォルダ (Create In)を選択します。

5. OKをクリックして、プロジェクトを保存します。

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7-4 プロデューサタグとコンシューマタグ

7.3.1 プロデューサタグの作成

1. プロジェクトウィンドウで、Controller Tagsフォルダをダブルクリックします。

Controller Tagsウィンドウがオープンします。

2. Edit Tagsタブを選択して、以下のタグを作成します。

ここから初めて、新しいタグを入力します

タグ名 タイプ スタイル

produced_data DINT Decimal

T1 TIMER

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プロデューサタグとコンシューマタグ 7-5

3. 送信するタグを生成します。

a. タグデータベースの “P”ボックスをチェックします。

b. タグをマウスの右ボタンでクリックして、Edit Tag Propertiesを選択します。Tag Propertiesウィンドウがオープンします。

c. Produce this tag for up toボックスをチェックして、consumersの数 (1~ 256)を選択します。デフォルトは、2です。

d. OKをクリックします。

プロデューサタグにするときは、タグデータベースの “P”ボックスをチェックします。

このボックスをチェックしていることを確認します。

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7-6 プロデューサタグとコンシューマタグ

7.3.2 プロデューサのラダープログラムの作成

1. Main Programフォルダの下のMain Routineをダブルクリックして、前に作成したタグを使用して以下のラダープログラムを作成します。

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プロデューサタグとコンシューマタグ 7-7

7.3.3 プロデューサアプリケーションのダウンロード

1. Communicationsメニューをクリックして、Who Activeを選択します。

Who Activeウィンドウがオープンします (ウィンドウには、取付けられているドライバとデバイスが表示される )。

2. Ethernetドライバ (例:AB_ETH-1)を選択して、ローカル ControlLogixシャーシのバックプレーンまでのツリーを拡張表示します。

3. Logix 5550コントローラを強調表示して、Downloadボタンをクリックします。

4. 以下のようなメッセージが表示されます。

5. Downloadボタンをクリックします。

6. コントローラをランランランランモードにします。

7. RSLogix 5000のこのセッションを最小化最小化最小化最小化します。

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7-8 プロデューサタグとコンシューマタグ

7.4 コンシューマアプリケーションの作成

メッセージ送信アプリケーションをテストするには、コンシューマアプリケーションを作成して、コンシューマの I/O構成にプロデューサを追加してから、データを受信するコンシューマタグを作成する必要があります。

7.4.1 コンシューマコントローラの作成

以下の手順に従って、コンシューマコントローラを作成してください。

1. RSLogix5000の 2番目のセッションをオープンします (現在のセッションを実行したままで )。

2. Fileメニューから、Newを選択します。

New Controllerウィンドウがオープンします。

3. コントローラにに “Consumer”などの適切な名前を入力します。

4. 適切なコントローラの Chassis Typeと Slot番号を選択して、プロジェクトファイルを格納するフォルダ (Create In)を選択します。

5. OKをクリックして、プロジェクトファイルを保存します。

7.4.2 プロデューサのコンシューマの I/O構成への追加

以下に説明する手順を行なって、プロデューサをコンシューマの I/O構成を追加してください。まず最初に、コンシューマのローカル 1756-ENET/Bモジュールを I/O構成に追加します。次に、リモート 1756-ENET/Bをローカル 1756-ENET/Bモジュールの「子供」として追加します。最後に、プロデューサをリモート 1756-ENET/Bモジュールの「子供」として追加します。

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プロデューサタグとコンシューマタグ 7-9

ローカル ENET/Bモジュールの I/O構成への追加

1. プロジェクトウィンドウの I/O Configurationフォルダを選択して、マウスの右ボタンをクリックします。以下のポップアップウィンドウがオープンします。

2. New Moduleを選択します。

Select Module Typeウィンドウがオープンします。

3. 1756-ENET/Bモジュールを選択して、OKをクリックします。

Module Propertiesウィンドウがオープンします。

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7-10 プロデューサタグとコンシューマタグ

4. 以下のパラメータを入力します。

5. Finishをクリックして、構成を受入れます。

1756-ENET/Bモジュールが、I/O構成に追加されます。

リモート ENET/Bモジュールの I/O構成への追加

次に、リモート 1756-ENET/Bをローカル 1756-ENET/Bの「子供」として追加します。

1. プロジェクトウィンドウで、I/O Configurationフォルダの下のローカル1756-ENET/Bモジュールをマウスの右ボタンでクリックしてから、ポップアップウィンドウから New Moduleを選択します。

