2019.10

高効率・熱交換換気システムエコエア 90

エコエア 90

世界トップクラス※

※2014年4月1日現在

90％

熱回収率 を実現！

高効率な換気システムが省エネ住宅をさらに進化させる。高気密・高断熱の省エネ住宅がひろがる中、

より高いレベルでの低炭素住宅やゼロ・エネルギー住宅が

求められています。そのさらなる省エネ化を支えるのが

高効率な熱交換換気システムです。

エコエア90は、世界トップクラス※の熱回収率90％を実現。

省エネ住宅の進化に大きく貢献します。※2014年4月1日現在

省エネ住宅のさらなる進化を、政府も目標に掲げています。省エネルギー基準（平成25年基準）と低炭素建築物認定制度は、住宅・建築物全体の省エネ性能の底上げと、より高いレベルであるゼロ・エネルギー住宅の普及を進めるため、ベースとなる基準と誘導基準としてそれぞれ定められました。税制優遇や助成金などの支援により、段階的に建物の省エネ性能のレベルアップを図り、2030年には新築住宅の平均でゼロ・エネルギー住宅とすることが国の目標として掲げられています。

・平成11年基準からの置換えとなる、ベースとなる基準です。・現在はあくまで努力基準※ですが、2020年をめどに段階的に義務化されます。

・建築物の低炭素化への誘導基準であり、任意の制度です。・住宅ローン減税や容積率緩和などの優遇措置があります。

ゼロ・エネルギー住宅を標準的な新築住宅とする

新築住宅の平均でゼロ・エネルギー住宅

※300㎡未満が対象です。300㎡以上は届出義務が定められています。

ゼロ・エネルギー住宅

省エネ法

エコまち法

改正前の省エネ基準［平成11年基準］

平成25年10月1日施行

平成12年2000年

平成24年2012年

平成25年2013年 2020年 2030年

平成24年12月4日施行

改正後の省エネ基準［平成25年基準］

低炭素建築物認定制度

段階的に義務化

市場を勘案して水準を強化

改正後の省エネ基準

低炭素建築物認定制度

熱交換なし

Ⅳ地域基準クリア

熱交換あり（90％）

熱の流出割合（冬の場合）

Ⅲ地域基準クリア

100㎜ 415㎜約4倍！

1

エコエア 90

熱交換換気システムにより、約15％の熱ロスを抑えることで壁の断熱材を厚くするのと同じ効果が得られます。

換気による約15％の熱ロスが省エネ住宅の課題のひとつになっています。

熱交換の効果を断熱材（GW16kg）におきかえると…

住宅において、熱の出入りが最も多いのは、窓やドアなどの開口部。それに次ぐのが換気や外壁です。省エネ住宅があたりまえになりつつある今、ドア・サッシや壁の高断熱化は進んでいますが換気による熱ロスの対策は進んでおらず、課題のひとつになっています。

住宅の熱損失のうち換気が占める割合は15％。熱交換換気システムは熱ロスを抑えることができるので、住宅一棟の性能をさらに向上させることができます。その効果は、なんと断熱材を4倍厚くするのと同じ効果が得られます。

出典：（－社）日本建材・住宅設備産業協会　省エネルギー建材普及促進センター「省エネ建材で、快適な家、健康な家」より

Q=2.59 Q=2.27

外壁 15％

屋根

5％

開口部 58％

床

7％

換気 15％

熱交

エコエア90なら熱回収率90％熱ロスを大幅に改善！

2

世界トップクラス※の熱回収率90％を実現した高効率・熱交換換気システム。エコエア90は、熱（温度）と湿度の両方を交換する、一般的な全熱交換型からさらに進化した換気システム。