Select Module Typeウィンドウがオープンします。

Name Local_ENETSlot 1

Electronic Keying(1)

(1) Electronic Keying (電子キーイング )については、付録 Fを参照してください。

Compatible Module

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プロデューサタグとコンシューマタグ 7-11

2. 1756-ENET/Bモジュールを選択して、OKをクリックします。

Module Propertiesウィンドウがオープンします。

3. 以下のパラメータを入力します。

4. Finishをクリックして、構成を受入れます。I/O Configurationフォルダのローカル 1756-ENET/Bの下にリモート 1756-ENET/Bモジュールが表示されます。

リモート (プロデューサ )コントローラの I/O構成への追加

次に、リモートコントローラ (プロデューサ )を、I/O Configurationのリモート 1756-ENET/Bモジュールの下に追加します。

Name Remote_ENETIP Address 130.130.130.2Chassis Size 4Slot 1Comm Format Rack Optimization

Electronic Keying(1)

(1) Electronic Keying (電子キーイング )については、付録 Fを参照してください。

Compatible Module

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7-12 プロデューサタグとコンシューマタグ

1. I/O Configurationフォルダの下のリモート 1756-ENET/Bモジュールをマウスの右ボタンでクリックして、New Moduleを選択します。

Select Module Typeウィンドウがオープンします。

2. 1756-L1 ControlLogix5550 processorを選択して、OKをクリックします。

Module Propertiesウィンドウがオープンします。

3. 以下のパラメータを入力します。

4. Finishボタンをクリックして、構成を受入れます。

以下のように、I/O Configurationツリーが表示されるはずです。

Name ProducerSlot 0

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プロデューサタグとコンシューマタグ 7-13

7.4.3 コンシューマタグの作成

コンシューマタグは、Projectウィンドウで作成します。

1. プロジェクトウィンドウで、Controller Tagsアイコンをダブルクリックします。

Controller Tagsウィンドウがオープンします。

2. Edit Tagsタブを選択して、以下のタグを作成します。

ここに新しいタグを入力します。

タグ名 タイプ スタイル

consumed_data DINT Decimal

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7-14 プロデューサタグとコンシューマタグ

3. 新しいタグをマウスの右ボタンでクリックします。以下のポップアップメニューがオープンします。

4. Edit Tag Propertiesを選択します。

Tag Propertiesウィンドウがオープンします。

5. 以下のパラメータを入力または選択します。

6. OKをクリックして、タグプロパティを保存します。

Name consumed_dataTag Type ConsumedController ProducerRemote Tag produced_data(1)

(1) これらのパラメータは、プロデューサの設定と一致していなければなりません。

Data Type DINT(1)

Style Decimal(1)

RPI 10ms(1)

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プロデューサタグとコンシューマタグ 7-15

7.4.4 構成のコンシューマへのダウンロード

次に、構成パラメータをコンシューマコントローラにロードしなければなりません。コンシューマをルーティングするためには、ラダーロジックが必要ないことに注意してください。ロジックは、1つの “End”ラングから構成できます。

1. Communicationsメニューをクリックして、Who Activeを選択します。

Who Activeウィンドウがオープンします (ウィンドウには、取付けられているドライバとデバイスが表示される )。

2. Ethernetドライバ (例:AB_ETH-1)を選択して、ローカル ControlLogixシャーシのバックプレーンまでのツリーを拡張表示します。

3. Logix 5550コントローラを強調表示して、Downloadボタンをクリックします。以下のようなメッセージが表示されます。

4. Downloadボタンをクリックします。

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7-16 プロデューサタグとコンシューマタグ

7.5 メッセージ送信のテスト

1. プロデューサ用の RSLogix 5000のセッションをオープンして、タイマが実行中であることを確認します。

2. コンシューマコントローラの RSLogix 5000セッションで、以下を行ないます。

a. Controller Tagsフォルダをダブルクリックしてから、Monitor Tagsタブを選択します。

b. consumed_dataフィールドを確認します。プロデューサ内のタイマの現在値に対応して、この値が変更しているはずです。

これで、プロデューサ /コンシューマタグを使用する Logix5550コントローラから Logix5550へのメッセージ送信例が完了しました。

7.6 次の作業

ここでは、アプリケーション例について説明しました。以下に続く付録には、モジュールのトラブルシューティングを助けるための情報を記載し、RSLinxでの Ethernetドライバの構成方法を説明し、ControlLogixゲートウェイシステムおよび大規模な制御システムでの Ethernetモジュールの使用方法を説明します。

この値が変更していることを見ます。

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TXインケー

RXインケー

付録 A

LEDステータスインジケータ

A.1 ステータスインジケータの解釈

1756-ENET/Bモジュールのフェイスプレートには、モジュールステータスおよび送信 /受信ステータスを表示する LEDインジケータがあります。以下の表に、モジュール・ステータス・インジケータの表示、モジュールステータス、および処置方法を示します。

以下の表に、送信 (TX)と受信 (RX)インジケータの意味を示します。

詳細なネットワーク診断については、モジュールのWebページをご覧ください。Webページには、NetscapeまたはMicrosoft Internet Explorerからアクセスできます。付録 Bを参照してください。

OKインジケータの状態 モジュールステータス 処置

消灯 動作していない。 シャーシの電源を投入する。モジュールが適切にシャーシとバックプレーンに取付けられていることを確認する。

赤色になってから、赤色に点滅するか、緑色に点滅する。

電源投入時の自己診断の実行中

なし、通常の動作

緑色 動作中 なし

赤色に点滅 構成されていない。 モジュールを構成する。

赤色 回復不能フォルト モジュールを修理または交換する。

インジケータ 状態 モジュールの状態

TXD 緑色 データ送信中

消灯 アクティブではない。RXD 緑色 データ受信中

消灯 アクティブではない。

31153-M

AUI

10 BASET

1756-ENET

RXD TXD OK

ETHERNET

Dジタ

Dジタ

前面図

OKインジケータ

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A-2 LEDステータスインジケータ

Notes:

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付録 B

1756-ENET/BモジュールのWebページ

B.1 Webページの診断情報

EthernetモジュールのWebページでは、内部およびネットワーク診断についての情報を幅広く提供しています。Webページを見るには、NetscapeまたはMicrosoft Internet Explorerでモジュールの IPアドレスを入力します。以下のようなWebページが表示されます。

モジュールのWebページには、以下の情報が記載されています。

• モジュール情報

• TCP/IP構成

• 診断情報

• シャーシ情報

以降の図に、これらのページを示します。

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B-2 1756-ENET/BモジュールのWebページ

B.1.1 モジュール情報

Module Informationページには、シリアルナンバーとファームウェアバージョンなどの ENET/Bモジュールの特定の情報が表示されます。

B.1.2 TCP/IP構成

TCP/IP Configurationページには、IPアドレス、ゲートウェイアドレス、サブネットマスクなどを含むモジュールの Ethernet構成が表示されます。

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1756-ENET/BモジュールのWebページ B-3

B.1.3 診断情報

1756-ENET/Bモジュールでは、このページから高度な診断情報を見ることができます。この情報は、システム管理者や熟練した技術者に役立ちます。例えば、Miscellaneousの下で ENET/IP Statisticsを選択すると、以下のウィンドウがオープンします。

ENET/IP Statistics

このページからは、ENET/IPの詳細な診断情報を見ることができます。例えば、CIP (ENET/IP) Statisticsを選択すると、以下のウィンドウがオープンします。

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B-4 1756-ENET/BモジュールのWebページ

ENET/IP (CIP) STATISTICS

CIP (ENET/IP) Statisticsページには、上記のようなコネクションおよびトラフィック情報が表示されます。

B.1.4 シャーシ情報

Chassis Whoウィンドウには、1756-ENET/Bモジュールが取付けられているシャーシの現在の構成が表示されます。このウィンドウは、シャーシ内のモジュールとそのスロット位置をすべて識別します。