室内の快適さをそのままに換気を行うことが可能で、世界トップクラス※の熱回収率により、すぐれた省エネ性を発揮します。※2014年4月1日現在

PM2.5対応フィルター （オプション※）

DCブラシレスモーターEA（排気吹出）

OA（外気吸込）

ナノファイバーエレメント

4

3

2

1

省電力のＤＣモーター採用で節電効果をアップ

天井懐・床下に納まるコンパクト設計

PM2.5対応の高性能フィルターを装備※

※プレフィルターが標準で搭載されており、高性能フィルターはオプションとなります。

高効率の熱回収と湿度の交換で、快適・省エネ

エコエア90の主な特長

※オプションで壁スイッチ・エコエア90寒冷地制御タイプもご用意しております。

熱回収率0%熱交換なし

20℃

0℃（室温差－20℃）

排気

給気

［第三種換気］

室 内0℃室 外

湿度回収率0%従来品

［第一種顕熱交換型換気・第三種換気］

28℃50％

35℃65％

95％

排気 給気

熱交換器

室 内 室 外

ジメジメした外気がそのまま室内に…

湿度回収率0%従来品

［第一種顕熱交換型換気・第三種換気］

20℃50％

0℃50％

13％

排気 給気

熱交換器

室 内 室 外

乾燥した外気がそのまま室内に…

熱回収率90%熱交換あり

［第一種全熱交換型換気］

20℃室 内

0℃室 外

排気 給気

熱交換器18℃（室温差－2℃）

エコエア 90

湿度回収率66%［第一種全熱交換型換気］

28℃50％

35℃65％

67％

排気 給気

熱交換器

室 内 室 外

冷房中の湿度に近づけて室内に…

エコエア 90

湿度回収率65%［第一種全熱交換型換気］

20℃50％

0℃50％

37％

排気 給気

熱交換器

室 内 室 外

暖房中の湿度に近づけて室内に…

エコエア 90

ランニングコストの目安（37坪）

熱交換なし エコエア90

冷暖房費（換気熱ロス分） 約57,867円／年 約12,431円／年

換気電気代約 約3,075円／年 約12,512円／年

熱交換なしに比べ、年間で約36,000円おトク！

3

エコエア 90

SA（室内給気）

RA（排気吸込）

一般的な第3種換気は、冬場の外気が0℃であれば、暖房された室内に0℃の冷気を取り込んでしまいます。しかし、熱交換換気の場合は、外に排気する空気の熱を活用し、室内温度に近づけて給気するので快適です。

高性能な熱交換換気はヨーロッパ製が主流ですが、その換気は湿度を交換しない「顕熱交換型」です。エコエア90は、日本の高温多湿な夏や過乾燥になる冬にも対応できるよう、湿度も回収する「全熱交換型」を採用しました。

※室内に取り入れられる絶対湿度を、室内温度における相対湿度に換算した場合。

※上記解説図は、第一種顕熱型換気です。第三種換気の場合も湿度回収率は同じです。

※暖房は全館で行ってください。局所暖房の場合、暖気が空気の冷たい部屋に入り、期待した効果が得られません。

熱交換なしの換気に比べ、エコエア90は換気そのものの電気代は高くなるものの、住宅から流出する熱ロスを抑えることでエアコン効率が高まり、冷暖房のランニングコストを大幅に削減することができます。

※24時間運転の場合、東京電力：従量電灯27円/kW(消費税別)運転モードによりランニングコストは異なります。※1台の換気ユニットでDCブラシレスモーターを2個（給気及び排気用）使用。

熱回収率90％で、快適と省エネを両立

湿度の交換も行い、夏も冬も快適性アップ

エアコン効率を高め、節電効果も発揮

冬

夏

全熱交換シート

ナノファイバーの特長

熱交換の高効率化を実現したTORAY ナノファイバーエレメント

室外側

温湿交換

VOC・CO2・匂いの分子・雑菌・ウィルス・その他ガスなどを遮断。※※社内試験（水溶性臭気遮蔽率試験）により、アンモニアの遮蔽率94％を確認済。

室内側

4

　　　×　　　　 の先端技術により、一歩先をゆく、高性能な換気システムを実現。エコエア90は、東レ株式会社が開発した究極の極細繊維「ナノファイバー」を使用し、LIXILの換気システム技術で開発。