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付録 C

RSLinx Ethernet通信ドライバの構成

C.1 本付録の内容

ネットワークを介して 1756-ENET/Bモジュールと通信するには、RSLinx Ethernet通信ドライバ (AB_ETH)を構成する必要があります。システム上のすべての Ethernetモジュールの IPアドレスを持つ AB_ETHドライバを構成できます。本マニュアルのアプリケーションプログラム例をダウンロードするには、このドライバが必要です。

以下の表に、この付録の内容とその記載場所を示します。

C.2 RSLinxソフトウェアのインストール

以下の手順に従って、コンピュータに RSLinxソフトウェアをインストールしてください。

1. CDを CD-ROMドライブに挿入します。

注: CD-ROMは、Windows Autorunをサポートしています。Autorunが構成されているときは、CDを CD-ROMドライブに挿入すると、インストールが自動的に開始して、最初のセットアップ画面が表示されます。

Autorunが CD-ROMドライブに構成されていないときは、ステップ 2に進みます。

2. Startメニューから、Runを選択します。

ポップアップウィンドウが表示されます。

3. d:/setupを入力します (自動的に表示されないとき )。この場合、d:はCD-ROMドライブを示す文字です。

4. OKをクリックします。

プログレスバーが表示されてから、ウェルカム画面が表示されます。

項目 参照ページ

RSLinxソフトウェアのインストール C-1

AB_ETHドライバの構成 C-2

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C-2 RSLinx Ethernet通信ドライバの構成

C.3 AB_ETHドライバの構成

以下の手順に従って、AB-ETH Ethernet通信ドライバを構成してください。

1. RSLinxを起動します。

2. Communicationsメニューから、Configure Driversを選択します。以下のウィンドウがオープンします。

3. Available Driver Typesボックスの右にある矢印をクリックします。

Available Driver Typesリストが表示されます。

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RSLinx Ethernet通信ドライバの構成 C-3

4. Ethernet Devicesを選択してから、Add/Newをクリックします。ドライバの名前を指定することが要求されます。

5. デフォルトのドライバ名 (例:AB_ETH-1)を選択するか、または独自の名前を入力して OKをクリックします。

Configure driverウィンドウが表示され、Station Mappingページがオープンします。

6. Add Newをクリックして、1756-ENET/Bモジュールの IPアドレス (例:130.130.130.2)を入力します。

7. アクセスする必要がある追加の Ethernetモジュールごとにステップ 6を繰返し行ないます。

8. IPアドレスの入力が完了したら、Applyをクリックします。

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C-4 RSLinx Ethernet通信ドライバの構成

9. OKをクリックして、Configure driverウィンドウをクローズします。

構成済みのドライバのリストに新しいドライバが表示されます (リストは、ワークステーション上に構成されているドライバを表示する )。

10. RSLinxをクローズします。

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付録 D

1756-ENET/BがサポートするControlLogixゲートウェイ通信

D.1 ControlLogixゲートウェイでの 1756-ENET/Bモジュールの使用

1756-ENET/B Ethernetモジュールは、Ethernetと ControlNet, DeviceNet, および Data Highway Plus (DH+)などの他のネットワーク間の制御および情報データを通信する ControlLogixゲートウェイをサポートしています。

以下の図に、標準的な ControlLogixゲートウェイシステムの例を示します。このシステムでは、既存の DH+, Ethernet, および ControlNetネットワークをリンクする 1つの ControlLogixゲートウェイを使用しています。

詳細は、『ControlLogixゲートウェイシステム ユーザーズマニュアル』(Pub. No. 1756-6.5.13)を参照してください。

20901-M

1756-DHRIOモジュール

1756-ENET/Bモジュール

1756-CNBモジュール

Data Highway Plus ControlNet

Ethernet

RSLinxソフトウェアがインストールされた PC

SLC 500プロセッサ

RSLinxソフトウェアがインストールされた PC

RSLinxソフトウェアがインストールされた PC

ControlNett PLC-5プロセッサ

PLC-5プロセッサ

Ethernet PLC-5プロセッサ

1756-DNBまたは他のモジュール

ControlLogixゲートウェイ

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D-2 1756-ENET/Bがサポートする ControlLogixゲートウェイ通信