先端技術の融合によって、一歩先をゆく熱交換効率の高性能化を実現しました。

温湿度の交換は行いますが臭いは交換しないため、トイレも換気経路に含めることが可能です。

ナノファイバーは、熱伝導スピードがパルプに比べて速いため、高効率な熱交換を可能にします。

毛細管現象により、水分伝達を促進することで、湿度の交換においても効率を高めることができます。

ＴＯＲＡＹ ナノファイバーエレメントは、ナノファイバーの持つ高透湿性と極限の細さを活かしたシートの薄膜化により、熱交換効率の高性能化を実現しました。

排 気

新鮮な空気

給 気

汚れた空気

パルプ

パルプ

パルプ

パルプ

ナノファイバー /パルプ

ナノファイバー /パルプ

ナノファイバー /パルプ

ナノファイバー /パルプ

熱伝導性比較試験

水拡散性比較試験

パルプ

ナノファイバー

PM2.5対応フィルターの特長

高性能なフィルターの採用で、微小粒子状物質PM2.5にも対応

黄 砂 綿ぼこり

カビの胞子 ダニのしがい

バクテリア 花 粉

ダニのフン

セメント路上砂塵

PM2.5

0.5μm 1.0μm 2.5μm 10μm 100μm 1mm 粒子の径

捕集効率（％）

測定風量（㎥/分）

100

80

60

40

20

0.5 1.0 2.0 2.5 3.01.5

100

80

60

40

20

0.5 1.0 2.0 2.5 3.01.5

100

80

60

40

20

0.5 1.0 2.0 2.5 3.01.5

PM2.5対応フィルター

PM2.5対応フィルターPM2.5対応フィルター

通常プレフィルター

0.3μm粒子 1.0μm粒子 2.0μm粒子

通常プレフィルター通常プレフィルター

5

エコエア 90

PM2.5対応フィルターは、帯電メルトブロー不織布を使用。静電気により微小粒子を吸着し、すぐれた捕集性能を発揮します。

ろ材をプリーツ構造とすることで高い捕集性能を実現しています。

従来繊維 帯電メルトブロー不織布

健康への影響が懸念されるPM2.5（微小粒子状物質）。エコエア90のPM2.5対応フィルター（オプション）は、2.0μmの微小粒子を約90％捕集することができる高性能なフィルターです。※PM2.5対応フィルターとプレフィルターは一体化されています。

フィルターについては弊社パーツショップにてお買い求めいただけます。

プレフィルターPM2.5対応フィルターフィルター枠

微小粒子物質の種類と大きさ

粒径別フィルター捕集効率

2.0μmの微小粒子90％以上捕集します。

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エコエア90は、住宅1棟を1台※でコントロール。1年中、快適でクリーンな空気環境を生み出します。エコエア90は、給気・排気ともに機械で行うことにより、より確実な換気を実現しています。

また、住宅1棟を1台でコントロールするため、住まい全体の空気環境を整えやすく、

給気・排気フィルターも1ヵ所でお手入れでき、メンテナンス性にもすぐれています。

※約37坪まで（プランにより異なります）※冷暖房機能はありません。※部屋間の空気を循環させたり、温湿度を均一に保つ機能はありません。

分岐チャンバー 分岐チャンバー

分岐チャンバー

１階床下に設置可能 天井懐に設置可能

7

エコエア 90

1st floor 2nd floor

従来の高性能な熱交換換気は、本体が大型で収納スペースの一部等を使って設置するのが一般的でした。しかし、エコエア90は本体がコンパクト設計のため、天井懐への設置が可能。また、メンテナンス性を考慮して１階床下への設置も可能です（但し、断熱区画内であることが必須となります）。

エコエア90は、一般的なACモーターと比べて高効率で消費電力の少ないDCモーターを採用。特に24時間換気運転時においては、節電効果が発揮されます。

天井懐・床下に納まるコンパクト設計

省電力のDCブラシレスモーターを採用

（㎥/h）

6050403020100

100 130 160 190 220

（W）

ACモーター

DCモーター

消費電力比較 （当社比）

■ 給気ダクト・給気レジスター■ 排気ダクト・排気レジスター

分岐チャンバー 換気ユニット

給排気ファン給排気ファン

給排気ファン排気ファン給気口給気口

（時間）

60

40

20

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

（湿度

%）

全熱タイプ

約49％

約38％

顕熱タイプ

快適湿度

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フルダクト式の全熱交換型換気システムは、キメ細かな換気コントロールを可能にします。24時間換気システムには、排気のみを機械で行う第3種換気と給排気を機械で行う第1種換気、さらに、熱交換機能の有無やダクト

使用の有無など、さまざまなタイプがあります。そこで、第1種換気・フルダクト式の熱交換換気システム（エコエア90）の特徴を活か

すポイントについて、芝浦工業大学の秋元教授に専門的な見地からアドバイスをいただきました。

フルダクト式の特徴は、外から空気を取り込む給気口と汚れた空気を外へ逃す排気口がそれぞれ1ヵ所であるということです。これによって、住宅全体の換気・通風のコントロールが行いやすいというメリットがあります。

熱交換型の換気システムは、外気が直接室内に入ってくることがないため、冬場でも冷たい空気が足元に溜まらず、上下の温度差がほとんどない環境で快適に過ごすことができます。

冬場は室内の乾燥を防ぐために加湿器を使うことがありますが、全熱交換型の場合は温度だけでなく湿度も交換するため、ほぼ加湿器の設定湿度どおりの快適な湿度を保ことができます。一方、顕熱交換型の場合は、乾燥した外気をそのまま取り入れるため、室内の湿度が下がり、同じように加湿しても快適な湿度を保つことができないという実験結果がでています。