Notes:

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付録 E

ネットワーク構成例

E.1 本付録の内容

この付録には、Ethernet制御ネットワークおよびこれらのネットワーク用のRSLogix 5000 I/O構成例を示します。これらのネットワークを構成するためには、このマニュアルで説明した手順を使用して、ローカル ENET/Bモジュールに各リモート 1756-ENET/Bモジュールおよび I/Oモジュールを順番に追加して、システムを構築します。

E.2 小規模なシステム例

以下に示す小規模なシステム例は、Logix 5550コントローラとネットワークスキャナとして機能する 1756-ENET/Bモジュールが取付けられたローカルシャーシと、これらのシャーシ内の I/Oモジュールのアダプタとして機能する 1756-ENET/Bモジュールが取付けられた 2つのリモートシャーシから構成されています。

項目 参照ページ

小規模なシステム例 E-1

FLEX I/Oが追加されたシステム E-2

大規模な制御ネットワーク E-3

1756-ENET/B 1756-ENET/B

1756-ENET/B

Ethernetスイッチ

PCワークステーション

ローカルシャーシ

リモートシャーシ #1

リモートシャーシ #2

Logix5550コントローラ

スロット 0 1 スロット 0 1 2 3

スロット 0 1

1756-OB16Iディジタル出力

1756-OB16Iディジタル出力

1756-OF6VIアナログ出力

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E-2 ネットワーク構成例

以下の図に、上図のネットワーク用の RSLogix 5000 I/O構成を示します。

E.3 FLEX I/Oが追加されたシステム

以下の図は、前のネットワークに FLEX I/Oが追加されたシステムです。

以下に、上図のネットワーク用の RSLogix 5000 I/O構成を示します。

1756-ENET/B 1756-ENET/B

1756-ENET/B

Ethernetスイッチ

Flex I/O

PCワークステーション

1756-OF6VIアナログ出力

リモートシャーシ #2

リモートシャーシ #1

1756-OB16Iディジタル出力

1756-OB16Iディジタル出力

ローカルシャーシ

Logix5550コントローラ

スロット 0 1

スロット 0 1

スロット 0 1 2 3

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ネットワーク構成例 E-3

E.4 大規模な制御ネットワーク

大規模な制御ネットワークでは、リモートシャーシと通信する追加のローカル ENET/Bモジュールを使用できます。以下に、システムの一部を示します。

以下に、上図のネットワーク用の RSLogix 5000 I/O構成の一部を示します。

Ethernetスイッチ

追加のリモートシャーシへ

1756-ENET/B

1756-ENET/B

1756-ENET/B

1756-ENET/B1756-ENET/B

I/O

I/O

I/O

I/O

I/O1756-ENET/B

1756-ENET/B I/O

制御プロセッサ

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E-4 ネットワーク構成例

Notes:

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付録 F

電子キーイング

F.1 電子キーイングの指定

挿入または構成するモジュールが、適切なタイプとファームウェアリビジョンになるように電子キーイングを指定します。

注意注意注意注意

!電子キーイングを無効にするときには注意が必要です。間違って使用した場合、このオプションによって担当者の負傷または死亡、物的損害、または、経済的損失につながることがあります。

キーイング 説明

“least” キーイング無効 ソフトウェアまたはハードウェアの属性が一致している必要はない。

“moderate” 互換モジュール モジュールは、ソフトウェア構成と対応していなければならない。以下が、一致していなければならない。• モジュールタイプ• カタログ番号• メジャーリビジョンマイナーリビジョンは、ソフトウェアに指定されたリビジョンよりも上位でなければならない。

“most” 正確な一致 モジュールは、ソフトウェア構成と正確に一致していなければならない。以下が、一致していなければならない。• モジュールタイプ• カタログ番号• メジャーリビジョン• マイナーリビジョン

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F-2 電子キーイング

Notes:

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索引

A1756-ENET/Bモジュールの概要 ................ 1-1‐ 1-4

制御および情報プロトコル (CIP) ................ 1-3プロデューサ /コンシューマモデル ........... 1-4モジュールの機能 .......................................... 1-2モジュールの特長 .......................................... 1-1要求パケット間隔 (RPI) ................................ 1-4ラック最適化コネクションおよび 直接コネクション ...........................1-2‐ 1-3

ラック最適化コネクションと直接コネクションの組合わせ .................................................. 1-3

BBootP

BootPサーバの使用 ............................ 4-5‐ 4-6BootPユーティリティ ............................................ 4-1

CCIP (制御および情報プロトコル ) ....................... 1-3ControlLogixゲートウェイ通信

1756-ENET/Bのサポート ............................. D-11756-ENET/Bの使用 ..................................... D-1

DDCHPソフトウェア

Ethernetモジュールを構成するために使用 4-7

EEtherNet/IP ................................................................ 3-2Ethernet通信ドライバの構成 .....................C-1‐ C-4

AB_ETHドライバ ..............................C-2‐ C-4ソフトウェアのインストール ......................C-1

Ethernetプロトコル ......................................3-1‐ 3-2EtherNet/IP ....................................................... 3-2SNMP ............................................................... 3-2TCP/IP .............................................................. 3-1UDP .................................................................. 3-2

Ethernetモジュールの構成 ..........................4-1‐ 4-7BootPサーバの使用 ............................ 4-5‐ 4-6BootPユーティリティの使用 ....................... 4-1DHCPソフトウェアの使用 .......................... 4-7RSLinxソフトウェアの使用 ..............4-2‐ 4-4

Ethernetモジュールの取付け ...................... 2-2‐ 2-6Ethernetコネクタの配線 ............................... 2-4Ethernetネットワークへの接続 ................... 2-5シャーシ電源の投入 ...................................... 2-5シャーシの準備 .............................................. 2-2シャーシへのモジュールの挿入 .................. 2-3

電源およびモジュールステータスのチェック ......................................................2-6

電源投入状態での取付けおよび取り外し ...2-2モジュールのスロット位置の決定 ...............2-3モジュールの取り外しおよび交換 .............. 2-4

II/O構成

アナログ I/O ........................................ 6-4‐ 6-7ディジタル I/O .................................. 5-8‐ 5-11コンシューマの I/O構成内のプロデューサ

....................................................... 7-11‐ 7-12コンシューマのリモート ENETモジュール

....................................................... 7-10‐ 7-11コンシューマのローカル ENETモジュール

......................................................... 7-9‐ 7-10リモート ENETモジュール ............... 5-6‐ 5-7ローカル ENETモジュール ............... 5-4‐ 5-5

IPアドレス ...............................................................3-3

LLEDステータスインジケータ ..............................A-1

RRPI (要求パケット間隔 ) ........................................1-4RSLinx

Ethernetモジュールを構成するために使用 ........................................................... 4-2‐ 4-4

RSLinx通信ドライバ .................................C-1‐ C-4AB_ETHドライバ .............................C-2‐ C-4ソフトウェアのインストール ......................C-1

SSNMP (簡易ネットワーク管理プロトコル ) .......3-2

TTCP/IP (通信制御プロトコル /インターネットプロトコル ) .........................................................3-1

UUDP (ユーザ・データグラム・プロトコル ) ......3-2

WWebページ ..................................................B-1‐ B-4

TCP/IP構成情報 .............................................B-2シャーシ情報 ..................................................B-4診断情報 ..............................................B-3‐ B-4モジュール情報 ..............................................B-2

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I-2 索引

ああああアプリケーション例

アプリケーション例について ......................P-2システムコンポーネント ..............................P-3

かかかか簡易ネットワーク管理プロトコル (SNMP) .........3-2

けけけけゲートウェイ ...........................................................3-4

ここここ構成の要件 ....................................................3-2‐ 3-5

IPアドレス ......................................................3-3ゲートウェイアドレス ..................................3-4サブネットマスク ...............................3-4‐ 3-5

コンシューマタグ ...................................................1-4コントローラタグ

コンシューマタグの作成 ...............7-13‐ 7-14プロデューサタグの作成 ...................7-4‐ 7-5編集 .........................................................5-12, 6-8