外壁に接する給気口と排気口が一ヶ所であることが最大の特徴です。

部屋の上下の温度差を改善します。

冬場の過乾燥や夏場の湿気から、快適な室内を保ちます。

フルダクト式全熱交換型換気システム３つのポイント！フフ

秋元先生にお聞きした

外からの給気口が一ヵ所で済むため、車通りのある側や隣家のキッチンや浴室側など、空気の汚れや臭いが気になる場所を避け、きれいな空気を取り込むことができます。

家一棟で給気・排気がバランスよく行えるフルダクト式の場合、どのような間取りにも対応可能で、理想的な換気のコントロールを行うことができます。

専用フィルターを使用することで、外から侵入する花粉やPM2.5など、汚染された空気を清浄化して取り入れることができ、フィルターのメンテナンスも一ヵ所※で済みます。

良い条件で給気ができる 家一棟で理想的な換気 PM2.5の対策にも最適

秋元 孝之（あきもと たかし）芝浦工業大学 工学部建築工学科 教授

1963年東京都生まれ。1988年早稲田大学大学院理工学研究科建設工学専攻修了。カリフォルニア大学バークレー校環境計画研究所に留学。博士（工学）、一級建築士。清水建設株式会社、関東学院大学工学部建築学科を経て、現在、芝浦工業大学工学部建築工学科教授。

一般的な第3種換気 フルダクト式の第1種換気（エコエア90）

第3種換気 第1種換気（エコエア90）

加湿器による湿度実験結果

給気口

22℃ 22℃

18℃ 21℃

給気口

※約40坪まで（プランにより異なります）

1351.2

558.4

497.5

396.4396.4

5087.8 90.8

214.6

19.5

48.8

73.1

1172.650

494

615.9

220.6

120100.5

110.1110.1 770（取付金具ピッチ） 291.3289.9

497.6

φ148

φ123

φ125ダクト接続口

109.3

551.6（取付金具ピッチ）

290.5

97.8

109.3

290.5

97.8

9

エコエア 90

風量Q（㎥/h）

350

300

250

200

150

100

50

0 50 100 150 200 250

静圧P（Pa）

項　目 仕　様

型　式WSWZ850（標準本体）

WSWZ861（寒冷地制御タイプ）

風　量 P-Q曲線による

定格電源 ＡＣ１００Ｖ５０/６０Ｈｚ

定格消費電力 ６３Ｗ

騒　音 ３６．４ｄＢ（０Ｐａ ２２０㎥ /ｈ時）

製品質量 ２４㎏

外気清浄フィルター性能 質量法８０％

有効換気量率 ９２％

温度交換効率 ９０％

全熱交換効率７５％（冷房時）

８１％（暖房時）

外形図

P-Q曲線 仕様

建 築 規 模換 気 風 量室 内 温 湿 度室 外 温 湿 度空調機成績係数（COP）運 転 時 間CO2排 出 係 数CO 2排 出 量杉 の 木 換 算

実 験 建 物加 湿 器実 験 日 時暖 房 条 件

：：：：：：：：：

：：：：

約37坪（1階床下も換気対象に含む）160㎥／ h［冬期］20℃／ 50％ ［夏期］28℃／ 50％［冬期］0℃／ 50％ ［夏期］35℃／ 65％［冬期・暖房時］4.0 ［夏期・冷房時］3.4［暖房］4ヶ月（24hr×120日＝2,880hr） ［冷房］２ヶ月（24hr×60日＝1,440hr） ［換気］常時運転（24hr×365日＝8,760hr）0.555kg ／ kwh＜熱交換無＞1,253kg ／年 ＜エコエア＞579kg ／年杉の木1本のCO2吸収量＝14kg ／年にて換算

東京都目黒区 東京大学生産技術研究所内 ＣＯＭＭＡハウス木造２階建て延床面積 93.31㎡加湿能力860mL/h タンク容量6.5L 1台使用顕熱仕様 2014年2月12日16:30～、全熱仕様13日16:40～エアコン設定温度22℃

CO2削減量・ランニングコストの試算条件

加湿器による湿度実験条件

※カタログなどで記載されている「温度交換効率：90％」という表示は、本ユニットの試験成績（[50㎥/ｈ時]93.0％～[176㎥/ｈ時]81.2％）によるものです。（JIS B 8628に準拠）

※ショールームの所在地、カタログの閲覧・請求、図面・CADデータなどの各種情報は、上記オフィシャルサイトから　ご確認ください。

会社や商品についての情報のご確認は、LIXIL オフィシャルサイトまで

https://www.lixil.co.jp/

10SZ2300 2019.10.1 発行業務用

高効率・熱交換換気システム

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