ささささサブネットマスク ........................................3-4‐ 3-5サポート

ローカルプロダクト ......................................... 4製品に関する技術支援 ..................................... 4

参考資料 ...................................................................P-3

しししし詳細、参考資料 .......................................................P-3診断

TCP/IP構成情報 ............................................ B-2Webページ ......................................... B-1‐ B-4シャーシ情報 ................................................. B-4診断情報 ............................................. B-3‐ B-4モジュール 情報 ............................................ B-2

すすすすステータスインジケータ ...................................... A-1

せせせせ制御および情報プロトコル (CIP) ..........................1-3

ちちちち直接コネクション「直接コネクションによるアナログ I/O」を参照

直接コネクションによるアナログ I/O ....6-1‐ 6-11構成への I/Oモジュールの追加 ........6-4‐ 6-7コントローラタグの編集 .............................. 6-8サンプルアプリケーションの作成 .6-3‐ 6-10サンプルアプリケーションのテスト ........ 6-11ハードウェアのセットアップ ...................... 6-2プログラムのダウンロード ........................ 6-10ラダープログラムの修正 .............................. 6-9

つつつつ通信制御プロトコル /インターネットプロトコル

(TCP/IP) ................................................................ 3-1

てててて電子キーイング ....................................................... F-1

ねねねねネットワーク構成例 ...................................E-1‐ E-3

FLEX I/Oを使用するシステムの拡張 .........E-2小規模なシステム例 ......................................E-1大規模な制御ネットワーク ..........................E-3

ひひひひ表記規則 ................................................................... P-1

ふふふふプロデューサ /コンシューマモデル .................... 1-4プロデューサタグ ................................................... 1-4プロデューサタグとコンシューマタグ ..7-1‐ 7-16

コンシューマアプリケーションの作成 .................................................7-8‐ 7-15コンシューマコントローラの作成 ..... 7-8コンシューマタグの作成 ......7-13‐ 7-14コンシューマの I/O構成へのプロデューサの追加 ............7-8‐ 7-12

コンシューマへの構成のダウンロード ................................... 7-15

ハードウェアのセットアップ ...................... 7-2プロデューサアプリケーションの作成 ...................................................7-3‐ 7-7プロデューサ・アプリケーション・プログラムのダウンロード ..................... 7-7

プロデューサタグの作成 ..........7-4‐ 7-5プロデューサのラダープログラムの作成 ..................................................... 7-6

メッセージ送信のテスト ............................ 7-16

ままままマニュアルの概要 ....................................... P-1‐ P-4マニュアルの対象読者 ........................................... P-1

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索引 I-3

マニュアルの使用方法 ................................P-2‐ P-3

ももももモジュールの機能 ................................................... 1-2モジュールの特長 ................................................... 1-1モジュールを構成する前に ........................3-1‐ 3-5

ゆゆゆゆユーザ・データグラム・プロトコル (UDP) ....... 3-2

よよよよ要求パケット間隔 (RPI) ......................................... 1-4用語 ................................................................P-4‐ P-5

ららららラダープログラム

..........................5-13‐ 5-14, 6-9‐ 6-10, 7-6‐ 7-7ラック最適化 I/O ........................................5-1‐ 5-15

コントローラタグの編集 ............................ 5-12コントローラへのプログラムのダウンロード ............................................ 5-14

サンプルアプリケーションの作成 .5-3‐ 5-14サンプルアプリケーションのテスト ........ 5-15ハードウェアのセットアップ ...................... 5-2ラダープログラムの作成 ............................ 5-13リモート ENETモジュールの I/O構成への追加 ...........................................5-6‐ 5-7

リモート I/Oモジュールの I/O構成への追加 ..........................................................5-8‐ 5-11

ローカル ENETモジュールの I/O構成への追加 ...........................................5-4‐ 5-5

ラック最適化コネクションおよび直接コネクション ....................................1-2‐ 1-3ラック最適化コネクションと直接コネクションの組合わせ .................................................. 1-3

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I-4 索引

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Publication Number 1756-UM051B-JA-P – November 2000Supersedes Publication 1756-UM051A-EN-P - August 1997 Copyright 2000 Rockwell International Corporation. Printed in USA